モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

春の空気

2022-03-31 21:21:02 | 学生


雪奈 中2 岩絵具・金泥/パネルに和紙

2月が短かった分3月はとても長かった気がしています、ホノカです。
今回のブログでは、学生クラスから雪奈の日本画のご紹介です。静謐な面持ちの鹿が佇む景色に、ちらりと桜が覗く上品な雰囲気の作品ですね。
完成した作品からは想像できませんが、なんと彼女も日本画の画材に非常に苦労していた1人です。明暗の表現や鹿表面の質感など、細かい色味の調節が必要になる部分において、日本画で使われる岩絵具は混色が出来ないこともあり、自身の思い通りに描くのは難しくなっています。そのため、途中の段階では描き込みをどう行うかとても悩んでいましたが、顔彩や透明水彩などの画材で細かく描くことで、顔のアップという難しいモチーフですが描き切っています。

また、下塗りとして緑系の色を使っていますが、背景にはそれが少し透けて見え、鹿にも青みのある色を入れることで春の夜に感じる冷たい空気感が表れています。そして桜は少し淡い光が反射しているように描かれていることもあり、月で照らされている様な印象も受けますね。月は直接絵に描かれている訳ではありませんが、その存在を感じるのは色選びや塗り方の妙ではないでしょうか。そして構図という点で言うと、右側にスペースが空いていることでこの絵の外にも大きな空間の広がりがあり、そこには桜が咲いているのではと見る側に思わせてくれますね。そう考えるとこの鹿は季節の移ろいを感じて、桜に近づくために首を伸ばしているようにも見えてきませんか?

岩絵具という苦難を乗り越え、作品を完成させたことで雪奈のスキルも大いに上がっているはず!これからも色々な画材にチャレンジしてみてください!

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合格しました!

2022-03-30 23:35:53 | 美大・美術高校受験生作品


菜々美 高3 多摩美 統合デザイン科 合格

気づけば桜が満開でした、ナツメです!今回は多摩美術大学の統合デザイン学科に合格した菜々美の作品を紹介します!

統合デザインってどういうことするの?と学科名だけだと疑問に思いますよね。「身の回りにあるものは全てデザインされている」とよく言われるのですが、その言葉の通り自分の部屋や今着ている服、このページのレイアウトも全てデザインされています。一口でデザインと言ってもそんな幅の広い分野なので、多くの美術大学はデザインの学科だけでもいくつかの専攻に分かれています。例えば多摩美術大学だと主にポスターやパッケージなどのデザインを主に学ぶ「グラフィックデザイン学科」、立体物を手掛ける「プロダクトデザイン学科」、布や服飾が専門の「テキスタイルデザイン学科」など〇〇デザインと名のつく学科がなんと7つも!そして今回菜々美の合格した統合デザイン学科ですが、「統合」と言うだけあって様々なジャンルを学ぶことのできる専攻になります。狭く深く、の他のデザイン学科と比べると、間口を広げることによってどの方向にも掘り進めることができるため実際に色々なジャンルの経験を積みつつ自分が興味のある分野の研究が可能です。菜々美がこれから様々なデザインを学んで上でどんなものづくりをしていくのか、今から楽しみです!

丁度コロナ禍と被り苦労の多い受験期だったと思いますが、よく乗り越えたと思います。改めておめでとうございます!今まで大変な思いをして頑張って来た分、大学では羽を伸ばして自分のやりたいこと、好きなことを沢山見つけて下さい!

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お世話になりまして...

