左 貫志 / 右 李薫 共に中1 岩絵具・和紙・パネル
こんにちは、マユカです!今回ご紹介するのは、先々週のブログに続き、ノリ先生に烈火の如く怒られる中1チームの一員、貫志と李薫の作品です。
それではまず貫志から。
貫志は夕方の陽に照らされるお城を描きました。高く建てられた日本らしい城は、高くそびえる石垣や塀を見るに、相当にセキュリティの強固なお城だと分かります。貫志は小学生のころから油絵などでも日本のお城をモチーフに絵を描いていました。好きなものだからこそ、かなり細かな書き込みが必要なお城の立体感や積まれた石、周囲の木々等で集中力を保ち、チームの中でも最後まで比較的真面目に描いていました。描くところが多く、絵の具の乗りも普段と違うものでもクオリティを高く保ちながら仕上げられていますね
李薫は竹林の間を悠々と泳ぐ金魚を描きました。写真では少し見づらいですが、赤紫の背景にオレンジの金魚と黒い金魚が泳いでいます。アクアリウムのような幻想的な風景の中にも、少しの不気味さがあり、目を離せなくなるような魅力があります。これは日本画という特徴的な画材だからこそ出せる味だと感じます。また、暗くなり過ぎないように明るい色を各所に散りばめました。左側の竹には光を受けて少し透けているようにも感じる黄色を、手前から奥へと続く桟橋の先には、沈みゆく太陽があるのか夕日が明るく周囲を照らしています。これらの光が画面を明るくし、メリハリを作ってくれているんですね。
どちらも夕焼けをバックにした作品でしたが、片やノスタルジックな雰囲気を醸し出し、片や少し不気味な印象を受ける対照的な描き方の絵。彼らの作品は、時間の感じ方を受け取り手に正しく伝えたいときに参考になるかもしれません。