カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

明日は。

2024-06-30 06:41:11 | Weblog

明日は、母の実父と思われるひとの誕生日。その死後、遺された作品の数々が歌手誰々の○○としか人々の記憶に残らなくなったことを悲しんだごく少数の身内の方々がほそぼそと顕彰活動をされてきたことで、昨年だったか、その生地で生誕120年が大規模に祝われた由。永六輔さんがかつて、〈人の死には二つある。一つめはその人が迎える物理的な死、二つめはその人が生きて存在したことを世の中や身内がすっかり忘れてその人の名前が話題に上がることが全くなくなること。〉と言われていた。


今日もこれから仕事。

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好み。

2024-06-27 03:10:31 | Weblog
亡くなっている作家を五人取り上げて好きな小説作品を十作品挙げなさい、と唐突に訊かれたら、どう答えようか。思いつくままに並べてみた。フランツ・カフカ『城』『審判』、ガルシア・マルケス『百年の孤独』『族長の秋』、中上健次『岬』『枯木灘』『奇蹟』『鳳仙花』、西村賢太『雨滴は続く』、北森鴻『邪馬台』。

そう言えば大事件なことがあった。新潮文庫版のガルシア・マルケス『百年の孤独』の刊行。

朝が明けたら今日も仕事。
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コンサート。

2024-06-25 22:06:19 | Weblog

今日は、偶々コンサート情報を見つけて東京芸術劇場での画像チラシのコンサートを聴かせていただいた。コンサート開演前にステージ上で演奏されたグリエール弦楽六重奏曲第三番ハ長調第1楽章も、アンコールのヨハン・シュトラウス2世の爆発ポルカも、じつにじつに素晴らしくて、久しぶりに心が洗われる感動を覚えた。ありがとうございました。

 

ヤング・ピープルズ・シンフォニー・オーケストラ 東京芸術劇場公演
2024年 6月 25日(火)18:30開演(17:30開場)
会場:東京芸術劇場 コンサートホール
出演:ヤング・ピープルズ・シンフォニー・オーケストラ
Young People’s Symphony Orchestra

カリフォルニア最古の歴史を誇るアメリカ屈指のユースオーケストラ、初の日本公演!
日本ツアーの最後を飾るにふさわしい、プーランクのグローリアをソプラノの田村麻子と
ヒルズ・ロード・コーラス&ICUグリークラブ(合唱指導:大貫浩史)と一緒に演奏します。
また、スペシャルゲストには東京芸術大学付属高校オーケストラが登場♪
この日限りの豪華コラボレーションをお楽しみください!

【プログラム】
開演前:グリエール:弦楽六重奏曲第3番ハ長調第1楽章

プーランク:グローリア
モーツァルト:ディヴェルティメントニ長調K.136
芥川也寸志:弦楽のための三楽章
P.チャイコフスキー:交響曲第4番

アンコール:ヨハン・シュトラウス2世:爆発ポルカ

【出演】
指揮:デヴィッド・ラマダノフ 
演奏:ヤング・ピープルズ・シンフォニー・オーケストラ
ソプラノ:田村麻子
合唱指導:大貫浩史
合唱:ヒルズ・ロード・コーラス、ICUグリー倶楽部

指揮:高井優希
演奏:東京芸術大学付属高校オーケストラ

 

 

 



グリエール作曲:弦楽六重奏曲第三番ハ長調。https://youtu.be/tI13ZUJp4CQ?si=u6aH5jzF-POZ8O1q

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演奏会情報。

2024-06-25 16:49:05 | Weblog

ヤング・ピープルズ・シンフォニー・オーケストラ 東京芸術劇場公演
2024年 6月 25日(火)18:30開演(17:30開場)
会場:東京芸術劇場 コンサートホール
出演:ヤング・ピープルズ・シンフォニー・オーケストラ
Young People’s Symphony Orchestra

カリフォルニア最古の歴史を誇るアメリカ屈指のユースオーケストラ、初の日本公演!
日本ツアーの最後を飾るにふさわしい、プーランクのグローリアをソプラノの田村麻子と
ヒルズ・ロード・コーラス&ICUグリークラブ(合唱指導:大貫浩史)と一緒に演奏します。
また、スペシャルゲストには東京芸術大学付属高校オーケストラが登場♪
この日限りの豪華コラボレーションをお楽しみください!

【プログラム】
プーランク:グローリア
モーツァルト:ディヴェルティメントニ長調K.136
芥川也寸志:弦楽のための三楽章
P.チャイコフスキー:交響曲第4番

【出演】
指揮:デヴィッド・ラマダノフ 
演奏:ヤング・ピープルズ・シンフォニー・オーケストラ
ソプラノ:田村麻子
合唱指導:大貫浩史
合唱:ヒルズ・ロード・コーラス、ICUグリー倶楽部