2022-03-29 23:21:01 | スタッフ講師

引越しの片付けがめんどくさ過ぎです、一平です!本日は生徒さんの作品…ではなく先日最後の授業を終えミオスを引退した僕の最後のブログでございます!(自分で書いててもう悲しくなって来た!)
始まりは小学1年生の中頃…母がピアノを習っていた事から自分も習いたくなり、近所のピアノ教室に通わせてもらっていたのですが、全然楽しくなく1年も経たずに辞めてしまいました。その頃には2年生になっており親的には「別にやりたい事がないなら無理に何かに通わせる事もないか」となっていたそうですが、僕は昔から絵を描くのが好きだったので、とりあえず近くで絵画教室を探したら、あったのですミオスが!運命の瞬間ですね。
そこから体験授業に行き、1番最初はエリ先生につきっきりで教えてもらっていました。(初回はエリ先生が担当。昨日の小原先生のブログは、不在で詳細を知らなかったと見た。)土砂降りだったのを今でも覚えています。難しいけどなんだか楽しかったので家に帰った後、自然とミオスでの授業の事を家族で晩御飯を食べながら喋っていたのも覚えています。そして次の週から通うことを決め、そこで初めて幸介先生と出会うワケですね…これもまた運命の瞬間!(僕の好きなもののほとんどは幸介先生から影響を受けたもの)
ピアノは1年も耐えられず辞めてしまった僕ですが、ミオスはすんなり小学6年生まで続き、中学高校と余裕で続きました。学生クラスからは新たに岩田先生とも出会い、とんでもない経歴の人がミオスにいるんだ…と衝撃を受けました。学生クラスでは今でも付き合いがあるオモシロ先輩、オモシロ後輩とも出会え、本当に縁がありまくり!小学生クラスのお手伝いなんかもしていましたが、烈火の如く怒声を浴びせる小原先生には今になると「あそこまで言う必要無かっただろ!」と思うこともしばしば…(現在高校生アシスタントをしているソウキも一昨日のブログで書いていましたが、彼がまだ小学生だった頃の事、俺めっちゃ怒られてたよね?!)

そして高校生になり「ほげ〜デザインかっこいい〜美大に行きたいなぁ〜」とアホ丸出しの理由で美大を志し一旦ミオスをお休み、本格的に美大受験専門の勉強を行なっている予備校に通い出すワケです!そして皆さんもなんとなく知っていると思いますが、僕より小原先生の方が自慢している多摩美に無事合格!(めちゃくちゃ恥ずかしいのでそろそろ辞めてくださいね!)
大学生になり、水曜と日曜の大人クラスを主に担当するようになり、同じ大学生のカヨコ先生の凄さを実感…大学1年の頃は「大人の人にあんなグイグイ行けるのか?!小学生とはワケが違うぞ?!」と思っていました。
ですが大人クラスの皆さんはとてつもないくらい優しく、言葉が中々出てこない僕を辛抱強く待ってくれていました。そして何年か経ちナツメ先生やホノカ先生など僕にも後輩が…こんな僕でも後輩ができるとシャキッとするもので、そういう意味でも後輩達には感謝です!

気がついたらめちゃくちゃ長文になってしまいしたが、最後のブログで何を書こうかと思い、僕の人生のミオスの歴史を駆け足で振り返ってみました。
つまり何が言いたいかというと僕はミオスで絵の事だけではなく様々なことを教わり、貰ってきました。人との接し方、皆さんからの色々なお言葉、先生達の立ち振る舞い。先生、生徒さん含め皆さんに自覚があるか分かりませんが、僕が一生働いても返せないくらい本当に色々な物をミオスで貰ったんです。今となってはその恩をミオスの授業を通して少しでも返せていれば…と願う事しかできない僕ですが、文章では言い表せないくらい感謝の意でいっぱいです。素敵な色紙やドデカ花束までもらってしまって...
皆さんはいつも授業が終わりドアを開けて帰る時、何気なく「ありがとうございました〜」と言ってくださいますが、それは僕の方でございます!長い間、本当にありがとうございました!皆さんのこれからの作品もブログを通して楽しみにしております!寂しくてひょっこり顔を出すかもしれませんが、その時はよろしくお願いしますね!

