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いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

東山動物園のエミュー

2009年06月12日 | 極楽日記(日帰り)

 オーストラリアの飛べない鳥、エミューの檻の前にいます。親戚にあたるヒクイドリに比べるとずっと地味な色で、ちっともきれいに見えませんがオーストラリアの国鳥ということになっています。ただし畑を荒らす害獣として駆除されているそうなので、肩書きほど大事にされていません。

 たまにこっちを見ていることもありますが、基本的には人間に関心がないようです。性質が穏やかで粗食に耐えるため飼いやすく、おとなしい性質を反映して入園者が自由に触れるようにしてある動物園もあるらしいです。いくら飼いやすいと言っても、この大きさですからペットには向かないでしょうけどね。

 オーストラリアは広いので変わった動物がたくさんいます。息子たちの好きな恐竜も出土するそうですし、海も豊かです。長い休みが取れれば行ってみたいですね。
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動物園昔話

2009年06月09日 | 極楽日記(日帰り)

 私の世代にはとても懐かしい東山動物園の噴水。昔はこの前に大きなインコが何羽も止まり木にいて、餌をやれるようになっていたのですが、子供の指をかじったインコがいたので廃止されてしまいました。その時はずいぶん血が出たんで、周りの大人が大慌てだったんですよ。確か、この横にあった救護室で包帯を巻いてもらって。

 今となっては笑い話として話せる、私だけの動物園の思い出です。その後後遺症はありませんので、動物園関係の方はご安心を。

 園内のタイサンボクの花が満開でした。庭木の花としては最大なのに、なぜか派手さがなく控え目で楚々とした印象があります。昔は住宅の庭木としてもなかなか人気があり、ひっそりとした古い医院の庭などに植えてあるのをよく見たものです。そんな原体験が木のイメージを作っているのでしょう。先入観のない若い人が見たらどう思うのか、聞いてみたいところです。

 噴水と同じくらい古い恐竜の石像。昔は柵がなかったので、元気な子供がしがみ付いたり登ったりして、とても人気がありました。恐竜像にどうしても登りたい人は、今なら豊橋市自然史博物館へどうぞ。ただし「登っていい」とはどこにも書いてないので、怪我をしたら自己責任ですよ。
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ボクの名大祭

2009年06月08日 | 極楽日記(日帰り)

 極楽息子(大)が名大祭を見てみたいと言うので少しだけ連れて行きました。何を見るかという計画もなく、時間も短いのでとりあえず賑やかそうな広場へ。

 その辺をぶらぶら歩いていたら、土木関係の展示が目に付きました。「どぎ」と読んでた人はだーれだ?

 コンクリートで人形を作ろうという企画があったので参加しました。

 シリコンゴムで作っておいた型に速乾性のコンクリート(骨材が入ってないのでセメントか?)を流し込みます。ほとんど自分で手を出していませんけど。

 わずか5分で型から出せるようになります。肌理(きめ)が粗いのでぼろぼろ崩れますが、その方が古い物に見えていいかも。パラフィンを溶かして流し込めば、ずっと精密な人形ができると思います。

 金色のスプレーを掛ければツタンカーメン像の出来上がり。

 研究室公開で地盤の液状化実験を見せてもらいました。

 こちらは超音波によるキャビテーション効果の実演です。目を丸くして見ているので面白かったんでしょう。この教室は超音波をバイオマスの粉砕に応用して、燃料用のエタノール生産能率を向上する研究をしているそうです。超音波は既に石油類の改質に利用されていて、限りある石油資源を無駄なく使うことにも役立っているようなので、今度はエネルギーの生産にも役立つことになるのかもしれません。
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自然動物園

2009年06月02日 | 極楽日記(日帰り)

 日曜日に空いた時間で息子たちを東山動物園に連れて行きました。

 いつでも動物園に行けるのは恵まれています。極楽息子(小)は「どうつぶ」じゃなくて「どうぶつ」と言えるようになりました。

 今回のハイライトは爬虫類と両生類を中心に展示する自然動物園です。夜行性の動物が多いので、館内は暗くしてありカメラのフラッシュも禁止されている区域が多いです。爬虫類は見かけによらず神経質で、動物園ではストレスで早死にしてしまうことが多いそうなので、刺激しないように観察します。でもご覧のように、フラッシュなしだと息子の動きを止められません。

