カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

《モーツァルトの未確認ニ長調交響曲》(メモ)

2006-02-03 22:29:06 | Weblog
メモです。

TBSラジオ(954kHz)の番組から。

《生誕250年記念『モーツァルトの謎~「噂の交響曲」は本物か?』~ラジオワールド》

放送日:2006年2月4日(土)
放送時間:19時00分~20時00分

日本初!発見された「モーツァルト作と記名された交響曲」の全楽章を放送で紹介。世界初!生放送で検証し、リスナーの判定を仰ぎます!

モーツァルト・イヤーの今年、世界の音楽ファンの間で大きな話題となっているのが2004年に発見された「モーツァルト作と記名された交響曲」の真偽判断。演奏時間15分ほどの小規模な交響曲ですが、少年時代のモーツァルトによる最初期の交響曲の可能性もあり、もし本物であれば、クラシック界で今世紀初の大発見となります。この作品は日本人指揮者・前田二生氏によって昨年初演されましたが、楽譜を所有するウィーン楽友協会では、現在は公開演奏を封印し様々な角度からの鑑定を進めて、今年中にも真偽判断を行う予定です。

当番組では、本家ウィーンに先駆けて、この作品が「モーツァルト作品であるか」生放送で検証する、世界で初めての試みをします。楽友協会の特別許可を得て、国内で初めて全楽章を放送、時代背景や発見の経緯、物証検証、モーツァルトや同時代の作曲家の作品との比較などを行い番組独自の視点で真偽の検証をします。ラジオをお聴きの皆様には、電話、FAX、Eメールなどでご参加いただき、作品の真偽について一緒に考えていただきます。集まったご意見・ご感想は生放送の中で随時紹介し、番組なりの真偽判断をして、ウィーン楽友協会に報告します。

メインパーソナリティはクラシック音楽の大ファンでもある八塩圭子アナウンサー。楽曲についてはモーツァルト研究の第一人者で日本モーツァルト研究所・所長の海老澤敏氏が、演奏面については、実際に初演をした指揮者・前田二生氏が、それぞれ分かりやすく解説します。世紀の大発見か?幻の偽作か? 他では絶対に聴けない「噂の交響曲」をたっぷりお聴きいただき、その謎に迫るとともに、モーツァルト作品の魅力も紹介し、生誕250年のモーツァルト・イヤーの楽しみ方を提案していきます。

ご意見、ご感想、ご質問は・・・

■TEL:03-3584-0954【2/4(土)19時~20時の生放送中のみ受付】
■FAX:03-5562-9540【2/4(土)19時~20時の生放送中のみ受付】
■Eメール:954@tbs.co.jp【放送終了まで随時受付中】

                ☆

関連サイト
【The Web KANZAKI】‐Cahier de la musique‐
http://www.kanzaki.com/music/ecrit/moz-symd-ischl

《モーツァルトの未確認ニ長調交響曲》

ザルツブルク近郊のイシュルで発見され、ウィーン楽友協会が2004年10月27日にオークションで落札した筆写譜のコレクションの中に、「ウォルフガング・モーツァルト作」と記された交響曲のパート譜が含まれていた。楽友協会資料室のオットー・ビーバ博士によると、スロヴェニアのリュブリヤーナ(クロアチアのザグレブ?)に同じ曲の手書き譜があり、それには同時代のザルツブルグの作曲家ヴェスターマイヤー(David Westermayer)作と記されているが、モーツァルトの作品である可能性も十分あるという。

楽譜の写真を見ると、イタリア語でSinfonia a 2 vilolini, 2 oboi, 2 clarini, viola, con basso. del Signore Wolfgang Mozart と記されているのが分かる。曲はニ長調で4楽章構成。ビーバ博士は、モーツァルトの真作ならば8~10歳頃(1964-66)の作品ではないかと推測しているそうだ。

用紙の透かしを調べたところでは、ケルン、もしくはボンで製紙されたものとみられ、これがザルツブルクでも使われていたのかどうか、ビーバ博士が考察中。作品をモーツァルトのものと判定するためには、他にも使われたインクや、コピスト(筆写屋)の特定などを検討しなければならない。

