カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

広上さん指揮京都市響

2009-02-28 23:53:23 | Weblog
 本日、仕事の後、最近はまっている倉本聰さんのドラマシナリオ「優しい時間」(理論社)を携えてサントリーホールに出かけ、広上淳一指揮京都市響の東京公演を聴かせていただきました。プログラムは、
バーバー作曲・弦楽のためのアダージョ
ガーシュウィン作曲・ラプソディインブルー(ピアノ・清水和音)
バーンスタイン作曲・管弦楽のためのディヴェルティメント
バーンスタイン作曲・「ウェストサイドストーリー」より、シンフォニック・ダンス
(アンコール)
ルロイ・アンダーソン作曲・忘れられた夢

 なぜこういう選曲で、なぜ清水さんがガーシュウィンか、がまずは関心事でした。というのもガーシュウィンのピアノを弾かれた清水和音さん、私の記憶では、むかしむかしNHKFM「クラシックリクエスト」のパーソナリティーをされていたとき、しばしば、ショパンやベートーヴェンの音楽こそが音楽で、20世紀音楽はあのどこが音楽なのでしょう的な、かなり保守的なコメントを連発されていたはず。考えが変わられたんですね。今宵は清水さんのガーシュウィンを興味深く聞かせて頂きました。予想通りロマンチックで折り目正しい清水さんのガーシュウィンでした。山下洋輔さんや羽田健太郎さんのガーシュウィンとは明らかにちがっていて、そこが面白かったです。
 広上さんの指揮は大変素晴らしいものでした。広上さんならではの自由自在、独特の説得力に富んだ振りを、たっぷり堪能させて頂きました。 終演後、広上さんの奥様や娘さん(三、四歳ぐらいの、広上さんそっくりなかわいらしいお嬢さん)もおられるやや広い楽屋で広上さんのサイン会があり、感想を交えて少し話をさせて頂いて、CDにサインをいただきました。並んでいるとき、行列の私の後ろにはなんと、指揮者の下野竜也さんたちがいらっしゃいました。たしか、下野さんは広上さんのお弟子さんのおひとり。思いがけず、この間の素晴らしいドヴォルジャーク演奏会を聞かせて頂いたお礼を申し上げることができました。楽屋からロビーにもどると、ちょうど小ホールの川田知子さんのヴァイオリンリサイタルが終演したところで、お帰りになる徳永二男さん、堀正文さんほか著名なヴァイオリニストの方たちがたくさんロビーにあふれて談笑されていました、、、おもわずミーハー精神全開になってしまいました。。
 とにかく素晴らしいコンサートでした。
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校歌

2009-02-28 11:44:01 | Weblog
 よい天気の朝、清しい水音のする自宅近くの川べりの道を歩きながら、昔通った学校の校歌をふと口ずさみたくなるときがあります。

 私の通った狛江高校の校歌の作詞者は坊城俊民氏、作曲者は田崎篤次郎氏でした。卒業してからだいぶ経ちますが、作者のふたりのお名前は今でもしっかり憶えています。

 そのプロフィールはこちら。

作詞者:坊城俊民(ぼうじょう としたみ)1917年-1990年
国文学者。1943年-1964年国語科教諭。
東京市にて、堂上華族の嫡子として誕生。父坊城俊良は伯爵で宮内官。神田区駿河台と麻布区笄町に育つ。学習院高等科を経て、1941年東京帝国大学文学部国文科卒業。
1964年-1977年、石神井高校教頭、池袋商業高校校長、志村高校校長を歴任。
宮内庁式部職嘱託として歌会始講師(こうじ)を務める。歌会始被講会会長。
著書に『焔の幻影』(角川書店)、『末裔』(草美社)、『ふるさとの青春―王朝文学管見―』『京の翳―王朝文学管見―』(共に表現社)などがある。

作曲者:田崎篤次郎(たざき とくじろう)
1941年-1945年英語科教諭。
東京浅草出身。東京帝国大学文学部英文科卒業。
1946年第五高等学校教授、1948年熊本大学助教授兼務、後に教授となるが、この間熊本大学合唱団の指揮者を務める。1959年武蔵大学教授。
都立狛江高校や上板橋第二中学校の校歌を坊城先生とともに作っている。
英文科出身、英語科教諭にもかかわらずチェロを演奏し作曲を手がけるなど、音楽に造詣が深かったようだ。