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のらりくらり

2022-03-28 22:36:59 | スタッフ講師

息子(一平)が親離れして寂しいオバラです。
叱られた経験が少ない子は打たれ弱く、傷つきやすくなり、きつい状況で頑張れない。すぐ守りに入り逃げる。
もしくは注意されると言い訳ばかりして自分のせいと顧みない。むくれてしまい自分で自分のご機嫌を取れない。
そういう生きづらさを抱える若者が多くなっています。
だから…というのは後付けっぽいですが、鍛える為にうちの子達は、理不尽に怒ったりイライラをぶつけたり、スパーンとひっぱたいたりやりまくっています。

一平も「これでもか!」と言う程、厳しく厳しく育てました。私は「上手くならないなら、アトリエ辞めるか死んでくれる?」と美術予備校で言われて来たので(当時はどこも似たり寄ったり)、時代が違うなど関係なく同じように厳しくしています。
褒めてもらったり、保証してもらわないと続けられないなら、絵なんか描かなくていいんです。
勧められたからまぁやってみるかだったらやらなくていいし、褒められないから止めたいならすぐ辞めるべきです。
好きという衝動に突き動かされていれば、けなされても、なかなか上達しなくても、歯を食いしばって頑張れる。ただでさえ好きな美術をやらせてもらってる有難い状況で、仕方なくやるなんて姿勢は出てこないはずですから。


小学生クラスで色水鉄砲の撃ち合い(3年生頃)

話しは過去にさかのぼりますが、生徒さんとの最初の出会いは通常『無料体験授業』です。しかし一平(2年生)は私が40日間メキシコの日本大使館で個展をやっている不在中に体験・入会してしまったので、帰国後初めて彼に会った時は「何この自己主張の強いアメリカンな色彩感覚…」とあっけにとられる程、幸介先生色に染まっていました。(22歳金髪の幸介先生一人に全クラスを丸投げして、まだ携帯電話も海外で使えない当時、1週間に1回ネットカフェからローマ字のメールで報告を受け取るだけで放置。一平母も、よく入会させたなぁ。)

たった4回幸介先生に美術を教えてもらっただけで、色彩感覚が変わるほど柔軟な感受性は、まさに美術の申し子と言えるでしょう。その後10年間は幸介先生ベッタリ時代が続きます。(長期休みはほぼ田中家で暮らしていた。)

彼の、一瞬で人の懐に入り込む能力は老若男女問わず発動される、人たらしです。中学生の頃から大人クラスの宴会には毎回参加し、お酌も会話もサービスしまくり、場を盛り上げ、楽しい雰囲気を作る天才でした。私の親にも愛され、小原実家のバーベキューやら大掃除にも毎年来ていました。愛嬌をたくさん振り撒き、愛情をたくさん頂く。彼のように生きていけるのが私の理想です。


忘れて行った酷い点数の美術テスト(中2)こんな成績でも多摩美トップ・武蔵美満点合格できるようになります!(大人になってからゆすろうと思って、返却せずに8年間ずっと取っておいた。)

そんな、美術の実力も、人間性も申し分ない子が、徹底的に厳しく育てられたら、もう完璧でしょう?
だからもし彼が「せっかく入社できた大手の会社ですが退職します。」と言って来たら、説得なんてしませんよ。「一平が考えてその選択をしたのなら、それが正しい答えだよ。」と言います。自分の人生に手を抜くなんて有り得ないので、贈る言葉は「のらりくらりやりなさい」の一言だけ。「信じてる」なんて安っぽい言葉も不要です。そのままで最高!

