カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

早坂文雄の作曲ノート

2013-01-31 23:20:21 | Weblog
メモです。。。


『早坂文雄の作曲ノート1』

『早坂文雄の作曲ノート2』

『早坂文雄の作曲ノート3』

著者:中嶋恒雄(山梨大学名誉教授)
著書:季刊CMC[音楽文化の創造]1999・№13、1999・№14、1999・№15


〈要点〉

早坂文雄が生前に創作のための覚書として残したぼうだいな日記体のノートから、その断片を紹介し、現在我々が抱えている、音楽における課題解決の手掛かりを提供している。

(発行)
財団法人 音楽文化創造
(℡)03-5256-2766
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たらんてぃーの。

2013-01-30 07:58:45 | Weblog

メモです。。。

 

ベイエリア在住映画評論家町山智浩氏のアメリカ日記
「2013-01-29日本最速試写つき!タランティーノ監督『ジャンゴ繋がれざる者』秘宝」
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20130129

 

*****

悪人。

その日、昼過ぎに千駄ヶ谷の木工所の手伝い仕事が終わって今日一日分の日当をポケットに突っ込んで、夕方まで国際きのこ狩り連盟の友人たちと東京の代々木公園できのこ狩りを楽しんだ。そういえば、代々木公園隣りにある国際きのこ狩り連盟の会員控えの間には、アメリカのジョン・ケージという人と日本の武満徹(武満はなんと読むのだろう、、、ぶまん、だろうか)という人の肖像画が並んで掛かっていて、「きのこ狩り愛好者の神」と讃えられているけれども、彼らがどういうひとたちだったかよく知らない。秋になるときのこ飯が格別に美味い。きのこにはいろいろあるけれども、どのきのこも美味いと思う。久しぶりのきのこ尽くしの夜飯のあと、二階や隣りの部屋の住人の気配が珍しくしてこなくてこれは貴重なしずかな夜だと思い、絶好の機会だからと宇宙空間に枝や葉を千年間拡げる大樹から雨滴がひっきりなしに滴っている様子を卓袱台の前に正座し瞑目してイメージしていると、ゆくりなく雨音が屋根を打ち出した。ありゃりゃ風呂屋に行っておくんだったと目を開き、立ち上がって窓のカーテンをずらして外を覗こうとすると、五十冊ほどの積ん読書の峰が二つ三つ、がさりと崩れ落ちた。畳に散らばったシリトーやマードックやジュネやセルバンテスや莫言を呆然と眺めていたら、サンダルを突っかけて足早に引き摺るように歩く音がアパートの廊下に入ってきてこちらのドアの前で止まり、「の、じ、ま、はーん、おるかえー?」としわがれた甲高い大家の声がドアを叩いたので、「おるでよー、おばはん、こないになんやね?」とドア越しに訊くと、「ささきはんが大変なんや。ちとすぐに来てくれんかねー」といつものように語尾を伸ばした。ささきはんというのは大体いつも大家の家の玄関先の床几で日本酒をやりつつ近所の囲碁愛好者と囲碁打ちを楽しんでいる好々爺で大家の旦那みたいな男であるが、背中に立派な鯉の刺青を入れている。大家のところに二十数年前に地上げ屋としてトラックで乗り付けてきて、どう大家が言いくるめ手懐けたか不明だがそのまま転がり込んで居座ってとうとう旦那として住み着いてしまったという話を聞いたことがある。大家と一緒に急いで家に行くと、玄関の扉がなくなっていてタタキの靴やらサンダルやらが乱れているのが見えた。家の中は見通し良く吹きさらしになっていた。「ささきのおっちゃんはどないしたのや?この玄関は?」と大家を振り返ると、大家は「トラックで身体のでかい兄ちゃんたちが来てささきはんが玄関に出て行ったのやけど、そのうちにささきはん、扉に乗っけられて兄ちゃんたちと行ってもうたんや。どこへ行ったかわしにはようわからんわ。」と途方に暮れたように言った。「駐在はんにはおばはん、もう言うたのか?」「いんや、まだ誰にも言うとらん。のじまはんにまず見てもらおと思うたんや。」「ほうか、じゃ、すぐに駐在はんも呼びなはれ。」「ほうやね。すぐに掛けてくるわ。」大家はタタキにサンダルを脱ぎ捨てると小走りに奥へ電話を掛けに行った。駐在所というのは駅の近くにあり、大家の家からは少し距離がある。

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めも。

2013-01-29 08:08:16 | Weblog
メモです。。。


東京新聞記事(20130129)【経済成長って要るの?30代で脱サラ「減速」生活】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013012990070634.html


東京新聞記事(20130129)【鎌倉文士も舌鼓「うなぎ老舗」閉店惜しむ声続々…】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013012990110536.html


