モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

素材に翻弄されながらも

2018-11-17 14:46:21 | 学生

左 心音 / 中央 桂吾 / 右 大志  … 全て 油彩 ・ 中1

岩田です。朝晩、寒さが増してきましたね。皆さんお体ご自愛下さい。

今回ご紹介しますのは、土曜午後に来ている中学1年生、3人の作品をご紹介します。
かなり時間をかけてじっくり取り組んだ作品で、絵の具の扱いに時には翻弄されながら、精一杯がんばりました。

心音は、橋のある外国の風景がモチーフ。
実際の画像に自分のアレンジを加えながら明快な色使いが心地よいです。主役の橋よりも左手にそびえる木が何とも印象的。枝ぶりの有機的な表現がとても面白く、力強さに溢れています。
まだ粗削りな部分は多分にあるのですが、対象を客観的に捉えるといった面をしっかり持ち合わせていますね。落ち着いて、丁寧に描いていけば、自分なりに油絵具の魅力を発見していけるかもしれません。

桂吾は、坂道の上から俯瞰した風景を描きました。
彼の表現はとにかく独自性に溢れ、何物にも縛られない自由さが魅力。屋根や木々の表現も自らのパッションを絵筆に込めて画面にそれを投影しているかのようです。
囚われない面白さを湛える反面、描く前に、対象をどのように描くかや、完成までのプロセスなど、計画性を持つこともこれからは、とても大切になってくるでしょう。

大志は、曇り空の下で撮影されたような白っぽい風景写真を描きました。
アパートの2階へ通じる階段を住人が登っているという、どこにでもある日常の風景。建物を覆い隠すように立っている大木が擬人化されているような不思議な雰囲気を湛え、面白く描かれています。建物は、工業製品的な理路整然とした印象はなく、どこか有機的。
観察眼があるので、自然物と人工物といったものの描き分けを油絵の具という素材に慣れつつ、意識していって欲しいです。

3人の今後の展開に期待!

 

 

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ハロウィンおまけ

2018-11-13 21:36:22 | 学生

結構しつこいオバラです。(自分の制作をする時は益々しつっこくなります。)ミオス自慢のカリキュラムなので、巷には気の早いクリスマスソングも流れていますが、しつこくしつこくハロウィンいきます!

「こっちのチーム、血が足りない!」「もっと大量の血を頂戴!」 興奮した荒々しい声と共に、ゴミ箱の中には汚れた血液の付いたティッシュや脱脂綿、ちぎれた肉の破片等、生々しいゴミが溢れかえります。ここは災害現場か?はたまた野戦病院か!?どんだけ輸血が必要なんだ!?と、音声だけのお届けでは誤解が生じそうですが、心配無用。
ミオスの秋の風物詩、南澤先生曰く「ハロウィンと言えばゾンビ」ですね。洗脳効果バッチリで、誰一人疑問など持ちません。
毎年の行事なので、もうお化け屋敷の前に行ってもたじろぐ者はおりません。「あぁ?どうせ子供だましなお化け屋敷でしょ?もうゾンビなんて見慣れてるし。ってか、アタシの方がクオリティー高いし怖いしぃ!」という謎の余裕が生まれる小学生。
そのもっと上を行く?クールな高学年女子は「いえもうゾンビはお腹一杯。去年までで充分堪能させて頂きましたわ。わたくし卒業させて頂きます。はしゃいでいる子ども達、皆かわいらしいわね。オホホ!」ってな謎のプライドで高飛車に構えている様子も見受けられました。(メイクをしなかった人間は、仮装自画像の続きを描いていました。81人中6人。)
まぁでも「同じ阿保なら踊らにゃ損ソン♪」と、思春期も吹き飛ばして欲しいものですな。

左 水曜夜間大人クラスでのバトル(後ろの通常制作とのギャップがいい!) / 中央 木曜学生クラス(中間テストと重なり欠席が多く、6人の参加者。ゾンビにだいぶ飽きてきたのでメイクは手のみですが、長年やり続けているので傷クオリティーが最も高い!) / 右 火曜小学生クラス高学年女子(「はぁ?思春期?恥ずかしがってる方がハズイじゃん!」更に上をいっている!)
頼もしい輩が、ミオスからドンドン増殖中!感染力はゾンビ級!

