モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

どんな気持ち?

2019-07-18 20:25:54 | 大人 油絵・アクリル


木村 油彩

風立ちぬを観て涙腺が崩壊しました、一平です!
本日はいつも優しく話しを聞いてくださる木村さんの油絵をご紹介します。

今回は木の幹で一休みしているフクロウを描かれました。目がぱっちり開いてる方と眠そうに表情がトロンとなっている方との二匹の表情の違いがコミカルに描写されています。動物の表情を描き分けるのは実はとても難しい事です。そもそも動物の骨格をうまく描けなかったり、描けたとしてもいわゆる図鑑っぽい自然な構図では無くなってしまったりですが木村さんのフクロウ達にはしっかりと表情を感じることが出来ます!

ちなみに動物の表情の違いを学ぶにはディズニー映画を観てみるととても勉強になりますよ!様々な感情や表情を見せる動物達が違和感なく観ている人達に伝わってきます。やっぱりディズニーはすごい!

そして見逃してはならないのがフクロウ達よりも遥かに歳上に見えるこの木達ですね。これだけの密度で描かれながら、主役のフクロウ達をしっかり引き立ててくれるのはやはり色のおかげと言えるでしょう。全体的に茶系の木に白のフクロウ達が羽を休めている構図でばっちり白が映えていますね。そして冬なのでしょうか、少し寒い空気感も感じさせつつ、木の表皮にオレンジや黄色という一見「ここに使って大丈夫?」という色を使う事でフクロウと木という生物の温かみも感じさせています。

バランスが取れた綺麗な絵を描ける木村さん、なので次は新しい描き方を探すためにもオリジナルの動物を考えて描くくらいの意気込みで描いてみても良いかも?!

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問題提起な絵

2019-07-17 23:23:25 | 大人 油絵・アクリル

追川 油彩

自分の目に見えるものを見えた通りに描く近代絵画を、「網膜的」と批判したマルセル・デュシャン。「観念としての芸術」つまり、絵画に本来あるべき「精神性」や「哲学」を喪失してはいけないと唱えた人です。

さて追川さんのこの2枚の絵はどうでしょう?
画面の中に無限の距離感や空間性が混ざり合い、ミステリアスというより、眩暈がするような不安な要素が散りばめられ、足元が、いえ、頭の中がすくわれるような気がします。
黒を基調としながら、下地にショッキングピンクを置いているあたり、「綿密な実践作業にちゃちなアドバイスは不要です!」と、挑戦状を突き付けられているような気持ちで見守らせて頂きました。
目に見えないものを深化させた、この問題提起な絵画。うっかり不可解な詩集を手に取ってしまい「さてどう読み解くのが正しいのか?」自らの陳腐なイメージを試されているようで恐ろしい…というような顔になった皆さん。この絵を前にしてどんな感想を唇からこぼしますか?   オバラ

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一休み、時々、爬虫類

2019-07-12 22:18:31 | 大人 油絵・アクリル


矢作 油彩

調べると先月課題に四万円かかってる事が判明しました、一平です!
本日はいつものんびりと制作されている矢作さんの油絵をご紹介します。

こちらの油絵、10号という少し大きいサイズで描かれていてメインのトンボを食べているカメレオンなどは、ほぼ実物大で描かれて本物のような迫力を感じます!
良い意味で子供のように生き生きとした力の溢れる一枚ですね。
鮮やかなカメレオンたちの色彩がバチバチとうるさく見えずに自然に、でもカメレオンならではのカラフルな模様がお互いに惹き立てあっています。主役のカメレオンに赤色を使うことでとても強く見えてきます。赤は前進色と言われているほど強い色で、使うのが難しい色ですがカメレオンとうまくマッチしていますね!

下手をすると色盲検査のようになる危険があるカメレオンの絵。これだけ多様な色彩を使っていながら色の羅列に見えず、しっかりと体に丸みを感じさせる技術は素晴らしいです。最初に「子供のよう」と書きましたが、図鑑を見ながら細かく丁寧に描かれたカメレオンの皮膚に、子供にはない集中力を持った大人のこだわりを感じます。
背景の茂みの雰囲気も奥に行くに連れて綺麗にフェードアウトしていき、同じ緑でもうまくカメレオンと差別化が行われています。

4月に水曜夜間クラスの皆さんで飲み会を開き、矢作さんの80歳の誕生日を祝わせて頂きました☆矢作さんはいつも「疲れちゃった、今日はここまで!」と一休みしながら絵を描かれています。息を吐かなければ、次の一息は吸えない。息を抜くのはサボりじゃない。その姿を、いつも課題に追われている僕を含めた学校の人たちに見せてあげたいです!