出典:九曜会/校歌・作詞者・作曲者について
http://www.kuyo.jp/koka/aboutkoka.html

 ***

都立狛江高等学校校歌
http://homepage2.nifty.com/komaetokyo/gakkou/song/komaekoukousong.htm

作詞 坊城 俊民
作曲 田崎篤次郎

1.多摩川の堤のほとり
  朝日さすわが母校
  風わたる銀杏(いちよう)のつらなり
  中洲(なかす)めぐりたゆたふ水に
  いにしへを想うひととき
  老い松はきのふを語り
  葦(あし)のはら明日(あす)をささやく
  ここ狛の里
  青春のわがふるさと


2.武蔵野の西なる野辺に
  入り日燃ゆわが母校
  目路(めぢ)はるか富士の夕かげ
  雲の色は川面(かはも)を染めて
  水鳥の憩(いこ)ふひととき
  語りゆくわれらが胸に
  新しき明日は宿(やど)らん
  ここ狛の里
  青春のわがふるさと

反歌(歌う時は1、2の間に)

高麗(こま)びとの伝へしわざをうけ継(つ)ぎて
あづま少女(おとめ)は布(ぬの)さらしけり

 ***

 高校時代には、短歌などの伝統的詩歌のよさに気付かず一切興味をもたなかった私ですが、今あらためて校歌の歌詞を見ると、その素晴らしさに胸をうたれます。
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ブログand昨日

2009-02-27 11:44:54 | Weblog
 メモです。。。

 メンバーの方たちそれぞれのブログが面白いです。

THC(トーキョーハイクライターズクラブ)トップページのブログ一覧
http://www.thc-haiku.net/

 ***

 昨日はいろんな私用を片付ける日として、午前中に某役所などを巡って懸案の用事を済ませ、バスで東急・田園調布駅に出て、駅近くの小綺麗なCAFEの片隅で花粉症のくしゃみに咽せつつ楠見朋彦著『塚本邦雄の青春』(ウェッジ文庫)http://www.amazon.co.jp/%E5%A1%9A%E6%9C%AC%E9%82%A6%E9%9B%84%E3%81%AE%E9%9D%92%E6%98%A5-%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%A5%A0%E8%A6%8B-%E6%9C%8B%E5%BD%A6/dp/4863100418/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1235702969&sr=8-1などを開いてお茶を啜り、合間に聴こえて来た春の陽光のようなメロディをメモして過ごしました。で、夕方過ぎ、お宅に伺わせて頂くことにしていた学校の恩師J先生から「お子さん熱発のため今日の予定は取りやめ」とのご連絡あり、久しぶりの東急東横電車に揺られて渋谷に出て、駅前のビックカメラでニコンのデジカメの大安売り品を購入して、バスで帰宅。
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小島さんの「ある晴れた日に」

2009-02-26 23:21:30 | Weblog
 短歌総合誌「短歌」(角川書店)3月号の巻頭作品30首は伊藤一彦さんと小島ゆかりさんの作品。小島さんは「ある晴れた日に」というタイトルで、「認知症のちち」「声出なくなりたる母」と「われ」の日々を読み手の胸にぐっとくる深い思いと淡々とした筆致で30首に描いていらっしゃる。

われは来てわが影も来て草の丘むかしの父をオーイと呼べり  小島ゆかり

ちちははを置きざりに今日は街に出て冬の猿(ましら)の歩みをしたり  小島ゆかり
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今晩の本郷短歌会

2009-02-26 00:30:09 | Weblog
 今晩は本郷短歌会の歌会でした。出詠者11名、出席者7名。私の提出した詠草は以下の二首です。

題詠「天国」
詞書(ひとつ野を埋みて梅の花咲けばことわり絶えて彼岸のひかり 上田三四二・歌集『黙契』所収)
天国にひとつ野ありて梅の花ひかりて咲けるを見てをり老医師

自由詠
真白なる島社(しまやしろ)の砂に朝の犬ゆたりゆたりと尿(ゆまり)してをり

 拙歌にはいつも通りといいますか票をあまり頂けませんでしたが、たくさんの批評をうかがえていつもながらに面白い歌会でした。大野道夫先生、てっちさん、八十八さんはじめご出席のみなさま、お疲れ様でした。有り難うございました。
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短歌メモから。

