1979年TBS兼高かおる世界の旅オープニングテーマ曲(久石譲作曲)
https://youtu.be/i6sy1a2ZRQA
子供の頃の日曜の朝、我が家ではいつもこの番組が掛かっていました。この美しくてロマンティックな音楽を聴くと、当時のさまざまなことを思い出したまらなく懐かしくなります。
海辺の町から早めの列車で帰京した。今にも降りだしそうな曇り空。入谷で絶品海鮮丼のランチを済ませ、店を出たら雨。谷中墓地へ小花作助さんの墓参りに向かった。管理事務所で貰った地図を片手に小花家墓所へ向かっているうちに、雨はかなりな降りに。小花家の墓所でお参りし、その近くだろうと踏んでいた作助次男の伊藤秋作さんの墓所を探して付近をぐるぐる歩き回るも、雨いよいよ激しくなり、身体も冷えてきて、なかなか見付からないことに少々心が折れてきたところで、偶々〈渡邉家〉の墓所が目の前に。なんと、そこは指揮者渡邉暁雄先生の墓所だった。お参りさせて頂いた。
そのあと、谷中から巣鴨に出た。巣鴨慈眼寺の墓地に立ち寄る。芥川龍之介さんの墓所と芥川也寸志先生の墓所にお参りさせて頂いた。
芥川也寸志先生の墓所。
今日はいちにち休みで、久しぶりに海辺の町へ旅に出た。旅の朝は曇り。温泉場の湯にのんびりゆっくり浸かりながら空を見上げていると、遠くからかすかに寂しげなクラリネットの吹くブルースが聴こえてきた。曇り空にブルースの朝か、とひとりごち、忘れないようにブルースの節を鼻唄してみた。
2016年6月18日(土)に洗足学園前田ホールで行われた〈作曲家の祭典2016〉で演奏された楽曲がすべてyoutubeで公開されている。
それらの楽曲のなかで、とりわけ、岩代太郎氏の『中断されたバレエ』に私は惹かれた。
https://youtu.be/7xJsWdxh-bo
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/1e/7284043e390c847f0b88392a06dc73a1.jpg)
昨晩、本当に素晴らしいヴァイオリンを聴かせて頂いた感動と興奮はなかなか冷めることがなくて、今日はしごとの間もずっと〈ヴァイオリンのためのソナチネ〉が頭の片隅で鳴っていました。しごと帰りに取り敢えず少しだけメモ。
昨晩は、しごとのあと、丸ビル7階の丸ビルホールに出掛け、岸本萌乃加さんのヴァイオリンリサイタル(ピアノ・黒岩航紀さん)を聴かせて頂いた。
岸本さんのヴァイオリンの音色はパワフルで豊饒でありながら極めて繊細緻密。そして、天上から降ってくる音楽というよりも、天界へ昇っていって天上につながってゆく音楽。
アンコールは、ポンセの『小さな星』(ハイフェッツ編曲)。
素晴らしい美しい音楽に心洗われ心濯がれ、感動してホクホク温かい心持ちで帰宅。
プログラム表紙。 帰宅してからは、新垣隆さん作曲の『ヴァイオリンのためのソナチネ 嬰ハ短調』(ヴァイオリン大谷康子さん、ピアノ藤井一興さん)を繰り返し聴きながら用事をいくつか。そして、就寝。
新垣隆作曲『ヴァイオリンのためのソナチネ嬰ハ短調』 https://youtu.be/3gMRwpOMlsU
昨日の鳥取の大きな地震のニュースにはびっくりし、ただただ悲しい被害がないことを念じ続けている今朝。今日は、しごとに出掛ける前、マクダウェル作曲〈野ばらに寄す〉を聴いて、そのイ長調の素朴で懐かしくて美しくて優しい音楽に心洗われる思いがしました。しごとのあとは、夜、グリーグのヴァイオリンソナタ第三番などを演奏されるという岸本さんの素敵なヴァイオリンリサイタルを聴かせて頂く予定です。すごく楽しみです。
町へのただ一つの入り口の検問所脇の側溝に秋のある夕方、薄汚れた犬が死んでいたことがあった。その事実は、大きめのぶかぶかな毛糸靴下を履いて就寝しようとしていたメゲネル検問所長のもとにすぐに伝えられ、裁判所へも速やかに報告されたが、酒精で脂ぎった不夜城のごときお歴々の集う町の裁判所は案の定その犬が町に入ろうとしていたのか町から出ようとしていたのかを朝までおいてはおかれぬ大問題とし、検問所長に事実を直ちに判事の前で詳細に説明せよと出頭命令を下したので、犬の第一発見者たる検問所三等係官オルサブローはその夜のうちに寝室兼書斎代わりの家の物置から検問所に呼び出され、検問所事務棟の木製扉脇の壁に自転車を立て掛けた。検問所事務棟は其々の窓の大きく取られた石造りの三階建てで、一階の当直室の灯りと、三階の所長室の灯りが、煌々と外に洩れていた。
制服のオルサブローは幾分俯きながら木製扉の前に立ち、「こんばんは。当直お疲れさまです。オルサブローです。」と軽く三回ほどノックをした。すると、しずかに扉が開いて、検問官の制服に身を包んだ少女が顔を出した。それと一緒に外へハーブティーのよい香りがこぼれてきた。「オルサブローさん、たいへんなことになって。とにかく中へお入りくださいな。」その夜の深夜当直は三等係官アスフィータだった。オルサブローは、アスフィータに軽く微笑みながら「アスフィータさん、君にも心配をかけて済まない。それで、所長はもう部屋に来られてるのですか?」と尋ねた。「はい、つい先程部屋に入られました。所長ったら、〈町の裁判所の能天気な奴らと来たらまったく〉とぶつぶつこぼしてましたよ。」アスフィータが所長の口真似をすると、オルサブローは思わず吹き出し、アスフィータもくすりと笑った。「ありがとう。では、所長のところへ急いで行ってきます。」オルサブローは、当直室奥の階段を勇ましく駆け上がっていった。アスフィータはその後ろ姿を心配そうに見送った。
傘となりてしまへる〈ひと〉を差して行く 好きだつた酒場卓にそつと掛けて遣る
帰るたび扉の前に鬼はをり 言はせたきことあるらしも吾(われ)は言はざり
詞書・〈仙人〉は〈クリニック・セミナリオ〉の料理長兼患者。不老不死薬膳の大家とも。
地下厨房に〈仙人〉は寝てをり隣りにはぐつぐつ煮えたる冬瓜の鍋