モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

人生相談・占い承ります

2020-05-02 21:48:52 | 学生

オバラです。月曜日の幸介先生のブログに続き、学生クラスの話題で。
ミオスでは、中高生の学生のみ在籍の学生クラスは、火曜クラス(18:30~20:30)と木曜クラス(19:00~21:00)の2つです。学生しかいないので、特に男クラに近い火曜日は中1~高3まで一緒になって馬鹿話しで盛り上がることもしばしば。ほぼ女クラの木曜日はそれほどではありませんが、おしゃべりが始まると長いです。
学校や親の愚痴を聞いたり、人間関係の悩みを指南したり、講師が偉そうに過去の武勇伝を話したり、自慢げに知識をひけらかしたり、毎週話題が尽きません。
(他に学生が通えるクラスは土曜午後クラス13:00~15:00と日曜クラス10:00~12:00がありますが、こちらは社会人の生徒さんと一緒の授業ですので、生徒同士の交流やお喋りはあまりありません。)

こう書くと「絵画教室なのに何やってんの?」と思われそうですが、大好きな絵を描きながら人生相談もできるし、描いた絵でメチャメチャ当たる占いもしてくれるし、制作の進め方を通して社会人になってからの作業効率の良い仕事のやり方までカバーしてくれる、面白くためになる授業だと自負しています。


50代の私や30代の幸介先生だけでなく、社会人になったばかりの加余子先生も、学生に対して目先の技術だけでなく長い目で見た接し方をしてくれているので、ミオスの受け継がれし伝統になりつつあるようです。
加余子先生が中学生に「働くって事がよく分からない。好きな事があったら、それを活かした仕事をするのが理想なの?それで貧乏になっても、尊いことなの?お金持ちになりたいって、欲望なの?」と聞かれていて「おおー!?凄い質問きちゃったなー!カヨコ何て答えんだ?」とワクワクしていたら、「私の美大の友達はね、在学中に絵を描くより、旅して色んな人と会う事の方が好きなんだって気付いちゃったんだって。だからわざと美術と何も関係のない給料の良い会社に就職して、仕事にやりがいは感じないけどバリバリ働いて、お金貯めて海外行くのが楽しみらしいよ。人生って人からどう思われるか常識を気にする必要はないし、こうあるべきって早くから決めなきゃいけないもんでもないんじゃない?自分が一番大切で楽しい事が何かを少しずつ考えて、もし社会人になるまでそれが分からなかったとしても、いつか見付けた時にすぐ実行に移せるように、元手を稼ぐのが働く事と思えば?」と答えていて、泣くほど感動してしまいました。(私が中学生の時に23歳の加余子先生に会いたかった!)
私なら違う答えを言ってしまいます。その質問をした学生は、きっと若い加余子先生に相談したかったんでしょう。人は悩みがある時、一番欲しい答えを与えてくれそうな人を無意識に選ぶと言いますし。

美術以外のたくさんの事が学べる居心地良いミオス。(自分で言う。加余子先生を小さい時から育て、こんな立派な答えを言える人間にしたのもミオスだし!)
閉めているのが惜しいでしょう?収入減ですが、ランニングコストは貯金で賄う!潰れないように頑張るぞ!

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受験・構成デッサンワークショップのご報告。

2020-04-27 22:25:03 | 学生


学生クラス 受験/構成デッサンワークショップ

どうも幸介です!本日は、春休みに実施した中高生対象のワークショップの模様をお伝えいたします。
今回はボール(球体)と紙コップ(円柱)に加工が自由な折り紙の3点をモチーフに、組み方や構図の取り方など、基礎からのレクチャー。デッサン経験のある内部生も、改めてキチンと基本から学び直します。
美術系へ進学する場合、入試でのデッサンがある場合がほとんどですので、本番を意識しての制作となりました。

 皆黙々と制作しています。普段のアットホームな学生クラスから比べると、美大予備校のような雰囲気です。

そしてこちらの作品は、構成デッサンですね。四角に円の模様のついたコースターがモチーフ。そのモチーフが数枚ある想定でデッサンをします。もちろん、渡されるコースターは1枚だけ。画用紙内にどう配置したら美しい構図になるのか考えなければならない上に、何枚ならいいのか、数枚ある時に陰影はどう影響しあうのかなど、情景を想像して描かなければなりません。ただ単にバラバラと並べてもダメで、立体感を感じさせる・奥に抜けるような配置や、見せ場(描きどころ)となるような場所も作らねばなりません。

美術系の高校入試ですと、ここまでの想定が必要なデッサンはあまり出題されないかもしれませんが、美術大学となると、入試のデッサンにはこの「想定する」という事が求められることがほとんどです。モチーフが渡されない場合も当たり前のようにあります。つまり、入試までに何でも描けるようにしなければならないのです。今回のモチーフはコースターだったけど、ちょっと難しかったかな?