 大きなサンショウウオがいました。

 こんな大ガメの形をした遊具も。
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もりの学舎(まなびや)

2009年05月29日 | 極楽日記(日帰り)

 「もりの学舎」は地球博跡地にある環境学習施設です。

 極楽息子(大)が小学生対象の工作教室、「あそび工房」に参加しました。

 何やらせっせと作っていますよ。

 お絵描きは得意です。これは恐竜じゃなくてドラゴンのようです。最近はハリー・ポッターに夢中なので。

 ほら、できましたよ。

 写真で見ると首から掛けているように見えますが、そんな変わった物ではないそうです。

 こんな大きなクワガタがいればいいのに。
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名古屋港ガーデン埠頭

2009年05月28日 | 極楽日記(日帰り)

 名古屋港水族館のあるガーデン埠頭は施設が充実しており、休日をじっくり楽しめるようになっています。これはペンギンの郵便ポスト。

 日本が運行した初の本格的な南極観測船、「ふじ」の勇姿も見られます。これの前に使われていた「宗谷」は砕氷能力のある貨物船に過ぎず、何回も遭難しては外国の砕氷船に救助を請うという危なっかしい船でした。この「ふじ」になってようやく南極観測専用の船ができたわけです。砕氷能力は大まかに「宗谷」の2倍だそうです。

 全体にずんぐりとした形状であり、船の大きさの割にマストが高く、大型のアンテナが据え付けられているのがわかります。もちろん氷山に囲まれてもレーダーや無線が使えるようになっているわけですね。またブリッジより上に操舵所があり、氷の海で安全に航行できる工夫がされています。まあ、子供の頃の記憶では、この「ふじ」も何回かプロペラが折れて立ち往生しているはずですけどね。

 港らしいディスプレイや商業施設もあります。海遊館のある大阪の天保山地区に負けていません。
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海辺の生物観察会(その3)

2009年05月27日 | 極楽日記(日帰り)

 観察会の帰りに名古屋港水族館に立ち寄りました。

 鯨類の展示は充実しています。これはシャチとその骨格標本。

 イルカの舞う大水槽はなかなか幻想的な光景です。

 そう言えば極楽息子(大)が生まれた時、分娩室ではこんな感じでイルカが泳ぎ回るリラクセーションビデオが流されていました。確かに見ていると何だか落ち着く感じはします。

 海坊主みたいなベルーガの頭。

 人気の黒潮水槽です。上から投入される餌に反応して、イワシの大群が瞬時に渦を作って泳ぎます。パンフレットには「イワシトルネード」と書いてありました。

 もっと全景を出したいのですが、ブログに掲載できる写真の大きさに制約があるので、この程度で妥協します。数万匹のイワシの乱舞は迫力があるし、動きがおもしろいので、ぜひ水族館でご覧になって下さい。

 今回は磯の観察しか予定になかったので、外付けフラッシュを持っていませんでした。もう少し光量がないと1匹1匹の形態まではっきり写りません。

 タコ、イカの真面目な展示ですが、ディスプレイは縁日のタコ焼き屋みたいでくすぐりが効いています。
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海辺の生物観察会(その2)

2009年05月26日 | 極楽日記(日帰り)

 大きなナマコがいました。食用には赤ナマコが好まれますが、これも生物学的には同じ種類(真ナマコ)だそうです。漁業権のある地元の漁師なら持ち帰っても構わないのでしょうが、今回の観察会では採取した生物をすべて返すことになっていますので、しばらく水槽に入れて見た後でお帰り願いました。

 とぐろを巻いているオオヘビガイ。岩と一体化しているので動けません。

 ヒトデはたくさんいました。これはイトマキヒトデ。

 「モミジ」と呼ばれるトゲモミジガイです。フグと同じくテトロドトキシンを体内に持っており、食べると危険です。まあ、ヒトデを食べる人もいないでしょうが。

 この縞模様はヤツデヒトデだったかな。

 岩の下に隠れていたショウジンガニ。はさみが片方ありませんね。

 魚はハゼが多かったのですが、こんなギンポも住んでいました。釣りではテトラポッドの間などを狙うと大物が掛かることもあるらしいです。

 潮が満ちてきたので観察を打ち切り、お弁当を食べてから名古屋に帰りました。ちょっとだけ寄った魚ひろばです。地物のアジの干物を少し買いました。アサリもあればと思ったのですが、不漁なのかえらく高かったので諦めました。
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海辺の生物観察会(その1)