そんな一平に、未来に不安がある中高生の後輩達へ、どのように歩んでいったら良いか、アドバイスしてもらいます。
「 好きなことは、誰かから馬鹿にされたり、向いていないと宣告されるのを恐れず、オタク気質でとことん突き詰めて欲しい。好きな事があるって素晴らしい!」というYouTube ぜひご視聴ください。

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一平先生ロス

2022-03-27 17:31:34 | スタッフ講師

先週の水曜日が最後の一平先生の授業。昨日、就職して大阪に行ってしまいました。もう既に一平先生ロスが来てます。ソウキです。

みなさんはミオスのYouTubeをご覧になったことがありますか? 僕から質問と称して、改めて一平先生はどんな方なのか紹介する動画を投稿しました。
この動画は美術系に進む人の参考になる動画なので、是非他の動画と合わせて見てみてください。僕のYouTubeはこちら
ちなみに黄色い服を着て一緒に写っているのが、YouTube2回目の登場の僕です!水曜の小学生クラスにしかいないので、顔を覚えていただければ幸いです!
話を戻しまして、僕自身緊張し散らかしており、声が小さくなってしまい「なんて言ってっか聞こえねーよ!!」と思われるかも知れないので、あらかじめ音を少し大きくしていただけるとありがたいです...(ちなみに編集でカットされていますが、撮影最初一平先生は思いっきりおおあくびをかましてました。豆腐メンタルの僕は肝っ玉の座った一平先生を見習いたいです。)

少し一平先生との思い出を話したいと思います。 
僕が一平先生と会ったのは小学3、4年生の時です。その時はまだ高校生だった一平先生は、先輩と呼ばれていて髪もスッキリ坊主で、のり先生にビシバシ扱かれていました笑(みんな同じ道を通ってたんだなーと思い出し、ホッとしました。)
1番記憶に残ってるのは、一平先生の着ていたパーカーのフードの中にゴミを入れる最悪の嫌がらせをし、ゲンコツをもらったことですね。今思うと最低最悪です。本当にごめんなさい。そして1番色濃く残ってる記憶が、一平先生への悪戯というのもごめんなさい。

僕はトシ先輩(ミオスで数々の伝説や奇行をするウザい浪人生)のように「愛!!」を表に出すタイプではないです。けども一平先生のことを心から尊敬しているし、大好きです。僕も美大生になって社会人になる時、大人クラスの生徒さんから色紙をもらったり、顔より大きい花束をもらえる様になりたいです。
今まで本当にありがとうございました!

PS.靴の試作品ができたら是非僕にください。足のサイズは27.5です。

ユーチューブ解説
7歳で絵画教室に入会した時から「靴をデザインしたい」と言い続けた一平。 ミオス生徒としては高校2年の冬まで通った後、美術予備校に転校。(高校1年の冬期講習から、春期、夏期と専門の予備校に参加していました。)
多摩美トップ合格・武蔵美満点合格で入学した後、シューズメーカー&スポーツメーカーのデザイナーとして内定を頂き、スポーツメーカーの方へ就職することに決定。
サクセスストーリーの裏でどのような努力をしたのか、高校1年生の操希にインタビューしてもらうというもの。

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二人のジャズマン

2022-03-26 22:40:12 | 大人 油絵・アクリル


英保 油彩

岩田です。今回は土曜午前クラスの英保さんの作品をご紹介します。

こちらはレコードジャケットを元に描いた油彩です。
二人のジャズマンが良く描かれています。

実物と比較して、背景に紫の色味を加え変化を付けています。肌の黄色と補色関係にある色を使うことで人物を引立たせているのです。

互いネクタイの細かい柄も微妙な違いを繊細に捉えていますが、何といってもそれぞれの顔が素晴らしい。
人種の違い故の肌の色の違いなど、途中修正を重ねながらもこのクオリティーまでたどり着きました。

