モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

小学校受験 夏休みワークショップ

2018-05-31 23:23:28 | 小学校受験講習会

明日から6月ですね。夏休みワークショップのチラシはまだ印刷屋から届きませんが、こちらのブログで少しずつご紹介をしていきます。
第一弾は小学校受験のワークショップからです。
小学校受験では、『集団制作』と呼ばれる行動観察がメインの課題が多くあります。いくら自分一人で上手にできても、お友達とのコミュニケーション能力が低ければポイントを稼ぐことはできません。時間が長い集団制作のテストでは、付け焼刃の能力はすぐに剥がれてしまいます。
相談せずに自分勝手に進めてしまったり、お友達にキツイ命令口調で接してしまったり、傍から眺めているだけだったり…
またグループ共有で使う道具を仲良く使えるか(片付けができるか)、意見を出し合い完成させることができるか、なども見られています。
小学校に入学すれば、小さなトラブルは子ども同士で解決し、自分達の力で良い結果を導かねばなりません。そのような生きる力のある子どもになってもらう為にも、たくさんの経験が必要となるでしょう。
夏休みはそこに重点をおいた講座をご用意いたしました。どうぞご検討下さい。

8/3(金)14 : 10 - 15 : 10 『小学校受験 年中・年長対象 集団制作‐絵画+制作』
長い紙に四季の絵を分担して描きます。誰がどの季節を担当し、どのような風物詩(イベント)を描くか相談しましょう。
四季折々の自然物(動植物)を個人で作り、空いているスペースに貼りつけていきます。
※授業中、保護者様もご参観頂けます。退出される場合15分前からの発表の時間に間に合うようお戻りください。

8/20(月)13 : 30 - 14 : 30 『小学校受験 年長対象 集団制作‐制作+遊び』
限られた材料の中から、できるだけ大きな遊具をお友達と一緒に作ります。
何を作りどう分担するかを、時間を掛けずに皆と話し合いできないと、制作が短くなりに集中できません。
完成後は自分達でルールを決めて遊びます。最後には保護者の方に遊び方やルールを分かりやすく説明してもらいます。
※基本的に保護者様は退出をお願いしております。15分前からの発表の時間に間に合うようお戻りください。

参加費:5,000円 
持 物: 作品を持ち帰る為の袋

❶事前にメールで、①ご受講希望日・希望講座名 ②氏名と学年(年齢) ③住所 ④電話番号をご連絡ください。タイトルは『夏休みワークショップ申込』と記入下さい。定員がございますので、参加可能かどうかを返信いたします。
❷こちらからの返信後1週間以内に、下記の振込先にお子様の名前で参加費をご入金ください。ご入金確認後正式申し込みとなります。
振込先: 三井住友銀行 元住吉支店 普通口座 0609714 名義「小原京美」
※銀行の“振込み控え明細票”を受領書とさせて頂きますので、当日まで大切に保管ください。

(ご注意)
振込み手数料は、お客様のご負担でお願いします。
お振込みが1週間以内に確認できない場合、申し込みをキャンセルされたとみなします。
講座開催日程10日前を過ぎてからのキャンセルは返金できません。日程変更も致しかねます。
※講座開催日程10日前より以前キャンセル返金はご指定の口座に、振込み手数料を抜いた金額で振込ませて頂きます。

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版画ブーム再来?