2009年05月25日 | 極楽日記(日帰り)

 24日は名古屋港水族館のお世話によるバスツアー、「海辺の生物観察会第2回 探検!潮だまりの世界~磯の生き物たち」に参加しました。場所は知多半島の豊浜海岸です。

 今回は特別に愛知県水産試験所の駐車場と洗面所をお借りしました。午前中は雨がぱらつくはっきりしない天気です。

 水族館の学芸員やボランティアの方が子供たちを指導してくれました。

 岩とテトラポッドがごろごろする磯はお世辞にも風光明媚と言えませんが、これはこれで数多くの生物を育んでおり、なかなか豊かな海です。「透明度が低い」というのは「栄養が豊か」ということでもあります。「白河の清きに魚住みかねて」と言うじゃありませんか。向こうに知多半島では有名な「まるは食堂旅館」が見えます。私は行ったことありませんが。

 観察を始めてまず目に付くのがこれ。海そうめんとか言われることもあるアメフラシの卵ですが、黄色いのでそうめんと言うよりラーメンに近いですね。

 これが親のアメフラシです。この海岸にはたくさんいました。

 もっと変わった生き物はいないかな。

 白砂青松の浜と違ってくすんだ色の藻類とごつごつしたフジツボが岩を被い、よく滑るので足元には気をつけないと危ないです。

 大きなミズクラゲ発見。

 海藻に小さなウニがしがみついていました。
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トヨタ博物館「クルマは時代を越える」その3

2009年05月13日 | 極楽日記(日帰り)

 日産R380(1966年)。寄せ集めで始まった日本グランプリは、第1回(1963年)のツーリングカー部門など市販車に近いクラウンやコロナが、ワークスレーサーならぬ腕自慢のドライブで競い合う牧歌的なレースでしたが、さすがに第3回になるとレースの体裁を整え、本格的な国産レーシングカーが現れました。このR380は第3回グランプリで優勝し、「販売のトヨタ」に対し「技術の日産」というイメージを強固なものにしました。

 コロナ対ブルーバードの販売合戦を繰り広げた大衆車、ブルーバード。これは2代目ですが、初代が日本グランプリに出ているようです。当時既に旧式だったVWビートルに敵わなかったそうなので、まだまだ性能はお粗末でした。

 戦後復興期の珍品、前輪駆動の3輪トラック。農機のように見えますがこの構造で田んぼや畑に入るのは無理です。エンジン重量が前輪に掛かりますし、駆動機構まで背負っていますから向きを変えるのは力仕事だったと思います。前輪の右側に出ているシリンダーみたいなのが実はラジエーター。複雑な水回路を作ることができず、リービッヒ冷却器みたいな簡単な構造をいくつかまとめたのでしょう。

 懐かしのオート3輪。空冷Vツイン、サドルみたいな運転席、バイクと同じハンドルで、これに跨れば気分はハーレー、だったのかも。そう言えば今年の道交法改正でマニアの乗っていたトライクが二輪免許とはっきり規定されることになりそうなので、バイクの売上不振に悩む大手メーカーも参入してくるかもしれませんね。

 子供乗せの付いた自転車。時代がわかります。かなり強度不足に見えますが大丈夫だったんでしょうか?

 子供用のイベント会場ではペーパークラフトを作りました。

 風船にお絵かきもします。
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動物園2回分

2009年05月12日 | 極楽日記(日帰り)

 連休の後半は雨でしたね。5月4日に極楽息子(小)を東山動物園に連れて行きましたが、足元が悪くて疲れました。かなり降った後なので、明るくなってきたのを見てそろそろ止むと読んだのですが、当てが外れました。

