アルバというと、画家ゴヤの絵画モチーフとなった〈アルバ公爵夫人〉をぱっと思い起こすが、いまはこちら。セイコーの庶民派時計ブランドの〈ALBA〉。名前はアルバ公などに由来するのだろうか。よくわからぬも、とにかく使いやすくて気に入っていて、ここ20年ばかりずっと愛用しています。
今日は、霜月最後の日。時間経過のスピードにあらためて驚かされる。今朝のラジオから聴こえるシューマン作曲『楽園とペリ』がじつに美しくて心が洗われる。今日もこれからしごとです。
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アルバというと、画家ゴヤの絵画モチーフとなった〈アルバ公爵夫人〉をぱっと思い起こすが、いまはこちら。セイコーの庶民派時計ブランドの〈ALBA〉。名前はアルバ公などに由来するのだろうか。よくわからぬも、とにかく使いやすくて気に入っていて、ここ20年ばかりずっと愛用しています。
今日は、霜月最後の日。時間経過のスピードにあらためて驚かされる。今朝のラジオから聴こえるシューマン作曲『楽園とペリ』がじつに美しくて心が洗われる。今日もこれからしごとです。
昨晩、しごとのあと、尾崎佐永子著『佐太郎秀歌私見』(角川学芸出版)を携えて列車に乗った。今朝の窓の外。冷え冷えとしているものの、小鳥の鳴き声がし、ほんのり山の端の空が明るんで、辺りは気持ちのよい空気に満ちている。早くに目が覚めたので、持参したラジオの内蔵録音ファイルから、先日録音したマリナー指揮NHK交響楽団のベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』とブラームス『交響曲第一番』を部屋で流す。これから食堂で朝食。
今朝の朝食。
例えば。
わが家の広き床(ゆか)滑る、滑る、滑る、滑らむことのうつくし月夜 葛原妙子(歌集『朱霊』所収)
短歌文体というのは、大体句読点を使わないで〈呼吸〉の気を掬い上げ切り貼りして紙に定着するものと思われるのですが、葛原さんの作品のなかに読点を大胆に使った作品もあることが面白いです。
見たひとからの評判がよいらしい〈ささらさや〉の映画をぜひとも観に行きたしと思うも、リーズナブルな料金で見られるところでと考えるとなかなか時間があわないのがなんとも。〈ささらさや〉を見られたら、それを題材になにかをつくってみたい。
今日は、しごとのあと、いくつか頂いている喪中葉書に対するお悔やみ状を数枚書いて投函。谷中銀座のアップルパイの名店マミーズに寄り九州方面へ看板メニューの絶品アップルパイを年末お茶菓子贈り物に使おうとしたら賞味期限までほとんど日数ないことが発覚、仕方なく、代わりに賞味期限までの日数幅の大きいチーズケーキを発送依頼するも、本当はやはり、あの絶品アップルパイをいちど食べてもらいたかったなあというのが本心で残念。チーズケーキもこの上なく美味ではあるのですが。
しごとのあと、昨晩入った宿屋での朝。空。
今朝の一首。
伊豆山へ行くべしと窓を開(あ)く朝の納豆ねばりて葱と絡まる
そして。 熱海駅からまず伊豆山へ。 木間からの海。
熱海から沼津へ。流れ鮨沼津店で、限定30食20貫ランチ(900円)。
夕方、しごとから戻ると、歌誌『塔』11月号が届いていた。
そのなかから、進藤多紀さんの一首。
山雨こめて浅間も見えず緑深しこころ寂かに飲む山の水 進藤多紀
いまのしごとは繁忙になる土日や祝日に休めることはなくて、その代わり週のどこかに1日休みをもらえる。その休みの1日はいつも有効に使うべくしっかり用事をこなしたり休憩したり気分転換に充てたりする。最近、その休みに、心の欲するまま、軽井沢へ何度か出かけた。どういうわけだか、浅間山をみると心のなかの力みがすううと消えてほっとした気分になれる。別段、長野県に生まれ育ったわけではないのだけれども、不思議と浅間山の風景に心癒されているこの頃である。
菊地さんの生放送ラジオ番組『粋な夜電波』を聞いたあと、プーランクのビアノ曲集の譜面を眺めつつ寝床へ。この辺りの部分がとくに格好いい。
明日は、NHKホールでネヴィル・マリナーさん指揮NHK交響楽団でベートーヴェン〈ヴァイオリン協奏曲〉とブラームス〈交響曲第1番〉のコンサートがあるらしい。マリナーさんの振られるブラームス1番の素晴らしさには定評がある。マリナーさんの師匠のピエール・モントゥーは終生ブラームスを非常に尊敬しその音楽を最大限に愛した指揮者だったので、マリナーさんもその影響を多分に受けているのかもしれない。ただ、私は、今回は明日のしごとのあと、トリフォニーホールでの汐沢安彦先生指揮明治学院大学管弦楽団のコンサートの方を聴かせて頂く予定。こちらは、ドヴォルジャークの交響曲第7番がメイン。ドヴォルジャークといえば、あのブラームスがドヴォルジャークの才能を見つけて世の中にプッシュしたことは有名。楽しみです。
ものの本によれば、若き日のリヒャルト・シュトラウスがブラームスからもらったアドバイスの一つに、「とにかく、毎日いつもでも楽想をメモできる五線手帳を持ち歩いて、8小節単位のフレーズとして音楽をつかみメモすることを癖にしなさい」というものがあって、リヒャルト・シュトラウスは、忠実にそのことばを守って8小節フレーズのメモに励んだらしいです。。
私もなんとなく真似してみたくなり、今宵の8小節をメモ。。
今宵の生放送のラジオ番組『菊地成孔粋な夜電波』がすごく楽しみ。