ユーチューブでは作品を近づけて細かいところまで見せています。
是非ご覧になって下さい。こちら

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癒しの場

2022-03-25 19:23:36 | 大人 パステル・色鉛筆・他


赤塚 墨汁・和紙

大竹です。今回ご紹介させていただくのは、赤塚さんの墨絵のドローイング集です。
今まで、アクリルやパステルなどを描かれていたのですが、小学生クラスで鳥獣戯画のカリキュラムをやっていた時に「一発描きも、結構楽しいですよ!恐れずに、失敗したら捨てれば良いんですし。」とお誘いの後、墨絵にハマっていらっしゃるそうです。
最初こそ鳥獣戯画を模写していたのですが、最近は図鑑を見ながらオリジナル動物に発展していき、生き生きとしたと言うより、ほのぼのとした少しとぼけた表情の生き物たちが魅力的になっています。鹿のポヤン…としたおすまし顔もたまらないですね。写真を撮り忘れてしまいましたが、タコなどの軟体動物も描かれており、特に猫の丸い塊の様なシルエットは軟体動物っぽさが感じられますね。(私も猫を飼っているので、このぬるっとした感じ、すごく分かります!笑)
シンプルながら、墨絵の線の強弱や、墨の濃淡を使い所、筆の流れなどを細かな部分で模写の成果が発揮されている様に見受けられます。シンプルだからこそ、余分な要素は削ぎ落とし必要な線のみに絞る難しさは、今このブログを読まれている方々にはお分かり頂けるのではないでしょうか。しかし、墨絵の曲線は見ていて気持ちいいですね…下のネコ科らしき生き物の、背中から尻尾にかけてのラインが特に気持ち良さを感じます。尻尾と足の線が重なっているのもまた良いですね〜。

こうした絵が、例えばポロシャツにワンポイントで刺繍されていたり、Tシャツにドーンとプリントされていたらすごくかわいいと思います。グッズ展開に向いていそうな愛らしさもありますね!

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光の中にネコ現る

2022-03-24 21:24:50 | 学生


月咲 中1 岩絵具・金箔/パネルに和紙

年度末の忙しさに苛まれています、ホノカです。今回は学生クラスから月咲の日本画のご紹介です!
この作品、まず一番目を惹かれるのはなんと言っても金箔でしょう!背景の全面に敷かれた金箔は彼女がおよそ34週間に渡って貼り続けた一番の苦労ポイントです!ですがあまりの明るさにネコの色が暗くなってしまっていますね…ネコは元々チョコレートのように明るいカラーなのですが、あまりに金箔が眩しすぎて写真で撮影すると負けてしまうくらいです。

また、実はこの絵で金箔と同じかそれ以上に時間をかけていたのは、モチーフ選びでした。ネコがモチーフで描かれる絵は自身のペットが描かれることも多いですが、彼女はネコを飼っているでも無く、特別ネコが好き!ということでもありません。でも金箔を背景にするならこんな感じ!という具合にネコを選んでいたため、ネコがどことなく置物やぬいぐるみのような人工物的な印象も受けます。そして、ネコはおもちゃの鞠を転がしていますが、そのネコ自身もなんとなくおもちゃのような幼さがあり、さらによくよく見るとまるで妖怪の様にも見えませんか?ネコの絵=可愛い!という固定観念で生きていた私には衝撃的な作品です。

そんな少し可愛くないネコですが、その色のチョイスは絶妙です。中央のネコには重さを感じる暗めの色を使っていることで、金箔に負けないほど存在感が生まれました。また鞠の色も寒色にすることで、少し落ち着きのあるくどすぎない画面になっています。彼女も他の中1女子に負けず劣らずおしゃべりが楽しくて仕方ないくらいですが、色の選び方は少し落ち着きがあるような気もしてきますね!また口を動かすことに夢中になって色を間違えていたりもしましたが、いざ完成してみるとネコの立体感に繋がっていたので意外と策士なのかもしれません、笑。

私は彼女の描く動物を今回初めて見たのですが、なんとも本人そっくりな感じでふてぶてしいのでまた今度動物を描く機会が
あれば楽しみですね!今度は口だけじゃなくて手も同時に動かしてあげてね!

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月に思うのは

2022-03-23 23:26:04 | 学生


七海 中1 岩絵具・銀箔/パネルに和紙

寒暖差が激しいですね、ナツメです。今回ご紹介するのは火曜学生クラスのナナミの日本画です!