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ハロウィンの学生クラス!

2018-11-06 20:47:35 | 学生


火曜学生クラス ハロウィン特別授業・傷メイク

どうも幸介です!本日は、先週行ったハロウィン授業のご報告。ここ5年くらい、毎年のようにハロウィン傷メイク授業を行っている学生クラス。さすがに「今年はもうやらなくてもいいかな?」と思っておりましたが、生徒達の希望により開催!

まずは小麦粘土のピンク・赤・黄色・茶色などを混ぜて自分の肌の色に近い粘土を作ます。その粘土に傷を造形し、肌用接着剤で顔や手に貼ると、特殊メイクばりの傷が完成!!学生クラスの生徒はこの傷メイクの経験者も多く、みんなバリバリとメイクをしておりました。
完成披露も含めて、皆で商店街へ出てコンビニでお菓子購入などしましたが、コンビニの店員さんや道行く人に話掛かられたり楽しんでもらえたようで良かったです!

小学生クラスのハロウィン授業の報告も後日いたしますので、そちらもお楽しみに~!!

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見つめる瞳

2018-10-12 01:09:55 | 学生

菜々美ー中3 / 萌恵ー高2

こちら2枚は美術系に進まない学生達の鉛筆デッサンです。部活のように、ただただ楽しく通っています。調べてみましたら、2人ともミオスに来たのは小学校2年生から。ですので菜々美は7年、萌恵は9年通っていることになります。小学生クラス時代はカリキュラムに従い工作も絵画も半々で制作していましたが、何をやっても自由な学生クラスになってからはひたすら己の好きなモチーフを描き続けています。共通点はそれだけではありません。2人ともどちらかと言えば大人しく、自分から積極的に話すタイプではありません。友達の話を笑顔でうんうんと聞いてくれ、時には優しい言葉もくれる聞き上手さん。大人な講師ですら一緒にいると安心して癒されるタイプです。

二人とも体毛の柔らかさが良く描けています。二匹ともこちらを見つめていますが、それぞれ印象や雰囲気が違っていて面白いですね。猫はモチーフとしても人気ですが、柔らかい毛が密集している描写に苦労する人が多いです。菜々美は白黒の鉛筆画でも猫の模様や元の色まで伝わってきますね。丸くクリッと描かれた瞳から菜々美の猫への愛が伝わります。こうした猫のきょとんとした何気ない顔って、可愛くてたまらないんですよね。私も猫を飼っているので良く分かります。
恵の鳥のデッサンも、隅々まで手を抜かず描ききれています。鳥好きなのかな?(市美術展の作品でも、たしか鳥を描いていたよね?)白黒のメリハリが見ていて気持ち良いですね。ジッとこちらを見つめる様子は、丁寧な仕事とも相まって緊張感のある静の画面になっています。次回は羽を広げている鳥を題材にして、躍動感のある絵にも挑戦してみてはどうでしょう?今回の作品と合わせて静と動の対の作品にしても良いと思います。

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中1男子

2018-09-13 23:23:19 | 学生

上段左から 優 / 桂吾  / 下段左から 操希 / 渉太 / 大志

10月に大人クラスの皆様が、京橋のサロンのように素敵な画廊で展覧会を開催するので、制作が佳境に入っております。東京の画廊でミオスの展覧会を開催するのは2度目(展覧会2002 in 銀座 [第5回生徒作品展] )ですが、当時に比べると生徒さんの技術も格段にアップされていて、プロにも負けない格調高い展覧会になること間違いなし!とほくそ笑んでいるオバラです。ああ、楽しみ!

さて今日は中学1年生の男子ばかり集めてみました。
皆様は中学1年生の時の記憶はありますでしょうか?私は小学校卒業時に引っ越したので、小学校時代の自分を知る友達がおらず、華々しく中学デビューが飾れました。環境が変わって全てがリセットできるって良いですよね。
そう、リセットできるのがいいのに、この5人は小学校時代から仲間も先生も変らぬミオスの空間で、地味に絵を描く事を選んだ人間です。が、意外と健全な男子達でバリバリ運動部だったりします。話しは内容が無くてよく分からないのに長い…そしてちょっと(いえ、かなり)面倒臭い…身長は抜かれましたがまだまだ構ってちゃんな彼ら。では一人ずつ紹介しましょう!

