こたなたよりこんなこと

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久喜プラネタリウム総選挙2021「さらば スペースシャトル」

2021年11月23日 | プラネタリウム

 今回の番組は「久喜プラネタリウム総選挙」でして過去投影された番組から、投票により人気の高かった番組を再投影するものですが、今年はコロナ禍の影響で、投票ができず、「スタッフ内」で決めた番組が再投影されることになりまして、2010年9月番組である「さらば!スペースシャトル」が再投影です。

 内容はほぼ当時のままでして、1980年代から2010年までの宇宙開発にとって無くてはならない存在な「スペースシャトル」。ある意味「NASA」と言えば「スペースシャトル」ですし、当時の「ロケット」のイメージの一つともいえる存在なのですが、その開発は「アポロ計画」が成功したくらいから本格的に計画されていたようです。「ロケット」の打ち明けには多大な費用がかかり、しかもそのほとんどは「消耗品」。それを再利用すればコストはもっとかからなくなるはずという事で、宇宙から地上へ戻ってくる時に「大気中」を「滑空」して帰還する為「翼」をもち、滑走路に着陸し、機体は再利用して、また宇宙へ行く。その為「スペースシャトル」は「航空機」のような姿となったのです。

 1977年に大気圏内滑空実験用として作られたプロトタイプの「エンタープライズ」が初飛行をし、その4年後1981年に「コロンビア」が打ち上げられその成功を機に「スペースシャトル」の時代となり、「チャレンジャー」、「アトランティス」、「エンデバー」、「ディスカバリー」が作られました。ちなみに「スペースシャトル」って「飛行機」の形をした部分を言うのではなく、アレ全てで「スペースシャトル」というのです。で、「飛行機部分」は「オービター」と言い、あとは再利用可能の「固体燃料補助ロケット」と唯一の消耗品とされる「プロペラントタンク」で構成されています。

 そのスペースシャトル最大の特徴としては何と言っても最大25トンもの荷物を運ぶ事ができる事でして、「ハッブル宇宙望遠鏡」の打ち上げに大気圏外に運んだものそうですし、宇宙空間での回収修理も行っています。さらに「ISS」のモジュールの運搬や完成後も物資や人員の輸送を担っていました。ちなみにこの「ペイロード25トン」は未だに最大の輸送量なのです。

 そして、「スペースシャトル」最大の利点である、「打ち上げ費用」ですが実際に使ってみると、これがまぁ、一回の打ち上げ後、大気圏突入や衝撃や振動によって破損した箇所を修理し、点検をしないと安全に使えず、打ち上げ後毎にする点検、修理費用を含めての「1回の打ち上げ費用」は「500億円」もかかってしまうのです。でもこれを怠ると、「チャレンジャー」や「コロンビア」のように爆発事故を引き起こしてしまうのです。しかも最近は「コロンビア」の事故後、待機用シャトルを用意する事になり、費用はさらにかかるようになってしまい「800億円」となってしまったのです。こうなると多額の費用に、2回も起こってしまった事故の為「信用性」が低くなってしまった「スペースシャトル」は引退をする事になってしまったのです。本来は9月に引退だったのですが、さまざまな事情により2011年2月まで延長される事になったのです。

 その後はNASAは「2015年」に新型宇宙船「オリオン」を導入予定ですが、スペースシャトルは「ISS」に人や物資を補給、回収していましたが、「オリオン」が完成するそれまでは「ロシア」の「ソユーズ」や「補給船 プログレス」、そして日本の補給船「HTV」が担う事になっているのです。と番組投影当時は紹介されていましたが、その後NASAは自前でのロケット開発を中止し、民間へ委託。「スペースX社」の「クルードラゴン」が現在ISSへの人員輸送を担っていますが、物資は無人輸送船で行うようになり、有人宇宙船は「航空機型」から以前のように「カプセル型」が主流となっています。

 実は、スペースシャトルのラストミッション「STS135」の時ISSには1枚の星条旗が貼られ、そこにはいつの日か米国製の宇宙船で米国の宇宙飛行士が再び地球へ持って帰ると書かれていたそうです。この星条旗は「コロンビア号」の「STS1」の時に乗せた旗で、実際にクルードラゴンの米国宇宙飛行士によって再び地球へ戻ってきたそうです。

 当時も完成度の高い番組で、高評価を得た番組でしたが、今回の再投影に当たり、その番組完成度の高さと、スペースシャトル世代にとってはとても心に刺さる物があるようです。

 それでは、本日の登場人物は「プラネタリウム」な話題でしたのでこの方です。「プラネタリウムの妖精」を名乗っている「天元界 天象運行監視室 第二区域局」所属の「天象精霊」である「カスミ・アウロラ・タマノイ」さんです。「スペースシャトル」が引退して10年。改めてスペースシャトルを振り返ると…。

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