月と青い鳥(今調べてみたらルリビタキという名前の鳥だそうです)の絵。写真では白飛びしてしまっていますが月と星には銀箔が貼ってあるため、実物は更に繊細で幻想的な雰囲気になっています。

ナナミがこの鳥を選んだのは偶然かもしれませんが、最終的には全体が寒色で描かれている画面の中で翼の下の毛がオレンジ色になっている部分が補色の役割を担っていて、絵をキュッと引き締めています。指などでオレンジ色を隠していただくと分かりやすいのですが、もしこれがオオルリなどの青と白だけの鳥だったら青と白と緑!というように色数が少なく単調な絵になってしまっていたと思います。その中でも青はそのまま明度を下げたようなものを使っているのに対して、地面の緑の場所は影に青緑を置いたり茶色をまばらに乗せたりと幅広い色相から選んでいるため複雑になっており、鳥ばかりが目立ってしまわないような気配りがされているのも素晴らしいですね!

鳥が月を見ているのか、それとも別のどこかを見ている鳥を月が照らしているのかルリビタキの眉毛のような模様のお陰で、何か覚悟を決めたような(!?)キリッとした表情にも見えるのが面白いですね。どこまでも想像が膨らんでいきますが、真相は神のみぞ知るもといナナミのみぞ知るところです。今度会った時に教えてね〜!

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描いていないのに…

2022-03-22 23:45:42 | 大人 日本画


杉本 岩絵具・銀箔・金箔/パネルに和紙

花粉症マジ最悪です、一平です!本日は水曜クラスの杉本さんの日本画をご紹介します。

猛々しく咆哮する虎の表情を切り取ったこちらの一枚、初日本画とは思えないくらい自在に画材を操っていますね。瞳の金箔と牙の銀箔もいやらしくなく使われているので非常に上品でありながら野生の力強さも感じられて素晴らしいです!普通の黄色い虎ではなく、青い虎として描いているのも中国神話に登場する神獣のような特別感を演出しています。そして画面の中ではほとんど顔だけを描写していますが、絵を見ている人に絵の外側にきちんと虎の身体をイメージさせる確かなデッサン力の高さを感じます。実はこれはかなり難しい事なのです。

動物でも人間でも顔だけ描いて!と言われると意外と皆さん描けたりするものですが身体を描くとなると腕が不自然な長さだったりおかしな方向に関節が曲がっていたり、急に難易度が上がります。なので身体が描きたくないから顔だけ大きく描いて絵力を保たせよう、という人がたまにいますが(勿論それも作戦の一つですので悪いことでも何でもありませんよ!)そういった方は表情は感じられるけれども中々画面外の身体を感じない、という事が多いのです。ですが杉本さんのこちらの虎も大胆に身体をカットしている構図なのに、描いていないはずの身体を感じるのです!僕の勝手なイメージでは、前足で踏ん張って少し低姿勢になっていて今から獲物に飛びかかろうとしているような、身体だけでなくそんな場面まで絵を見ていると感じます。もう一度言いますが、描いていないのに、です。人間の脳とはなんとも不思議ですが、ここまで脳みそに想像させているのは杉本さんのデッサン力の高さがあってこそ!こんなにも繊細に虎の模様や毛の流れを表現しているのに、ちゃんと立体感を感じますよね。瞳もただ金箔を貼っただけでなく、瞼に近くなるにつれて暗くなっている。舌などの口内を暗めにすることでヒゲの明るさと銀色の牙の鋭さがより際立ちます。そういった細かい気遣いが後々絵に大きな影響を与えるのです!そろそろ皆さんも画面外に描いていないはずの身体が見えてきましたか?

最終的にとても縁起が良さそうな作品に仕上がったので、寅年の時だけとは言わず来年以降も是非ご自宅に飾って欲しいですね、家宝確定!

