今日いちにち休みを頂いたので、昨晩は、とにかくながいしつこい風邪を吹き飛ばしたくて、しごとのあと列車に飛び乗り、北陸は富山へ。市内総曲輪にある寿司栄(すしえい)さんで絶品のお寿司を頂き、近くの宿へ。温泉に癒されつつ一泊。今日は富山城をじっくり見て、富山駅前からの高速バスで六時間半掛けて帰京。バス車中で久々にブルネグロ短歌が降りてきて五首の短連作が出来た。明日からまたしごと。
富山城跡の千歳御門。机と椅子と寝台代わりのソファと、電話と冷蔵庫だけのガランとした部屋に秋の陽光が差し込んできた。部屋の主は、ソファから下りてブルネグロ王立電機製作所製のスラリと背の高い冷蔵庫からライスミルクの1L入り紙パックを取り出し、口をつけてグビッと飲んだ。そして、窓の外から入ってくる光を見つめながら、ぼそりと、埼玉県警からブルネグロ王立警察へ出向して25年か。。と一人ごちた。
ご馳走さまでした。
ゆく秋の涙のごはぬほとけたち 伊丹三樹彦(第一句集『仏恋』昭和50年刊所収)
この間の日曜から風邪が抜けず、しごとに行きながらマスクと薬にズブズブ浸かる日々。明日いちにちは漸くの休みですこしほっとする。
今宵の、もうひとつ。
今宵はなぜだか、ドルリューの書いたまことに美しい『カーリー・スー』の音楽が頭の中を廻っている。
しごとのあと、明日一日休みを頂いたので、夜の列車に飛び乗り、なじみの海辺の町のなじみの温泉宿に荷物を解いた。ゆっくり湯に浸かりゆったり本を読むつもり。ところで、今宵は新垣隆氏の新作ピアノ協奏曲(現代的な感性による、ロマンティックな調性音楽らしい)を含む新垣隆作品展が聴衆で満員の紀尾井ホールであったらしい。聴きに行きたかった。
今宵のスケッチ譜面二頁目。
しごとのあと、帰路途中の江戸川橋の珈琲館に立ち寄り、なかなか絶妙な味わいのホットアップルジンジャーを啜りながら、飯島晴子さんよろしく、エイヤッと一気呵成に短歌10首を原稿用紙に書き付け、郵便局へ行って投函。
画像は、今宵の散歩途中に見かけた、旧徳川慶喜邸の石垣。
孔子一行衣服で赭い梨を拭き 飯島晴子
すごく面白いです。
一句目の「かの后」も、二句目の「孔子一行」も、とくに何らかの歴史的エピソードに基づいたものではないそうです。
今朝。たまたま〈ひもろぎ逍遙〉という歴史研究ブログにお邪魔し記事を拝見。九州王朝の跡を探す一連のお話がまことに興味深くて、しごとに出掛ける前、しばし読み耽る。また伺わせて頂きます。