モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

寄り添うライオン

2019-12-07 20:44:48 | 大人 油絵・アクリル


河内 油彩

もう師走、岩田です。

お互いの顔を近づけ寄り添うライオンを描いたこの絵は、土曜午前クラスに在籍の河内さんの作品です。

オスがを愛しむように、顔を近づけている表情がとても良いですね。そうすることで出来たシワなども見逃さず描いてます。又、それを受け入れているメスのライオンの静かな佇まいも素敵です。

背景を暗めに設定し、手前のライオンにスポットが当たるよう演出されており、そうした意味でもライオンの毛並みの色が映えて見えますね。
特に顔には下色として、ピンクなどの鮮やかな色を大胆に使っている為、似たように見える毛並みも決して単純ではなく、実際にこの絵を見てみると、下から透けている色と相まってとても良い効果を生んでいるのです。

又、オスのタテガミも筆致を活かしてザっと描いた部分と一本一本面相を使って繊細に描かれた部分があり、そのボリューム感や質感を上手く捉えています。

今回はモチーフとしても、決して簡単なものでは無かったと思いますが、今までの経験を元にしっかり描き上げました!

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人の色

2019-12-06 20:24:07 | 学生


藍 高2 『険しい顔のタクヤ』 アクリル

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、日本で知らない人はいないであろうあのタクヤさんです。展覧会にも出品してあったので、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

作者である藍は油絵科を志望すると決定する前に、一応一通りのデザインの技術を頭に入れてもらう為に平面構成などを課題にしていましたが、油絵の勉強に専念する前の最後の一枚として、ファインとデザインの融合的な人物画の平面構成に取り組みました。私も高校のデザインの授業で、写真の風景をこのように色の領域に分けて描く課題をやった事があります。顔の凹凸に合わせ等高線の様に色の領域がいくつも出来ているのが分かりますか?このような平面構成で立体感を出す時、油絵の様に筆の動きで凹凸を表現する事は出来ないので、色そのものや変化をしっかり捉える必要があります。コチラの作品は、同じ色の領域は二つとないほど色が作り込まれていますね。元々左右に同じパーツがある我々の顔も、光の当たり方や周りの物の影響で左右が全く同じ色になる事は中々ないでしょう。

左右の白目の色、上下の唇の色、ちゃんと観察せずに同じ色で描かれている方が多いので、参考にしてみて下さいね。

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模写は無個性?

2019-12-05 23:25:47 | 大人 油絵・アクリル


小板橋 アクリル / キャンバス

髪を結ぶのにも慣れて来た一平です!本日は水曜夜のクラスの小板橋さんの絵をご紹介します!
アクリルで描かれたこちらの作品、凛として少々肌寒そうな空気の中にも、紅葉などの暖かみがある秋の雰囲気がとても美しく描写されていますね。
普段写真を見ながら描かれていますが、なんと言ってもこの驚異の模写率(元写真は載せていませんが…)と素敵な色彩が素晴らしい!秋の少し色褪せたようなイメージと鮮やかな木々の色味のバランスが絶妙に表現されています!
鮮やかな色彩を崩さずに立体感を出す、色の操り方がどんどん上達しているように思います!明るいところは鮮やかな綺麗な色、暗いところはくすんだ色、汚い色と捉えられがちですが、実は全くそんなことはありません。小板橋さんの絵を見ているとそれがよく分かりますね。
少し曇りがかっている空やその景色が映り込んだ水面、家のレンガまで細かく描写されていて、遠目の印象は「とても色が綺麗!」と人の目を惹きつけ、寄ってみて近くで見てみると「こんなに細かく描いてある…!」と見る人をとても驚かせてくれる絵です。見れば見るほど描き手のこだわりが強く見られます。

習得したい技術が詰まった作品を模倣して学んでいくはずの模写ですが、なぜか小板橋さんが描くといつも個性がとても強く出てくるのが楽しいです!(笑)

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模写で自分探し

2019-12-03 21:56:32 | 小学生 絵画

水曜小学生クラス担当の旭です。本日は11月の小学生水彩画の完成ご報告です。
今回の水彩画はお手本を見ながら鉛筆で下書きをし、水彩絵の具で色をつけて行きます。課題は2枚ありました。
・1枚目は下段の通り、1本の木を水彩絵の具で描いてみようというもの。
・2枚目は上段の作品、湖のある公園の風景の水彩画の模写をするもの。
ふたつとも段階を踏むドリル形式になっており、どちらともメインテーマは木でした。2枚も完成させるなんて大変でしたね。皆さんお疲れ様でした!

