昨日は、朝から夕方までお寺のお手伝ひをさせて頂いた後、帰り、今晩からしばらく巡るお墓参り旅に携へる仏前お供へ用御菓子を選びに池袋の西武百貨店地下食品売場(御菓子コーナー)へ。残念なことにこの3月末でその風雅で品のある佇まひと絶妙な味はひが大好きだつた松江風流堂さんが撤退してしまつたので、さあて今回は何処で買はうかと売場をうろうろきよろきよろするうちに心にぴいんと響いて来たのが、滋賀県大津市に本店を構へる叶 匠壽庵さん。ひとくち味見をさせてもらつていろいろ話を伺はせてもらつた末に御菓子を決め購入、おかげさまでいい買ひ物ができました。
明日は朝から夜まで予定がいろいろ詰まつてゐます。昼間にはまことに楽しみなコンサートがあります。鈴木秀美さん指揮オーケストラニッポニカによる、ブラームスの交響曲第2番ニ長調と芥川也寸志さんの交響曲第1番といふ素晴らしいプログラム。鈴木さんが如何に振られるのかすごく興味深く楽しみです。
東京スカイツリーのことをマスコミやいろいろな媒体が喧伝すればするほど、私のなかでスカイツリーへの関心が失せていく。いや、そもそも関心なぞ初めからなかつたのかもしれない。旧名業平橋辺りのあの場所へぜひとも近付きたいといふ気持ちがこれつぽちも芽生へてこないのだ、なぜだか。東京タワーにはいつか行きたいと思ふも東京スカイツリーには妙に行きたくない。高さが高すぎるからか。それとも単なるへそまがりだからなのか。パリのひとたちが最初にエッフェル塔に抱いた気持ちと同じなのかなあ。
今日は朝から夕方までお寺のお手伝ひをさせて頂きました。その合間、トイレに立つたとき、ふと笛と箏の二重奏が聞こえてきました。実はこのメロディ自体はだいぶ昔の雲仙の火砕流事故のあとにオーケストラの響きを纏つて降りてきたものでしたが、邦楽器で鳴らしてもなかなか面白さうなメロディだといふことに今日やつと気付きました。
女王の馬車は何処へか走り去(ゆ)きぬ嵐の晩に門開かれて
この晩に砂漠の門より入り込みたる者あるらしと衛士ら語りぬ
この晩に砂漠の門より入り込みたる者あるらしと衛士ら語りぬ
てふどラジオのN響サントリーホール定期演奏会生中継が終はつた頃だつたが、愛用してゐたイヤホンが突然断線して壊れてしまつた。周章てて夜10時まで営業してゐる池袋のヤマダ電機日本総本店へ、雨の上がつたばかりの道の上にぐいぐいとペダルを漕ぎ急いだ。そんな夜。帰りは夜11時まで開いてゐるジュンク堂書店池袋本店に久々に立ち寄り。三階四階をうろうろ。気になる歌誌『塔』の売れ行きは残り一冊となつてゐた。好調のやうでなんとなくほつとする。短歌総合雑誌『歌壇』5月号と『ウイングメーカーⅢ』(VOICE新書)をぱらぱら読み。
梢の揺れはきつと根方を揺すつてゐるからでせう出逢つてしまつたことのひとつに
梢の揺れはきつと根方を揺すつてゐるからでせう出逢つてしまつたことのひとつに
『長野屋留五郎の日記』より。
年を取ると通じの詰まりが頻々と来て困る。今朝長時間に亘る格闘の末、やうやく厠にて七日物の長尺が出た。おかげで気分きはめて爽快である。
昨日は昼間、弁当を買ひに出た近所の福引抽選で思ひがけなく高額な商店街買物券が当たり、早速その商店街の古書店にて前々から目をつけてゐた芹澤光治良『人間の運命』全巻(新潮社、単行本版)を購入した。
ユマニスト芹澤が、<孤絶>や<棄郷>を如何にして乗り越えたかが今は小生にとり甚だ興味深い。
けふもどうか良い日でありますやうに。(享栄八年四月二五日付けの記述より)
今朝は、早くに起きて最近録り溜めしておいたラヂオ番組を片端からいろいろ流しながら、懐かしい松谷みよ子さんの童話集『ちいさいモモちゃん』(講談社文庫)を開いてこころがほつこりしてゐます。幼少の頃の私の愛読書のひとつ。
さてさて、ブルネグロ飛行男爵の次なる物語、如何しませうか。
さてさて、ブルネグロ飛行男爵の次なる物語、如何しませうか。