カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

ワインのおいしそうなイタリアン料理のお店情報

2007-06-29 14:53:44 | Weblog
 ワインのおいしそうなイタリアン料理のお店情報です。。。

 メモ。

【リストランテ・ラ・トスカーナ(東京・代官山)】
ワインショップで知られるエノテカのイタリアンレストランとして、昨年、代官山アドレスにオープン。さすが女性好みの空間、平日はほぼ全席、30~40代の女性で埋め尽くされる。天気さえよければ、テラスでの料理とワインも気持ちがいい。店名からもわかるとおり、200種類のワインのうち、ほぼ8割がトスカーナ地方のもの。キアンティ、ブルネッロ、スーパー・タスカンなどよりどりみどり。グラスワインでスーパー・タスカン、たとえばサッシカイアやルーチェが開くこともある。料理のほうもリボッリータやTボーンステーキなどトスカーナ流。併設されたワインショップとパン屋さんで、お気に入りのキアンティとフォカッチャを買って帰るのもおしゃれ。
http://www.delicious.ne.jp/html/toku02/kiji02/kiji02_0110_31.htm
住所/東京都渋谷区代官山町17-6 代官山アドレス・ディセ1F
TEL/03(5459)0857
営業時間/11時30分~14時30分、18時~22時(各L.O.)
休み/不定休
予約/なるべく予約
アクセス/東急東横線代官山駅より徒歩2分
予算/夜のコース6500円

【イタリアンダイニングバー SUNBUCA】
吟味されたイタリアのワインやグラッパ、リーズナブルな小皿料理も多数揃え、気軽に楽しめるイタリアンダイニングバー。優しい灯りと温かなもてなしで、ゆっくりと癒しの時間を。女性お一人でも入りやすい雰囲気です。
http://www.suntory.co.jp/gourmet/shop/0334020648/index.html
住所 東京都港区六本木3丁目13-10 第2サンビル2F
電話 03-3402-0648
アクセス 日比谷・都営大江戸線 六本木駅5番出口より徒歩2分
営業時間 18:00~05:00 LO(フード)04:00
定休日 無休
予算の目安 2,000円以上~3,000円未満
(料理メニュー)
旬のキノコとホウレン草のソテー 819円
水牛のモッツアレラチーズのカプレーゼ1029円
イタリア産生ハムとイチヂクの盛合わせ1029円
前菜盛合わせ1344円
ノルウェーサーモンのクリームスパゲティ イクラのせ1344円
青森産ハーブニンニクを使ったペペロンチーノ1029円
ピッツア マルゲリータ 1239円


【トラットリア フォルトゥーナ(東京・築地)】
築地は本願寺の近くで見つけたちっちゃなトラットリア「フォルトゥーナ」。たった一人で厨房を預かる須賀孝幸シェフは、日高良実シェフのもと、西麻布「アクアパッツァ」で修業を積んだ実力の持ち主。15人も入れば満席のこの店で、庶民的な中にも小技をきかせたパスタを楽しませてくれる。たとえば、帆立貝のパスタにしても、軽くスモークをかけてより風味を高めてみたり、写真の“ムール貝のリングイネッテ”にしても、トマトソースは使わず、フレッシュのトマトを用いて、よりジューシーなムール貝の旨みを前面に押し出す……といった具合。「いろいろな食材をゴチャゴチャと混ぜ合わせるのではなく、ひとつの素材の味をクリアに引き出して生かす。そんなパスタが、僕は好きですね」オーナーが河岸の関係者であることから、新鮮な魚介をふんだんに使えるのも、この店の強み。魚のカルパッチョや自家製のハムがつく日替わりのサラダとパスタ、デザート付きのパスタコースは、なんと1800円!必食の価値アリ、だ。
http://www.delicious.ne.jp/html/toku02/kiji02/kiji02_0110_23.htm
住所/東京都中央区築地7-16-8 三福ビル1F
TEL/03(3248)4627
営業時間/11時30分~14時、17時30分~22時30分
休み/日曜、祝日
予約/夜は予約を
アクセス/地下鉄築地駅より徒歩4分
予算/ランチ850円~、ディナーコース4000円~もあり