優 名前の通り思いやりがあって誰にでも優しい男。最近グッと大人になってわざと粗野に振る舞う事もありますが、溢れる優しさが恥ずかしいのもお年頃と温かく見守っております。テクニシャンで繊細な濃淡を描き分ける技が身に付いたのは、いつも周りの人を幸せにしてあげようと心を配っている観察力の賜物でしょう。

桂吾 漢字にめっぽう強いが他の事は全てダメ。気持ちの良い「はいっ!分かりました!」という返事とは裏腹に、人の言う事はほとんど聞いていないマイペースな男。失敗も待ち前のポジティブシンキングで切り抜けるところは尊敬します。独特な感性の持ち主なので、人と違う部分をどんどん評価してやりたいです。

操希 飄々として感情を顔に出さない男になりましたが、幼稚園児の頃から手先の器用さは天下一品。紙とハサミがあれば糊が無くても黙々と物凄い立体造形(主に生き物)を作ってしまいます。つまり自然物が好きな為、手前のオウムガイと乾燥したザクロがメチャクチャ立体的なのに、ミルク缶とコーラは全くやる気無し。

渉太 嫌な事があってもグッと堪えることができ、低学年時代に失敗するのが怖くてやる前からメソメソしていたのが嘘のよう。頼れる男になりました。見えるモチーフを見切れることなく画面上にきっちり全て入れる真面目な性格が良い所でしたが、最近は「俺ちょっといい人過ぎかも?」と気付いて来て、自分を見直す作業中。

大志 小学生の頃から5人の中で多分一番美術が好き。描きたい意欲を持ち続け、モチベーションの高さが半端ない男。しかしだからといってそれに伴う技術が付いてくる訳ではないところが悩みの種。将来美術系に進むと言い出しそうなので、今から絵を描く楽しさと厳しさを分かち合っています。(関係ありませんが初恋の人と同じ名前)

私はこんな彼らが愛おしくてたまりません。

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自画像特集!

2018-09-07 21:21:09 | 学生

左から 健一郎 中2 鉛筆 / 原 油彩 / 一葉 高2 鉛筆

大竹です。今回は自画像特集です。左から中学二年生、社会人、高校二年生の自画像となっております。

健一郎
肌の凹凸や服の皺など細かいところまで捉えようとする姿勢が線から伺えます。服の布の柔らかさ、クッタリした感じもよく出ていますね。少し荒い印章も受けますが、それが魅力的にも感じられます。気になるところは鼻でしょうか。顔は横を向いているのに鼻だけ正面を向いているように見えます。彼の手のデッサンなども見てみたいですね。

原さん
前作の作品もそうでしたが、原さんの作品は赤と白の対比がとても印象的ですね。背景は直線と四角形で構成されていて、デザイン的な要素が含まれています。左側のモザイクタイルのように色がはめ込まれているのもオシャレですねー!原さんの仕事風景の作品からはご自身のお仕事への愛情や誠実さが伝わってきますが、今回の自画像からもそれらが感じられますね。(原さんは外装業でペンキなどを塗るお仕事をされています。)

一葉
全体的に白黒グレーのバランスが良いですね。鼻の形や髪の毛の軽くて柔らかそうな感じも良く描けています。ただ左目の目尻がちょっと上がりぎみですね。首回りの肌もまだ硬い印象を受けますが、これから描いていくうちに良くなっていくでしょう!もっと筋肉の流れに沿って鉛筆を動かして見ても良いかもしれません。

デッサン同士を比べて見てみると、一葉は髪の毛とその艶を細かく追っている所などに女性らしさを感じますね。鏡で自分を見ると2割増しでよく見えると言いますが、自画像になるとどうなのでしょう?一葉は毎週日曜日に会ってますが、本物よりも少しキツい印象になり大人っぽく見えます。原さんの自画像はやはり大人の方の自画像と言うべきか、人物から落ち着いた印象を受けますね。というか、学生二人はクールな感じと言いますか、ツンとしているような…笑。ちなみに私が高校一年の時にも透明水彩で自画像の課題が出されました。ただ、その時はみんな他の課題での疲れが溜まっていたのか、本物よりも疲れて弱っていそうな印象の自画像が出来上がっていた記憶があったりします...。