資料批判に加え様式面からの検討も重要だが、幼少の頃はまだ他の作曲家の影響が強く、明確な判断は難しい。1964-66頃の作であるK.16などは全て3楽章構成で、編成もTrp (clarino)ではなくHrを用いていること、モーツァルトの書簡にはこのニ長調を示唆するような記述はないことなど、疑問点もある。とはいえ、これがモーツァルト作ではないとするはっきりとした根拠もないわけで、そう簡単に結論が出そうにはない。モーツァルト・イヤーの2006年中に、「モーツァルトの真作交響曲」と発表されれば、話題性は十分ではあるのだが。(後略)
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未来への遺産という番組のこと

2006-02-03 19:59:54 | Weblog
NHKセレクション~NHK特集《未来への遺産》
http://www.gyao.jp/special/

内容は毎週更新されていくようです。

うれしいことに今日からの一週間、第一回からの分が見られます。

昔見逃してしまった番組だったので、こうして見られることは有り難いです。
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大津波のこと(メモ)

2006-02-03 12:59:10 | Weblog
メモ。

《1億1千万年前、大津波の痕跡 三陸海岸で発見》
(2006年02月02日朝日新聞記事)

 日本にも恐竜がいた約1億1000万年前に三陸海岸を襲った大津波の痕跡を京都大の大学院生、藤野滋弘さん(堆積<たいせき>学)や前田晴良・助教授(古生物学)らのグループが岩手県田野畑村の海岸沿いにある地層で発見した。京大の増田富士雄教授(地層学)は「津波の確実な痕跡としては日本最古だ」と話している。4日に京大で開かれる日本古生物学会で発表する。

 岩手県の三陸海岸沿いにみられる白亜紀の地層を調査した際、当時の水深20メートル程度の海底にあたる地層に、異常な層が約1キロにわたって広がっているのに気づいた。

 異常層には海岸付近にある平べったい石や水深数メートルの浅い海に生息する貝やサンゴの仲間の化石などが厚さ3~10メートルも堆積。石の規則的な配列から津波によるとみられる海水の流れが最低4往復あったこともわかった。最上部には大量の植物が炭化してできた層もあった。

 グループはこれらの証拠から、異常層は津波でできたものと結論づけた。その強い引き波で、浅いところの石や生物が深いところまで一気に引き込まれたとみている。植物層は津波で倒されて海までもっていかれた木が最後に沈んでできたらしい。石には1メートル程度の巨石も交じっていて、かなり大きな津波だったと考えられる。

 津波の確実な痕跡としては、海外では北フランスで約1億5000万年前のものが知られているという。

http://www.asahi.com/science/news/OSK200602020061.html

                ☆

 大津波。。。という言葉から私がふと思い出すのは、アレクサンダー・ケイが未来を舞台にして書いた児童小説『大津波(邦訳題:残された人びと)』のことです。

                *

【未来少年コナンfan page】
http://www6.big.or.jp/~southern/conan/fukkan.htm

《原作本『残された人びと』について》

 当サイトでご紹介しています『未来少年コナン』は、1970年にアメリカの児童文学作家アレキサンダー・ケイ(Alexander Kay)によって発表された『THE INCREDIBLE TIDE』(大津波)が原作となっています。それが1974年に内田庶訳で岩崎書店から出版されたのが、この『残された人びと』です。
 著者の紹介をしておきますと、アレキサンダー・ケイは1904年アメリカのメリーランド州生まれ。シカゴの美術学校を卒業後、児童書の挿し絵画家の道を歩むことになります。第二次世界大戦の際は兵役に取られ、海軍情報部に配属。そこでロボットや機械に興味を覚えます。終戦後、元の挿し絵作家に戻りますが、兵役中に見た機械のことが忘れられず、いつしか自分でも児童文学、とりわけSFを書いてみたいと思うようになったのです。そして1963年、遂に『小さなロボット・スプロケット(Sprockets : a Little Robot)』を発表しました。この作品が大好評となり、その後も児童向けのSF小説を書き続けます。そして1979年にその生涯を閉じました。
 気になる方のために、彼の全作品リストを以下に掲載しておきます。