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対比を美しく描いた作品

2019-06-29 03:36:30 | 大人 油絵・アクリル


立野 油彩

皆様、暑い日が続きますね。岩田です。
今回は、土曜日午前クラスに通われている立野さんの作品をご紹介します。

こちらの油彩はご自身で撮影された写真を元に描かれたものです。場所はロンドン、楽しそうに手を繋いでいるカップルがこちらに向かって歩いています。その反面、レンガ引きの道、古びた鉄柱とどこか寂れた雰囲気の路地、更に投げ捨てられたバナナの皮。楽し気な雰囲気と路地裏の打ちひしがれたような雰囲気の対比が美しく描かれた一枚です。

今回の作品は画面もやや大きめで、ご自身曰く、何がしたいかという狙いが定めにくかったと仰っていて、人物の大きさや背景の描き方を何度も修正されていたのを思い出します。そういった悩みも一枚の作品作りにいつも真摯に向き合っている立野さんだからこそでしょう。

とはいえ、低いトーンの中で展開される色使いはやはり独特なものがあり、最終的には立野さんらしさ溢れる作品となりました。

 

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実験的な作品

2019-06-22 01:29:03 | 大人 油絵・アクリル


松尾 油彩

皆さん、お元気でいらっしゃいますか。土曜日は私、岩田です。

今回ご紹介しますのは、土曜午前クラスにいらっしゃっている松尾さんの油彩をご紹介します。
こちらの作品、ご自身で撮影された街の風景を描いたものです。その独特な世界観を持って描かれる油彩は、唯一無二の魅力を湛えています。

下に敷かれた茶系の石材タイルと背景の建物の青色の対比が美しく、それぞれの色の隙間からはビビッドな色が垣間見えます。脇役とはいえ、下から徐々に積層された絵の具同士が響き合い、複雑かつ美しい色合いとなっています。

画面中央に鎮座するのは桜の木です。おおよそそのようには見受けられないという向きがあるのも当然で、最終的な所謂桜の花弁色を置く前に、下色として補色を中心とした絵具を帯状に配しているのです。
更に作者の意向で、その下色を敢えて残し仕上げるということをした為に、点描で描かれた花弁とそれらの色が絡み合い、面白い表現となっているのです。

いつも何か実験的要素を投影し作られる画面は、ご自身が思いもよらぬ効果を生み出しているのでしょう。だからこそ松尾さんの画面からは、いつも新鮮な印象を受けるのです。

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勉強会【花の描き方】

2019-05-25 23:32:48 | 大人 油絵・アクリル


秦野 アクリル

伊藤先生が庭で育てたバラを見て、一回の授業2時間弱で仕上げました。キャンバス地の温かい生成り色をあえて消さずに、ペインティングナイフで荒っぽく塗ったジェッソの冷たい白さをプラスして背景としています。大胆にざっくり描いた花びらなのに、ベルベットな質感まで出されていて感動です。バラの量感を出す為の影は、花の重さ・塊を表現する為に光の位置に注意しながら描かれています。濃密な描き込みと極端に手数を減らした部分の調和が完璧!「こういう絵がサラッと描けるようになりたくてアトリエ入ったのよ!」というクラスメイトの声が聞かれました。

オバラです。本日、社会人 / 学生対象の勉強会が行われました。毎年岩田先生主催のこの講座は大盛況で、今年は「隅っこでも立ち見でもいいので参加させて下さい!」とまで言われました。
『心のままに筆を動かす』とよく聞きますが、残念ながらそれは最低限の技術や知識なくしては不可能です。
幼稚園児対象の小学校受験クラスでも、「子どもには無限の想像力がありますが、空想の世界を表現する技術や方法が未発達ではうまく絵を描く事はできません。そこで私達は表現の基礎を教える事で子どもの想像力と小学校受験で必要な巧緻性を十分に引き出したいと思っています。」と、うたっています。
そんな基本の技術を、今回は【花】のみを活かすことに焦点を当てましたので、参加者の多くの方が理解できたのではないかと思います。あとは向上あるのみ!ですね。

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優しい光

2019-05-17 20:46:07 | 大人 油絵・アクリル


増村 油彩

小学生の時にピアノをやっていたと言っても信じてもらえません、一平です。
今回は水曜夜間大人クラスの増村さんの油絵をご紹介します!

