いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

笑顔を守るため

2006年02月22日 | 極楽日記
 名古屋は車なしで住みにくい都市だと言われています。極楽は丘を1つ越えれば長久手や日進という名古屋の東端なので、なおさら車がないと不便。子供の送り迎え、買い物、仕事など、できれば2台欲しいところですが、車は持っているだけでお金が掛かる「金食い虫」ですから。家計を健全に保つためには、何とか工夫して1台で済ませないといけません。

 ただ、修理の時だけは本当に困りますね。1997年式のVWヴェントは故障が多いので、もう1台あれば安心ですし、もっときちんとメンテナンスしてもらうこともできるはず。簡単に休ませられないので、壊れたら近所のディーラーでそこだけ直してもらう、という対応を続けていたため、状況がなお悪くなっているように思います。

 実はこれを国産車に替えることを考えています。現状の不具合は次の通り。

ABS故障(ブレーキを使っていないのに油圧コントロールが勝手に動き出す。)
前右ウィンドウ故障(閉まったまま。VWユーザーのサイトでは開いたままの「窓落ち」と言われる故障がよく報告されている。)
前両側ドア不調(内部から開けられないことがある。ひどい時は外からも開かない。)
アイドリング時の不整振動(時々、「どん」と大きな波が伝わる。エンジンの点火不良と思われる。)
燃費の悪化(市街地で悪い時は5km/Lちょっと。不整振動と考え合わせると、6気筒のうち1気筒が点火していないのでは。)
右折れ時など、駆動力が「ふっ」と抜けることがある。(少なくとも2回。エンジンの回転数だけは上がるのに、タイヤに伝わらない。ATの不調として他のユーザーからも報告されているもの。これは怖い。死んじゃいますよ。)
足回りの劣化(オンザレールだった操縦性が、顕著なアンダーになり、しかもステアリング操作に対して神経質になりました。高速で路面不整があると吸収できずに横っ飛びします。アブソーバーやブッシュの寿命でしょう。)
エアコンが冷えない。もっともこれは購入時から。
夏にオーバーヒートしやすい。(これは故障じゃなく「仕様」らしい。)
フロアマットが固定できない。(購入時から。これも仕様でしょうか。足元でマットが動くのは危険です。)

 さあ、これを全部直すとすると、幾ら掛かるでしょうか?インターネットで懸命に検索して情報を集めた感触では、中古車が楽に買えるほどの金額になります。メンテナンスさえ良好なら、15年でも20万kmでもドイツ車の良さを味わえると言われるゴルフIII/ヴェントではありますが、性能を維持するための経費が高すぎて、ファミリーカーとしてはとても採算が合わないというのが正直なところです。純正だと、小さな部品でもドイツからの輸入ですから。

 ちなみに、今までに修理した主な故障は以下の通り。

高速でウォーターポンプ破損、補機ベルト断裂によりエンジン全損。載せ換え。
ステアリングの油圧ポンプ油漏れによりアッシー交換。
後ろ左窓の「窓落ち」。

 この他にも、定期点検時に予防的に交換した部品が多く、現状の不具合を修理したところで、またどこか壊れるだろうと予想できます。こんな「1万円札をばらまきながら走っている」状態ではファミリーカーは勤まりません。何より、家族を危険な目に遭わせるわけにはいきません。

 ゴルフIII/ヴェントが登場したのは1991年。15年前には国産車の操縦性は未熟で、この車の穏やかで予測しやすい挙動、懐の深いハンドリングは模範であったはずです。実際に、それまで乗っていた国産車の「幅の狭いカーブで外に出て行きそうなハンドリング」からヴェントに乗り換えて、乗用車の足回りはこれでなければ、と感銘を受けた記憶があります。歳月は「小型車の理想像」を不機嫌な故障の塊に変えてしまったのですね。

 さあ、車検を目前にして急に思い立った買い替えなので、予算に余裕がありません。できれば家族が喜んで乗れる車にしたいのですが、厳しい状況です。今年は家の外構に費用を割く予定でいましたし、巨額の住宅ローンの上に新車のローンを高利で組むのは精神的に良くないので、「フレッシュマンセール!50万円以下コーナー」などというチラシを見ては唸っています。果たして息子の笑顔を守ることはできるでしょうか?
コメント
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