 こども動物園ではモルモットを触らせてくれます。この日は息子があまり動物を見てくれず、水溜りで遊んでいるだけだったので、あまり行った甲斐がありませんでした。

 4日は不完全燃焼だったので、5月10日に時間を作って再訪です。さっそく象がハーモニカを演奏しています。

 次はハンドベルを鼻で演奏。器用なものです。

 飼育係の投げたバトンを受け取っています。この他にもサッカーしたり、寝転んだりと子供たちを楽しませてくれました。

 カンガルーの檻にはすぐ近くまで寄れるようになっています。

 正味30分しかありませんでしたが、雨の日よりはずっと楽しめたようです。どこかの労働組合が団体で家族旅行に来ていて、こんなマスコットも出ていました。日ざしが強かったので、こんな着ぐるみを見ているだけで汗が出てきます。
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トヨタ博物館「クルマは時代を越える」その2

2009年05月08日 | 極楽日記(日帰り)

 トヨタAB型フェートンです。車輪に昔懐かしい「トヨタ」の字が入っています。AA型は「トヨダ」でしたが、ここからは「トヨタ」のブランド名になったことがわかりますね。フェートンはギリシャ神話の「パエトーン」の英語読みで、欧米人はこの名前に思い入れがあるらしく、何度もクルマや船の名前に採用されています。最近でもVWの最高級車がこの名前を標榜していますね。昔は屋根のない馬車の一形式が「フェートン」と呼ばれていたので、トヨタは名前ではなくオープンカーの一般名称として「フェートン」を採用したものと思います。

 AB型のエンジンです。息子でもわかるように6気筒ですね。背が高い車なので、エアクリーナーも伸び伸びとした設計で、農機のエンジンみたい。

 今では13代目となったクラウンの、これは初代モデル(1958年)。観音開きのドアが特徴でしたが、この形式のドアはその後長らく禁止されており、復活にはマツダRX-8(2003年)を待たねばなりませんでした。

 息子の目を惹き付けたフジキャビン(1955年)。流線型のFRPボディは未来的ですが、量産には向かなかったようで事業としては失敗でした。この後、FRPボディに2サイクルエンジンという似た構成のトラバントが東ドイツで生まれます。

 ジウジアーロの基本デザインが今でも美しいいすゞ117クーペ(1970年)。しかし間近に見ると、タイヤの上に大きな隙間があったり、フロントリッドとフェンダーの隙間が大きかったりと、ディテールがかなり崩れていることがわかります。現代のクルマに比べると、やはり品質の低さは隠しようがありません。しかしこの程度だったとはちょっと驚きました。カッコいいと思っていたんですが。私が頭の中で美化していたのかもしれません。「昔の彼女は思い出だけに」ということでしょうかね。

 トヨタの伝説、2000GT(1968年)。これも実物を見ると、ジャガーEタイプばりの超ロングノーズが迫力のあるシルエットを作っていますが、そこに乗るエンジンはたいして大きくない2L6気筒なので、並べて見るとそのギャップが凄いです。写真ではエンジンが手前にあり大きく見えてしまいますけどね。

 息子はレーシングカーが大好きなので、トヨタ7もお気に入り。
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トヨタ博物館「クルマは時代を越える」その1

2009年05月07日 | 極楽日記(日帰り)

 連休の後半はずっと雨でした。極楽息子(大)を雨でも楽しめるトヨタ博物館に連れて行きました。

 本館入り口のシンボルゾーンでは、いつものトヨダ(当時はトヨタでなくトヨダ)AA型が迎えてくれます。

 2階の展示場で息子がすかさず走り寄ったのがこれ。前に行った時に解説したからでしょうが、小学3年生の好みがドラージュ(1939年)とはなかなか豪勢な。あ、息子の手はクルマに触ってませんよ。演出で「フェンダーに手を置いているように見せて」と言ったとおりにしているだけですのでご安心を。

 ここも2回目なので、そろそろ息子にはデザインだけでなくメカニズムにも目を向けて欲しいですね。これはイソッタ・フラスキーニ(1908年)のチェーンによる後輪駆動。

 1909年トーマス・フライヤーL(1909年)のエンジン。まずは息子にシリンダーの数の数え方とプロペラファンを覚えてもらいました。これは6気筒です。今のような優れた合成樹脂のベルトがなかったので、ファンの駆動には一種のチェーンを使っているようです。

 フォードT型(1909年)とそのエンジン。4気筒で小さく簡便な作りは、いかにも量産用という感じがします。ファンの駆動は幅の広いベルトのようですね。素材は何だったんでしょう?昔はファンベルトってちょくちょく切れたんですよ。