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冥界の世界

2022-03-21 19:53:52 | 学生


桂吾 高1 水彩

土曜クラスに通っている作者本人です。小原先生にこの絵の説明を求められブログを書いていますが、僕は美術館に行っても絵には解説が欲しいタイプです。絵を見る前に解説を読んでしまうこともある程です。
自分で絵を描く前も、必ず事前イメージを言葉で書き連ね、文字からイマジネーションを膨らませます。完成してから更にそこに加筆することも多いです。
なので、ブログの文章を頼まれ自らコンセプトなどを書くのも、全く苦労ではありません。

前置きが長くなりました。
今回は蓮の湖と滝を描いてみました。

この絵は現世ではなく、『冥界の世界』というのをテーマに表現しました。
人生の中で必ず経験する死。
死後、こんな世界に行くんじゃないのかな?という想像でこの絵を描いてみました。

蓮の花言葉には「清らかな心」、「神聖」、「休養」、「離れゆく愛」というものがあり、その全てを詰め込んだのがこの絵です。

向かい合っている二人の人物。これは二人の別れを意味するものです。
もちろん他人ではなく、この二人は親子で『父と子の別れ』を表現しました。

「神聖」という言葉からは、「仏教」がイメージできました。そこから更に「極楽浄土」というのにも結びつけたというわけです。

滝をメインにしたのは、決別からの悲しみだけではなく、ドラマチックな迫力が欲しかったのでつけました。

語ってしまいましたが、皆さんには自由に想像してもらい、新しい物語を考えながら見てもらえれば嬉しいです。

コメント (2)
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絵は宝石

2022-03-20 20:10:53 | 小学生 絵画

一平先生がとうとう来週でミオスからいなくなってしまうので、寂しくて悲しくてしょうがないソウキです。

ノリ先生が「どこの絵画教室に行っても日本画は描けないよ!今描かなかったら死ぬまで描く機会ないよ!!」と熱く語っていました。
これには、材料費が物凄く高い(ノリ先生は今回30万円分の岩絵具を買ったと豪語していますが本当かなぁ?)という理由の他に、習得が物凄く難しいということがあると思います。

一番最初の作業、木製パネルに和紙を貼る工程は帆花先生のブログで詳しくご紹介していますが、実はこれをする際『和紙に太筆を使って水分シャバシャバにする工程』で和紙を破いてしまったり、ケバケバにしてしまう子続出でした。
油絵のように、売ってる貼りキャンバスにすぐ描けるようなお手軽さがありません。

また顔料である岩絵具は、鉱石を砕き粉状にしたもの=細かい砂を、定着力の強いウサギや鹿の膠(ゼラチン)に混ぜて描きます。そうすることで岩絵具が和紙にしっかり貼り付き、絵を描くことができるのです。
こちらも帆花先生の日本画ブログ第二弾で載せているので詳細は割愛しますが、岩絵具を溶く時は、指で混ぜる必要があります。寒さで固まった膠を指の熱で溶かさないといけないからです。
もう一つの理由は、砂の塊があった場合、筆で崩すのは困難ですし、塊に気付かないで描いてしまうことがあるからです。この作業は使う色数分、何度も何色も繰り返します。(今回は、事前にある程度の色数を先生達で作っておきました。)
チューブを押せばすでに油と顔料が練ってある油絵具が出て来るような、お手軽さがありません。

ここまで下準備をしてようやく実際に描く訳ですが、イメージは砂多めの泥水で絵を描く感じなので、他の絵の具とは全く違う感覚です。日本画紹介第三弾はこちら なのでいつもとっても上手に絵を描く子がなかなか納得いかない事が多々ありましたが、何度も描き直し、盛り上げ、素晴らしい仕上がりになりました。
ぜひ日本画を描いた経験「不便も楽しむ」思い出と、困難を乗り越え完成した作品を大切にしてください!

