カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

六年前の。

2019-07-29 23:41:16 | Weblog

六年前の7月22日のお昼前、仕事場の私へ母から〈お父さんの容体が急変。いつ亡くなってもおかしくない状況。すぐに帰って来なさい〉とメールが来た。覚悟はしていたけれども、すぐに職場に相談し、早退としばらくの休みを認めて頂いて、あわただしく帰り支度を始めた。そのとき、唐突に頭の奥の方でこれまでにない感じでヴァイオリンとピアノの音楽が激しく鳴り出した。すぐに〈父への祈り〉と題してスケッチ帳にメモした。


もうすぐ父の七回忌。今宵、そのときの音楽を少し見直してみたくなった。



 

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暑い。

2019-07-29 08:03:08 | Weblog

今朝は、起きてからしばらくシューマンの交響曲第4番をしみじみ聴いて、仕事場へ向かう。暑い。

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多胡兵衛厠。推敲

2019-07-27 07:24:07 | Weblog
短歌メモから。

宇宙駅の三十八階フロアにあり〈多胡兵衛厠〉の木製看板

〈草原の古井戸〉には蓋傍らの自転車三十八年間置かれたるまま

若きらへの〈赤紙〉出頭場所は〈古井戸〉とありて髪の長き番人が棲む

〈草原の古井戸〉のありたる辺り今は宇宙駅三十八階〈多胡兵衛厠〉

〈多胡兵衛厠〉の奥から三十八番目の個室のなか髪の長き番人は棲む

宇宙駅にその朝も見送りの群れはあり日章旗振りて〈万歳〉叫びて

群れの後ろに無表情なるままそつと佇つ その朝も髪の長き番人は

髪の長き番人は全てを知つてゐるらしイワシサンドをもそもそ食(は)みつつ

〈多胡兵衛厠〉の木製看板に夕日当たりて〈番人〉ゆつくり便座から立つ
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何かを。

2019-07-25 04:13:21 | Weblog
ここ四晩ほど、毎晩のように亡き父が夢に出てきているのは、父なりにこちらを心配して何かを伝えようとしてのことかもしれない。もうすぐ父の七回忌。
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『霧と青鷺』。

2019-07-24 20:21:49 | Weblog
福岡の岩野さんから第二歌集『霧と青鷺』(青磁社)を頂戴した。その御歌集を手に取って頁を開く今日は偶々河童忌。集中の〈河童忌〉という一連からの二首。


河童忌は河野裕子の誕生日 小暗き風呂にわれも沈まむ  岩野伸子


その死後も誕生日はまた巡りきて七月二十四日夕蟬のこゑ  岩野伸子


前に引いた一首は、河野裕子先生の有名な一首〈まがなしくいのち二つとなりし身を泉のごとき夜の湯に浸す〉(歌集『ひるがほ』所収)を踏まえたもの。ちなみに河野裕子先生のお亡くなりになった八月十二日は小説家中上健次氏の亡くなられた日〈夏芙蓉忌・蟬王忌〉でもある。
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今朝は未明から。

2019-07-22 17:51:33 | Weblog
今朝は、未明から、ラジオニュースを聴いて、がくんと心が落ち込んだ。澱を吐き出すように、チラシの紙に短歌を三首書いた。



この悲しみ、この悲しみ、この悲しみを。それでもあのそら恐ろしき笛吹きの後を付いて行くのか、赤信号は無視されて

あの笛吹きの顔なぞ見たくなし、金輪際、一時(いっとき)も。広告支配の連中のバカヤロー

夜つぴいて片眼の〈軍服〉はナイフ研ぎつづける。かそかなラヂオを伴奏にして



朝、ラジオから思いがけなく、ディーリアスの〈オーケストラのための組曲『フロリダ』〉の第2曲「河の畔にて」の美しい冒頭が流れてきて、はっとした。
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短歌メモから。

2019-07-22 02:12:44 | Weblog
短歌メモから。

この悲しみ、この悲しみ、この悲しみを。それでもあのそら恐ろしき笛吹きの後を付いて行くのか、赤信号は無視されて

あの笛吹きの顔なぞ見たくなし、金輪際、一時(いっとき)も。広告支配の連中のバカヤロー

夜つぴいて片眼の〈軍服〉はナイフ研ぎつづける。かそかなラヂオを伴奏にして
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今朝は。

2019-07-21 07:35:29 | Weblog
今朝は、目が覚めると、オーケストラがしづかに美しく、フォーレのレクイエムのような音楽を奏でているのが聴こえた。

ずっと懸案で心を重たくしていた歌人のふんどしは、一昨日思いきってえいやと取り掛かり、なんとかかんとか拵え送った。当初考えていたウォーホルとは似ても似つかぬ無関係なものになってしまった。とにかく難しかった。

これからしごと。
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赤門。

2019-07-19 23:50:46 | Weblog

昨日、東京大学コミュニケーションセンターで注文した『赤門 溶姫御殿から東京大学へ』の本が入荷したと昼間連絡あり、しごとのあと、東大に寄っていただいてきた。

じつに面白い一冊。

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REQUIEM for Flute and Strings。

2019-07-19 06:43:42 | Weblog

今朝は、マスメディアが〈これ幸いに〉とますます参院選ニュースを報じなくなることも非常に心配ながら、昨日の京都での酷い凄惨な事件ニュースに胸がただただ痛くて苦しい。フルートと弦楽オーケストラの奏でるレクイエムが聴こえた。
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