他、詳しい情報はこちらをどうぞ↓
http://www.delicious.ne.jp/html/toku02/mokuji_toku02_0110_01.htm
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仙波さんのうたからメモ

2007-06-28 11:12:32 | Weblog
 『仙波龍英歌集』(六花書林、2007年刊)から、メモです。。。

 生前、歌人そしてホラー小説家として活躍された仙波氏は、第一歌集「わたしは可愛い三月兎」のあとがきの中で、自身の「短歌」作品について、「(前略)本書は五句三十一音を基本に作成された詩の集合であり、一般的には『短歌』と呼び称される形式で書かれたものです。自由詩、短歌、俳句の三者を、ぼくはさほど厳密に区別しないよう、敢て努力しています。勿論(中略)ただ、ごく単純に、極私的に、三者の相違を発表形態の相違としてのみ捉えたいと夢みているだけのことです。(後略)」と書かれています。興味深いです。

*****

 以下は、氏の第二歌集「墓地裏の花屋」より三首。。。

幼児より樹木の類(たぐひ)を恐れしをたまゆらなにかの罰と決めて、寝る  仙波龍英

前世の罰かもしれぬ花ひとつ咲かせなかった罰かもしれぬ  仙波龍英

夜桜の彼方もやはり夜なりき「彼方はいつもうつくしきもの」  仙波龍英

*****

仙波龍英(せんばりゅうえい)氏略歴:
1952年3月30日、東京都大田区生まれ。早稲田大学法学部卒。1974年頃「短歌人」入会。(中略)2000年4月10日逝去、享年48。
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巨泉さんからの謎かけ

2007-06-26 15:28:55 | Weblog
 メモです。。。

みじかびのきゃぷりてとればすぎちょびれすぎかきすらのはっぱふみふみ  大橋巨泉

 巨泉さんのこのハナモゲラ語による短歌作品は、朝日文芸文庫の岡井隆さんの「現代百人一首」にも紹介されており、非常に有名な作品です。初出は1969年のパイロット万年筆のCMらしいです。

 もし仮に、どこかの学校の国語の試験で「この巨泉さんの短歌作品を読み解きなさい」という問題が出題されたら、さて、どう回答したらよいでしょうか。

 私だったら、とりあえず次のように解釈するかなと思います。

短陽[みじかび]の(光を浴びて、公園にひとり、杉さんが)キャ(ッ)プ(を被[かぶ])りて[佇んでいる。キャップを]とれば杉(さんの頭の上の髪の毛はさびしく)ちょびれ(ている。そんな)杉(さんは頭皮に痒みを覚えておもむろに頭に手をやって頭皮を)掻[か]き(むしり、また手を下ろす。そんなこと)すら(にも趣きを感じてしまう、とある昼間)の葉っぱ踏み踏み(であることよ)

 たとえば、小さな頃に誰もが口にしたことがあると思われます「かごめかごめ」の歌について、これは単なる童唄でなくて大いなる謎を含んだ唄である、という話があるようです。一説には、日光山中に隠された徳川埋蔵金の在り処を示すために「かごめ」の唄は作られた、とか、別の説では、もっと大きな宇宙規模の謎を含んでいる、とか、いろいろ推理されているようです。この巨泉さんの作品も、ポップで、実に楽しい短歌作品ですが、もしかしたらそんな謎を包含しているかもしれません。ある意味、常人の理解を超越していて「天才的」なところに惹かれる一首です。
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うごき

2007-06-25 10:18:59 | Weblog
 口先や旧来からの「理性」で否定しようがしまいが、いま世界は明らかに「光」のほうに動きつつあります。それが、いろいろなサイトで取り上げられているようなシナリオ通りなのかはわかりません。

 以下、メモです。

「国民経済安全保証改革法」(NESARA)
http://www.nesara.us/pages/history.html

「デイリー ルーツファインダー」サイトの記事
http://plaza.rakuten.co.jp/OmMaNiPadMeHum/14000

→その原文記事
http://www.2012.com.au/Gov't_standowns.html

「光の世界へ」
http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~t-saka/sub3.htm