*****


松村禎三氏の言葉。

すぐれた音楽はどんなポピュラーな小品でも、無音のところから立ち上がって、生まれてきたばかりのような新鮮な気配をもって始まるのである。ヨハン・シュトラウスの《美しき碧きドナウ》は前奏の後、ド・ミ・ソという音を拾って旋律が始まる。ふるえるほど美しい。ドミソの音型で始まる楽曲は過去に山のように無数にある。しかしここでのドミソはそれまで聴いたことがない旋律として全く新しい瑞々しい顔をして現れるのである。これこそ“前衛”ではないであろうか。松村禎三(『真の前衛精神を求めて』1999年11月より)

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一首。

2013-01-28 08:08:15 | Weblog
詞書〈今朝、悪夢に目醒めて心妙にぞはぞはしつつ支度して外に出るとさらさらびよーんびよーんと雪が降つてゐた。〉


奥村愛の『ラヴェンダー』に朝はやさしくなる 玉子はいつも上手く剥けない
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この朝。

2013-01-28 06:46:19 | Weblog
悪夢に目が醒めてブゾーニ『悲しき子守唄』聴く おまへの『悲しき子守唄』はいつ書かれるのかと


*****


ショスタコの五番三楽章は頭に鳴りつづくこの朝つづけて『浄夜』を聴きたり
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四回目。

2013-01-27 21:57:39 | Weblog
昨日の日記にアクセルロッド氏とNHK交響楽団との顔合わせは「三回目」と書いたのですけれども、昨晩録音しておいたラジオ中継番組をいまさっき再生したところ「共演は四回目」との説明をされていたのでここで訂正させて頂きます。


短歌30首をそのように詠むものかどうか、いますこしだけ迷って悩んでいます。路線の迷い。
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夕方すぎ。

2013-01-26 23:03:13 | Weblog
夕方すぎ、渋谷のNHKホール前に並ぶと順番は二番目。常連の方の話では、先日の人気指揮者ジンマンさん指揮のコンサートの開場前と比べて開場待ちの人数はやや少ないとか。ハーバード大学でバーンスタインの薫陶を受け、ペテルブルグでイリヤ・ムーシンに師事したというアメリカの中堅の指揮者ジョン・アクセルロッド氏とNHK交響楽団による第1747回定期演奏会初日。曲目は、バーンスタイン作曲「交響曲第2番『不安の時代』」(ピアノ独奏:スチュアート・グッドイヤー氏)とショスタコーヴィチ作曲「交響曲第5番ニ短調作品47」を聴かせて頂きました。実にいい演奏でした。三回目の顔合わせとなるジョン・アクセルロッド氏の指揮とNHK交響楽団の演奏の音楽的相性は非常によく合っていました。最後のプログラムのショスタコーヴィチが終わって拍手をしながら、思わず「ブラボー」と呟いていました。帰宅すると、嬉しいことに萩原麻未さんがシューマンのコンチェルトを演奏されるコンサートの招待券がポストに届いていました。
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しづかな夜に。

2013-01-24 21:46:10 | Weblog
昔、小学校1年だったか2年だったかのこくごの教科書で読んだ憶えがある平塚武二氏の童話『はるのこもりうた』(岩波少年文庫版『パパはのっぽでボクはちび』所収)。あのなかで描かれていた不安ひとつなき深い温もりに満たされた幸福なしづもり感を忘れられず、いくつかのセンテンスとともにいまだにときどき思い出します。音楽をイメージしたり短歌を詠んだりするとき、あんなふうな雰囲気をなかに盛り込めたらいいなあといつも夢見ています。そこは私にとって世界でいちばん遠い遥かなる土地ですけれどもいつかぜったいに到達してみたい高みだと思っています。
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ルクーのヴァイオリン・ソナタ。

2013-01-23 18:18:16 | Weblog
仕事が終わり、ルクーのヴァイオリン・ソナタを鼻唄しながらの帰路、どこからか和風テイストなヴァイオリン・ソナタの一節が聴こえてきました。帰宅してから周章てて憶えているところを書き留めましたが、両手で激しく弾かれるピアノ・パートがちょっとロマ風にも聴こえました。。。今週末までに友人の送別歌会用に歌を一首詠まねばなりませんが、歌がなかなか降りてきてくれないのが目下の悩みです。
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夢日記。

2013-01-23 07:35:21 | Weblog
どこかの公園に小高い丘があって、私はその天辺に駆け上がって先に着いていて、祖父が後から上がってくるのを待っている。祖父はどうやら小振りな車に乗って上がってくるようで、しばらく待つとやがて祖父の車がゆっくり登って来た。私は祖父に向かって手を振るも祖父は真剣に前を向いて私には気付かない様子で、車はそのまま私のいる天辺を通り過ぎて空に向かって行ってしまった。私は周章てて天辺から空にジャンプし空中に浮かんで泳ぎながら追い掛けた。
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