今朝は雪。我が家の前は神田川にくだつてゆく急峻な坂で、雪が積もつて凍結すると困つたことにのぼり下りが命懸けしごとになる。かなり憂鬱。
西村さんの一首から。
ふかぶかとせるゆふやみに失ひのしるしきざせる一枝の白 西村美佐子(歌集『猫の舌』所収)
西村さんの一首から。
ふかぶかとせるゆふやみに失ひのしるしきざせる一枝の白 西村美佐子(歌集『猫の舌』所収)
一昨々日は高木綾子さんの生演奏で、昨日は新村理々愛さんの録音演奏で、都合二回、尾高尚忠作曲『フルート小協奏曲』Op.30a(1947年1月~3月作曲)をしみじみ聴きました。どちらも非常に素晴らしい演奏でよかつたです。天上から降りてきた一本の笛がかなしみ多きこの世で一頻りまことに美しく朗々と吹いてまた天上へ戻つてゆくやうなイメージが自然と浮かんでくる曲です。早世された尾高さんの白鳥の歌ともなつた『フルート小協奏曲』Op.30a、あらためて私はこの曲がますます好きになりました。