授業の終盤では、皆で作品を並べて講評いたしました。この「他者と比べる、講評される」というのが、描くことと同じくらい重要だったりします。上手い人から技術を盗めるし、自身に足りない技術を細かに指摘してもらえる、さらに他者と並べられることで客観的に自身の作品を見つめ直すことができます。

今回ワークショップを受けてくれたサイトの中から何人が美術系進学を志すかは分かりません。もしも本当に進学を考えているとしたら、今回の授業で学んだことを何度も反芻し、徹底的に描いて描いて技術を研ぎ澄ませていってほしいなと思います!

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工芸的絵画「紅白梅図屏風」

2020-04-20 18:23:22 | 学生

今はお休みしていますが、木曜小学生クラスでアシスタントをしているリンです!今回は私が冬休みに訪れた旅行先で見た、尾形光琳の「紅白梅図屏風」についてお話しようと思います。
知り合いに岡本太郎美術館で学芸員をやっている人がいたので、小さい頃はその方に良く話を聞いたお陰か、太郎の作品が好きでした。(岡本太郎がわからない子は、渋谷駅にある大迫力の壁画を作った人だよ、と聞けばピンとくるのではないでしょうか。)
その時のお話の一つに「太郎は日本画家である光琳の影響を大きく受けていた」と言うのもがありました。私はその時から尾形光琳が気になっていて、代表作である「紅白梅図屏風」は特に見たくて仕方ありませんでした。しかしなかなか実物を見る機会がなく月日は流れ...ついに熱海のMOA美術館で見ることが出来たのです!

実際に作品を見てみると、日本画とは思えない迫力に圧倒されました。妖しく、今にも蠢き出しそうな川が中央に流れ、左右には凛と咲いた紅白梅が静かに佇んでいます。なんとも言えない独特な世界観に「凄いなぁ...」と鳥肌が立ちました。今まで見てきた日本画とは一味違う作品で、力強さが半端じゃありません。日本画らしい柔らかな印象とは真逆で、厳つく、堂々とした印象でした。(例えばヤクザの部屋に飾られているような笑)

何故私がこのように思ったか、それにはこんな理由がありました。
この作品は題名にもあるように、「絵画」では無く「屏風」です。そのためこれは絵画としてでは無く、空間の仕切りや風除けのためのインテリアとして造られました。よって絵画的であるというより工芸的な作品になっているのです。私は光琳が日本画家であるため、この作品も日本画(絵画的な作品)として見ていましたが、実は屏風(工芸的な作品)であったため、そこの違いでとてもインパクトを受けたのです。
(太郎は絵画的な作品だけでなく、椅子やオブジェなどの工芸的な作品を数多く造っています。そのため、工芸的な作品も造っていた光琳に影響を受けたのではないかと思います。)

最後に、私がこの作品で注目して欲しいポイントを紹介します。それは《川》です。
川と言えば一般的には「穏やかにサラサラ流れる川で、色は水色!」というイメージがあるかと思います。しかし、この作品の川は、黒を基調とし、銀の渦模様が描かれていて、禍々しいオーラを放っています。私はこんな風に川を表現する人を初めて見たので、とても驚きました。
光琳は、この作品にデザイン性を持たせるために、川を黒に銀の模様を加えて描いたのではないでしょうか?
川の違いにも、絵画的と工芸的との違いが関わってくるのです。

この作品は、何百年も前の人が描いたとは思えないほど格好良く、古さを感じない作品です。このブログを読んで、少しでも尾形光琳と「紅白梅図屏風」に興味を持ってくれた人がいたなら嬉しいです!自由に移動できる世の中になったら、ぜひ熱海のMOA美術館に行って本物の迫力にも触れてみてくださいね!

