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赤ん坊に松濤権之丞泰明という名前の附けられた理由や事情を時折あれこれ考え妄想している。
姓・松濤は生まれてすぐに預けられたお寺の住職の姓から、という。通称・権之丞は加賀藩家老山崎範古の出身山崎権丞家の〈権丞〉から、という。諱・泰明の〈泰〉は加賀藩主前田斉泰の名前から、という。
さて、この赤ん坊の実父はいったい誰なのだろう。
昨晩のしごと帰りは、台風雨。ビニルに包んでいた鞄にも雨水が浸透して中身を濡らしてしまった。ノートも紙が弱ってしまい、一晩中机の上に開いて乾かした。
いちにち休みを頂いた今朝は、〈タイスの瞑想曲〉風なヴァイオリンの響きに目が覚め、起き出してメモ。タイスといえば、かの瞑想曲はマスネのオペラ『タイス』の幕間の間奏曲で、そのオペラ原作は、フランスの文豪アナトール・フランスの小説だった、なぞとよしなしごとを思いつつ、麦とろへご飯頂きに。
麦とろのご飯。
千住明作曲〈日本 映像の20世紀〉エンディングテーマ。
https://youtu.be/eVgPHFnnHhA
そこに流れているのは〈悲しいメロディ〉ではない。ある意味、もはや〈遥かな神話〉のような、失われてしまった穏やかで幸福だった日々の記憶。それが切々と歌われていて、いつも胸を打たれます。
昨晩は、しごとのあと、近場のサイゼリアに籠って短歌10首を搾り出し。原稿用紙に書き付けて、郵便局窓口から投函。
そのうちの短歌1首。
その朝も海辺の野外ステージに面したる窓まど開けられて神々の欠伸
いちにち休みの今日は、久しぶりの理髪店で髪をさっぱりした後、午後に約束のジュンク堂で伝票を頂いて請求書作成作業をする予定。
昼飯のあとの束の間、日差し浴びつつ辻さんを読みながら。
しごとのあと。明日(10月14日)はレナード・バーンスタインの27回目の命日。だから、〈ベルリンの壁〉崩壊のときにバーンスタインが壁の前で行ったベートーヴェン第九の記念演奏会のことを、その人類史上わすれがたい快挙の事実をしみじみ思い出している今宵。といっても、今宵の寝床に聴いているのは、偶々、プロコフィエフのバレエ音楽〈ロメオとジュリエット〉の〈タイボルトの死〉。個人の幸福も大事だが、人類の幸せはもっと大事。
最近、ラジオで録音した番組のなかで、中山美穂さんの往年の名バラード『ただ泣きたくなるの』が流れて、たまらなく懐かしくなった。この楽曲、なんとなく竹内まりやさん好みのコード進行やメロディゆえに、竹内さんの作品かとずっと思っていたが、調べたら違った。岩本正樹氏作曲の由。とにかく名曲。
中山美穂さんといえば、むかし、某BS番組企画で中山さんがその作品の大ファンという作家パウロ・コエーリョ氏に会いに行かれて、出てこられたコエーリョ氏の優しい笑顔の前で感激のあまり激しく泣かれていた場面を思い出す。私も一度だけコエーリョ氏にお会いしたことがある。そのとき、コエーリョ氏は私に〈遠回りするかもしれないが、あなたは夢を実現するだろう〉ということばを下さった。忘れられない。