山月記に寄せて

詞書（山月記に寄せて）


除夜の鐘あまたの燭の灯は揺れてペンは描けり　敦の虎を

どうぞよいお年を

　。２０１０年新春へ。皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

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河野美砂子さんの歌集『無言歌』所収の短歌作品から、「春」のうた。

壁ぎはに鳴るまへの寡黙ふかめたる春山さんの碧いチェンバロ　　河野美砂子（歌集『無言歌』所収）

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拙作から。

（トイレの水を流す音がした。《ふうう。。。》と息をつきながら扉を開けて銭形が出てきた。《うまく拭けてよかったわ。。。ちゃんと手を洗ってよ。洗面台はそこだから》不二子が入口の近くを指差す。《おーし、わかった》銭形はのしのしと洗面台に行ってごしごしと手を洗い始めた。《それで。。。》不二子は銭形のうしろから声を掛ける。《なにがわかったのかしら。。。》銭形は不二子を振り返る。《不二子さんは、あのハンカチをホテルの前の屋台のおやじに貰ったそうだが、そいつがルパンなんだ》《えっ！？》《マスクをしたメロンの図柄は特別な図柄なのだ。ルパンがすでに王党派メロンという秘密結社に入り込んだというたしかな情報がある。今回ルパンは王党派メロンが守っている秘密のお宝を狙っとるのだ。それをわしは追いかけとるわけだ》ここまで話して銭形はハッとした。いきなり声が大きくなる。《。。。。いかん！！！、しゃべっちまったじゃないか！！！！》その声を聞きつけたメガホン刑事こと春山刑事は、上司銭形警部の声のしたその方角に向かって猛然と走り出す）

メガホンを櫂にし人を掻き分けて春山泳ぎぬ　女性便所へ　　河村壽仁

いま、ヒロシマが聴こえる

　メモです。。。

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大友直人プロデュース・東京芸術劇場シリーズ
東京交響楽団第104回公演

モーツァルト作曲　交響曲第４１番『ジュピター』
佐村河内 守作曲　交響曲第１番（広島初演版）

2010年4月4日（日）14:00開演
※開演時間に大友直人によるプレトークがあります。

会場：東京芸術劇場
指揮：大友直人
演奏：東京交響楽団

大友がこのシリーズで初めて振る天才モーツァルト(1756～1791)最後のシンフォニー、交響曲第41番「ジュピター」。そして被爆二世として生まれ、突然にすべての聴力を失い、現在も心身の苦痛に耐えながら、命がけで作曲を続けている佐村河内(1963～　)による最初のシンフォニー、交響曲第1番（2008年に広島で行われた「G8議長サミット記念コンサート」にて会場を熱狂の渦に巻き込んだ話題作）。この日、二人の天才作曲家が創造した作品が時代を超え出会います。

http://www.tokyosymphony.com/concerts/20100404geijutsu.html

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交響曲第１番
作曲：佐村河内 守　　指揮　秋山和慶　演奏：広島交響楽団

交響曲第１番　第１楽章その１
http://www.youtube.com/watch?v=RM7-IviO_fM

交響曲第１番　第１楽章その２
http://www.youtube.com/watch?v=Zk1P4xtjc74

交響曲第１番　第１楽章その３
http://www.youtube.com/watch?v=hSxY-c2mCuc

交響曲第１番　第３楽章その１
http://www.youtube.com/watch?v=oreRFz7yfXo

交響曲第１番　第３楽章その２
http://www.youtube.com/watch?v=tl0tSHEn6qE

交響曲第１番　第３楽章その３
http://www.youtube.com/watch?v=noYiWXltTgg

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いま、ヒロシマが聴こえる（１）
http://www.youtube.com/watch?v=DX4rFwP7X0Y

いま、ヒロシマが聴こえる（２）
http://www.youtube.com/watch?v=x2TDeERPmO4

いま、ヒロシマが聴こえる（３）
http://www.youtube.com/watch?v=rF9PKnXBj2g

いま、ヒロシマが聴こえる（４）
http://www.youtube.com/watch?v=ibwLG1rw0oc

いま、ヒロシマが聴こえる（５）
http://www.youtube.com/watch?v=1bqj4uPUpWw

いま、ヒロシマが聴こえる（６）
http://www.youtube.com/watch?v=3rrlkhG5FLw

昨日

　昨晩は、池袋の東京芸術劇場で、オスモ・ヴァンスカ指揮の読売日本交響楽団による、ベートーヴェン作曲「交響曲第９番ニ短調作品１２５《合唱付き》」の演奏を聴かせていただきました。合唱は、新国立劇場合唱団。独唱は、林正子さん（Ｓｐ）、林美智子さん（Ｍｓ）、中鉢聡さん（Ｔｎ）、宮本益光さん（Ｂｒ）。指揮とオーケストラと合唱が素晴らしかったです。ソリストの方たちには若干お疲れが出ていたような気がしました。総じて熱くて素敵な演奏でした。


　今日は、お寺のお手伝いをさせて頂く予定です。

バイオリニストは目が赤い

鶴我裕子さんのエッセイ集『バイオリニストは目が赤い』（新潮文庫）10ページから。

（前略）
ところで、以前サヴァリッシュは、テレビのインタビューの途中で、「私はシューマンの生まれ変わりです」と言ったことがある。なるほどこの日も、シューマンの練習を進めるうちに、最初具合が悪くて真っ白だったサヴァリッシュの「玉顔（ぎょくがん）」はどんどん桜色になっていった。私たちオーケストラメンバーは、練習の二時間、体中の細胞にサヴァリッシュからシューマンの曲全体をたたき込んでもらったような気がした。
（後略）

第九

レーーミード、レーミファミード、レーミファミーレードーレーソがずっと頭のなかで鳴っています。


小田原の『斜陽』ゆかりの家が今朝不審火から全焼してしまったというニュースを聴きながら、来年寅年にちなんだ短歌を詠もうと苦吟しています。が、なかなかできません。

府中の森で

今日は、夜、府中の森芸術劇場のウィーンホールで、オールモーツァルトプログラムによる素晴らしいオーケストラコンサートを聴かせて頂きました。心が濯われました。演奏して下さったみなさま、有難うございました！明日は、東京芸術劇場大ホールでベートーヴェン第九を聴かせて頂く予定です。楽しみです。

ブラームスの２曲

　ブラームスの作品からあなたがとりわけ好きな２曲を挙げてください、と誰かに言われたとします。あなただったらどう答えるでしょうか。私は多分、しばらく考えるふりをしてから、交響曲第一番とピアノ協奏曲第二番の２曲です、と答えるにちがいないと思うのです。


　今朝、ラジオをつけると、ブラームスのピアノ協奏曲第二番をやっていました。


　それだけでもうたまらなく幸せでした。



　今夜。月に匂いを送り、そして、地球が回る音を聴きながら、眠りにつきたいと思います。

？！

会いました！


写真のとおりです。

ルカ伝２章６～８節

ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。（新共同訳・聖書より）


誕生日われの生（うま）れし刻来（こく・きた）り濃き酢のなかの昏睡の牡蠣　　塚本邦雄（歌集『日本人霊歌』所収）