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デザイン演習

2020-03-19 23:15:23 | 学生


火曜小学生クラスにお手伝いに来ているカナホです。多くの皆さんは美術系の高校では絵画やデザインを制作する授業がある事は分かっても、他にはどのような勉強をしているか知らないと思います。今回は私が通っている高校での面白かった授業を紹介します。
デザイン演習の授業でこんな課題が出されました。
「とある駅前商店街では迷惑駐輪にいつも悩まされていました。店先など駐輪禁止場所に自転車がいつも止まっています。迷惑駐輪を解消するスマートな解決方法を考えてみましょう。(一部抜粋)」
グループワークで1グループ4人、合計10班で解決策を考えていきます。

私達の班は、路面に絵が描かれていればそこに駐輪しようと考えないのでは?と考え、駐輪されてしまう場所にトリックアートを描き、駐輪防止×街興し(インスタ映え)をテーマに発表しました。講評では、美大生と協力などアプローチがあるともっと面白くなりそうだね。とまた新しい発見がありました。
他の班の発表では、「こちらに置いている自転車はご自由にお持ち帰り頂けます!」と張り紙を貼る、という面白案や、チームラボのように歩くと水面や葉っぱが出てくるといった近未来を想定した案などがありました。どれもユニークで実際に実現したらどうなるんだろう…と考えさせられました。

デザイン的思考は、様々な角度から「問題発見」と「問題解決(策を創造する)」を繰り返し、成果を出すための行動を展開します。社会をより良い方向へ変化させる為に常に新しい発想が求められますが、アプローチ方法は1つではないことが今回の授業で分かりました。これからの時代を生き抜く上で、絵を描く事だけでなく自分がどのような価値を提案・提供できるのだろう?と、将来働くのが今から楽しみになりました!

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これから受験シーズンになる人へ

2020-03-16 23:12:00 | 学生

学生クラスの懐かしい写真の数々(自分が制作している写真は1枚も撮られていませんでしたw)

木曜日にお手伝いをしています、4月から大学一年生のコウセイです。
小学生クラスの子供達に「なんで手伝いにきてるのー?」など時々言われるので、アトリエミオスで手伝い始めた経緯と、進路を決めるまでのことについて話します。これからの受験生やその親御さんに参考にでもなればなと思っています。

高校生活はテニス部の活動で忙しく、将来のことについて何も考えずに過ごしていました。(お陰で?関東大会出場まで行けました!)その代わりどのような進路を選んでも良いよう指定校推薦なども視野に入れ、3年間高い成績を維持する努力は重ねてきました。また推薦は欠席・遅刻をほとんどしない人が初めて取れるので、社会に出て目標を持って何かを継続してやり遂げる自信も身に付くのでは?と感じていました。日々コツコツ頑張ってきた結果が出るというのは、運動部で培ったものとも同じだと思います。

いよいよ3年生。しっかりと進路と向き合い始めたのは新学期が始まった辺りです。ですが将来の夢などと言われてすぐに出てくるわけでもなく、すごく悩みました。自信を持って出来ることや得意なことを考えて、自分は人に何かを教えたりすることが好きなのではないか?と思い付きました。きっかけはミオス学生クラスの時ワークショップのボランティアで子供達に教えた体験と、部活動で後輩たちにテニスを教えていたことです。それらは自分の中でとても刺激的だったので、その経験も生かせる教員を目指そうと決めました。

大学選びは基本自分一人で探しました。今はスマホもあるので簡単に調べられます。将来、自分がその仕事をする時に社会や職場がどうなっているかも想像しました。また、就職の時に幅を広げるため教育免許以外に、特別支援の免許(障害を持っている子供達に勉強など教えられる)の資格も取れる大学を選びました。教育関係の仕事に就くためにアトリエミオスの手伝いをしながら、日々勉強させていただいています!

今の状況が続くと外に出る機会が少なくなってしまうように思いますが、色々と経験をしていないと「こんなことしたいな」など思いつかないでしょう。「大好き」や「運命を感じた」などの強い感情ではなくても、「面白そう」という軽い気持ちで沢山のことにチャレンジしてみてください。

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徒然ですが

2020-03-13 23:38:20 | 学生

初めましてではないですが、久し振りのマアヤです^_^。 美術系高校に通う高1です。
のり先生にブログ書いてって言われたので頑張りたいと思います。
最近は学校の課題以外、これといった作品は制作してません。まーもし制作してたとしても、最近は人に見せませんが。だから今回絵は載せません^_^。(って言ってるのに、のり先生が勝手に中3受験間際のデッサンを載せてしまいました。)


自分は自分の過去言ったことにいつも縛られます。
今回も此処で、自分の絵に対しての考えとかを語るとするじゃないですか。でも私がその考えでいられる期間は多分短いんですよ。
大分前のブログに書いた考えの通りに、自分なりのこだわりを持っていきたいと思っていましたが、それに縛られる生き方は自分には向いてなくて、むしろ自分で言った事にすら反抗的。まじで根っからの天邪鬼。初め否定から入ったもの好きになりがち。