 シトロエン11B(1937年)のトラクション・アヴァン、つまり前輪駆動機構。ドライブシャフトとサスペンションの複雑な取り回しが見えます。このクルマそのものは時代に先行しすぎて耐久性や信頼性に問題があったらしいですが、現在全盛のFF乗用車の先駆けとして貴重なモデルです。

 企画展「クルマは時代を越える」に出品されていた初代ソアラ(1981年)の5M-GEUエンジン。このクルマこそは、排気ガス規制とオイルショックによる打撃から復活した高性能車のシンボルでした。当時は最高の性能を誇ったエンジンですが、今見るとやっぱり古臭いところがあります。エンジンルームは隙間がたくさんあって、特に後ろ側の空間は重量バランスを考えれば不利な点です。向こう側には昔ながらのディストリビューターがあり、そこから6本の高圧ケーブルが伸びています。エンジンバルブは2個でしたね。

 同じく企画展から、スバル1000(1967年)のごちゃごちゃしたエンジンルーム。独創の水平対向縦置き前輪駆動を今に至るまで採用しています。エンジンの重心が低いため操縦性には有利で、全輪駆動への展開も容易という優れたレイアウトです。

 しかし富士重工は当時から「クルマはいいが販売は素人」と揶揄されるようにアピールが下手な会社で、せっかく背を低くした水平対向エンジンの上をタイヤやジャッキの置き場にしてしまったためスタイルで独自性を訴えることができず、販売面ではトヨタ、日産の後塵を拝することとなりました。これじゃスペアタイヤも熱で傷みやすかったでしょうね。
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ゲノムひろば2008(番外編)

2008年10月29日 | 極楽日記(日帰り)

 この後ろの方が昔々じいちゃんのいた理学部です。

 当時は近所に住んでいたので、豊田講堂前の広場は私の遊び場でした。

 古川記念館でも展示企画をやっていました。昔はここが図書館だったのですが、手狭になったので新図書館を建設し、ここは記念館に模様替えしたものです。名前は建設に資金を提供した映画会社のオーナーで日本有数の資産家だった古川為三郎氏にちなんだものです。

 昔の実験器具が展示してあります。

 少しは研究してるように見えますか?

 ノーベル賞受賞記念の展示もありました。

 地下鉄の構内に大学の広告がありました。大学や研究者がアピール上手になることは結構ですが、このキャッチフレーズは聞いたことがないなあ。
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ゲノムひろば2008(その2)

2008年10月28日 | 極楽日記(日帰り)

 耐熱性カタラーゼの活性を通常のカタラーゼと比較する実験。最近は傷にオキシドール使わないから、小学生に説明するのは難しいなあ。

 でも泡が出るのは面白いかな。ヒートブロックで90度まで加熱すると、ウシのカタラーゼは失活(しっかつ)して泡が出なくなりますが、超好熱菌のは平気。こうした同じ機能のタンパク質は一つの起源から進化したものが多く、遺伝子を調べると超好熱菌が他の生物の源流になったらしい、という研究です。

 こうして見るとなかなか盛況であることがわかりますね。小規模な学会みたいな雰囲気です。「ゲノムひろば」の平均入場者数は会場当たり1,000人ちょっととのことですので、この様子では初めての名古屋開催も成功と言えるのでは。

 磁性細菌がどのように超小型の磁石を作るのかを遺伝子レベルで解析する研究なのですが、息子は単に強力な磁石が面白いだけのようです。遺伝子組み換えで自由にマイクロ磁石をタンパク質に組み込めるようになれば、極めて効率のいいタンパク質精製や薬剤投与も可能になるので、これは応用価値の高いテーマです。

 実験器具が所狭しと置かれた会場。単なる装飾された壁のようにも見えますが…。

 実は陶工として有名な加藤唐九郎の作品でした。豊田講堂の後ろにできた小さな増築部分であるシンポジオンホールですが、こんな宝物もあります。

 休憩コーナー、「おしゃべりゲノム」です。本来は研究者との交流スペースらしいんですが、小学生と研究者じゃ話題が合わないですよね。息子はオレンジジュースを飲みながらお絵描きができれば幸せなのでご心配なく。ゲノムについてはわからないなりに、研究者が何か楽しそうに仕事をしていることがわかっただけでも今日の収穫でしょう。
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