無線機。

無線機ということばが好きだ。

某歌会に出した詠草。

無線機のつぶやく帰還予定日時　修理工具は工房椅子に

仕事から帰ったら、今夜中に、４０首あまりお題に沿って詠まねば。


今朝は、フォーレのパヴァーヌが胸奥でしきりに鳴っている感じがする。

今日もこれから仕事。

黒船来航。

夢を見た。どこかの始発駅近くの食品スーパー帰りと思われてたくさんの荷物を抱えたお客さんが多く乗っている電車にいて、何かの歌会帰りの私は、友人たちと時折おしゃべりしながら乗っていて、たまたま何人ものお客さんが降りてちょうど空いた目の前のシートに腰を下ろし、手元の新聞を開いた。その文化欄は一面、幕末の頃に取材された連載特集記事になっていて、〈第二回・黒船来航〉というタイトルの下にいくつもの古写真と長い解説記事があった。その記事のなかに〈松濤権之丞。その姓は松波とも松浪とも書かれた。〉という一文を見つけた。そういう夢だった。

ドヴォルザーク風。

昨晩仕事から帰って来て早めに休んだためか、早くに目が覚めた。十代の頃から胸奥で時折鳴っているワルツが、ドヴォルザークの交響曲第８番第三楽章のような装いで胸奥で流れたので、取り敢えずメモしてみた。今日もこれから仕事。

昨日は。

先ほどのラジオ深夜便で聴いた森昌子さんの『越冬つばめ』（作曲は円広志さん）が頭のなかで繰り返し鳴っている夜更け。昨日は仕事休みで、一昨日の仕事終わりから短歌を４０首ぐらい作るつもりだったが、家に戻るとどういうわけだかの体調不調でばたんきゅうも不調から一晩中寝付けず、結局、昨日はその睡眠不足を補うため家に閉じ籠って一日中ゴロゴロ過ごす羽目になって、思惑通りの短歌創作はできなかった。締め切りまでに百首できないかもしれぬ。きょうからしばらく仕事忙し。

短歌メモから。

短歌メモから。

ニシオギ交通バスは五十台　昼過ぎの駅前から大通りまで埋（う）めゐて

「ＵＭＭＥＩ（運命）」とふ揃ひの法被ぺちやくちやと老ひ人ら次々乗り込むバスへと

二時間かけ最後のバスはするり出でつ　駅前へもどる冷たきしずけさ

高速に七箇所やすみて八時間　谷間の山の口はまつ暗

弦楽四重奏曲。

仕事から帰って来て、夜、胸奥で弦楽四重奏曲が鳴った。取り敢えずメモしてみた。

図書館の書庫暗がりに念写して漱石と肩組む文学少年

火星移民第一船団。

短歌メモから。

暖かき船内に流るるモーツァルト火星移民第一船団

お題『 移 』 #うたの日 #tanka https://t.co/viNLd3w3cQ

短歌メモと譜面メモ。

お題:洩
シャンプーとふ箱から洩れ来るかそけき声　腰引く巡査も首ひねりつつ

お題:匹
唐突に内側から箱は破られたり　シャンプーとふ名札の仔猫一匹

お題:料理
警備員室にてミルクは深めの料理皿へ　仔猫は巡査の腕に抱かれて

お題:机
老警備員は机に報告書したためぬ館長宛不審箱の顛末

お題:拡
メロン卿のしづかなるパレットに夜は拡がる　階下のけたたましき呼び鈴と足音

お題:ガラス
メロン卿邸宅並ぶ薄明に舗道際窓ガラス割つて去るひと

お題:区
警察署会議室テーブルに拡げられぬ管轄区内の不審者一覧

お題:未
不審事件つづく未明に警部呼び出されぬ　メロン卿邸宅通りのしづもり

お題:忙
自宅出るに四つ切りトースト頬張りぬ警部の口もと時折忙（せは）し

お題:国会
国会隣接首相官邸のしづもりをランタン掲げ覗く男ら

お題:族
森の空き地に夜な夜な祈りの火は焚かれぬ政府への呪詛捧ぐる族（うから）

お題:導
フランクのソナタ流るるアトリエにメロン卿絵筆も導かれて走る

クラリネット協奏曲。

束の間の昼休み、唐突にクラリネット協奏曲の短いフレーズが胸奥で鳴ったので、取り敢えずメモしてみた。

しばし立ち読み。

お昼過ぎ、池袋のジュンク堂で久しぶりに短歌ご担当のTさんにお会いし、雑談。12月号納品後の精算返品伝票作成をお願いし、あわせて短歌コーナーの棚を覗きにいくと、そこには我が家にはまだ来ていない『塔』11月号がもう納品されて鎮座していた。しばし立ち読み。。
今日の昼間、月詠草稿を作って封筒に詰めて投函。普通郵便翌々日配達ルールに変更になって、しかも〈土曜日曜配達なし〉なので、宛先は同じ都内ながら、配達予定は早くて来週月曜、つまり４日後とのこと。自分で自転車で配達した方が相当に早く配達できそう。