2009-02-25 14:48:16 | Weblog
 昨晩は、本夕の某歌会に提出する歌2首(1首はお題「天国」、もう1首は自由詠)を考えながら、高野公彦編『現代の短歌』(講談社学術文庫)をぱらぱら見ていました。その中の、上田三四二さんの歌集『黙契』所収の一首、

ひとつ野を埋みて梅の花咲けばことわり絶えて彼岸のひかり  上田三四二

にあらためて惹かれました。

 「ことわり」を大声で吹聴喧伝する人はすごく目立ちますが、まこと、「ことわり」なんてものは現世(此岸)の誰かがいつの時代かにこしらえたものにすぎず、「彼岸のひかり」に象徴されるような普遍的な「本物」は、たとえば光の花のようなもので、それはいつのどんな世にあっても、しづかにひかりつつ咲いているだけなのかもしれません。。。
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セシル・シャミナードの「フルートとオーケストラのためのコンチェルティーノ」。

2009-02-24 14:30:03 | Weblog
 メモです。。。

 20世紀初頭、パリ音楽院フルート科卒業試験課題曲として委嘱されて作曲されたセシル・シャミナードの「フルートとオーケストラのためのコンチェルティーノ」。

 ***

Fl独奏+管弦楽伴奏(オリジナル)

http://www.youtube.com/watch?v=5lltY_IjzxA

 ***

Fl独奏+ピアノ伴奏

http://www.youtube.com/watch?v=Y-E7jKWSh-U

http://www.youtube.com/watch?v=6bS-jZ1GpKU

http://www.youtube.com/watch?v=4zWokpomW-A

 ***

Fl独奏+吹奏楽伴奏

http://www.youtube.com/watch?v=8hCT447Elzk
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夢日記

2009-02-24 13:35:55 | Weblog
 今朝方に見た夢日記から、メモです。。。

 中東の、多分イラクの街外れに人がたくさん集まっている。時間は朝から昼辺り。陽はどういうわけか薄暗くて、大方片付けられた何かの廃墟の上に、灰色の螺旋階段が高く高くあって、その一番上は展望台になっている様子。人々は黙々と列を成して、その螺旋階段を上がっていく。私も当然のようにその列に加わって、螺旋階段を上っていくのです。。。
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短歌メモから

2009-02-24 04:02:44 | Weblog
 今日手帳に書き留めた短歌メモから、です。

生きてゐて面白きことないと饅頭頬張る口を見てゐた
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油揚げを見つけた猫

2009-02-23 15:32:23 | Weblog
 フルート関係のメモです。。。

 ***

ラモ・サウンドとトリム楽譜出版のサイト
http://www015.upp.so-net.ne.jp/Lamotrim/index.html

〒104-0061
東京都中央区銀座4-3-14 筑波ビル3F
Tel.& fax. 03-3561-5606
土曜~月曜、ほか定休日

 *

~フルート 名曲ライブラリー シリーズ~(トリム楽譜出版)
http://www015.upp.so-net.ne.jp/Lamotrim/trimtoppage.html

「シャミナードとゴダール」堀井 恵 監修
ISBN4-925199-56-0 2520円(2400円)
収録曲:シャミナード「コンチェルティーノ」「小さなパストラール」「星のセレナーデ」、ゴダール「3つの小品による組曲」 全4曲

 **

いいフルートネット(全国個人フルート教室紹介)
http://www.11flute.net/

 ***

 楽器を購入するのはもうすこし先の予定で、教本やら先生探しはまだ気の早い話なのですが、早速にアマゾンに注文して吉田雅夫さんと小泉浩さんの初心者向けのフルート教本を一式購入。昨日の夜、小泉さんの超初心者向け教本をぱらぱらと見ていました。最初の方には腹式呼吸習得の重要性が書かれていました。フルートは胸からの息を吹き込むものでなくて腹式呼吸の息を吹き込む楽器。実は、お経をあげるときにも腹式呼吸は必要とされるテクニックなので、不思議な共通項に夜中、台所の皿の上にやわらかく煮付けた油揚げを見つけた猫のようににんまりしてしまいました。
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