2018-05-29 21:58:37 | 学生

オバラです。シルクスクリーンは日本語では『孔版画』と呼ばれています。(8年前に小学生クラスで行ったリトグラフは『石版画』と呼ばれています。)
「孔」とは「穴」の意味ですが、メッシュ状の版(昔は絹を使っていた)に孔(あな)を作り、孔の部分にだけインクを落として印刷するので、判子のように左右反転させた文字や絵柄を描く必要はありません。感覚的にはステンシルのような版画と言ったところでしょうか?
一昔前のプリントゴッコと全く一緒の原理です。使ったことがある方は覚えていらっしゃるでしょうが、一回の使用で玉切れとなる高い電球を贅沢に2個も使って1枚の版を感光させましたよね?それに値する露光機材を、版画がマイブームの南澤先生に借りました。なんと手作り!巨大!(ちょっと邪魔w)買うと15万!
乳剤という感光液の塗ってあるシルクの版も1,150円もするし、原稿をコピーするOHPシートも100円だし、布用絵具も買わなきゃだし、消耗品だけでも一人1,250円を超えるエライ材料費になっておりますが、中高生達が試作で制作中のTシャツが写真のような出来栄えなのを見ると、高くないと思えるのでした。いやそれどころか講師陣は、「500円のTシャツにプリントして1,000円で売ったら500円の儲け、学生達にデザインさせて刷らせて売ればホクホクなのでは!?」と捕らぬ狸の皮算用でニンマリほくそ笑む始末。
6月は小学生・学生クラスでガンガンTシャツ製造販売しますよ!
あ、いや違った、シルクスクリーンという版画の授業をしますよ!
みんなお楽しみに!

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ワークショップのチラシ、完成間近…

2018-05-28 22:06:46 | 小学生ワークショップ


どうも幸介です!先週の裏面に続き、表面も制作完了間近でございます。まだ誤字脱字チェックなどの校正はしていませんが。
近日中に配布予定です!

ちなみに今年の小学生クラスの夏休み講座は「油絵」です!風景や人物などの写真を持って来てもらい、それをモチーフに本格的な油絵を制作いたします。夏休みの宿題などにも使えそうなオススメワークショップです。絵も上手くなって宿題も出来上がって一石二鳥ですね!!内部生との合同授業となり、かなりの人数の授業になりそうな予感…。ちなみに油絵は100%汚れる授業です。全身汚れても良い服装で来るよう、生徒の皆はもちろん、僕も気をつけなければいけないなぁ。

ということで、夏休みのワークショップのご参加、どうごご検討くださいませー!!

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モノトーンも美しく。

2018-05-26 17:45:27 | 大人 デッサン

白仁田 鉛筆 

暑い日が続きますが皆様お元気でいらっしゃいますか。岩田です。
今回は、土曜午前クラス白仁田さんの作品。こちらデクスターゴードンというジャズサックスプレーヤーのアルバム「BALLADS」のジャケット写真を元に描きました。

こちら完成までに約4ヶ月。全て鉛筆で描かれているのですが、モノトーンの色調が大変綺麗な作品となりました。
画像をみて頂ければ、私の評などいらない位説得力のある出来栄えです。奏者の表情、サックスの描写、まさに文句のつけようがないというもの。使い込まれた金管楽器ならではの鈍い輝きもカッコ良く、指で押さえるキーの部分も緻密な表現が目を引きます。

最初から白く残す箇所、後から消しゴムを使って逆に白で描いていくような箇所、様々な試行錯誤の上に描き出した煙草の煙も黒バックに映え、実に美しく表現されています。こうした工夫を感覚的にサラっとやってのける白仁田さん。やはり只者ではないです。

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やさしい光

2018-05-25 13:36:52 | 大人 パステル・色鉛筆・他

菅原 / 左 油彩 / 右2枚 色鉛筆

今日は木曜日の夜のクラスに通われている菅原さんの作品を紹介します!
菅原さんは、私がミオスで働き出した頃から既に通われていた方で、私がガチガチに緊張して話しかけるととてもフランクに応じてくださり、会話が続くにつれ緊張が一気に溶け「なんて優しい人なんだ…」と感動した思い出があります。

そして作品を見ますと、さらに菅原さんの人柄がわかる気がします。
色鉛筆で繊細なタッチで描かれた鳥、花。毛並みの艶や花びらの透明感、細かいディテールの表現が素晴らしいです。描き込みの足し引きのバランスの成せる技でしょう。
今回のつつじはやわらかな新芽が美しく、小原先生が「私が草食動物なら、一番最初に食べちゃいますよ!」と言うと、「小原先生に初めて植物を褒められた!」と喜んでいらっしゃいました。個人的にこのツツジの絵の背景の色合いがとても好みで、この同系色で明度を変えた組み合わせを自分の作品にも盗ませてもらおうと思いました(笑)

油彩の方も光のコントロールに成功しており、絵に奥行きが生まれています。塔の影も威圧感を出し、静かで厳かな雰囲気が演出されています。
本当はこのモチーフを描きたくなかったのに、緑の色幅を広げる修行の為に我慢して描かれたそうです。自分を鍛える真面目さ、勉強熱心さ、見習わなくてはと思わせられますね。同じ菅原の姓を持つ者として喝を入れられたような気持ちです!   菅原でした!