だから最近は色々保険掛けながら喋ります。それに人を見てあーそういう人もいるんだーって思えるぐらい客観的に生きていた方が楽しいし^_^。
本当の自分、みたいなのがこの年になるとテーマに成りがちですが、別に脳味噌変えない限り自分でしょって思うからわざわざ考えません。
それは逃げてるって思われがちだけど考えを上手く傾けただけだって思います。


それでも討論したい人が考えて答え出してくれればいんじゃないの?ぐらいラフな方が楽しい。
こんなこと言って何かあった?ってなるかも知れないけど、びっくりするぐらい何もないです。
開き直ったとかじゃ無くて、最初に言ったようにただ単に考えが変わっただけです。次ブログ書くときはまた変わってるかも知れませんしねー。(まじで全然変わってたら消してくださいね、のり先生^_^)


でも楽に楽しくって1番理想です。楽って言うのは悪い意味じゃ無くて、自分にあってるってこと。
そうやって色々把握して、自分を楽な思考に導くのって大切だなぁと思います。
人生楽しく生きたもん勝ちとか全然思ってないし、恵まれてるからこそできる考えだと思うけど、深く考える時があったとしても、根本的なところに「まーいっか」みたいなのがあった方が自分的楽、みたいな。
否定するのも、肯定するのもふらふらしてるのも、人に流されるのも、合わせるのも、別に自分は悪くないと思います。
矛盾もカオスも人間である限り綺麗に紐解くことは出来なさそうですし。
まだ全然理想じゃないけどその理由はまたの機会に^_^。


後、ブログ書くの大変ですね。2時間かかりましたこんな文章に^_^。
^_^←このマーク好きです。
これ将来見たらくっせぇって思うのかな。まーなんでも良いけど。

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積み重ねることの大切さ

2020-03-10 22:54:12 | 学生


マユカ 高1 左2枚 自分の部屋の鳥瞰図 / 右2枚 小学校受験テキストのイラスト

皆さんお久しぶりです!月、水小学生クラスのマユカです。突如学校がお休みになり大量に出た課題に追われています!!さて今回は、岩田先生と小原先生が書いた美術系高校のブログに続き、私が受験生だった頃のお話をしたいと思います。
私は中学3年生になるまでデッサンというものに触れずに過ごしてきました。ただ絵を描くのは好きだったため、デザインをメインに学べる学校に行きたいと考えていました。
デッサンを始めた当初、物の形もろくに取れず陰影のつけ方すらままならず…。今も特に上手い訳では無いですが、かなり酷いデッサンでした。が、私には危機感が欠けておりました。一枚に長い時間をかけているにも関わらず描き込まれていないデッサンを量産し続け、小原先生からも厳しい言葉を毎回頂いておりました。

そんな中、私に転機が!夏休みが終わってしばらくした後にデッサン付きの模試があったのです。
結果はお察しの通りボロボロでした。特にデッサンが。合格判定はCでこのまま行けば到底受かることができない状態でした。この結果を持って小原先生と話し、穏やかに諭され、それからはかなり真面目にデッサンに取り組んだような気がします。また、ミオスに同年代ですごく上手いデッサンを描く人がいたことも私に危機感を与えてくれました。できるだけ毎日デッサンを描き、ミオスだけでなく中学の美術の先生にもご指導頂いたりしました。

この一連の受験期間で学んだことは《常に積み重ねを忘れず努力を怠ってはいけない》という教訓でした。私には昔から追い詰められないと取り組まないという悪い癖があります。(夏休みの宿題を最終日に全部終わらせるタイプの人間です。)
私と同じタイプの人はまず自分の実力を数値化して把握する事が大切です。なるべく早い時期に模試だったり簡単なテストを受けてみたりすると良いのではないでしょうか。とにかく自分の実力に危機感を持つことで「よし、やろう!」という気持ちになると思います。このままで大丈夫と思うことが無いようにしていくことが大切です。
今回の長い春休みで出された課題も計画性を持って取り組もうと思います!