『NESARAは”National Economyic Security And Reformation Act”の略です。
2000年3月9日にアメリカ合衆国議会を秘密裏に通過し同年10月10日に時の大統領クリントンによってサインされ、公表され次第、法として効力を発揮します。
しかし、その内容が現在の陰の政府にとって容認できないものであったため、厳しい緘口令がしかれ発表を伸ばしに伸ばしてきたわけです。
NESARAの内容は広範囲に及びます。たった5パーセントの人間が95パーセントの富を独占している現状を正すため、実体経済から乖離した今の貨幣制度を廃し貴金属を裏づけとした準金本位制にもどす。元来違法な存在であるIRS(国税局)とFRBを廃止し同時に所得税を撤廃、財務省に権限をもどす。などの経済的改革とともに、軍事的行動の終結。フリーエネルギーなどの隠匿技術の公開。
異星人の方々の存在の公表。など陰の政府によって公にされなかった事実の一体的ディスクロージャーを一挙に進める法案も含まれています。』

「アセンションへの扉」サイト記事
http://hk0810.blog26.fc2.com/blog-entry-283.html
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しづかな土曜日

2007-06-23 13:47:10 | Weblog
 ご住職のご厚意で、明日は朝から本郷のお寺で勤行(おつとめ)を見学させていただくことになり、そのときに必要になりそうなテキスト類を、今朝は五時起きをして築地の学校のロッカー室まで取りに行きました。

 自転車で向かう朝の築地。朝ごはんはもちろん「かんの」の海鮮丼と蜆のお味噌汁です。そして、そのまま仕事場に直行しました。

 今日の仕事はお昼過ぎまで。そのあとは、ちょっと体調に気になることがでてきたので、病院に掛かろうかと思っています。そんなしづかな土曜日です。

 BGMは、エリック・サティ作曲の「グノシェンヌ第五番」。
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第17回芥川作曲賞選考演奏会情報めも

2007-06-22 11:57:22 | Weblog
 演奏会情報メモです。。。

第17回芥川作曲賞選考演奏会
http://www.tokyo-concerts.co.jp/concerts/summer2007/070902.html
2007年9月2日(日) 15:00開演
サントリーホール 大ホール
<選考委員:池辺晋一郎氏/一柳慧氏/故・江村哲二氏>
*****
第15回芥川作曲賞受賞記念サントリー音楽財団委嘱作品
斉木由美(1964- )作曲:
Yumi Saiki : アントモフォニー VI
Entomophonie VI Commissioned by Suntory Music Foundation
*****
第17回芥川作曲賞候補作品(演奏順未定)
Nominated works for the 16th Akutagwa Award
○小出稚子(1982- )作曲:
Noriko Koide : ケセランパサラン
Keselanpatharan
初演=2006年1月17日東京音楽大学
東京音楽大学作曲卒業演奏会

○土井智恵子(1978- )作曲:
Chieko Doi : 波跡
The Trace of Waves
初演=2006年1月21日山形テルサホール
山形交響楽団第170回定期演奏会

○山根明季子(1982- )作曲:
Akiko Yamane : 「水玉コレクション」~ピアノと管弦楽のための
Dots Collection for piano and orchestra
初演=2006年10月19日東京オペラシティコンサートホール
第75回日本音楽コンクール作曲部門本選会
***
指揮:小松一彦
Kazuhiko Komatsu
ピアノ:稲垣聡
Satoshi Inagaki
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
New Japan Philharmonic
*****
候補作品演奏の後、公開審査(司会:白石美雪)
Open jury meeting after the concert (MC: Miyuki Shiraishi)

【チケット】
全席指定(均一料金) \2,000
■前売りお取り扱い
サントリーホール・チケットセンター 03-3584-9999
電子チケットぴあ 0570-02-9990 http://pia.co.jp/ Pコード259-170
e+イープラス http://eee.eplus.co.jp/ 03-5749-9911
東京文化会館チケットサービス 03-5815-5452 http://www.tbk-ts.com/
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サナート・クマラのこと(めも)

