今朝たまたま、神奈川大学がそのサイトに公開している情報の中に、横浜新報もしほ草第十四篇(岸田吟香、1868年)現物のpdfファイルを見つけ、閲覧。姉ヶ崎の撒兵隊陣所へ〈皆それぞれいろんな思いはあろうが、いまは官軍に恭順することが世のため、ひいては日本の将来のためになる〉と説得に行って暗殺されてしまった曾々々祖父の死の顛末を詳細に報じている記事である。読んでいるうちにまた頭の中に先日のフルートコンチェルトが鳴った。
どこかのラジオ局の某番組の出演者末席にいるらしい私。その日、ラジオ局の控え室に行くと、サーロインステーキや高級お寿司などの贅沢なケータリングのご馳走が部屋いっぱいにあって、他の出演者スタッフも小皿に山盛り取って食べている。私も頂こうと小皿に取っていると、海辺の高波被害の取材に出掛けなくてはならなくなる。小皿を置いて急いで出掛け、取材を済ませて戻ってくると、控え室前の廊下に髭の老人が机と椅子を出して座っている。老人は私を見て、袂から瓶を取り出して、私に差し出した。〈あなたにこの瓶の薬をあげよう。買ったらなん百万もするものだ。どんな病気も治るから飲みなさい。〉頂いたところで目が覚めた。
メモ。ヨハネス・ブラームスが生前愛蔵し、ブラームスが亡くなった後はブラームスの遺言でウィーン楽友協会所蔵となったモーツァルト40番の自筆スコア。
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彼岸中の昨日は、しごとのあとで母方先祖墓にお参り。
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しごとのあと。ブラームスのワルツを胸のなかで歌いながら帰り、ひと風呂浴びて洗濯済ます。脛の三里ツボをマッサージしつつ、寝床で久々に吉原幸子さんの詩集をひらく。
小田島隆氏の「〈新潮45炎上問題〉が結局、現在日本中で起こっているのと同様の首相案件だったから、新潮社の佐藤社長コメントがきちんとした反省謝罪コメントとして発せられなかったのは当然だった」という大意のネット記事を拝見して、たしかにまったくその通りだろうな、と思った。連日の為政者たちのおぞましいニュース記事を見たり聞いたりしていると、サルトル『嘔吐』ではないけれども本当に吐き気がしてくる。ひどすぎる。
一昨日ジュンク堂書店で思いがけなく出会い手に入れた三枝浩樹氏の若き日の第一歌集『朝の歌(マチナータ)』(第1歌集文庫)。
〈少年〉の声に呼ばれてめくりゆく古きノートのなかの夕焼け 三枝浩樹
ひなたより入り来し赤いセーターの少女つかのま陽のにおいせり 三枝浩樹
ドア押してゆくあてなどはなき僕ら夜冷えの深さ言いたるのみに 三枝浩樹
休日。今朝はどういうわけだか、ブルックナー交響曲第7番の第二楽章の途中の或るフレーズのことがすごく気になって、カラヤン指揮ベルリンフィル演奏の原典版の録音を取り出し、最近、点鬼簿の人となられてしまった方々のことを考えながら、しばらく流して聴いた。そのおかげですこし心が洗われたせいかもしれぬ。胸のなかに唐突にフルートとオーケストラのモーツァルト風のコンチェルトが流れ込んできた。なので、取り敢えずメモ。
昨日の朝は早くに起きて、とにかく、仕事に出掛ける前の数分間机に真剣に向かい、10首を拵えて封筒に入れ、出掛けに投函した。追い詰められて頑張ってやってみたら意外とすんなり出来た。
今日は、仕事のあと、SNSの記事からショックな訃報を知り、ことばを失った。本日、作曲家松下功先生が急なご病気で倒れられて急逝された由。名優樹木希林さんのご逝去ニュースにもびっくりしたけれども、松下先生訃報のショックが個人的には大きい。ふかく、ふかく、合掌。先生のアンサンブル東風の素晴らしいコンサートを数回聴かせて頂きました。今晩、短歌10首を頑張って作るつもりだったが、ことばが出てこない。しかも、明日は早出しなければならなくなったから、あまり夜更かしはできぬ。困った。