1930年 「The Red Eagle」
1963年 「Sprockets : a Little Robot」
(中尾明訳 『わんぱくロボット』偕成社 世界のこどもエスエフ4 1969年)
1964年 「Rivets And Sprockets」
「Bolts - a Robot Dog」
1965年 「The Forgotten Door」
1968年 「Escape to Witch Mountain」
1969年 「The Golden Enemy」
1970年 「The Incredible Tide」
(内田庶訳 『残された人びと』岩崎書店 ジュニア・ベスト・ノベルズ16 1974年)
(内田庶訳 『未来少年コナン』角川書店 角川文庫SFジュブナイル 赤815 1978年)
1971年 「Flight to the Lonesome Place」
1973年 「The Preposterous Adventures of Swimmer」
1975年 「The Magic Meadow」
1976年 「Jagger, the Dog from Elsewhere」
1977年 「The Sword of Aradel」
1978年 「Return from Witch Mountain」
1979年 「The Case of the Vanishing Boy」

◆ ◆ ◆

 原作は、TVで放映されたものとはストーリーが異なりますし、登場人物の性格、職業、立場なども違っています。その理由は、アニメージュ文庫『また会えたね!』(富沢洋子編)という本の中で、コナンの演出を手掛けられた宮崎駿氏が述べている次の言葉から伺えます。

 「原作との関わりについては、僕は、尊重しなければならないほど完成度が高い作品なら漫画映画にはしない方がいいんじゃないか、むしろ、原作は漫画映画の発想の引き金と考える方がいいんじゃないかと思っています。」


 アニメージュ文庫 富沢洋子編『また、会えたね! 未来少年コナン』徳間書店1983年 127頁より抜粋

 この言葉が示す通り、あの爽快感や痛快感と言ったものは、アニメーションの演出の段階で付加されていったものなので、原作では感じられないと言っていいでしょう。しかし、原作はアニメーションとはまた一味違った感情を抱かせるものになっています。ブライアック・ロー(TV本編ではラオ)の言葉や、コナンの態度・思考には読んでいてハッとさせられるものがあります。そう言った意味でも、コナンファンの方、あるいは読書好きの方にもぜひ一度、目を通して頂きたいものであります。それに、これほどまでに人々の心を釘付けにした『未来少年コナン』の原作本には、一体何が書かれているのか。ファンとしてはやはり気になるところではないでしょうか。
 しかしながら、この本は発行されてから早20年以上もの歳月が過ぎ去っており、既に絶版で、もはや入手するのが非常に困難になっています。古書店やインターネットオークションなどでもごく稀に見受けられる程度で、入手はほとんど絶望的と言っていいでしょう。

                *

未来少年コナン
<出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%82%B3%E3%83%8A%E3%83%B3

 『未来少年コナン』(みらいしょうねんこなん)は、1978年4月4日から10月31日にかけて、毎週火曜19時30分から20時00分までNHKで放映された宮崎駿監督のアニメ作品である。放映話数は全26話。制作会社は日本アニメーション。

 アレクサンダー=ケイ(Alexander Key)の「残された人々(原題The Incredible Tide)」を原作としてクレジットしているが、製作に当って提示された原作が当時の冷戦を背景とした濃厚な東西対決色を枠組みとしていることなどを宮崎が嫌ったこともあり、ストーリーおよび登場人物について大幅に脚色が加えられている。例えば舞台は原作の最終戦争直後から戦後20年の世界へ、主人公のコナンはアメリカ的自由主義社会を背負ったハイティーンの少年から豊かな自然の中で育ったプレティーンの自然児へ、登場人物の人名もロシア人を思わせるマンスキーやレプコをそれぞれモンスリーとレプカへなどの変更が加えられている。

 西暦2008年、核兵器を上回る威力の超磁力兵器による戦争で、人類の大半が死滅した後、海面上昇によって多島海化した世界における少年コナンと少女ラナの冒険を描く。

 のちの『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』に繋がる宮崎駿作品の原点とも言える作品。

 オープニングの前に最終戦争(平和同盟による爆撃)の話があり、また話の中間にアイキャッチおよびパタパタ(キャラを利用したスロットマシンの様な仕掛け絵)が挿入され、これらはビデオ・DVDでも観ることができる。

