カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

チェロ協奏曲。

2018-08-31 21:41:48 | Weblog

仕事のあと。洗濯を終え夕飯を終えて『鉄壁』を見ていると、一昨日とは違うメロディのチェロ協奏曲がどこからか鮮明に聴こえてきた。取り敢えずメモ。近頃はどういうわけかチェロ協奏曲づいている。

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鉄壁。

2018-08-29 22:09:47 | Weblog


今更またどこかを受験しようというわけではないのだけれども、近頃ますます英単語や英文法を忘れてしまっているのが自分で情けなくて、仕事帰りに丸善に寄り、巷で話題の『鉄壁』(KADOKAWA)を求めた。今宵はまだ頭から数ページ辺りまでをパラパラ読んでいるだけだが、これは評判通りのかなり優れた良書だと思った。なんというか久しぶりにある程度手応えある学習をしている感覚に包まれて脳が喜んでくれているようだ。そのおかげか、どこからか『チェロ協奏曲』の音楽が鮮明に聴こえてくる、今宵だ。

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計算していないんですよ、本当に。

2018-08-28 21:24:58 | Weblog


 

昨日今日の2日が休みで、そのあとはまた9日ばかり勤務が続く。せっかくの休み初日の昨日は、勢い込んだランチ海鮮丼のあと暑さに疲れて結局貴重な一日を無駄にしてしまった。なので今日は意を決して、朝の新聞記事に〈北浦和の埼玉県立近代美術館で9月2日まで開催中〉で〈なかなか見られない凄い充実した展示をしている〉と紹介されていた『浦沢直樹』展へ出掛けることにした。じつは浦沢先生の作品はなにひとつこれまでちゃんと読んだことがなかった。有名な作品タイトルのいくつかと、その作品世界のスケールの大きさをわずかに知っているぐらいで、北浦和へ向かう電車に揺られながら、やはり浦沢作品を事前にもっと勉強しておけばよかった、ちゃんと展示作品を鑑賞できるだろうかと少し不安な気持ちを覚えたのは事実。でもそんなちゃちな心配を吹き飛ばすほどに展示はじつにじつに素晴らしかった。

以下は心にすごく残った浦沢先生のことばから。

よく僕が漫画のアイディアを思いつく時に、『映画の予告編みたいな感じで頭の中にシーンが浮かぶんです』と言うでしょう。女の子がアパートで目を覚まして、外を見たら巨大ロボットが立っているというあの冒頭のシーンも、そんな感じで浮かんでいたの。で、いざ紙に描いたとき、その時点では僕にはその女の子が誰なのかがわかっていなかった。なんにも計算していないんですよ、本当に。

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今日。

2018-08-27 18:59:27 | Weblog
『文學界』巻頭に服部真里子さんが次のような歌を寄せられているらしい。


横倒れの孔雀のようだ八月は瞠いたまま死んでいる月  服部真里子


今日も暑くてつらくて、休日のささやかなたのしみである入谷の海鮮丼ランチのあと、店外に出てたちまち暑さにやられてしまい、遠出を諦めた。取り敢えず近くのDOUTORに入ってフローズンメロンで体を冷やした。

今宵のラジオが楽しみ。

河村尚子さんが弾かれるサン・サーンス『ピアノ協奏曲第二番ト短調』とアンコールのプーランクのピアノ小品がそのなかでもとりわけ楽しみです。
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今宵のラジオ。

2018-08-27 18:40:08 | Weblog
ベストオブクラシック(NHKFM19:30~)
▽N響と共演したソリストたち(1)
MC:大林奈津子さん

〈放送曲目〉敬称略

「ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品22」
サン・サーンス作曲
(23分40秒)
(ピアノ)河村尚子
(指揮)パーヴォ・ヤルヴィ
(管弦楽)NHK交響楽団

「バッハの名による即興ワルツ」 プーランク作曲
(2分07秒)
(ピアノ)河村尚子

「ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40」 ラフマニノフ作曲
(25分55秒)
(ピアノ)デニス・コジュヒン
(指揮)パーヴォ・ヤルヴィ
(管弦楽)NHK交響楽団

「3つの小品 作品2第1 練習曲嬰ハ短調」
スクリャービン作曲
(3分20秒)
(ピアノ)デニス・コジュヒン
~NHKホールで収録~

「ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466」
モーツァルト作曲
(31分38秒)
(ピアノ)小山実稚恵
(指揮)ダーヴィト・アフカム
(管弦楽)NHK交響楽団

「マズルカ イ短調 作品67第4」 ショパン作曲
(2分35秒)
(ピアノ)小山実稚恵
~東京・サントリーホールで収録~

楽しみです。
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今日と明日。

2018-08-24 21:44:03 | Weblog


昨日はじつは明治7年生まれだった曾祖母の誕生日だった。そして、今日が滝廉太郎の生誕日で、明日がレナード・バーンスタインの生誕日らしい。


仕事のあと。鈴木貫太郎首相私邸跡付近に寄り道。画像は、私邸を取り囲んでいた石垣名残と、私邸裏門のあった辺りから見上げた貫太郎首相夫妻が襲撃者たちから間一髪脱出した坂道。
ところで、今日の仕事帰りにぼんやりバーンスタインの『ウェストサイドストーリー』の中の〈サムウェア〉を思い浮かべていたら、久石さんの〈ナウシカ・レクイエム〉の前奏の後半部分が〈サムウェア〉にそっくりだということに今更ながらに気が付いた。つまり、〈ナウシカ・レクイエム〉の前奏部分は、前半がヘンデル〈サラバンド〉、後半がバーンスタイン〈サムウェア〉を本歌(もとうた)として出来ているというわけか。楽曲の本歌取り。面白い。

