さきほど作者名発表があっておひらきになった某歌会に出していた一首。
夜もすがら列車振動は止むことなし横光『微笑』ひらきつつ青服の東京士官ひとりは
青服青鞄の東京士官というのは、きな臭い昨今からの妄想の産物です。いつかこの〈東京士官〉でなにかの物語を紡いでみたいとの夢がありますが、はてさてどうなりますやら。。
太平洋。
22日夜に行われたパーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団定期演奏会の演奏を収録したラジオ番組を聴きたくて、しごとのあと、ラジオを点けて、寝床に転がって目を瞑って耳を傾けたのが不味かった。不覚にも、ラフマニノフのピアノコンチェルト第4番の途中であまりにも音楽が心地よくて寝落ちしてしまったらしい。無念。目が覚めると、まだラジオは鳴っており、ちょうど、くるりの岸田さんがすぎやまこういちさんの純音楽作品として『弦楽のための舞曲2007』第二楽章と『こどものためのバレエ』プレリュードを解説付きで放送されていた。思わず耳を奪われた。得した気分になった。
たまたま目にした新聞広告の、中村文則氏の新刊小説『R帝国』(中央公論新社)をどうしても読みたいと思った。なので、メモ。
今朝。そういえば、〈湾の対岸の町の中心にあるブルネグロ飛行男爵邸の庭にこの秋も紫の美しい大ぶりな茄子がたわわに実ったのでいちど遊びにきませんか、とガラナが手紙で知らせてくれた夕方、書斎机を離れて円形窓を伝ってベランダに抜け出すと、対岸の町はまるでペンキを被ったかのようにオレンジ色に染まっていた。〉という手書きメモをした紙片がずっと机の端にあり、いつか続きを、と思いながらそれがまだ果たせていないことを考えつつラジオをつけると、エリシュカ氏の指揮された珍しいブラスバンド版〈新世界シンフォニー〉が流れて、思わず耳を引き付けられて聴いた。
これからしごと。
空気がだいぶ涼しくなった。昨日は久しぶりにネガティブになるも、晩のポニョに癒され、優しさを思い出した。今朝は、『詩曲』の出だしにブラームス風なピアノをつけたらどうかというアイディアが来て、胸にいろいろなフレーズが賑やかに鳴って、ほんのり心が温かい。これからしごとです。
中のひとたちから褒めて欲しいということではない。中で出世したいということでもない。まだなお私が自歌解釈誘導なんてことを歌会中にしたから許せんと思い込んでいるひとがいるらしい。アホらしい。好き好んで誘導なんてするわけがない。バカらしい。中ではまったく評価されていなくても、中に貢献しているとちっとも思われていなくても、中の事務仕事はあくまでも河野裕子先生から賜った大恩へのお返しのつもりなので、いつまで私がやり続けられるかわからないけれども、自分では誠心誠意努めていくつもり。しごとのあと、そろそろネットカフェにもぐって結社の事務仕事を少しでも進めねばと思い立ち関連資料をしごとばへ持っていったけれども、外の雨降りがあまりにひどくて、徒に資料を持ち歩いて濡らすこともアホらしく、今日の帰りに作業することはあきらめた。まだ猶予はあるし。。帰ったら、『崖の上のポニョ』で心の洗濯だ。