カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

ある深夜に。

2018-03-30 07:20:14 | Weblog

ある深夜にふと眠りから覚めて、ふわふわしているばかりの胸中になぜか〈玩物喪志〉などということばがくっきり浮かんでいたりするのを見ると、ぎょっとして、これはいったいどうしたものかと考え込む。これはむかし開高さんの本から教わったことばだけれどもそれにしても、と思う。それにしても、それにしても。なにかの折に時々犯罪加害者家族となってしまわれたある家族の方たちが苦しい胸のうちを綴られているツイートを拝見することがある。すごく苦しまれていてすごく勉強されている。何年か前に池袋新文芸座で見て心に刺さった2008年製作の映画『誰も守ってくれない』のことも思い出しながら、その方たちが綴られたりその方たちに投げ掛けられたりしていることばを拝見していると、その背後に横たわる犯罪の凄惨さ、規模の大きさ、闇の深さゆえに、軽々しく他人事にしておかれぬ重さをずしりと感じさせられる。そして、我が国の司法や行政の在り方についても考えさせられる。ひとりのひとの心の救いについても考えさせられる。答えがなにも見つからないまま、ただしずかに文字を追うだけの自分についても、考えさせられる。

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最近。

2018-03-29 07:19:33 | Weblog
最近あった某歌会に出した歌です。


明るみゆく手書きの〈遠い呼び声の彼方へ!〉の文字 ま白き墓に
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手塚先生と芥川先生。

2018-03-28 06:23:37 | Weblog

今朝見た夢のメモである。

どこかの町の場末の映画館で、現代世相を描いた手塚先生の新作アニメーション映画の上映会が行われていて、私は観客席で見ていた。音楽は古今東西の作曲家のさまざまなオーケストラ作品から適宜抜き出され違和感なく巧妙に繋ぎ合わされたものが使われていて、中には、あっ、これは誰それの◯◯だなと作品名がわかるものもあって、音楽を聴いているだけでもわくわくと楽しかった。ちょうど場面が切り替わり、きらびやかな街の風景から〈国会に於ける証人喚問〉の場面になって、クラリネットが無調風の暗いモチーフを吹いた。あっ、これは芥川先生の『交響曲第1番』第一楽章冒頭だ、とすぐさまわかって、画面をぐっと見つめたとき、後ろの方の席でガタと誰かが立ち上がろうとする音がした。振り返ると、手塚先生の隣りにいらした長身の芥川先生が手塚先生にこそと〈僕はこれから診療がありまして失礼します〉と挨拶されているのが見えた。こちらの世界では芥川先生が医者と作曲家の二足のわらじを履いていらっしゃることはよく知られていたので、ああ、芥川先生はもうお帰りになるのか、お忙しいのだなと思った。。

そこで目が覚めた。

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パリでの泰明さん。

2018-03-27 18:01:45 | Weblog



松濤権之丞泰明さんのパリでの写真三葉。

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昨日は。

2018-03-27 01:43:16 | Weblog


昨日は父の84回目の戸籍上の誕生日だった。そのせいか昨日の朝方、不思議な父の夢を見た。それはどこかの畳の部屋で、小さな音でラジオが鳴っているようだった。父は涅槃像のように横向きに寝転がって、ゆったりニコニコしていた。そんな夢だった。

休みだったので、昼間、あちらこちらの桜をゆっくり巡った。

そして、今朝は、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団の演奏によるドビュッシーの『夜想曲』を無性に聴きたくなって、音楽に耳を傾けている。

どこかで鳴っているチャチャチャ。
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メモ。

2018-03-24 04:38:07 | Weblog
メモ。

〈松涛庵(しょうとうあん)〉

この建物は江戸時代末期、加賀藩12代藩主 前田斉泰(文化8年~明治17年/1811~1884)氏により、江戸根岸の隠居所「冨有園」の居室として建築されたものです。天井や柱が紅殻塗りであったことから「赤い間」と呼ばれていました。その後、鎌倉の別邸への移築を経て、昭和11年(1936)前田家16代 利為(明治18年~昭和17年/1885~1942)氏により、独立した数奇屋風の茶室として整備され「松涛庵」と命名されました。昭和54年(1979)金沢市内に移築され、平成13年(2001)金沢市が取得したもので、江戸時代末の風情を今に残す貴重な建造物であり、今回の金沢21世紀美術館敷地内への移築にあたっては、この雰囲気を伝えることに努めるとともに、新たに椅子点前による立礼席と水屋などを増築しています。(了)
斉泰さん。
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昨晩は。

2018-03-24 02:53:20 | Weblog

昨晩は、しごとから戻ってぼおっとしていると、何となく武満さんの『波の盆』のような優しいオーケストラの音色がどこからか聴こえてくるような気がした。取り敢えずメモしていると、その音楽のタイトルとして〈惜春〉ということばが浮かんできたので、手帳にそう書き込んだ。
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不思議な夢メモ。

2018-03-23 06:25:09 | Weblog
なぜそのような夢を見たのかわからないけれども、すごく唐突にそういう夢を見たので、取り敢えずメモ。何年も前に亡くなっている高名な作家A氏、じつはAというお名前は筆名で、本名は南朝方天皇家末裔・高本家の次男高本某氏というらしい。氏は生前、医者をされながら小説を書かれていた。その高本某氏のお墓参りになぜだか急遽私が行くことになった。お墓はどこかの山中の〈高本家墓所〉にあるという。地図を持ってさあ出掛けようというところで目が覚めた。
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セレナード。

2018-03-22 06:26:45 | Weblog

昨晩は、大好きなヴァイオリニストの方から今週開催の大好きなバーンスタインのヴァイオリンコンチェルトの演奏会のお誘いをせっかく頂くも、しごと繁忙で伺うこと叶わず残念。返事をお送りしたあと、残念無念な気持ちを噛み締めていた。すると、遠くからヴァイオリンの音色がした気がして、取り敢えずメモ。
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夢メモ。

2018-03-20 05:20:26 | Weblog
今朝の夢メモ。どういうわけだか、老作家が《おごそかな渇き》と題する小説の着想を天から得て書き始めるところの夢を見た。あの老作家は、山本周五郎氏だったのだろうか。。
今朝も、昨日からずっとこのメロディが。
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