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透明水彩でリンゴを描く

2018-08-06 02:34:33 | 学生

大竹です。8月2日(木)に行われた、中高生対象のワークショップ『透明水彩で描く写実画』のご紹介です!実物をリンゴを見ながらリアルに描くというもので、いつもは個人でそれぞれ自由に違うものを製作をしている学生達も、この日は学校の授業のように全員が同じ題材に取り組みました。

透明水彩という、発色が美しく、塗り重ねが上手くいく絵の具を使って制作しました。果物の形は花びらの枚数で違いが出ます。リンゴは花びらが5枚あるので、上から見ると五角形の形をしています。更にリンゴによって形は違うので、綺麗な真ん丸に描くのではなく、微妙な歪みを捉えられるように指導しました。
また果物を透明水彩で着彩する時のコツは、熟して色づく前の色から塗ることです。まずはじめに黄色やオレンジを薄く塗り、乾いた上から熟した赤色を少しずつ何度ものせていきます。

 そうして出来上がったリンゴ達がこちら!

リンゴの色のムラや模様もじっくりと観察し、細い筆で線を重ねるように塗っています。それによってリンゴの身がギュッと詰まった感じが伝わってきますね。透明水彩は乾くと下の色が透けて影響してくるので、何度も塗り重ねて深みを出す事ができます。リンゴの赤を引き立たせる為に影の色は青色にしました。それにより少し大人っぽい印象に仕上がりましたね。リンゴ以外の物にも、影には黒だけではなく青色を使うとお洒落に見えたり画面が鮮やかになるので、一つのポイントとして覚えておくと良いでしょう。そして最後にツヤや反射光を白で入れる事により、瑞々しさと立体感が出てきます。

皆集中して取り組んでいたので、2時間で描いたとは思えないほどの仕上がりになりました。今回のモチーフは静物でしたが、透明水彩は風景画も楽しいので興味を持ったら是非色々と描いてみて欲しいですね!

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エンジニアブーツというモチーフ

2018-07-28 01:08:24 | 学生

左 上野 / 右 桃果 高1

台風一過、岩田です!

本日は、大人クラス上野さんと高校1年生の桃果が描いたブーツのデッサン。
僕はこのエンジニアブーツを描くことを皆さんにお勧めしています。というのもこのモチーフ描く上で、大変為になる要素が詰まっているのです。

靴って基本的に左右一組で一足となりますが、大きさが同じ左右反転している同一形状のものを違和感なく描くのって結構難しい。
やもすると、どちらかが大きかったり小さかったりしてしまうものです。
上野さんも描きはじめは、かたちを取るのに相当苦心された様子でしたが完成した作品を見ると左右の違和感は感じませんね。

更にこのブーツ、真っ黒な革やゴム、金属といった幾つかの素材の組み合わせで成り立っている物なので、その質感の違いを表現する勉強になります。
二人とも筆圧を強め惜しみなく黒い色を画面に載せ、革と靴底のゴムの質感を上手く描き分けています。上野さんは、特に手前にある方のつま先部分の鈍いハイライトの表現が秀逸ですし、桃果のデッサンもかかとに出来たシワとカチッとした靴底の対比がとてもカッコ良いですね。
そして二人ともモチーフだけでなく、それが置かれている水平の台への意識が素晴らしいのです。

 

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女子力シルクスクリーン

2018-06-19 21:32:09 | 学生

昨日の田中先生の記事に続き、木曜学生クラスもシルクスクリーンを行いました☆
南澤先生がお貸ししてくださった照射機(田中先生の記事で光っている台です)は、なんと手作りなんだそうで!「照射機が出回って無いなら(高価なら)原理を理解して一から作ればいいじゃない」の精神、すごすぎる…。

内容が重複してしまいますがざっと工程を説明しますと、イラストを描き、透明なOHPシートに原稿をコピーし光を通過させやすくし、特殊な乳剤(光に当てると硬化する薬品)が塗られた版に照射すると、イラスト部分(黒い部分)のみ光が遮断されていたので硬化せず、抜け落ちて版が完成します。そして好きな布地に版を設置、好きな色のアクリル絵具に布用定着剤(バインダー)を混ぜ、ヘラ(スキージー)で押し付けるように着色すると、抜き取ったイラスト部分のみにインクが透過し印刷できる仕組みです。
ミリペンのような細い線は潰れてしまって上手く出ないので、線の太さにも注意を払いながらイラストを決めていきます。色をつける面積、付けない面積をバランス良くデザインしながら最終チェックし、版に照射していきます。