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川崎総合科学高校デザイン科2020年 合格再現作品

2020-03-09 23:03:58 | 学生

オバラです。先週岩田先生が美術系高校受験の合格者をご紹介しましたが、続けて川総デザイン科を合格した3人の『合格再現作品』をお見せします。
今年の試験は90分の制作で、立方体の木材・20㎝程の白い紙テープ(切ったり折ったりの加工をして構わない)、オレンジのピンポンボールがモチーフとして与えられました。3人の中での最高得点は86点でしたが「合格すればいいってもんじゃないよね?なんで86点しか取れなかったと思う?」と問うと返ってきた答えが「モチーフを渡された時『え?こんな初歩的な物だけ?ヤッタ!勝った!』と安心してしまったのが敗因です。」とのこと。「それ私に対して『ずっと難しいモチーフばかり出題して脅してくるから』っていうクレーム?」と聞くと、慌てて否定していましたが、そこまで受験を侮れるとは、偉くなったもんだな、オイ!(笑)

まだまだ形の甘さや描き込み不足は気になりますが、デッサンをする上で口酸っぱく言って来たことが、3人共しっかり反映できていたのは、本当に素晴らしいことです。
・構図は画面の上方へ配置し、物が実物より小さくならないように
・自分との距離感を3つ全て変える(手前・中間・奥)
・素材の特徴を活かすセットをする(透明の物は重ねる、小さい物は手前に置く、軽いものはふわっとetc)
・同系色が多い場合、中でも一番暗いものは少し大げさに黒くし、メリハリを利かせる
・光と影が分かりにくくても、しっかり色幅を付ける
以上の事を十分理解し、身に付いていると感じました。途中、私や岩田先生に頭ごなしに「やる気が見えん!ヘタクソ!一度言われた事は必ず覚えろ!メモしろ!復習しろ!上手く描けない原因を考えろ!」と言われ、凹んだ時もあるでしょう。自分の限界と戦いながら逃げずに挑戦し続け、よくここまで描けるようになったと思います。

受験で失敗するリスクを恐れて、推薦やAO受験という安パイを選択する学生が増えています。恐怖からの回避です。失敗することで自分の価値が現状よりも下がると考えてしまうのでしょう。
受験における優柔不断は、これまでの人生で必死になる経験を避けてきたことと、欲のなさが大きく影響していると思います。15年間自分の限界を知るまでのチャレンジをした経験がない人が多いのかもしれません。穏便に平和にと願い他人との勝負を避けるあまり、自分との戦いも拒絶して成長を妨げているのに気付いていないのです。

枚数を重ねるほど興味が沸き、もっと描きたくなるはずです。学ぶにつれ「自分の手で上達を実感できる」と自信も持つようになります。このチャレンジは、他人の目を気にしてよい点数を取るためのものではなく、自分の好きなものを極める為の手段であり、本当に楽しいものです。
自分の一歩を踏み続けていたら、知らないうちに絵が上手くなっていた。でもやっぱり合格できるか不安、自信消失。試されるのが怖い。才能の無い自分を知るのがイヤ。なにくそ描くしかない、限界までチャレンジだ!自分の力で合格を掴み取った…そんな経験をしてくれた3人に拍手!

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受験悲喜こもごも

2020-03-07 16:38:33 | 学生


ハヤト 中3 左 / 鉛筆  中央 / 水彩  右 / コンテ

岩田です。3月に入り受験生も悲喜こもごも、4月からの身の振り方を決める時期となりました。

今回ご紹介するのは、中学3年生のハヤトの作品。
目指したのは大阪府立港南造形高等学校と、大阪商業大学高等学校デザイン美術コースの2校。大阪という場所故、情報も少ない中で、両校合格という結果を残したことは称賛すべきことです。

左手は大阪商業大学高等学校デザイン美術コースの受験再現作品ですが、正直まだ未熟といった感が否めません。
本人にとっては、第2志望の学校だったとはいえ、将来、クリエイターになることを目指すのであればデッサンは描けた方が良いですし、更なる努力が必要です。

本命の大阪府立港南造形高等学校はうって変わってお題を与えられ自由に創造し絵の具で描くという受験スタイル。
残念ながら再現作品の画像はありませんが、「季節」というテーマを与えられ人をモチーフに描いてきたとのこと。掲載している他2つの画像を見ると分かるように、彼の描く人物は不思議なリアリティーがあり、良い結果をだしたのも頷ける気がします。

話は変わって、受験と言えば私の卒業校である東京藝術大学の試験も始まっています。
各専攻、一次試験の発表もある程度終え、今頃は皆二次試験の課題に勤しんでいることでしょう。
アトリエの生徒ではないのですが、現在私が個人的にしばしばアドバイスをしている藝大受験生がいます。彼は残念ながら今年は一次試験で落ちてしまいました。私としても大変悔しい思いで一杯です。

