私が使用しているライディングウェア、「マクナ Impact PRO」。標準で肘、肩にプロテクタが入っていますが、これが高密度発泡ウレタンで見た目よりもズッシリと重く、厚みもありプロテクションレベルが高そう。と思いきや「CE安全規格レベル1」なんですよ。
この「CE安全規格レベル」とは「EUの法律で定められた安全性能基準を満たすことで製品上」にCEマークを表示することができ、「EU加盟国28カ国」+「EFTA加盟国4ヵ国」の合わせて32ヵ国で自由流通することが可能な規格。でして、そのCE規格でのプロテクションレベル規格なのです。その「安全規格レベル」は「脊椎」、「胸部」、「その他」の部位でそれぞれ設定されており「EN1621」規格として設定されています。
ちなみに「EN1621-1」はプロテクタ全般で肘、膝、肩につけられる規格で「EN1621-2」が「バックプロテクタ」「EN1621-3」が「胸部」となり、これに耐衝撃性能を表す「Level」表示が付きます。
耐衝撃性能は「プロテクターに対して5kgの重りを落下させ、衝突時の運動エネルギーが50J未満の場合に伝達された力を測定する。」のですが、コレは簡単に説明すると「5kgの鉄を16km/h未満の速度で衝突させた時の、プロテクターの内側に伝わる力を測定する。」試験を9回繰り返し出た平均値が「20kN以下であれば、Level2」、「35kN以下であれば、Level1」となるのです。ただ「測定した結果が1回でも50kNを超えていたら不適合」とされてしまいます。なおこの試験は「EN1621-1」であり「「EN1621-2」や「「EN1621-3」ではまた違った数値になります。
つまり、「EN1621-1 Level1」よりも「Level2」の方が耐衝撃性能が優れている事になります。
そこで、どうせなら、安全な方が良いと思い「Level2」のプロテクタを導入する事にしまして、今回私が導入したのは「ICON GUARD D3O LP2」シリーズの「肩」と「肘」。
普段は柔軟性があり、衝撃を受けると硬化する特性の「D3O」を使用し、メッシュ構造を取り入れる事により、従来プロテクタよりも軽量化され45%通気性もアップさせた「EN1621-1 Level2」プロテクタなのです。
実際に装着してみますと、確かに「標準」のよりも軽く、薄くなっており、今まで重さが気になっていましたが、それも無くなり、しかも薄くなったので、肘の曲げ伸ばしもしやすくなっていますね。耐衝撃性は正直ある程度の力で当ててもそうそうわかる感じではありませんから何とも言えませんが、Level2と向上している事は確かでしょう。
備えあれば患いなしで実際にお世話になることが無いのが一番ですけどね。
それでは、本日の登場人物は「BMWモーターサイクル」が好きなこの方。「白河 蒼」さんです。ライディングウェアのプロテクタを変えたようでして…。ちなみに背景が「ICON GUARD D3O LP2」シリーズの「肩」と「肘」なのです。