少し朽ちているような印象の壁に女性が座り込みチェロが横たわっています。この女性はロシアのチェロ奏者のソロ・ガベッタという方をモデルにしています。
薄暗い空間の中を大きく黄色い壁面と青い床面に分割しています。実際は冷たい印象の打ちっぱなしのコンクリートですが、青などの寒色の他に緑・紫などの中明度の色、更にはイエローオーカーやオレンジ、ピンクを入れています。床面にも黄色のような暖かい色が入っていたり、と様々な色彩が散りばめられています。現実では全部同じモノトーンのはずが、表現者次第でこんなにもたくさんの色を使えるのがやはり絵の良いところですね。画面の全体的な明度は少し暗く見えますが、とてもポジィティブな印象を受けます。

そしてこちらの絵、なんといっても光が素晴らしいです!光の方向が分かりやすいのはもちろんですが、ここまでたくさんの色を使っていながら濁らず、明度が崩れないで光を保てるというのはなかなか出来ることではありません。
光は全てのものを視覚化する現象であるとされていますが、絵において光は現象ではなく表現する道具として使われてきました。見せたいものを強く見せるためのスポットライト的な光、全体を淡く表現するために曇り空の時の太陽のような弱い光、今回の増村さんの油絵も寒色の空間に優しい暖かい光を描くことによって全体の印象、さらには女性とチェロのパートナーのような信頼関係まで感じ取ることが出来るのです。

普段皆さんが絵を描く時「どんな色を使おうか?」、絵を見た時「この人はどんな色を使っているのかな?」など「色彩」で見たり、考えている方がいれば、次は「光」で見てみるのはどうでしょう。様々な光をコントロールできれば、色彩とはまた違ったアプローチで絵を描く事が出来ますよ!

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鋭い観察眼、繊細且つ多彩な表現力

2019-04-20 00:47:33 | 大人 油絵・アクリル

坂本 油彩

毎週土曜日、お目にかかります岩田です。
今回は土曜日、午前クラスにいらっしゃっている坂本さんの油彩をご紹介します。

坂本さんは、動物を描くことが好きです。というか多分、動物に対して大いなる愛情を持って接しておられる方だと思います。
此度は、漁村の港に佇む黒猫。猫は、ご自身の絵の中でもしばしば登場するモチーフですが、全身真っ黒の猫を描くのは初めてです。

港ならではの味わい深いコンクリートの表情と黒猫の対比が素晴らしく、黒色という限定された色幅の中に微妙な色彩の変化を持たせ、毛並みを丁寧に描いています。
又、経年変化でシミや汚れが付着し、ひび割れたコンクリートも潮の香りが漂ってくるような、しかしその色合いはかくも美しく、坂本さんの世界感を表現しています。

作者の鋭い観察眼と繊細且つ多彩な表現力には、いつもながら敬服しますが、こちらの作品は今までの中でもレベルの高い作品と言えるでしょう。又、猫への愛情もひしひしと伝わってくるのでした。

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色同士の響き合いを楽しむ

2019-04-13 20:41:21 | 大人 油絵・アクリル

本山 油彩

岩田です。
本日は、土曜日午後クラスの本山さんの油彩をご紹介いたします。

ご自身、ミオスに通い出してから油絵5枚目位の作品。以前、油彩をやられていたとのことですがアトリエに来てから、あらためて腰を据えて再開されたとのことです。

モチーフは、本山さんのお祖母ちゃんを描きました。
描き進める上で、どのようにフィニッシュに持っていくかを思案する中、今までは比較的元となる画像に忠実に描いていましたが、ナイフを使って表現したことがない様な絵の具の表情を手掛かりに画面を作っていこうということになりました。
更に私の中では、感覚的に色をぶつけることで、色同士の響き合いを楽しんで貰いたいという気持ちがありました。
元々ものを描写する力は持っていらっしゃる方ですが、色に関して言えばもっと様々なチャレンジをする中で、所謂自分の好みのようなものを探っていかれると良いのではないかと感じています。

こちらの作品は、身近な血縁を描いた故の何とも言えない存在感が素晴らしく、背景の表現との絡みも美しい効果を上げています。
お祖母ちゃんにプレゼントをされるということで、さぞ喜んで頂けることと思います。

