長かった地鉄駅舎探訪の旅ですが、やっと終わりです。これでまともな木造駅舎のある駅はほぼ網羅したはずですが、隣の音沢も見ておけばよかったかな? でも富山地方鉄道成立の歴史を駅舎を通じ遡る旅は、普通の撮影旅行とはまた違った楽しさがありました。いっそ地鉄公式サイトに、観光列車に続く新たな観光コンテンツとして、駅舎探訪ガイドページを作成すれば食い付く人も出てこないかな、とか。
谷間の狭隘な土地に造られているだけあり、駅を出るといきなり階段というバリアフルな構造。道路側から見るとトタンに覆われ安普請感たっぷりですが、線路側からは味わい深い昔の駅の風景そのものです。またシンプルな切妻屋根に戻りました。雪国のトタン屋根には、雪止めのアングル材が不可欠なディテールでしょう。
ホームの待合室は小ぶりなもの、便所は撤去されたり、新しくなったりしている駅が多いですが、絶滅危惧種の旧いタイプが生存しております。中も旧いままですが、地鉄のトイレは旧いものでも、完全放置プレイにならず大抵それなりに手入れされ、紙も備え付けがあるのは褒めても良いかな?
かなり狭隘なスペースにローカル駅の要素が詰め込まれ、レイアウトを作る方にも参考になるかな? 宇奈月温泉方には変電所らしき小さな建屋があり、その脇には安全側線...の割には中途半端に長いです。貨物側線だったのかな?
朝方ここに来ると、列車交換シーンを見ることが出来ます。雷鳥色同士のすれ違い。
駅舎内は薄暗いですが、荒れた感じではありません。一見秘境っぽいですが、集落には比較的近いので、そこそこ利用者数はあるみたいです。
本来の役割は終えていますが、「傳言板」の文字が渋いです。駅の伝言板も、携帯電話の普及とともに、いつしか見なくなっちゃいましたね。
地鉄駅舎巡りの連載記事、お疲れ様でした。毎回読み応え充分、楽しませて頂きました。
読んでいるうち、小生もまた駅巡りに行きたくなりました。
この内山駅は5年ほど前、最初に訪問した駅たちの一つですが、佇まいは変わっていないようです。伝言板も懐かしいですね。
ところで、其処彼処に14720形が写っていますが、訪問された際には本線運用に入っていたようですね。今や最後の1本、狙ってもなかなか会えない車両ですが、頑張って欲しいものです。
PS:今更の感ありですが、地方私鉄をメインにしたブログを作ってみました。お時間あるときに覗いて頂ければ幸いです。
http://express-akanagi.blogspot.jp/
ブログ見ました。東武の78系懐かしいですね。もっとも私の頃はセイジクリーム単色塗りになっていましたが、幼少の頃、東上線沿線の親戚宅を訪問するときに良く乗りました。私的には、73か78系が来ると当たり、8000系が来るとハズレ…普通の人なら逆ですね。
地鉄14720形の運用ですが、10020形、17480形及び10033F(ダブルデッカーExp)、16013F(アルプスExp)以外はランダムに(ある程度はお約束はあるみたいですが)運用に入るので、どこを走っているかは運次第、私の場合はどちらかと言うと立山線で遭遇することの方が多い気がします。
あと、14720形は数年前の立山駅14721F火災事故の影響で、積雪がある期間中のみ立山線山岳区間運用禁止になっている筈です(本線宇奈月もダメだったっけ?)ので、基本的には区間便が多いようですが、時々本線の区間特急「くろべ」にも入ったりします。(今回一応押さえたので、後程そのカットを紹介するつもりです)