雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

流浪のED221

2014-03-14 22:26:32 | 撮り鉄日記

 今晩発を以て「あけぼの」の定期運行が終了します。今度こそはED221ラッセルとの競演が実現するのでしょうか。

 そこで、このED221、信濃鉄道を振り出しに、国鉄→西武鉄道→近江鉄道→一畑電気鉄道→弘南鉄道、と流転を繰り返した生涯で知られます。現在の地に落ち着いたのが昭和48年、既に車齢50年近くを経た老朽車、当時ならもうちょっと新しい出物があったのでは?、とも思ったのですが…例えば同じクラスでは松尾鉱業鉄道ED251や東濃鉄道ED1001、土佐電鉄ED2001とか…松尾からは旧阪和の電車を譲り受けているので存じないということも無さそうだし、東濃はED221を仲介したと思われる西武所沢とも縁があるので、弘南は意図的にこれらを忌避した、と言う線が浮かびます。例に挙げたこれらは何れも昭和20年代の製作で、時節柄使用材料や工作レベルの低さを懸念して敬遠したのかも知れません。事実、同時期の弘南線ED301は大正生まれのWH機を差し置いて真っ先に廃車となっていますし。こうしてみると、弘南鉄道の車輛政策は節操が無さそうに見えて、意外に堅実な一面があるようです。(南海1521は???ですが)

 

昔の写真を見ると、一畑時代にはほぼ現在の形態になっています。独特の書体のナンバープレートは近江時代に作成されたと伝え聞きますが、キャブ側窓の増設は一畑入線時なのか、それとも近江時代に既にこうなっていたのか気になるところです。今回見てちょっと違和感を感じたと思ったら、以前は車体色だったスノープローがいつの間にか黒くなっていました。

キ105も綺麗にリペイントされています。全国に3輌が残る現役のキ100形、その全部が青森県津軽地方にいるんですね。