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カレーライス・恐竜の赤ちゃん

2018-05-24 21:02:01 | 親子

本日は、親子クラスで5月(月に2回授業)に制作した作品を一挙ご紹介します。1回目の授業では、『カレーライス』を作りました。カレーに入れる具は何かな?とそれぞれのご家庭の食卓を聞いてみました。野菜を洗ったりお手伝いをしているお子さんもいるようですね。制作では、一番スタンダードなカレーとして、肉・じゃがいも・にんじん・玉ねぎ入りのカレーライスを作ることにしました。

まずは、カレー作りに必要な具材のお買い物から。色画用紙にじゃがいも・にんじんなどの絵が印刷されているので、どの野菜をいくつ買おうかなと、吟味しながらのお買い物でした。さていよいよ、カレー作りです!野菜や肉をハサミでチョキチョキ食べやすい大きさにカットしていきます。ゴロゴロとした大きな野菜もあり、一口サイズの小さな野菜もできました。カットした野菜を鍋に入れて、ルー(茶色の絵の具)の投入です。鍋は、コンロの上に置くのを忘れずに!「カレーライス」の手遊び歌を歌いながら、コトコト煮詰めていきます。鍋の中には、本物の塩・コショウ、そしてカレー粉も入れたので、リアルなカレーのいい匂いが教室中に広がってきましたよ~!!大きなお皿に白い絵の具のご飯を盛り付けて、特製カレーをかけてできあがり♪♪

そして、こちらは2回目の授業で制作した『水粘土あそび』と『卵から何が産まれるかな?想像の生き物作り』です。水粘土遊びは大量にあるので、色々な遊びが展開できます。粘土が大きな塊で重い時は、立ち上がって粘土を持ち上げて、机に落としてみたり。粘土を足で踏んでみたり。お団子をたくさん作ってタワーのように積み上げてみたり、、、、。粘土に穴を開けてトンネルを作ってみたり、、、。私も思い切り遊びすぎて、手も足も粘土だらけで、ほとんど写真が撮れませんでした。

想像の生き物制作では、最初に卵をお腹の中で温めながら、どんな生き物が出てくるかイメージ。丁度教室内には、小学生制作中の未確認生物がたくさんいて、見本にさせてもらいましたが、2・3歳児が作る生き物は、卵から産まれてきたばかりの赤ちゃん恐竜です。(Eri Ito)

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夏休みワークショップのチラシ作成中

2018-05-22 20:10:52 | スタッフ講師

どうも幸介です!もう今年も半分に差し掛かろうとしておりますね。本当に月日が経つのが早い!!ついこの間に春休みワークショップやったばっかりな気がするのに…

そんなわけで、本日は毎年恒例の夏休みワークショップのお知らせ!というかワークショップのチラシの1面が完成いたしました!今年も盛りだくさんの内容となっております。親子・幼児・小学校受験・小学生・学生と、様々な授業を用意しておりますよー。
近日中に配布予定で、それぞれのワークショップの詳細も後日ブログにてご案内させていただければと思います!

皆様の夏休みワークショップのご参加、お待ちしておりまっす!