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ヨーロッパ鰻が泳ぐ空。

2018-08-24 06:32:04 | Weblog

ビルの角曲がりて消えた背がひとつ あれは彷徨ふ父かも知れぬ

父はまだ私のことを覚えてゐて〈おう、君か〉とゆつくり右手を挙げた

母の手を〈君は誰だ〉と振り解き家から飛び出していつた父の頑なな背

父の中で大事なものがほどけてゆく 家族の顔と名前と思ひ出

父の中にもはや家族の誰も居らざらむ 夜更けの街に〈鰻屋はどこだ〉と呟くばかり

〈こんな時間に鰻屋はもうやつてません〉追ひ付きし母の声はふるへて

亡くなりて五年の父に母は語りぬ〈もつと鰻を食べさせてあげたかつた〉

真夏日の鰻屋の前通るとき傘差して父が其処に立つてゐた


そして、先日行われた〈歌人のふんどし〉から。

連作タイトル = 『平成最後の遅刻』(お題提供:みずいろさん)

小渕さんの掲げしボードに茶を噴きぬ 清盛子孫の我が名は〈成(しげる)〉

パン銜(くは)へ地下鉄階段駆け下りて改札通る〈儀式〉だ、朝の

〈たいら・しげる〉の私が死ねば墓石に〈平成之墓〉と刻まれるのだよ、きみ

霞ヶ関駅にて私の記憶は途絶えてゐる あとはひたすら真つ白な空白

あの朝もいつもの朝と変はりなし 誰かが圧(お)してゐた、私の胸を

海端の風に吹かれて私はゐる。来給へよ、大遅刻の私の〈墓〉へ

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鈴木貫太郎首相の私邸跡石垣。

2018-08-22 18:39:21 | Weblog

かつて鈴木貫太郎総理大臣の昭和20年当時の丸山町(文京区千石三丁目)の私邸を囲んでいた石垣の名残が、不忍通りを猫又坂上から下っていく途中の右側の古い立派な石垣(いまはその敷地にいくつかの大きなマンションが建っている)だという。今まで知らなかった。


太平洋戦争の戦況が激しく厳しくなり、国内主要都市への大空襲や沖縄の陥落、広島・長崎への原爆投下もあって敗戦色濃厚なときに、速やかな終戦処理を秘かなミッションとして内閣総理大臣を引き受けた鈴木貫太郎首相。昭和20年8月15日早朝、夫妻で私邸に在宅していた貫太郎首相はポツダム宣言受諾反対派の軍人たちによって襲撃されるも、警護官の機転によって車に乗せられて私邸裏門から脱出し、急勾配の坂道を登って逃げて難を逃れたという。直後、私邸は襲撃者たちによって火を放たれて焼かれてしまう。あの古びた石垣が、そういう歴史を見てきた石垣とは知らなかった。

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近頃見た夢。

2018-08-22 07:53:09 | Weblog
昨日見た夢。
唐突に亡き祖母の仏前に手を合わせたくなって、山陰地方の小都市の祖母が生前暮らしていた家に出掛けた。今はもうなくなってしまったその家に着くと、随分と会っていない三人の従姉弟たちが出て来て仏間に案内してくれた。仏壇の前で手を合わせていると、僕を追い掛けてきたという母と上の妹もやって来て僕の後ろに座り、仏前に一緒に手を合わせた、という夢をなぜだか見た。この夢の中にはどういうわけだか祖母の息子である父は出てこなかった。


今日見た夢。
山のなかの広大な敷地の大学校舎の大教室で何か大きな学術イベントがこれから行われるらしくて、座席には見知った方々のお顔もたくさん見えた。僕はそのイベント担当の庶務係としてその教室の片隅にひとり待機しており、何かあったら即座に対応できるように油断なく辺りを見渡していた。と、教室が急に薄ぼんやり暗くなって何人もの人たちが突然僕を向いて手を挙げた。その方たちの上の天井照明灯のランプが急に切れてしまったようだ。イベントでは照明を使う場面があって、時計を見ると開演までまだ時間があった。なので、営繕担当の人に連絡してランプ交換を急いでしてもらおう、と教室に備えられているはずの電話を探すも、辺りのどこにも見当たらない。連絡ができない。皆さん口を揃えて〈照明がないと困ります〉と言われる。仕方なく教室を出て事務所棟にいったん向かうべく校舎玄関前に横付けしていた事務所棟行き連絡バスに乗り込んだ。バスは校舎のある山を下って隣りの山越えの山道を登ってゆく。事務所棟に着いてビルに入ると、玄関にいた人が〈庶務の事務所は校舎棟の隣りに移転しましたよ〉と言われる。たしかに事務所のあった場所はなぜだか、見知らぬ食堂と書店になっていた。まずい、会場に戻らねば、と連絡バス運転手さんにまた校舎棟へ連れて行ってもらえないかと頼むも、悲しげな顔で〈ごめんなさい。今日の運行は終わりました。私の一存ではいかんとも。。〉と繰り返される。仕方なく歩きで校舎棟に戻ることにして歩き始めた。。という夢を見る。疲れた。
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追加。

2018-08-20 07:29:10 | Weblog
短歌メモ。

その日暮れも〈天国へようこそ〉の幕掛かる木橋をトラックゆつくり渡る

月光(つきかげ)に照らされて老爺の長靴あり 風呂なし鍵なし長屋は目の前

その老婆たしかに乗せてきたはずも荷台に噛み付く入れ歯あるのみ

月島の不戻橋(もどらずばし)の橋番は「ばあさん来なかつた」と繰り返すばかり
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