あくまでも私の拙い経験からの言葉ですが、藝大の受験は本当にシビアです。一般的に「とても良く描けているなあ」という作品でもあっさり落とされてしまうことは良くあります。
専攻によって求められる資質の違いはあれど、デッサンに於いては、徹底して目の前のモノを観察した上で、そのモノに心を震わせ、自分が体現したそれを一枚の紙に真摯に再現しようとしているのかを高い次元で問われているのだと思います。
なまじ描画材の扱いに長けていると手が先行して動いてしまい、観察を怠ってしまったり、「合格したい」という気持ちが強すぎると、その意気込みから肩に力が入って視野が狭くなり、あたかも盲目となってしまうことがあります。

「デッサンをデッサンしてしまう」という言葉が時に使われます。
受験会場近くでは、各予備校が自校の宣伝用のパンフレットを配布しています。そこには前年の合格者が描いた参考作品などの優秀な作品画像が所狭しと掲載されています。
とかく受験生は「こう描けば受かるのか」といった思考で、そうした作品を目標にしようとする故、それらを表面的に真似したくなることがあります。
それは言わば、目の前のモノをデッサンしているのではなく、デッサンをデッサンしてしまっているのです。
そうした作品は、一見良く描けているのですが、やはりどこかうさん臭いものとなってしまいます。

とにもかくにも、そうした二次的な思考や概念といった障壁を全て取り払い、目の前のモノと一体になった時にこそ、真のリアリティが現出してくるのですね。
問われているのは「描き方」ではなく「見方」です。

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高校卒業制作

2020-03-03 21:44:06 | 学生

カズハです。今回は都美術館での高校卒業制作展が中止になり、お披露目できなかった作品のお話をしたいと思います。
制作のきっかけはミオスで海外の女優さんを油絵で描いたことでした。思いの外上手く描けたことから卒制でも人を描きたいという気持ちが湧いてきたのと、小原先生から「人物を描いたら?」と言っていただいたことから、絶対に人を描くぞ!と心に決めていました。しかし「描きたい!」という想いだけでは作品は作れません。そこで様々な人が集まる渋谷が何かヒントになるのではないかと思い、カフェの窓際で人間観察をするようになりました。

外国人観光客、サラリーマン、バンドをやっていそうな人…様々な人が私の前を通り過ぎていきましたが、やはり女子高校生が多いと感じました。可愛い女子高校生が多いなぁと眺めていたのですが、「皆可愛いということは皆同じ顔なのでは」ということに気付き、「誰かが決めた『可愛い』に女子高校生は洗脳され、メイクで理想の顔に近づこうとしている」と考え、そこから計画書を作成することにしました。

渋谷の街にいる3人はそれぞれ違う学校に通う女子高校生。なのに髪型も顔も一緒。ピンクの丸は女の子の可愛さの象徴で、それが渋谷の街を漂っている様子を表しました。
サイズはF100号(縦が約160cm)、キャンバスではなく木製パネルに油彩で描きました。
作品を作る上で注意したことは、顔を可愛くしすぎないこと、ポーズをバラバラにすることです。ただ、このような大きな作品を描いたのは初めてで、想像していた完成図とかなり違ってしまったため、きちんとした試作を作るなど、もう少し計画を練ってから挑めば良かったと反省しています。この経験を今後、美大での作品制作に活かしていけたらと思っています。

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学生クラス・春のワークショップ

2020-02-25 22:00:13 | 学生


中高生向け(小学校高学年ー新5年生から参加可能)の春休みワークショップのお知らせです。
今回のカリキュラムは下記の2種類のデッサンから選択できます。(1日で1枚完成します)


動物の骨や剥製or石膏 のデッサン

1回の授業で完成する本格的な鉛筆デッサン、しかもなかなか普段の生活で見たり触れたりする機会の少ない動物の骨や剥製がモチーフ。(完成させる時間には個人差があります。未完成で持ち帰る場合もございます。)
広い面積に短時間でざっと鉛をのせなければ完成できません。修正も簡単に済ませられるように、やわらかく優しく大まかに描いていく方法を学びます。
最初は少々苦慮しますが、モチーフの輪郭(際)を決めるのではなく、中の形を探りながら立体感やボリューム感を増して、ダイナミックに制作していきましょう。

下記『受験/構成デッサン』ワークショップは、美大・美術高校の入試で出題される【与えられたモチーフを自由に構成しデッサンする】課題に取り組みます。
モチーフの組み方・構図の取り方・エスキースの決め方などの基礎的なレクチャーに加え、一人ひとりの実力に合わせて技術的アドバイスしていきます。
「美術系に進学したいけど、具体的にどのように勉強して良いかわからない。」「将来はイラストレーターやデザイナーになりたいけど、何から始めればいいの?」「自分が本当に美術に向いているか自信がない。」という不安を持った学生(新5年生~新高3)向けのお試し講座となります。