2007-06-21 11:17:37 | Weblog
 メモです。

ブログ《アヴァンギャルド精神世界》より
http://blog.goo.ne.jp/naitoukonan/e/299a9a28b52a382915d82b84b48f585a

***(興味深いので、以下、引用させて頂きます)***

【サナート・クマラの正体】

◎鞍馬山の闇の帝王

「サナート・クマラは京都の鞍馬山祭神の魔王」などという巷間の説があるが、実はサナート・クマラは、インド古代の「チャーンドーグヤ・ウパニシャッド」に登場する正統派の聖者の名前である。

サナート・クマラには、クンダリーニという白色のエネルギー・コードで肉体を出て、中心太陽に至るクンダリーニ覚醒プロセスを意識した発言がある。太陽とは、物理的な太陽のことではなく、いわゆる霊界太陽のこと。

『あたかも二つの村の間に連なる長い大道が、この村とあの村とに通ずるように、まさしく太陽の光線はこの世界とあの世界の両界に達する。これらの(心臓の)脈管に滑り込んでいる光線はあの太陽から拡がったのであり、ある太陽に滑り込んだ光線は、これらの脈管から拡がったのである。

人が眠り込んで完全に心の平静を得て、夢を見ない場合、その時彼は脈管の中に滑り込んでいるのである。いかなる邪悪も彼に触れることなく、彼は実に熱(ブラフマン)と合一している。

人が無力の状態に引き込まれると、周囲にいる人々は「わたしが判るか」「わたしが判るか」と言う。彼がこの肉身から出て行かないかぎり、彼にはかれらが判るのである。

しかし、彼がこの肉身から出ていく場合、彼はこれらの光線とともに上昇する。彼はオームと言う、あるいは〔一言も発しないまま〕上に連れ去られる。意が消滅する間に、彼は太陽に達する。それは、実に〔ブラフマンの〕世界の門であり、知者達の入口であると同時に、無知なる人々の入るのを拒む門扉である。

このことについて詩頌がある。

心臓には百と一の脈管があり、
それらの一つは頭から出ている。
それを通って上昇し、不死に赴く。
他の脈管はあらゆる方向に出口がある。
』(世界古典文学全集/ヴェーダ・アヴェスター/チャンドーグヤ・ウパニシャッドから引用、以下も同様)

また『この肉身から外に出て、最高の光明に合一した後、自己の姿で出現する、かの完全な心の平静、それがアートマンである』ともある。アートマンは七つの身体論では、第六身体のこと。

このように肉体から外に出て、死の世界に入り、中心太陽とつながるクンダリーニという光線に乗って、最高の光明(中心太陽)と合一した後、肉体に帰還するという技は、インド古代から知られていたのである。この光線に乗った上昇の仕方が、『連れ去られる』という表現になっているところがその実際のアセンションの様子を表現しているように思う。そしてその時間は『意が消滅する』ほどの瞬く間に、中心太陽に到達するのだろう。

従って『人が眠り込んで完全に心の平静を得て』とは、睡眠のことではなく、深い冥想状態の表現だろう。そして「わたしが判るか」という呼びかけの情景は、チベット密教の死に行く者への呼びかけを思い起こさせる。

サナート・クマラは、その弟子ナーラダに「暗黒の彼岸を指示」しているとあり、サナート・クマラは、このように暗黒の彼岸である死の世界を熟知して、人をブラフマンに導く聖者のことだった。(金星から来たという記述はない)

(了)
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神楽坂 茶寮

2007-06-20 13:27:57 | Weblog
神楽坂 茶寮
http://www.saryo.jp/kagurazaka.html
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂5-9
【電話番号】03-3266-0880
【営業時間】
月~金:11:30~23:00(L.O.22:00)
土・日・祝:11:30~22:00(L.O.21:00)

和の食材をふんだんに取り入れたスイーツは甘さ控え目でボリュームたっぷり。町屋風の一軒屋をまるごと使った店内で、気の利いたインテリアと音楽、おしゃれな茶器と共にゆったりとしたひとときをお過ごし下さい。常時8~10種類のおばんざいやお食事にもご利用頂けます。