木曜クラスは女子クラスなだけに可愛いポップなデザインが多く、「これ街で着てたらおかしいかな?」「おしゃれかな?」と確認を重ね実用性を重視したデザインを考えておりました!
そして完成した物が上の写真です。
クスリと笑えるシュールなイラストやクマやウサギを用いてとことんラブリーなイラストなど、様々で生徒たちも大満足!
私にとっては工程が多いだけに、成功して良かった~とホッとした授業でした(笑)  菅原

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シルクスクリーン!

2018-06-18 20:31:56 | 学生


火曜学生クラス シルクスクリーン Tシャツ制作

どうも幸介です!本日ご紹介するのは、シルクスクリーン版画で作ったTシャツ!小学生クラスの6月のカリキュラムでもありますが、一足お先に学生クラスでも実施いたしましたー!!南澤先生に持って来ていただいた機材での制作で、中々工程も多く加減が難しく、材料費も高価なこの課題。小学生クラスで絶対に失敗したくない!ということで、学生クラスで講師陣のウォームアップを兼ねての制作です。

小学生と変わらず脈絡のない絵を描く生徒もいれば、「売れるんじゃない?」というクオリティで仕上がった生徒も。アクリル絵具に、布に絵の具を定着させるバインダーという液体を混ぜて印刷しました。カラフルでいい仕上がりです!!Tシャツだけでなく、タオルやトートバッグなどにも印刷し、当人たちも皆かなり気に入った模様。自分デザインの物を普段使いで身に付けるって、けっこう楽しいですよね。

ということで、学生クラスの皆は大成功でしたが、小学生クラスも来週はTシャツなどに印刷し出来上がる予定。皆さん、楽しみに待っててくださいね!!

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版画ブーム再来?

2018-05-29 21:58:37 | 学生

オバラです。シルクスクリーンは日本語では『孔版画』と呼ばれています。(8年前に小学生クラスで行ったリトグラフは『石版画』と呼ばれています。)
「孔」とは「穴」の意味ですが、メッシュ状の版(昔は絹を使っていた)に孔(あな)を作り、孔の部分にだけインクを落として印刷するので、判子のように左右反転させた文字や絵柄を描く必要はありません。感覚的にはステンシルのような版画と言ったところでしょうか?
一昔前のプリントゴッコと全く一緒の原理です。使ったことがある方は覚えていらっしゃるでしょうが、一回の使用で玉切れとなる高い電球を贅沢に2個も使って1枚の版を感光させましたよね?それに値する露光機材を、版画がマイブームの南澤先生に借りました。なんと手作り!巨大!(ちょっと邪魔w)買うと15万!
乳剤という感光液の塗ってあるシルクの版も1,150円もするし、原稿をコピーするOHPシートも100円だし、布用絵具も買わなきゃだし、消耗品だけでも一人1,250円を超えるエライ材料費になっておりますが、中高生達が試作で制作中のTシャツが写真のような出来栄えなのを見ると、高くないと思えるのでした。いやそれどころか講師陣は、「500円のTシャツにプリントして1,000円で売ったら500円の儲け、学生達にデザインさせて刷らせて売ればホクホクなのでは!?」と捕らぬ狸の皮算用でニンマリほくそ笑む始末。
6月は小学生・学生クラスでガンガンTシャツ製造販売しますよ!
あ、いや違った、シルクスクリーンという版画の授業をしますよ!
みんなお楽しみに!

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中1頑張ってます!