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広大な自然と対峙する

2022-03-19 18:15:25 | 大人 油絵・アクリル


綱島 油彩

岩田です。
今回は水曜午前クラスの綱島さんの作品をご紹介します。

白とブルーの世界がとても綺麗です。

針葉樹に降り積もった木々がとても繊細に描かれています。
細い筆で一本一本丁寧に描いている故に主役脇役が分かりにくくなりそうな所ですが、中央の木を近づいて見てみると、黄色や緑、紫といった様々な色を使い、工夫することで見どころをちゃんと作っています。

バックの山も脇役ではありながら、雪の表情やその形など魅力的に描いているのが分かります。
地面に落ちた木の影を見てもシルエットを良く捉えながら奥行を感じさせ、小さい絵でありながらダイナミックな空間を感じさせてくれます。

広大な自然を描く中で前景、中景、後景をいったパートを作って描いていくのが得意な方なのだと思います。

またこうした自然を描いた絵を見せて下さい。

ユーチューブの方では作品を接写して、細部をみることができます。是非ご覧になって下さい。

ユーチューブはこちら

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へいお待ち!

2022-03-18 20:43:46 | 幼児

大竹です。幼児クラスの工作では、紙工作で御寿司を握りました!お花紙や折り紙、色画用紙といった様々な紙を使い分け、海苔巻きや握り、軍艦や手巻き寿司まで制作しました。シャリは白いお花紙を板前さんが握る様に両手で握り、俵形にしてネタをのせていきます。最初は潰しすぎてしまったり、握りが足りなくて大きくなりすぎてしまっていた子も、何度も握っていくうちにみるみる上達。立派な板前さんの姿がそこにはありました。笑その美味しそうな出来栄えには思わず「おすし、食べたいなぁ…」とポツリと呟く子も笑 ちなみに当日のメニューは かっぱ巻き・ネギトロ巻き・ゆでえび・いくら・たまご・たい・手巻き寿司の豪華7点盛りでした。おすしの下に敷いてあるクマザサは、その日に採ってきた本物!ですので、盛りつければ銀座の高級寿司にも負けずとも劣らない立派なミオス寿司の出来上がりです!
制作中も思わずお腹がなってしまいそうな、美味しそうなカリキュラムでした♪

 

 

 

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可憐に戦う

2022-03-17 20:56:22 | 学生


千佳 中2 岩絵具・金箔/パネルに和紙

ザ・季節の変わり目という具合の気候が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか、ホノカです。今回は学生クラスの日本画から、千佳の作品の紹介です。幾重にも重なる花びらの繊細さや艶やかな色のチョイスが素敵ですね!

完成した作品は少し大人びた印象のある色ですが、実は塗り始めた時には花びらにかなりビビッドなピンクや、明度の高いピンクが使われており、調整を重ねてこの色味になりました。日本画で使われる絵具は基本的に混色が出来ません。また下塗りを行うと、その色の影響を受けて、見たままの色で発色しないということもあり、自分の思った色を出すことが難しい画材となっています。彼女もその難しさに悩みながら試行錯誤で完成させていましたが、その塗り重ねがとても生きていると思いませんか?
というのもピンクを何度か塗った段階で、影の色として深い青色を入れており、その上から落ち着いた赤みのピンクを重ねていました。そのため花びら全体に青が透けており少し冷たいような、花の凛とした雰囲気が感じられます。また、日本画らしい線で描かれた様な部分と、花びらを一枚一枚丁寧に描いた繊細さが相まって薔薇のような可憐さもありますね。完成間際には葉の部分が違う気がする...と言いながら透明水彩で描き足していましたが、落ち着いた色にしたことで、より花びらの色が目立ち存在感が増したのではないでしょうか!

彼女は現在中学2年生ですが、とてもそうは思えない落ち着きのある色の選択や、金箔も花びらの隙間からちらりと見える上品さがありオシャレですね!サインも背景と近い色ですが、明度が高くなっているため絵全体が重いだけにならない見事なチョイスです。私としてはこの落ち着き具合を同じクラスの中1女子たちに見習って欲しいばかりですね...
慣れない画材との戦いだったと思いますが、最終的に作品としてまとめ上げたところに彼女の技量を感じます。今回の作品を経てさらにレベルアップしたことでしょうし、次はどんな作品が完成するのか楽しみにしてます!

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