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人物クロッキー会

2018-05-21 23:36:27 | クロッキー会

前回のクロッキー会の様子

人物クロッキー会のお知らせです。
6月のクロッキー会は女子高校生にモデルをしてもらう予定です。

画材は各自でご持参下さい。(厚口画用紙-特厚シリウス紙は四切100円・八切50円で販売もしております。)鉛筆はB以上の柔らかめの鉛筆を数本、消しゴムは練りゴムを準備する事をお薦めします。スケッチブックはお好みの紙の質で構いませんが、20分×5ポーズですので、それなりの枚数を描く事を想定して選んで下さい。同一ポーズでじっくり描き込む内容ではありませんのでご注意ください。サイズはあまり小さいと、人形や漫画を描いているような仕上がりになってしまいます。B4以上の大きさが望ましいでしょう。

座りポーズ・寝ポーズ・捻りの効いた立ちポーズなど、ご希望がございましたら伺います。(難しい場合もございます。)筋肉や骨格を観察しパーツで描写したり、全体のフォルムを描いてみましょう。人物画に慣れていらっしゃらない方は、あせらず、例えば手だけをじっくり観察しスケッチするだけでも勉強になるはずです。
基本的に自由に描いて頂く授業ですので指導・講評はいたしませんが、アドバイスをご希望の方は、お申し出頂ければモデル休憩時間に拝見させて頂きます。
美術を勉強中の学生や、外部の方でもご参加頂けますので、どうぞ多くの皆様のご参加お待ちしております!

日時   6月2日(土) 16:00~18:00 (入室は15分前より可能です。)
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

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中1頑張ってます!

2018-05-19 17:41:49 | 学生

左 心音 / 右上 大志 / 右下 桂吾 

岩田です!土曜日午後クラスから、この春中学生になったばかりの中1トリオの作品ご紹介です。
このクラスは、社会人・学生の合同のクラスになっている為(日曜クラスも)、見た目は小学生のような学生も紛れて制作しています。当り前ですが大人の方が黙々と制作されているので、火曜・木曜の学生だけのクラスに比べると物凄く静かです。(学生オンリーのクラスはかなり賑やかです。)描くこと、作ることが好きで好きでたまらなければ耐えられない環境ではないでしょうか?
課題の進み具合もまちまちで、それぞれ違うものを制作していることも多々あるのです。今日は心音がお菓子の箱を、桂吾が平面構成を完成させました。出来上がったものを見ても最後までやり切るのは立派で、同い年位の生徒がさほど多くはない中で、集中して良く頑張っているなと感じます。

大志も桂吾も、アクリル絵の具でマットな平塗り表現なんて今までやったことないと思うのですが試行錯誤しながらもなんとかかたちにしてしまうのです。マスキングテープを貼って塗り分けたストライプも上手くいきました。
心音はいつも黙々と手を動かしていますが、今回のお菓子の箱も、大人では思い浮かばないなーと思うような楽しいものとなり、センスが良いなあとつくづく感心してしまうのです。

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嬉しかったこと、楽しかったこと。

2018-05-18 22:33:01 | 幼児

水曜日幼児クラスです。5月から新しいお友達が入り賑やかなクラスになっております。
一人一人表現方法が違った作品に完成しましたのでご紹介いたします。
先週は、自画像と「嬉しかったこと、楽しかったこと」をテーマにクレヨンで描きました。人物を描く時、顔には目、眉毛、耳、鼻、口などのパーツを描きいれると顔が出来上がりますね。しかし、手足を付けるとバランスがおかしいなと感じたことはありませんか? 今回は、実際に顔とそれぞれのパーツを比べて大きさ、長さの違いを確認しました。人物の髪型、洋服の色などは自由に描いていただきました。 色、デザインなど各々特徴が出ていて個性的作品になりとても似ていますね。
「嬉しかったこと、楽しかったこと」をテーマにした作品ではGWの楽しいお話をお聞きすることができました。思いついた映像をパシャと記憶し画用紙に描いています。最近は、とても良いお天気が続いていたのでボールを蹴ったり、泳いだり、走ったりと活動的なお子さまが多いなと感じました。

今週は好きなものに変身してみよう!をテーマにお面を作成しました。
お子さまは変身や想像するのが得意ですね。動物や植物、忍者やキャラクターなどをイメージしてポーズを付けて変身しています。色画用紙を頭に被り目の位置を確認して2箇所ハサミで穴をあけました。色画用紙のちぎり、ハサミ、のり、セロハンテープなどの道具を使用し表現しています。年少のお子さまはクレヨンで顔を描きました。指を上手に動かして優しい顔、繊細な顔、力強い顔に描けましたね。走っている人物は手足を大きく振りとても速そうです。来週が運動会の方多いですね。徒競走頑張ってください。(えつ子)

