心 / 瑞希 共に高1 油彩
マユカです!今回は学生クラスから二枚作品をご紹介していきたいと思います。
2週間前にアップした高校1年生の学生2人の油絵と同じ3月頃にスタートした二人。
ナツメ先生も書いていましたが、二人とも高校受験から解放されてから、「何でも好きなことして良いよ!題材も画材も自由!」と声をかけると、F3号の小さめキャンバスにペットの犬を描いていました。どちらも犬の性格によって雰囲気が違って素敵です。それでは一人ずつ順番にご紹介していきましょう。
まずは心。柴犬のおっとりとした雰囲気が背景のふわふわとした雰囲気とマッチしてなんだか癒されるような一枚です。心は長らくデッサンを描き続けていたため、色のある作品は久々。そのためか、はじめ一色のみで描いていましたが、それではパンの焼き色のような毛並みの色が表現できないと、オレンジ、赤などの暖色や濃い茶色を乗せたり体のラインに沿って筆を動かしふかふかとした質感を追い求めることで、思わず顔を埋めたくなるような質感に仕上げました。ほしたばっかりの布団のように、おひさまの香りがしそうな作品ですね。
瑞希は3匹並んでいる犬たちを描きましたが、モノトーンな毛色の濃淡に苦戦していました。黒い毛並みであれば影と光の当たっている場所のグレー、目の黒が埋もれないようにするにはどうすればいいか...白い毛並みであれば影色をどうすればいいか...など、沢山考えながら絵具を盛り立体的に描き上げました。犬に彩度がないため、ネクタイや壁面に色を使っていますが、犬たちがつけているのは赤や黄色などの暖色、背景の壁は寒色にしているからこそ色がメインの犬を邪魔せず、見やすく仕上がっています。物語が読み取れてしまいそうなほど表情豊かな犬たちが魅力的です。
久々の油彩画、伸び伸びとした筆跡から彼女たちの「楽しい!」が見ている人に伝わるような作品でしたね、学校が変わって学年が上がると、忙しくなって絵を描くことをやめてしまう子も多いからこそ、彼女たちが変わらず自由に作品を作ってくれることが嬉しいです!