 現在DVD(1~7巻)が発売中。ビデオとは収録が若干異なり、1巻目には2話、2~7巻は4話ずつ収録されている。後に再編集されて映画化されたが、その際には製作スタッフの意図に反して編集されたため問題になった。このため、未来少年コナンは一般的に26話のアニメーションの方を指すのが普通である。また1999年にはTBS系にて『未来少年コナンII タイガアドベンチャー』が放映されたが、舞台設定、登場人物など全く異なった設定のものである。

 この作品はNHKが放映した最初のセルアニメーションシリーズである。火曜日19時30分からの30分間は、この作品以後しばらくの間アニメーション枠となった。後番組は東映動画(現東映アニメーション)制作の『キャプテン・フューチャー』である。

<主要な人物>

コナン(声:小原乃梨子)
ラナ(声:信沢三恵子)
おじい(声:山内雅人)
モンスリー(声:吉田理保子)
ジムシー(声:青木和代)
ダイス(声:永井一郎)
レプカ(声:家弓家正)
ラオ博士・パッチ(声:山内雅人)
その他の人物

クズゥ(声:水鳥鉄夫)
ドゥケ(声:若本紀昭)
ドンゴロス(声:神山卓三)
パスコ(声:池田勝)
グッチ(声:増岡弘)
ルカ(声:水鳥鉄夫)
テリット(声:納谷六朗)
ルーケ(声:田中秀幸)
ガル(声:宮内幸平)

<各話タイトル>

第1話 「のこされ島」
第2話 「旅立ち」
第3話 「はじめての仲間」
第4話 「バラクーダ号」
第5話 「インダストリア」
第6話 「ダイスの反逆」
第7話 「追跡」
第8話 「逃亡」
第9話 「サルベージ船」
第10話 「ラオ博士」
第11話 「脱出」
第12話 「コアブロック」
第13話 「ハイハーバー」
第14話 「島の一日」
第15話 「荒地」
第16話 「二人の小屋」
第17話 「戦闘」
第18話 「ガンボート」
第19話 「大津波」
第20話 「再びインダストリアへ」
第21話 「地下の住民たち」
第22話 「救出」
第23話 「太陽塔」
第24話 「ギガント」
第25話 「インダストリアの最期」
第26話 「大団円」

<ストーリー>

 コナンが活躍する舞台は、戦争でそれまで築かれてきた文明がほぼリセットされた、いわば原始に近い世界である。コナンの世界で文明らしさを代表するものとしてインダストリアの三角塔が登場するが、人間が生んだ愚かなものの象徴として、この作品のテーマとかぶってくることになる。人間はなぜ生きるのか?人間にとって真の豊かさ、幸せとはどんな形なのか?という永遠のテーマを観る者にさりげなく投げかけてくる。

 最終戦争で滅亡しかけた地球。でも、そんな地球の片隅には、戦争の暗い影を引きずることなく逞しく生きる子がいた。自然の中で育まれ、生きる希望と幸せ、夢を持つ子、コナン。戦争を生んだ愚かな人類には、彼の姿を夢見る者がいただろうか?そのコナンがある事件をきっかけにそれまで未知であった大海原へ旅立ち、彼は冒険の最中、様々な出来事に遭遇する。友情、憎しみ、裏切り、愛、出会いの数々..

<作品データ>

原作:アレグサンダー=ケイ「残された人びと」
企画・製作:日本アニメーション
製作:本橋浩一
製作管理:高桑充
企画:佐藤昭司
プロデューサー:中島順三・遠藤重夫
脚本:中野顕彰/吉川惣司/胡桃哲
音楽:池辺晋一郎
キャラクターデザイン:宮崎駿/大塚康生
作画監督:大塚康生
美術監督:山本二三
撮影監督:三沢勝治
動画チェック:前田英語美
背景:アトリエローク
撮影:アニメフィルム
編集:瀬山武司
現象:東洋現像所
演奏:コンセール・レニエ
効果:石田秀憲
声音:桑原邦男
録音製作:オムニバスプロモーション
録音スタジオ:シネビーム
演出補:早川啓二
演出助手:鈴木孝義
制作進行:細田伸明・星出和彦
色指定・検査:保田道世
色彩:岩切紀親
演出:宮崎駿
主題歌:
(オープニング)「今地球がめざめる」(鎌田直純・山路ゆう子)
(エンディング)「幸せの予感」(鎌田直純・山路ゆう子)
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