カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

軍隊。

2020-04-29 02:22:53 | Weblog

何十年も経ったけれども、小学生の頃、家でドリル問題集を開いた瞬間に唐突に降りて来て胸の奥で流れ出したヴァイオリンコンチェルトのことは、不思議と今でもその音楽の響きやメロディをありありと覚えている。出だしはハイドンの交響曲第100番『軍隊』ト長調の第2楽章アレグレット(2/2拍子)の冒頭二小節と一緒で、その後の展開が異なる音楽だった。じつはその小学生当時、ハイドンの『軍隊』シンフォニーを知らず、後日たまたま『軍隊』シンフォニーを聞いて〈あのヴァイオリンコンチェルトとそっくりだ〉とびっくりした。しばらく忘れていたのだけれども、最近、そのヴァイオリンコンチェルトのことがしきりに思い出される。いまでも不思議でならない。

 

(譜例比較)ハイドン『軍隊』第2楽章とヴァイオリンコンチェルト。

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今更ながら。

2020-04-26 10:42:52 | Weblog

スペイン風邪の別名を、アポリネール病といったらしい。今更ながら。知らなかった。

https://mainichi.jp/articles/20200331/ddm/001/070/081000c

 

そして、今朝は、 東京文化会館での『月に憑かれたピエロ』コンサートで聴かせて頂いた川島先生の『《月に憑かれたピエロ》~シェーンベルクが書かなかった7つの詩』を、YouTubeでしみじみ聴かせて頂いた。

 https://youtu.be/rPnJPEoaO7o

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ブルックナー風。

2020-04-24 05:46:39 | Weblog
今朝はブルックナーの交響曲第4番第1楽章の出だしみたいな、しずかな金管の響きに目が覚めた。金管の後、弦楽の刻みが増殖してくる。合間の三拍子はウィンナーワルツの拍の取り方。歪なスケルツォ。取り敢えずメモ。
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短歌メモから。

2020-04-22 07:15:58 | Weblog
短歌メモから。

あの晩に姫さまは《王党派メロン》と山へ、とふ噂 官邸大臣ら青ざめ右往左往

翌(あく)る朝のラジオに姫さまの凛としたお声、官邸カンカンただちに閣議

〈姫さまを探し出せ〉と閣議決定、高級ブランド身に付け大臣らも山狩りへ

その夜も〈姫さま守らむ〉と十六名の屈強精鋭ベーシスト、小屋を囲めり

《王党派メロン》は王統尊重、女系容認。その夜も山に点滅する人探しの灯

ベーシストはコントラバスを振り回す〈ソナタ〉奏でて来たる腕(かひな)で

悪党ほど善人面して馬鹿にするも、姫さまはいつも優しく毅然

この頃は悪党大臣に尻尾振り過ぎる新聞・テレビ見る人まばら

滅んでしまへばよいのかも。首相官邸への坂をのぼる蜘蛛型パトカー
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いまだに。

2020-04-20 03:17:55 | Weblog
二日前に見た夢が、飛び上がるとふわふわ浮かんでどこへでも飛んで行かれる夢だった。その夢の感触がいまだに強く生々しく印象深く頭の奥にあって、続きをぜひ見てみたいと切望して目を瞑るも、その夢の切れ端をなかなか掴めずにいる。


誰のためともなく歌ひ始めるレクイエム太古のままに譜面もなくて
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瞑想曲。

2020-04-18 02:09:09 | Weblog
就寝して目を瞑ると、唐突にしずかな弦楽オーケストラが胸の奥で鳴り始めた。瞑想曲のようにそれはずっと流れ続けた。

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ボナサ。

2020-04-16 07:49:14 | Weblog
外は夕暮れてやや薄暗くなった頃、そこは、照明のついたどこかの学校の聖堂のような部屋だった。どこから入り込んだのか、小さめのカラスが一羽、その部屋の隅のカーテン辺りにいてバサバサ音を立てていた。私は、そんなカラスを外へ出さなければ、と、ひとり長い柄の箒を持って格闘し、どうにかこうにかカラスは外に出て行ってくれた。ほっとした私は椅子に腰を下ろしていた。すると、大学恩師のK先生が入っていらした。最近の世情について少しお話しをして、先生は〈これから僕もお墓にお参りに行かなければ。ボナサ。「お疲れ様」の意味の外国語だよ。君も気を付けて〉と仰有って部屋を出て行かれた。そんな夢を見た。
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河野裕子先生。

2020-04-15 06:32:43 | Weblog

歌誌『塔』4月号巻頭〈河野裕子の一首28〉に澤村さんが鑑賞文を綴られている河野裕子先生の短歌作品〈限りある生を互みに照らしつつほたるの点滅に息合はせをり〉をしみじみ思う今朝。

今朝は、亡き父が久しぶりに夢ににこやかに出て来た。夢の中の父は、こういうときは中国の四書五経をじっくり読むと良いと思う、と語っていた。

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山下泉先生の一首。

2020-04-14 07:52:11 | Weblog
歌誌『塔』4月号が昨夕届いていた。

山下泉先生の一首。

古歌ひたす夕影させば淡路駅ゆきくれていし足が伸びたり  山下泉

身辺にいろいろなことがあって、古歌に想いを沈めながら駅への道を歩いていた。気付けば夕日が傾いて影が伸びる頃になっていた。影の自分の足が伸びていて、おや、と思った。。という一首か。しみじみ惹かれます。
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今宵。

2020-04-13 20:59:41 | Weblog
尋常でない寒さの、激しい雨の一日だった。しごとから帰ってきて灯りをつけた部屋で、モーツァルトのヴァイオリンソナタ第21番ホ短調 K. 304 第2楽章のこの上もなく優しい音楽が、心にずきずきと刺さってくる。
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