さて、お手本の水彩画を真似て描くということは、見るものがお手本だけで、実物でもなければ写真でもない、ということ。やはり実物で描くとうまくいくことが多いのですが、絵を見て真似るのは、中々どうして……。完成像が思っていたのと違う、となる事ばかり。
難しいと感じる生徒さんも多かったのではないでしょうか?

模写は、限界まで元の絵のコピーを作り出す作業です。しかし人間の手は完全ではないので、元の絵をそのまま作り出すことは不可能です。そんな中、模写をしても滲み出る手のクセ、微妙な色合いの違い、それらが個性であり、味であり、魅力につながるのでは、と私は考えています。
写真を見ていただいても分かりますように、同じ題材ですが、こだわったところ、色の置き方などが一枚一枚異なり、「自分の絵」として完成しています。

子どもの頃は漫画やアニメを際限なく描き写していたのに、さぁ模写をするぞ、と思うと筆が思ったより進まない、やる気が出ない、なんてことが私には多々あります。でも自分の絵ではない絵を真似ることで、自分の個性、持ち味を再発見できる。模写は上達、自己理解の一手だと思います。
忙しさを理由にこじつけて手癖で描きがちな最近の自分への叱咤激励も込めて、完成報告でした。

※月曜~木曜の全小学生クラスが定員の為、新規の生徒さんのご入会をお断り(キャンセル待ち)させて頂いておりましたが、来年1月より、火曜クラス-2名・木曜クラス-1名の空きが出ます。
無料体験も再募集始めましたので、ご興味ある方はお問合せ下さい。

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美術高校の受験勉強

2019-12-02 23:05:38 | 学生

オバラです。12月に入り、美術系高校の受験を控える中学3年生達の指導もどんどん厳しくなってきています。
最初の頃はデッサンの進め方のコツを、解説とデモンストレーションから行っていましたが、基本のウォーミングアップの期間はすでに終了しています。ですので描き上げた後、各々の反省を踏まえ、褒めることが全くないままダメ出しだけで終了する日もあります。
勘やセンスに頼れる程長くは生きていない彼らには、しっかり頭を使って考え、また同じ過ちを繰り返さぬよう一度教わった事は忘れず、しかもそれを応用・発展させるよう指導していきます。

アメリカに留学したいのに、週に2時間だけ英語の勉強をしても習得が出来る訳なく、留学なぞ一生無理でしょう。だいたい本気でやっているのか疑わしいですよね?同じように美術高校進学も、趣味に毛が生えたような描写時間で「なんとなく他人より描けてる」、「自分なりに上達したと思う」など、何の意味もありません。美術をナメんなよ!?です。
・3つの量感の違うモチーフをセットする時、満点の組み合わせ・構図を導き出せ。なぜ他の置き方ではダメなのか、理由を説明せよ。
・この素材を描くには、どの濃さの鉛筆をどのタイミングで使うとその質感・固有色が表現できるか、またその理由も述べよ。
など、全てにおいて正解・不正解があると覚えていきます。そうでなければ、例えば「5点足りなかったから不合格だった」というのが、運が悪かったで片付けられてしまいます。勉強のテストと同じように、5点もらえない理由は明確にあるのです。
常に頭を使う癖を身に付けていきます。

「合格したい!」では足りない。「誰よりも上手くなりたい!常に最高の答えを出したい!」という気迫が絵から伝わるよう、2月まで残り少ない受験勉強期間、死ぬ気で描かせます!

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