◆ 日  時 ◆  下記から選んでご受講ください
 ❶【剥製・石膏デッサン 】3月19日(木)19:00~21:00  ❷ 【受験/構成デッサン】3月24日(火)18:30~20:30 / 4月2日(木)19:00~21:00
◆ 対  象 ◆ 新5年生~新高校3年生(内部生との合同授業です)         
◆ 持 ち 物 ◆ 持っている鉛筆(あれば6B~4H位まで)・消しゴム(あれば練りゴム)
◆ 受 講 料 ◆ 2,500円(1回)
◆ 内  容 ◆ 鉛筆デッサン

<お申し込み方法>下記の必要事項を明記の上、メールの件名を「学生ワークショップ申し込み」として、e-mailアドレス(mios@ace.ocn.ne.jp)へ、下記必要事項を記載し送付してください。お申し込みの確認とご受講料(2,500円×講座回数)のお支払い方法(銀行振込となります)を返信します。
☆必要事項 ①ご受講希望日と講座名 ②お子様の氏名 ③4月からの新学年 ④住所 ⑤電話番号

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中学生男子の水彩画

2020-02-06 23:05:59 | 学生

どうも幸介です。本日は学生クラスより水彩画のご紹介。全て風景画(空想の風景も含む)ですが、しっかりと建築や陰影が描かれている印象。粗削りな部分はあるけれども、ちゃんと絵と向き合っている感じがして好感がもてますね!!

小学生の時の水彩の扱い方と違い、平筆・丸筆・面相筆を使い分けています。濃淡も薄く溶いた色を重ねたり、部分的に細かくキリっとした描写を入れたりと、技術的にレベルアップしています。水彩絵の具を重ねすぎると、どうしても色が汚れてしまったりボヤけてしまったりと、中々扱いが難しいですよね。どの作品の作者も、「う~ん…」と眉間にシワを寄せながら描いている姿が印象的でした。今回載せた作品達は、細部までしっかり描ききって完成していて、きっと制作者たちの良い糧になったのではないでしょうか。

ちなみに今回ご紹介したのは、いずれも中学生男子の作品。なんていうか、一番微妙な年齢というか多感な年頃なのによく「絵画教室に通おう!」と思いますよね。こんなに男子学生の多い絵画教室、他に無いんじゃないでしょうか。火曜日クラスなんか16名在籍中ほぼ体育会系男子で、運動部の部室かな?って感じです。でも、ふざけたりしつつも、みんなちゃんと絵を仕上げて(しかもこだわって!)るのに単純に感心いたします。自分がこの年齢の時は、色々興味がありすぎてどれも中途半端だった気がするので、みんなしっかりしてるなぁと感じる毎日です。

ということで、「絵に興味はあるけど、静かで上品な”いわゆる絵画教室”みたいな空気はちょっと苦手だな…」という学生の方々、いつでも無料体験をお待ちしております!庶民的で親しみやすい講師ばかりですので、ご安心くださいませ!

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藝大への挑戦

2020-01-28 23:20:57 | 学生


『切先』 藍 高2 油彩

今日は雪交じり、オバラです。19、20日はセンター試験でしたが、この日も雪でしたね。私が共通一次試験を受けた時も雪、寒い試験会場へ馬鹿正直に制服を着てくる現役生を「こいつらアホだな」と横目で見て、自分の頭の悪さを棚に上げ安心していたのを思い出します。

さてこちらの作品、神奈川県高校美術展で奨励賞を授賞しました!
正直、人体のバランスがメチャメチャ、椅子との関係もおかしい、とデッサンの狂いはかなり気になりますが、高校2年生でここまで油彩を自分のものと使いこなせているのは素晴らしい。また自分自身の内面への、この切込み方は魅力です。背景は敢えて上下ど真ん中で白黒に分け、後ろに置いたパネルの柱を脳天に突き刺さっているが如く配置、中央に頭が来るように工夫を凝らした足のトリミングも危うさに拍車を掛け、不安定な17歳の象徴そのものに見えます。
まだ成長過程の未完成な自分を、細い肩・尖った膝で強調しつつ、『切先』つまり『視線』だけは一人前の男の強さで自分以外のものを拒絶もしくは排除するように、こちらに向けて来ます。しかしそれは、未熟な自分を奮い立たせ、屈する事のない精神力をあたかも持っているかのように己に暗示を掛けようと、自らに向けられた『覚悟の切先』なのです。

