現代短歌を牽引されているおひとり、小池光氏の若々しい第一歌集『バルサの翼』の巻頭歌は、
父の死後十年 夜のわが卓を歩みてよぎる黄金蟲あり
という一首です。
死後十年になる父をふと想ったとき目の前をしづかによぎっていく黄金蟲が(私の)目に入った。。(もしかしたら父は今この目の前の黄金蟲なのかもしれぬ。)私は黄金蟲に手を出すこともできず、ただしづかに黄金蟲の行方を見守っています、と。
この歌、黄金蟲に父の気配を感じた、なんてことは具体的に一言も言っていません。しかし、この歌から、そういう思いが非常によく伝わってきます。
不思議だなと思います。
父の死後十年 夜のわが卓を歩みてよぎる黄金蟲あり
という一首です。
死後十年になる父をふと想ったとき目の前をしづかによぎっていく黄金蟲が(私の)目に入った。。(もしかしたら父は今この目の前の黄金蟲なのかもしれぬ。)私は黄金蟲に手を出すこともできず、ただしづかに黄金蟲の行方を見守っています、と。
この歌、黄金蟲に父の気配を感じた、なんてことは具体的に一言も言っていません。しかし、この歌から、そういう思いが非常によく伝わってきます。
不思議だなと思います。
仕事を終えて、ついいましがた池袋の新文芸坐に着きました。これから、わりあい最近に公開されて興味をひかれる映画『ゼロの焦点』と『ヴィヨンの妻』の二本立てを鑑賞します。どちらも有名な文学作品が原作であり、そして、どちらにも広末さんが出演しています。といいましても、広末さんの熱烈なファンというわけではないのですが。楽しみです。
おはようございます。今朝の夢。なんだか壮大で血沸き肉踊る物語だったような気がするのですが、憶えているのは可憐で親切な店員さんが「あ、二百円の弁当ありますから、ちょっと待っていてくださいね」と店内に消えた最後の場面のみ。残念です。
いきものがかりの吉岡さんが唄う「SAKURA」が最近しばしば頭のなかで聞こえています。
昨日は、父の誕生会にみんなが集まり、甥っ子や姪っ子に久しぶりにたくさん遊んでもらって、リフレッシュしました。
今日は朝からお寺のお手伝いをさせて頂きました。帰り、きれいな夜桜を見かけたので、撮ってみました。
昨日は、父の誕生会にみんなが集まり、甥っ子や姪っ子に久しぶりにたくさん遊んでもらって、リフレッシュしました。
今日は朝からお寺のお手伝いをさせて頂きました。帰り、きれいな夜桜を見かけたので、撮ってみました。
今朝。真つ白を基調としてたとへやうもなく美しくて立派な装丁の、松本清張全集なみの巻数がある高橋源一郎さんの全集。そのなかの詩歌(しいか)の巻のひとつに収載されてゐる詩集『酔歌(すいか)』を読んで、日本人の書く詩の水準も、ここまでたかくなったのだな、これぞ文学のひとつの達成、と感動してゐる夢。
JR高松駅前の大通りを救急車が通過していった。朝からの疲れが夜を迎えていよいよ開花しそうになっている。私はどこでもどんなポーズでも寝てみせる自信がある。柏原芳恵十代の歌唱であるところの名曲『春なのに』を聴きながら、小池光歌集収載の歌論「句の溶接技術」を読んでいる。