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1つの瓶と2つの目標

2018-05-17 23:13:25 | 学生

左 晴音 高3 / 右 浜町 専門学校生 

もうすぐ母校の中学で教育実習が始まる大竹です。学生の扱いはミオスで慣れてはいますが、公立中学で美術なんか大嫌い・無意味と思っている学生達にどのようなカリキュラムを組んだらいいか悩み、ちょっと緊張しています。

今日は同じ瓶を同じ鉛筆で描いても、目標が違うとここまで描き方が変わる見本にもなる作品をご紹介します。ちなみに二人共、自分でモチーフを選び・自分で画面構成し・2回の授業(12時間×2日=4時間)で完成させました。 

晴音は一般大学進学予定なので、勉強の息抜きに通っています。表面的な映り込みのディテールを細かく追うことを楽しみ、明暗の対比に置いた白い布の皺や生地の厚みに神経質なまでの美しさを求めました。また彼女はこのデッサンを2回で終わらせると決めており、限られた時間内で終わらせる為、布の手前の折り目が重なっている部分を重点的に書き込み、奥はあえてあまり手を入れず仕上げています。瓶の映り込みの描写も短時間ながらよく仕上げられています。見事ですね。白と黒の対比がハッキリとしている為か、どこか冷たさも感じられるストイックなデッサンです。

浜町さんは瓶の分厚いガラスの重みと存在感を出す事を第一に考え、対比で表面が毛羽立ち軟らかく軽いテニスボールを、敢えて後ろにあしらいました。晴音のデッサンは鉛筆を立て、紙の目を潰すように描き込んでいっているのに対し、浜町さんのデッサンは鉛筆を寝かせ紙の目を活かした描き方となり、分厚い瓶の重みや立体感・佇まいが自然に見えるようにしています。白黒のデッサンながらも、素朴な物への愛情や暖かみが感じられます。

デッサンの目的は物を正確に捉える力を鍛える事も勿論ですが、作品をどのように見せたいか(柔らかい雰囲気だったり、冷たい印象を受けさせたり、寂しさを感じさせたり)となった時、それを表現する力を養う為でもある事がこちらの二枚からよく分かりますね。

では申し訳ございませんが、教育実習が終わるまで1ヶ月程お休みを頂きます。日曜クラスは私の代わりに、今年多摩美プロダクトデザイン科に入ったばかりの北野一平君がアシスタントに入りますので、皆様どうぞ宜しくお願い致します。

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指導者講座ー絵画

2018-05-15 00:43:06 | 小学校受験講習会

外部の方もご参加可能な【小学校受験指導者講座-小学校受験をされるお子様をお持ちの保護者様・幼稚園や塾の先生対象】の報告と次回の講座のお知らせです。

前回4月23日の講座では、廃材工作を中心にして紙皿・紙コップの可能性を探りました。意外と簡単な切り方・折り方をして、ほんの少し変えるだけで目を惹く立体造形になりますので、お友達に差をつけることができます。
現実的で想像力がイマイチなお子様は、折り方・切り方を工夫してできた形から「あれ?これはドリルに見える!じゃあ地底に冒険に行く乗り物にできるかも!」と、アイディアが浮かぶかもしれません。「宇宙で未確認生物を発見したいから〇〇を作ろう!」という目的から考える制作は、図画工作が得意なお子様にはピッタリですが、苦手意識のあるお子様には向いていません。
この講座を通して、ご参加頂きました皆様に発想の転換を感じて頂けていれば幸いです。

