今日は軽井沢町へ。軽井沢駅前で自転車を借りてまずは軽井沢高原文庫へ。途中、旧近衛文麿別荘の横を通り、塩沢交差点では信州蕎麦の名店〈志な乃〉さんを横目に塩沢湖方面へ。有島武郎情死の舞台となった浄月庵(もともとは三笠にあったものを移築)の前の、久々、十年ぶりぐらいの軽井沢高原文庫。前庭の涼やかな樹の佇まいが昔から兎に角好きだ。高原文庫を堪能して、そこから三善晃先生墓所のある霊園近くにしづもれる雲場池へ。
雲場池。
職場で頂いた今年の夏休み初日、コロナ禍で墓参旅を断念したのでどうしようかいろいろ考え、卒業以来40年ぶり再会を目指して恩師丹精のお庭のある山荘を思い切ってお訪ねしようとひらめき、お住まいのある山間の町へ。昼間、駅前の観光案内所で借りた自転車でえっちらおっちらペダル漕いで山の上の恩師のお宅へ。運良く先生偶々ご在宅でお会いすることが叶った。じつに40年ぶり。
短歌メモから。
八十の恩師まします町に宿をとり眠るポリーニのベートーヴェン聴きつつ
〈誕生日は祝ひ日にあらざりて感謝日〉と町食堂のどんぶり底に
八十の恩師まします町に宿をとり眠るポリーニのベートーヴェン聴きつつ
〈誕生日は祝ひ日にあらざりて感謝日〉と町食堂のどんぶり底に
仕事のあと、本日の営業終了間際の高速バスチケットセンターの窓口へ駆け込み、こちらの希望バス便の残席を問い合わせるも、コロナ禍による大幅な減便のために少ない運航便めぐる席取りじつに苛烈で早々と満席になり残席なしとのこと。運賃三倍ぐらいになりますが新幹線で行かれる他ないですねと弱々しい笑顔を向けられたこちらは、ふううと息吐いてタオルで顔の汗をごしごし拭いた。夜のはじめ頃なのに明るいなか家に戻ると、シャワー浴びてそのあと大量の洗濯をこなしながら、NHKFMで2022年06月24日 午前11:00 ~ 午前11:50に放送されたカブキ・チューン▽ゲスト:吉俣良先生(作曲家)の回の予約録音をしみじみ拝聴。吉俣先生も胸奥でオーケストラの音楽が鳴る体質でいらっしゃるようで、ほおおと思った。
昨日は仕事のあと、某所に寄り道してずっと懸案のPOP文案メモ作りにせっせこいそしみ、出来上がったばかりのメモをジュンク堂書店のSさんのところへ〈ご担当のIさんにお渡しください〉とお届けして帰宅。
川本さんの一連は作中主体の気持ちの苛立ち波立ちの様子がじつに鮮やかに巧く掬われた問題作。関野さんの一連は淡々と毒吐きされていてなんとも痛快。
昨日仕事のあとの帰り道に西片丸赤さんの前を通ると、〈閉店〉の張り紙が見えた。5月末に閉店された由。値段は高かったが、こちらのお惣菜お弁当はひとつひとつが実によい仕事をされていてファンだったので残念。湯島丸赤さんのご親戚の経営されている小石川丸赤さんの支店だったらしい。