タルト各種アイスクリーム添え 680
もちもちプリン大福アイスクリーム添え 630
生麩と白玉のクリームあんみつ 730
有機栽培ブレンドコーヒー 520
緑茶ブレンド 630
豆乳ドリンク 580
ランチセット 1,000
和風五穀粥 740
「茶寮風」讃岐うどん 780
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<黄泉の国にアインシュタインはいる>メモ

2007-06-20 12:31:29 | Weblog
メモです。

「NHKアインシュタインロマン1」(NHKアインシュタイン・プロジェクト、該当部分執筆担当・鬼頭春樹氏)日本放送出版協会、1991年。

(p39~40より)
<黄泉の国にアインシュタインはいる>

 黄泉の国、そこは死者が行く冥界だ。日本やギリシャの古代に神話に描かれた世界。そこに、なぜアインシュタインがいるのか。
 これには訳がある。
 アインシュタインの生涯は、真理と正義を求めたものだった。しかしこの両者は、時代の中で引き裂かれ、しかも共に実現しなかった。
 科学者としてのアインシュタインの夢は「統一場理論」の構築だった。ノーベル賞を受賞した後、三十年の歳月をこの理論の完成に費やすのだが、結局、うまくいかなかったのだ。
 そして、社会的な行動家としてのアインシュタインの夢、それは世界政府の実現だった。この世から戦争をなくしたいと彼は考えた。だが理想とは裏腹に、彼は原爆の製造に加担せざるをえなくなる。それは、ナチス・ドイツという“二十世紀のガン細胞"が生まれたためでもあった。
 だから、現代にいささか責任もあるアインシュタインは、今も黄泉の国からこの時代をじっと見つめているにちがいない。聖書や教典に書かれた神を信じなかった彼にとって、その神様が支配している天国や地獄に入れないことも明白な事実と言ってよいだろう。
 あらゆる物質が溶け合い、生命と死が統一された<黄泉の時空>こそ、物理学者アインシュタインが死んで初めて辿り着いた、自由の共和国なのかもしれない。そこからは死者は、現世に戻ることができる。それを古代人は<よみがえる>と言った。
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久松健一氏の寺山論より。

2007-06-20 10:04:59 | Weblog
 メモです。。。

*****

「第10次早稲田文学・第0号」所収の、久松健一氏の評論「寺山修司 メビウスの帯のように」は興味深いです。そこから、すこし引用させて頂きます。

 (前略)

 私は肝硬変で死ぬだろう。
 そのことだけは、はっきりしている。
 だが、だからと言って、墓は建てて欲しくない。
 私の墓は、私のことばであれば、充分。

 寺山の絶筆「墓場まで何マイル?」の一部である。(中略)寺山は、医者から余命幾ばくもなしとの残酷な宣告を受けていた。芝居を続けることは寿命を縮めることだと脅かされもした。待ったなしの、死へのカウントダウン。だから、寺山が心底から怯えていたのは間違いないだろう。人というものは皆弱虫なのだから。
 「仕事が終わったんだったら、早く帰っておいでよ」は、二十三年の月日を寺山のそばで生きた九條今日子が、電話ごしに聞いた彼の最後の肉声であったという。そして、死の床の寺山が、病院で人として最後に発した言葉は、尿管に管を挿入しようとする医者に向かっての「やめろ」だったという。

 (中略)

 寺山は結局、四十七年の生涯をかけて、次のことばを問い続けながら生きたと言えるのかもしれない。

 私はだれか?
 私はだれを追いかけているのか?
 私はだれを追いかけているのか?
 私はだれか?

 自分がだれなのかと問いかけながら、だれかを追いかけている自分がいるのだが、だれかを追いかけている自分は、自分は自らが何者なのかがわかっていない。問いが問いを呼び、ねじれ、増殖していく。さながらに幾重にも連なったメビウスの帯のように。

 寺山の問いは、寺山亡き今も、受け継がれ、寺山が残したことばのなかで、繰り返し問い続けられているのである。(了)
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