2018-05-19 17:41:49 | 学生

左 心音 / 右上 大志 / 右下 桂吾 

岩田です!土曜日午後クラスから、この春中学生になったばかりの中1トリオの作品ご紹介です。
このクラスは、社会人・学生の合同のクラスになっている為(日曜クラスも)、見た目は小学生のような学生も紛れて制作しています。当り前ですが大人の方が黙々と制作されているので、火曜・木曜の学生だけのクラスに比べると物凄く静かです。(学生オンリーのクラスはかなり賑やかです。)描くこと、作ることが好きで好きでたまらなければ耐えられない環境ではないでしょうか?
課題の進み具合もまちまちで、それぞれ違うものを制作していることも多々あるのです。今日は心音がお菓子の箱を、桂吾が平面構成を完成させました。出来上がったものを見ても最後までやり切るのは立派で、同い年位の生徒がさほど多くはない中で、集中して良く頑張っているなと感じます。

大志も桂吾も、アクリル絵の具でマットな平塗り表現なんて今までやったことないと思うのですが試行錯誤しながらもなんとかかたちにしてしまうのです。マスキングテープを貼って塗り分けたストライプも上手くいきました。
心音はいつも黙々と手を動かしていますが、今回のお菓子の箱も、大人では思い浮かばないなーと思うような楽しいものとなり、センスが良いなあとつくづく感心してしまうのです。

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1つの瓶と2つの目標

2018-05-17 23:13:25 | 学生

左 晴音 高3 / 右 浜町 専門学校生 

もうすぐ母校の中学で教育実習が始まる大竹です。学生の扱いはミオスで慣れてはいますが、公立中学で美術なんか大嫌い・無意味と思っている学生達にどのようなカリキュラムを組んだらいいか悩み、ちょっと緊張しています。

今日は同じ瓶を同じ鉛筆で描いても、目標が違うとここまで描き方が変わる見本にもなる作品をご紹介します。ちなみに二人共、自分でモチーフを選び・自分で画面構成し・2回の授業(12時間×2日=4時間)で完成させました。 

晴音は一般大学進学予定なので、勉強の息抜きに通っています。表面的な映り込みのディテールを細かく追うことを楽しみ、明暗の対比に置いた白い布の皺や生地の厚みに神経質なまでの美しさを求めました。また彼女はこのデッサンを2回で終わらせると決めており、限られた時間内で終わらせる為、布の手前の折り目が重なっている部分を重点的に書き込み、奥はあえてあまり手を入れず仕上げています。瓶の映り込みの描写も短時間ながらよく仕上げられています。見事ですね。白と黒の対比がハッキリとしている為か、どこか冷たさも感じられるストイックなデッサンです。

浜町さんは瓶の分厚いガラスの重みと存在感を出す事を第一に考え、対比で表面が毛羽立ち軟らかく軽いテニスボールを、敢えて後ろにあしらいました。晴音のデッサンは鉛筆を立て、紙の目を潰すように描き込んでいっているのに対し、浜町さんのデッサンは鉛筆を寝かせ紙の目を活かした描き方となり、分厚い瓶の重みや立体感・佇まいが自然に見えるようにしています。白黒のデッサンながらも、素朴な物への愛情や暖かみが感じられます。

デッサンの目的は物を正確に捉える力を鍛える事も勿論ですが、作品をどのように見せたいか(柔らかい雰囲気だったり、冷たい印象を受けさせたり、寂しさを感じさせたり)となった時、それを表現する力を養う為でもある事がこちらの二枚からよく分かりますね。

では申し訳ございませんが、教育実習が終わるまで1ヶ月程お休みを頂きます。日曜クラスは私の代わりに、今年多摩美プロダクトデザイン科に入ったばかりの北野一平君がアシスタントに入りますので、皆様どうぞ宜しくお願い致します。

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息抜きに工作

2018-05-14 20:03:55 | 学生


学生クラス 立体作品 左:パッケージデザイン/なつめ(高1)  中:粘土造形/大志(中1)
  右上:色鉛筆の竜/慶徳(中2) 右下:粘土造形/こなみ&優(中2)合作

どうも幸介です!本日ご紹介するのは、学生クラスに通う生徒達の立体作品。粘土などの工作ですね。学生クラスでは、基本的に生徒主体で各々の作りたい物を、画材を問わず自分で決めて作っていい、ということになっています。ですが、ほとんど平面(デッサンや色鉛筆画)を制作する生徒ばかり。小学生クラスに比べて細かな技術的指導も増え、「平面作品疲れ」のような症状に陥る生徒も少なくありません。ということで、学生クラスで立体作品を作っている場合、だいたいがその疲れから来る『息抜き』としての制作だったりします。粘土は頭使わずに出来て楽しいですしね。