指揮:高井優希
演奏:東京芸術大学付属高校オーケストラ

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七月のはじめ。

2024-06-25 11:08:37 | Weblog
七月のはじめ、その午後も雨が落ちてきた。晩い昼飯に入った谷中の路地裏の食堂の隅で、天津丼を食べ終えた帽子屋は、胸の奥に軽い痒みを感じて、ポケットからティッシュを一枚取り出し広げた。その上に、湿り気を帯びた咳は鋭い角度で胸腔に反響しながら、黄色い痰とともに吐き出された。幾分嗄れた声で「会計を頼む。」と奥に声を掛け、帽子屋は立ち上がった。ティッシュは丸められて、入口のレジ横のゴミ箱に抛り捨てられた。厨房から出て来た食堂主人は、釣銭を渡しながら、「この降りじゃ旦那、傘がないとだいぶ濡れますぜ。」と言ったが、帽子屋は頭にかぶった上海帽の鍔に手を遣って、「これがあるからわしはいつでも大丈夫さ。」と食堂主人に手を振ってみせた。「くれぐれも気いつけんなさいませな。近頃の雨はことさらに危険だから」食堂主人は心配気な声を出して帽子屋を見送った。店を出た帽子屋は、雨の降り頻る中を足早に団子坂へ向かった。その日の夕刻から団子坂上に住む観潮楼主人がごくごく親しい友人知己を招いて内々の歌会を催すはずだった。
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6時間。

2024-06-24 22:29:31 | Weblog
そもそも家にパソコンがないので、ネットカフェに6時間こもってそこのパソコンで集中的に懸案物の作成に当たり、仕上げて送信。取り敢えず不安懸念が払拭できて一安心。しかしながら、近頃パソコン打ちは仕事でもあまりしておらず、非常に疲れた。
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空色ぴりかさんの一首。

2024-06-24 14:25:24 | Weblog
歌誌『塔』六月号より。

庭を観るために降りたつ無人駅 ポストみたいな改札が立つ/空色ぴりか

まず、駅に降りたつ繋がりで、小中英之さんの有名な一首〈螢田てふ駅に降りたち一分の間(かん)にみたざる虹とあひたり〉を思い出した。小中さんの一首は滞空時間の掬い上げ方が実に巧くて見事だ。さて、こちらの作品の〈無人駅〉だが、昔はどの駅にも駅員さんがいて駅長さんがいてみどりの窓口のような受付もあったものだが、昨今は何かと効率化優先の叫ばれる社会へと変貌してしまい、駅員さんにもみどりの窓口のような受付にもなかなかお目にかかれなくなってしまった。駅間近に風光明媚な景勝地の〈庭〉がありながらも、乗降客数がいっこうに伸びず、鉄道会社の人員削減計画で無人駅となったのかもしれないが、作中主体は、名所の庭を観ようとそんな無人駅に降り立ち、庭を観る前に、ポストみたいな改札に逢い、ハッとするわけである。庭云々ではなく、思い掛けない〈ポストみたいな改札〉に心が動いて、このような一首を掬い上げた作中主体の心中がなかなか興味深い。
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相馬さんの一首。

2024-06-24 13:21:39 | Weblog
歌誌『塔』六月号より。

背伸びして柱時計のねじを巻く父の仕事の踏み台のこる/相馬好子

朝ごとに父が日課としている柱時計のねじ巻き作業。その柱時計は先祖代々の家のシンボルで、家中を見渡せる柱の高い位置に据えられているのかもしれぬ。家長としての父は、そのねじ巻き作業を矜持をもって行ってきたが、老いて背の縮んできた父にとって柱時計に手を伸ばして作業をすることはだんだん困難になってきているようで、いつしか踏み台を持ってきて使うようになり、最近ではさらにその上で背伸びもしているようだ。しかし、そのことで決して弱音を吐かない父。あの柱時計のねじを巻くのは家長であるオレの仕事だぞ、と父はいつも言う。ねじを巻き終わると、父は踏み台をヨイショと元の場所へ持ってゆく。そんな父の姿を、作中主体はハラハラしながらも誇らしく愛おしく見守ってきた。そんなある日、父は踏み台を戻し忘れた。いや、バランスを崩して踏み台から墜落してしまって病院へ担ぎ込まれてしまい、踏み台を戻せなくなったのかもしれぬ。結句〈踏み台のこる〉の余韻が実に深くて雄弁。
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手触り匂い。

2024-06-24 04:22:49 | Weblog

仕事から帰って来て、昼間予約録音しておいたNHKFMかけクラを再生。昨日のNHKFMかけクラの冒頭は、大野雄二さん作曲による〈「愛のバラード」〜映画『犬神家の一族』〉だった。大傑作『ルパン三世 カリオストロの城』の音楽でもそうだったが、大野雄二さんの書かれる音楽作品には大野雄二さん独特の魅力的な手触り匂いがあって、好きだ。今日は、とにかく懸案をやらねばならぬ。寝床のなかの自分へ繰り返し、そう言い聞かせる。そういえば、映画『九十歳。何がめでたい』の公開が21日から始まっているらしい。この作品、是非とも映画館へ見に行きたい。

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一心。

2024-06-23 02:00:03 | Weblog
幾つか抱えている〆切間近な懸案をとにかく仕上げて責任を果たさむと、仕事から帰って来て資料を眺め、ペンを持ち、少しずつ取り組むも、非才が突然天才になれるわけもなく、相変わらず遅々たる歩みで難航。朝が明ければまた仕事に行かねばならぬ故、ほどほどにて諦めてなかなか動いてくれないペンを放さざるを得ぬので焦りばかりが疼く日々。とにかく早く仕上げたい一心。
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