1年前の自画像から比べると、絵作りの試行錯誤を苦しみながらも楽しんでいると見受けられます。これなら日本で一番受験倍率が高い藝大美術学部絵画科(とは言っても最近は20倍程度に下がっています)も門前払いにはならず、受験する権利位は得られたかなと思います。
私も高2の時に描いた自画像(藍とは逆の、にらめつけながら見上げる構図)が、東京都高校美術展で奨励賞をもらったのを思い出しました。当時は「美大受験しない人達も出品してるんだから、入賞なんて当り前じゃん。」と思っていましたが、藍にもその位の気概と生意気さでこれからも精進していって欲しいです。

オマケ  ちょっと話は逸れますが、私も藍も藝大受験をテーマに描いたブルーピリオドという漫画が好きでよく話をします。他のスタッフや生徒さんにも広めているのですが、スタッフで一番若い大学2年の一平先生は「読むと高校時代(研究所時代)のつらい記憶がよみがえってきて頭痛がした。とても一気には読めなかった。」と言っています。(受験から35年も経っている私ですら、当時の苦しみが思い出され吐きそうになりました。)しかし美大受験のあるある話を一般の人が読んで楽しいのだろうか?と思いましたが、2019年のマンガ大賞に選ばれていて不思議。とは言え読んだ人が藍のこの絵を見ると「ああ、これか!」キューンと来ること間違いなし!

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中高生の常識的な日本画

2020-01-16 22:15:57 | 学生

中学生の日本画

 どうも幸介です。明けましておめでとうございます!今日はお正月だから日本画を、というわけではないのですが、火曜・木曜・日曜クラスの学生達の作品をご紹介。まずは中学生の作品から。どの作品も、陰影や筆使いにこだわり、細かな描写がなされています。完成度も高く、小学生の日本画とはまた違った魅力がありますね!小学生達よりも時間をかけていますので、油絵のように厚塗りされているのも面白いです。昨年の展覧会でも数点展示されていましたが、小さなパネルのわりに豪華な印象の作品となりました。

高校生の日本画

そして次は高校生。こちらも何点か展覧会で展示されていましたね。中学生達の作品に比べ、描写力や構図のこだわりなどの技術面がグッとアップしています。選んでいるモチーフも、より大胆ですね。学生クラスはいつも和気あいあいとした(たまにうるさい)感じなのですが、高校生はお喋りしつつもしっかりと描いている生徒が多いです。高校生ぐらいになると、きれいに纏まった絵(あまり面白みのない絵画)を描きたがる傾向にありますが、日本画という「ちゃんと描いた方がいい」フォーマットと合わさって良い具合に着地しています。

全体通して完成度が高くて良いのですが、僕個人としてはもっと常識をブチ破った作品、「これはやられた」と思うような作品も見て見たかったですね…。ま、今年も始まったばかりですし、今年の学生クラスは人数も多くて活気もありますし、2020年のこれからの作品にも期待したいと思います!!

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血糖値爆上げ祭り

2019-12-24 23:23:10 | 学生

今日はイヴなのにアトリエの大掃除を手伝っていたいた、月・水小学生クラス担当のマユカです!
今回はアシスタントをしている小学生クラスではなく、自分が生徒として在籍している火曜学生クラスのクリスマス会についてお話したいと思います。

今年はブッシュド・ノエルという丸太の形をしたケーキを作りました!
小学生クラスでは皆統一した形で自由にできるのは飾り付けだけだったのですが、学生クラスではケーキの形から何から何まで全部自由に作ってもらいました。

個性的な形をしているケーキや、ものすごい色をしているケーキ…学生達の持つ豊かな想像力には小学生とはまた違った面白さがありました。
中にはクリームに色を付けるために使った着色料を飲み物に混ぜて飲んでいる猛者も…。
終始笑いっぱなしの楽しいクリスマス会ができたんじゃないかなと思います!!

個人的には、去年クロカンブッシュケーキに火炎放射で焼き目を付けたT先輩(椅子にも焼き目を付けてしまい、ノリ先生に激オコされていました!)が、塾の為早退して火の気がなかったことが若干寂しいです。(学生クラスは皆それを残念に思う程、アクシデントに強いです。)

私は昨年の反省を活かして見た目ではなく味重視のケーキを目指しました!ケーキに使うアイシングがびっくりするほど甘いんですよこれが。
なので今年はアイシングを使わないぞと決意して作りましたが、その代わりにホイップクリームを使い過ぎ、結局すごく甘かったです!

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