今朝は、友人たちとどこかの美味しいイタリア料理のレストランで食事をしている夢を見て、目が覚めた。そのレストランで流れていたテナー歌手の朗々としたオペラアリアの節の一部が忘れられなくて、取り敢えずメモ。
日曜月曜火曜とここ最近見る夢がどういうわけだかなかなか印象深くて、起きてからあらためてあれらをじっくり小説風にまとめてみたいと思うも、まだどうにも時間を作れなくてさっぱり取り掛かれていない。たとえば、日曜は爬虫類の夢だった。月曜はどうしても行かなければならない決まった行き先があるのにそこまでの行き方が誰にも(タクシードライバーにも鉄道駅員にも)さっぱりわからなくてみんなで迷い途方にくれている夢。火曜は、どこかの学校の校舎に皆して暮らしている夢。なんとなく、全体を見渡すと、カフカ的な世界に近そうな話ばかりな印象。不思議です。
ジョン・アーヴィング『オウエンのために祈りを』(上・下、新潮文庫)の中野圭二氏による訳文の日本語が、やはり好きである。今日は、しごとのあと、家で、NHKFMの徳永二男氏楽壇生活50周年記念コンサートの模様を聴きながら、件のお気に入りの〈オウエン〉上巻を開いたのだが、プログラム1曲目のメンデルスゾーン〈ヴァイオリン協奏曲ホ短調〉の冒頭、徳永氏のヴァイオリンがどのように繊細緻密にオーケストラの音楽へ合流してくるかに大いに期待して耳をそばだてていると、よりにもよって突然思いがけなくアナウンサーの読み上げる〈群馬県の気象警報〉が冒頭に割り込んで、肝心の徳永氏のメンデルスゾーン出だしがまったく放送されなかった。気象警報ゆえ致し方なしの心の声もありながら、〈愕然〉、〈失望〉、〈悲劇〉といったことばが脳裡を四五周駆け巡ったのは言うまでもない。思わず虚脱して、手元の〈オウエン〉のことすらすっかり忘れてしまった。AMとFMとがあるのだから、番組放送中の気象警報放送するしないの棲み分けはできないものだろうか。。なぞと思いつつ、ラジオを止めて、〈オウエン〉に集中することにした。
昨晩は、新垣隆氏の新作の長大な交響曲『連祷』の演奏会が池袋であったらしい。こちらも〈祈り〉のシンフォニー。
いちどでよいので、実際の音楽に触れてみたい。
所属短歌結社の全国大会が昨日から岡山で行われている。私はしごとがあり残念ながら不参加。岡山というと、18年前の夏、ルーツ調べと墓参りで青江、妹尾、早島町、玉野市、和気町などを足早に巡った記憶はいまだに鮮烈。児島湾の陽射しと蝉の声が凄かった。
浅草橋のたいこ茶屋で刺身食べ放題ランチのあと、腹ごなしに、ヤマハ銀座店へペダル漕いで久々に。音楽之友社の〈現代日本の音楽〉シリーズの稀少スコアが定価半額で売られていてびっくり。別宮貞雄先生の『交響曲第四番〈夏 1945年〉』のスコアを購入。晩年の別宮先生がご自身の創作活動を振り返られたとき、ご自分の生涯の代表作はこれ、と言われた重厚で厳しくて美しいシンフォニー。ヤマハから有楽町駅前の鹿児島県アンテナショップへ立ち寄り、天文館むじゃきの白熊を購入。買い物中に雨に降られたらしく、店を出て見ると自転車が濡れていた。そこから久々に皇居東御苑へ寄り道し、三の丸尚蔵館などをじっくり見学。
別宮先生の譜面。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/d4/783a8b44971b2a9bd39cc11f17ab38a7.jpg)
今日は、しごと休みを頂いたので、ゆっくり起床。午後のラジオで放送予定の、カバレフスキーのピアノ協奏曲第三番とハチャトゥリヤンのチェロ協奏曲ホ短調がすごく楽しみ。とりわけハチャトゥリヤンのチェロ協奏曲は、私がかれこれ30年ほど温めている、ヴァイオリン、もしくはチェロとオーケストラのための協奏曲構想のお手本のひとつに考えているもので、名曲。と番組表を今朝は大いに勘違いしてしまった。放送は22日らしい。昨晩は姪っ子からメールで、短歌創作課題の宿題の相談。短歌のこつを姪っ子にいろいろ伝授。
今日は、8月15日。