カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

ドイツの水。

2012-09-30 20:24:34 | Weblog


ゲロルシュタイナー。ドイツの天然炭酸水。ドイツ西部、アイフェル高地にあるゲロルシュタインで採水された名水。このごろは、機会があればゲロルシュタイナーばかり飲んでいます。とにかく美味しくてなりません。なんといいますか、この水の味が不思議なほど妙にじんわりと懐かしいんです。でも、私はドイツにこれまで一度として出掛けたことがありません。だから、なぜこれほどドイツの水が私の舌にしっくり来るのかその理由がよくわかりません。まことに不思議です。
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暗夜行路

2012-09-28 08:02:09 | Weblog
志賀直哉氏の『暗夜行路』(新潮文庫)は小学校六年から中学一年の頃に一度読了した記憶があるけれども、美しくて荘厳きわまりない伯耆大山の夜明けに主人公が心を洗われる場面にいたく感心したぐらいで当時その全体内容のいかほどを理解できたか甚だ心許ない。きっとまるでわかっていなかったと思う。祖父と母の過ちの結果産まれた主人公が、その出生の事実をきちんと知らされないまま、父親から理不尽な扱いを受けてきた経緯や、結婚した妻とのギクシャクのエピソードなど、いま読んだら、きっと身につまされてさまざまな感想を抱くにちがいない。そんなふうに思うとき、『暗夜行路』再読の効用と必要をつよく感じるのだ。最近ことにそう感じられてならない。
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夕空晴れて秋風吹き。

2012-09-27 22:46:32 | Weblog

夕焼けは次第に天気が崩れるときによく焼けるのだったかどうだったか、そのあたり記憶がさっぱり定かでありません。今夕の空、じつに鮮やかに焼けていました。明日の天気がどうなるのか気になります。


さいきん『齋藤秀雄講義録』(白水社)と『ほんとうは怖い沖縄』(新潮文庫)を交互に少しずつ読んでいます。
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昨日。

2012-09-26 06:23:22 | Weblog
昨日。仕事のあと、自宅に戻って自転車を曳いて護国寺近くのブリヂストンサイクルへ。後輪タイヤは、タイヤ溝が消えるほどたくさん走行した結果破れてしまったということ。言ってみればタイヤ寿命。思わぬ出費だったけれども、破れたタイヤを新しいものに交換して整備してもらい、そのまま池袋の西友へ買い物に出掛けた。空気が涼しく、おでんの美味しい季節になったと実感。


そういえば、昔、高校大学の頃に愛読した作家のおひとりである川西蘭氏の新作の話題をしばらく聞いていないなと思っていたら、得度されて僧侶になられて今は虎ノ門近くの神谷町光明寺の衆徒をなさっているらしい。光明寺のサイトで知る。
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パンクなど。

2012-09-25 00:10:23 | Weblog

雨は時折ぱらぱらと降りだしては急に降り止み、そして、突然沛然たる降りを見せたかと思うと、また一気に降り止む。そうすると地虫が一斉ににぎやかに鳴き出す。夕食を終えて窓の外に聞き耳を立てるも地虫の鳴き声がしばらくするばかりで雨がないようなので、傘をサドルに掛けて自転車を曳いて池袋に出掛けることに。行き先はジュンク堂書店池袋本店。三階の短歌の書棚の歌誌「塔」のある辺りには五月号一冊と九月号三冊。そして自由価格特価本コーナーにはなんと「坪内稔典句集〈全〉」が定価の三分の一で出ていました!そんな昨夜でした。帰り、自転車後輪がパンクしたため、自転車を曳いて帰宅。途中の自販機で、ドイツの天然炭酸水ゲロルシュタイナーを購入。この炭酸水はじつに美味いのです。
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土俵

2012-09-24 08:20:19 | Weblog
土俵には相撲の神様がいらっしゃる、だから土俵は神聖な場所である、とかつて言われたのはたしか初代若乃花だったように思うけれども記憶が定かではない。昨日は、そんなことをふと思い出す場面に出会った。お寺のあと、夕飯を食べに根津の中華屋に立ち寄った。そこは大きなテレビを置いていて相撲中継を流していた。ちょうど千秋楽最後の一番だった。その大一番の相撲が決着し、土俵上に倒れ込んだ横綱と大関が起き上がるところで、勝利した大関が一瞬の間、土俵に向かってしずかに厳かに額を下ろし土俵に付けた。そして、起き上がった大関の額には砂がべったりついていた。それを見たとき、私の心は不思議な感動を覚え、不覚にも涙がこぼれそうになった。そして、ああ、土俵にはたしかに神様がいらっしゃいますな、うん、そうだ、とひとりごちて、餃子に箸を伸ばしたのだ。
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指揮法教程

2012-09-23 20:39:22 | Weblog
今日も朝からお寺のおてつだいをさせて頂きました。そんなお寺で、たまたま手が空いたとき、Hさんから指揮法のなにかいいテキストお持ちですかという話が出ました。斎藤秀雄さんの指揮法教程だったら持っているのでお貸しできますよ、と私。そういえば最近は改訂新版が出ているらしいです。私のは旧版。あらためてどこが変わったのか少々気になります。
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昨日

2012-09-22 00:25:46 | Weblog
昨日は仕事のあと、久しぶりに田無のT先生をお訪ねして整体をしていただき、さらに、野菜サラダとおはぎの夕飯をごちそうになりました。おかげさまでからだが信じられないくらい軽く楽になりました。ふしぎなことに咳と痰もよくなった感じがしています。
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短歌メモから。

2012-09-21 05:43:41 | Weblog

その夜を〈美(は)し〉と書き付けられぬまま朝迎へぬ 古伊万里のカップに出がけの珈琲

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朝松健著『ちゃらぽこ』(光文社文庫)

2012-09-20 12:03:15 | Weblog

この作品は、本所真っ暗町の妖怪長屋を舞台に繰り広げられる壮大で胸がわくわくする物語のはじまりである。これまで歴史もの、とくに室町物の優れた短編小説をいくつも書かれた朝松健氏だが、本作においてもその練達の筆や語り口はなお一層冴えわたり、さまざまな歴史的事実や事件を単なる披瀝や羅列に終わらせることなく、それらを複層的に重ね合わせからませ氏一流の味付けを施すことによって、江戸時代の市井の妖怪や人々の息遣いを見事にユーモラスに描き出すことに成功している。だから、読み手は本作を手に取るや一気に読み進めずにはおられないのである。現代の閉塞きわまりない時代に、かような胸のすくような小説が待たれていた。痛快なる傑作シリーズの誕生を心から喜びたい。続編が今から楽しみだ。

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