本日載せた作品を個別に紹介いたしましょう!まずはなつめ(高1)の作品。もともと工作の得意な彼女は、定期的に立体作品を作ります。今回の作品は「お菓子のパッケージデザイン」というテーマですね。身体に悪そうな、ねるねるねーるね(親御さんが買いたがらないやつ)のようなお菓子だそうです。子どもってこういう実験的なお菓子好きですよね。僕も未だに好きです。

そして大志(中1)の作品は、三本足の怪物!ずっとデッサンを制作していたのですが、粘土もほんとはやりたかった、ということでの制作。「これ何の生き物?」と聞いたら「関ケ原の龍」とのこと。タイトルというか、ネーミングセンスが良いですね。っていうか、龍だったんですね。左右非対称でない、アンバランスな造形にもセンスを感じます!

左上、色鉛筆の集合でできたドラゴン(?)の工作は慶徳(中2)の作品。平面作品を2週ぐらい続けて描くと、制作意欲が燃料切れになる彼。頻繁に立体工作を織り交ぜながら、アトリエにて制作しています。家も少し遠いし、部活もバリバリの運動部なので、その疲れもまぁ分かる!たまーに光る作品を作るので、講師陣も少し多めに見てしまいます。そこが彼の魅力。

そして左下、こなみ(中2)と優(中2)の子どもコンビの作品。彼女たちは、粘土を渡せば必ずウンコのようなものを作ります。小学生クラスの時から、隙あらばウンコのようなものを作っていました。昔は絵にかいたような、とぐろを巻いたの漫画風のヤツだったのですが、中2になり、とうとうここまでリアルさの域に達したようですね。ここまでいけば芸術品。アトリエのトイレにて、展示販売しているのをご覧になった方もいると思います。美術品か汚物か、キャプションと価格によって生まれた説得力は今作を美術品たりうるものへと昇華させてくれるのか、私たちへ投げかけている問題作ですね。中2の女子が2人も集まって出来たのがこの作品、という点にも、大人に対する皮肉のようなものも感じます。5000円だそうです。高いのか安いのか、今作の価値は未知数です!!ちなみに僕は買いません。

ということで学生達、息抜きでもいいので立体作品もどんどん作っていきましょう!!

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キンギョ、ハコ、パプリカ...

2018-05-11 23:47:17 | 学生

左 一葉 透明水彩 高2 / 中央 桃果 鉛筆(立方体も自分で製作) 高1 / 右 史織 オイルパステル 高3

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは学生達の瑞々しい作品。ミオスで働いていますと、中高生達のデッサンを見る機会が多くあり、その度に自分の学生時代を思い出し懐かしくなります。ちなみに3人とも美術系大学に進学希望の高校生です。まだ学部は確定していませんので、色々な画材を試しているところです。

一葉 金魚すくいなのか金魚を食べようとしているのかシュールな画面。モチーフも自分で選び構成していました。金魚以外は石、ガラス、フォークといったそれぞれ材質が違う硬い物で構成されています。硬いものが好きなのかな?ビー玉の半透明の色合いもよく描けています。奥の石も元々は2つともそっけない灰色でしたが、他のモチーフとの雰囲気に合わせて色をうまく作っていますね。

桃果 私が川崎総合に入学した時初めて取り組んだ課題です。形に大きな狂いもなく、影もよく観察して捉えられていますね。箱を置く位置は問題ありませんが、向きが4つともほぼ同じなので、1つだけ向きをずらしてみても良いと思います。他に私が高校生の時に出された課題は 体育館シューズ 空き缶を持った手 胸像 などがありました。色々描いてみて、自分は何が得意で何が苦手かを見つけると良いと思います。是非取り組んでみてね!

史織 瓶の映り込みの描写がよく描けていますね!表面がツヤっとしていて触れたら冷たそうなガラスの質感が出ています。布の青も鮮やかでいいですね。お皿の果物、リンゴかと思ってよく見たらパプリカ・・・?一見よくあるモチーフの組み合わせ見えて、果物の中に野菜が紛れていたり、薬瓶が置いてあるのがちょっと不思議で面白いですね。次回は色でもっと遊んでみても楽しいと思います。(例えば、レモンだから黄色!ではなく、青や緑といった色を入れてみたり、影に紫を使ってみたり・・・)

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