次回の講座は『絵画』です。
上記の左右のイラストを比較すると、右の方が大きく人物を配置でき、迫力のある斜め構図で見栄えがするとお分かりになるかと思います。
小学校受験絵画の基本は人物画がきちんと描けるか、何をしているか見てすぐにわかる事が大切ですが、その次の段階では気持ちや言いたいことがどれだけ伝わるかを考えた構図を取れるように考えていきましょう。
また、まだそこまでの段階にいっていないお子様の為に、年少さん対象のキッズ受験クラスで使用している『人物画の基礎を学ぶ為の教材』をお見せします。簡単にできる教材をご一緒に作り、指導に活かして頂きたいと思います。

日 程:6月19日(火)
時 間:10:30-11:30
対象:小学校受験予定児の保護者(幼児教室などの絵画指導者も受講可能)
参加費:5,000円
持物: 作品を持ち帰る為の袋

<お申し込み方法>下記の必要事項を明記の上、メールの件名を「指導者講座申し込み」として、e-mailアドレス(mios@ace.ocn.ne.jp)へ送付してください。お申し込みの確認とご受講料(5,000円)のお支払い方法を返信します。
☆必要事項 ①ご受講希望日 ②参加者氏名とお子様の年齢(保育・絵画指導者の方は、お子様の年齢の代わりに、ご職業もお書きください) ③住所 ④電話番号

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息抜きに工作

2018-05-14 20:03:55 | 学生


学生クラス 立体作品 左:パッケージデザイン/なつめ(高1)  中:粘土造形/大志(中1)
  右上:色鉛筆の竜/慶徳(中2) 右下:粘土造形/こなみ&優(中2)合作

どうも幸介です!本日ご紹介するのは、学生クラスに通う生徒達の立体作品。粘土などの工作ですね。学生クラスでは、基本的に生徒主体で各々の作りたい物を、画材を問わず自分で決めて作っていい、ということになっています。ですが、ほとんど平面(デッサンや色鉛筆画)を制作する生徒ばかり。小学生クラスに比べて細かな技術的指導も増え、「平面作品疲れ」のような症状に陥る生徒も少なくありません。ということで、学生クラスで立体作品を作っている場合、だいたいがその疲れから来る『息抜き』としての制作だったりします。粘土は頭使わずに出来て楽しいですしね。

本日載せた作品を個別に紹介いたしましょう!まずはなつめ(高1)の作品。もともと工作の得意な彼女は、定期的に立体作品を作ります。今回の作品は「お菓子のパッケージデザイン」というテーマですね。身体に悪そうな、ねるねるねーるね(親御さんが買いたがらないやつ)のようなお菓子だそうです。子どもってこういう実験的なお菓子好きですよね。僕も未だに好きです。

そして大志(中1)の作品は、三本足の怪物!ずっとデッサンを制作していたのですが、粘土もほんとはやりたかった、ということでの制作。「これ何の生き物?」と聞いたら「関ケ原の龍」とのこと。タイトルというか、ネーミングセンスが良いですね。っていうか、龍だったんですね。左右非対称でない、アンバランスな造形にもセンスを感じます!

左上、色鉛筆の集合でできたドラゴン(?)の工作は慶徳(中2)の作品。平面作品を2週ぐらい続けて描くと、制作意欲が燃料切れになる彼。頻繁に立体工作を織り交ぜながら、アトリエにて制作しています。家も少し遠いし、部活もバリバリの運動部なので、その疲れもまぁ分かる!たまーに光る作品を作るので、講師陣も少し多めに見てしまいます。そこが彼の魅力。

そして左下、こなみ(中2)と優(中2)の子どもコンビの作品。彼女たちは、粘土を渡せば必ずウンコのようなものを作ります。小学生クラスの時から、隙あらばウンコのようなものを作っていました。昔は絵にかいたような、とぐろを巻いたの漫画風のヤツだったのですが、中2になり、とうとうここまでリアルさの域に達したようですね。ここまでいけば芸術品。アトリエのトイレにて、展示販売しているのをご覧になった方もいると思います。美術品か汚物か、キャプションと価格によって生まれた説得力は今作を美術品たりうるものへと昇華させてくれるのか、私たちへ投げかけている問題作ですね。中2の女子が2人も集まって出来たのがこの作品、という点にも、大人に対する皮肉のようなものも感じます。5000円だそうです。高いのか安いのか、今作の価値は未知数です!!ちなみに僕は買いません。

ということで学生達、息抜きでもいいので立体作品もどんどん作っていきましょう!!

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鉛筆模写と静物デッサン

2018-05-12 18:19:18 | 大人 デッサン

左 室谷 / 右 大西 

岩田です。本日は土曜日午後クラスから、鉛筆で描かれた作品2点をご紹介致します。

右手は大西さんの作品。最近建物といった人工物を中心に写真からの模写を多く制作しています。
こちらトライアンフというイギリス製のバイクですがクラシックな印象の一台です。
このオールドスタイルのモチーフを鉛筆を使って白黒の世界に落とし込もうという試みが渋くて良いなーと思うのですが、大西さん、まだお若い女性でいらっしゃいます。
ピカピカに磨かれたタンクの質感などリアルに再現されていますね。タイヤとホイールの関係性に若干怪しい部分はあるのですが、複雑に見えるエンジンも実に細部まで徹底して描かれているのです。車体のデザインと相まって、古き良き時代に撮った白黒写真のような印象を思わせる仕上がりとなりました。

左手は室谷さんの作品ですが、とにかく徹底的に描き切るスタイル。こちらもじっくり時間をかけて制作された一枚です。
一つ前のデッサンで紙風船を描いた室谷さん、その時に課題となった「シワがよった紙」の描写を今回も引継ぎ、モチーフに取り込みました。
紙風船の時は、いまいちシワを描くコツを掴み切れなかった様子でしたが、今回は確実にレベルアップしています。
ランタンのガラス部分、錆びた金属の表情も上手く捉えることが出来ました。最後の最後に描き込んだランタンと紙の設置部分が良いですね。互いの関係性をしっかり描き、説明づけることで、それぞれのモチーフの存在感をより引き出すことができるのです。

鉛筆で描くことが好きなお二人、それぞれのテーマで、これからも素晴らしい作品を描いていって下さいね!

 

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キンギョ、ハコ、パプリカ...

2018-05-11 23:47:17 | 学生

左 一葉 透明水彩 高2 / 中央 桃果 鉛筆(立方体も自分で製作) 高1 / 右 史織 オイルパステル 高3

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは学生達の瑞々しい作品。ミオスで働いていますと、中高生達のデッサンを見る機会が多くあり、その度に自分の学生時代を思い出し懐かしくなります。ちなみに3人とも美術系大学に進学希望の高校生です。まだ学部は確定していませんので、色々な画材を試しているところです。

一葉 金魚すくいなのか金魚を食べようとしているのかシュールな画面。モチーフも自分で選び構成していました。金魚以外は石、ガラス、フォークといったそれぞれ材質が違う硬い物で構成されています。硬いものが好きなのかな?ビー玉の半透明の色合いもよく描けています。奥の石も元々は2つともそっけない灰色でしたが、他のモチーフとの雰囲気に合わせて色をうまく作っていますね。

桃果 私が川崎総合に入学した時初めて取り組んだ課題です。形に大きな狂いもなく、影もよく観察して捉えられていますね。箱を置く位置は問題ありませんが、向きが4つともほぼ同じなので、1つだけ向きをずらしてみても良いと思います。他に私が高校生の時に出された課題は 体育館シューズ 空き缶を持った手 胸像 などがありました。色々描いてみて、自分は何が得意で何が苦手かを見つけると良いと思います。是非取り組んでみてね!

史織 瓶の映り込みの描写がよく描けていますね!表面がツヤっとしていて触れたら冷たそうなガラスの質感が出ています。布の青も鮮やかでいいですね。お皿の果物、リンゴかと思ってよく見たらパプリカ・・・?一見よくあるモチーフの組み合わせ見えて、果物の中に野菜が紛れていたり、薬瓶が置いてあるのがちょっと不思議で面白いですね。次回は色でもっと遊んでみても楽しいと思います。(例えば、レモンだから黄色!ではなく、青や緑といった色を入れてみたり、影に紫を使ってみたり・・・)

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