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吸収と拡散

2019-03-16 01:46:42 | 大人 油絵・アクリル

麻場 油彩

土曜日は岩田がお届け致します。

今回は、土曜日午前クラスの麻場さん。油彩を描き続けている方です。暗がりの中のオープンカフェと言いましょうか、灯りが灯る下でテーブルを囲んでいる風景ですが、情景がとても自然に表現されています。

卓上に灯された蝋燭、それを中心に人々の顔や周りがほの明るくなっています。そこに充てられた色の微妙な差異が上手く響き合い、その場の雰囲気を魅力的に描き出しています。手前から奥にかけて、人のシルエットにさえぬくもりのようなものを感じますね。

普段、幾枚かの画像などを組み合わせたりしながら一枚の絵を創作していくことも多い麻場さんですが、今回の油彩は、元の実画像に対して、比較的忠実に描かれている点では、ご本人の中で、対象を素直に描いてみるという意図があったのかもしれません。
とは言えその色合わせなどは、麻場さんの審美性を感じることもできます。

そういう意味でいうと、此度の行為はどちらかというと、「吸収」と捉えることができます。その反対に、自分の創造する世界を画面に投影させることは「拡散」です。吸収という行為がしっかりできる人は、又拡散という行為もしっかりできる。お互いは振り子の両極みたいなものだからです。
だからといって、全てを2言論的に語るつもりはありませんが、偏ったフィルターをかけずに素直に吸収できる人は、その吸収したものを上手にはき出すことができるのでしょう。

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柄じゃなくても

2019-03-14 23:23:00 | 大人 油絵・アクリル

木村 油彩

花粉が無くなれば世界から戦争がなくなるらしいです。一平です。
本日はいつも誰にでもフレンドリーな日曜クラスの木村さんの油絵をご紹介します!

今回の作品のハイライトは、なんといってもこの目を惹くロマンチックな絵作りと言えるでしょう!2人の男女が浜辺で沈みゆく夕日を見ているのでしょうか、登りゆく朝日を見ているのでしょうか。全体の空気感は寒色系が多いのに奥の太陽により暖かい雰囲気が感じられ、優しい絵になりました。
海の上に浮かぶうろこ雲もとても美しく、この空の効果は、横に広がる水平線と波打ち際を、縦方向に引っ張り奥行きを出させる素晴らしい構成として一役買っています。
女性のドレスの質感や海の水面の表現など細かいところは、さすがミオス・ベテラン!といった所です。

そしてこの絵の最も凄いところは「描いた人がどんな人か分からない」という点にあると僕は思います。例えば、ピンク色の背景に可愛らしいキャンディやケーキが描いてある絵を見たら、ほとんどの人が「描いた人は女の子だろう」と考えると思います。でも描いた人が全身黒い服の長身男子だった場合、「驚き」や「その人やその人の作品に対する興味」がもっと湧いてくる、という良い意味での裏切りが発生するのです。要はギャップです。

僕は制作過程を見ていたのでどんな方が描いたか知っていましたが、もし完成したこのロマンチックな絵だけ見たら「若い女性の方かな??」と思っていたでしょう。そこが木村さんの作品の凄い所です。(狙ってやってないから更に凄い!)
過去のメルヘンな絵もぜひご覧頂下さい。

「自分ぽくない絵」を描くというのはとても難しい事です。「型破り」は型を知らないと破れないからです。なので最初は難しい事ではなく「普段はこっちの色を使うけど今日はあっちにしてみよう!」や「普段は人物ばかり描くから今回は車にしてみようかなぁ」など小さな実験や近くの所から少しずつ変えてみると、いつもと違う雰囲気で描けて、見る人を騙せるかもしれません。(笑)
皆さんも木村さんのように、たまには「柄じゃない」絵に挑戦してみるのも良いかもしれませんね!

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明治学院のチャペル

2019-02-16 00:51:46 | 大人 油絵・アクリル

英保 『明治学院のチャペル』 油彩

岩田です。今回は、英保さんの油彩をご紹介致します。
こちらは、本日まで開催されていましたグループ展に出品された作品です。白金にある明治学院のチャペルがモチーフ。
英保さんが撮影された画像を拝見しますと、赤茶色の煉瓦がとても美しく、急勾配の屋根が特徴的です。

調べてみますと、大正時代に建造された建物のようで、時代を経た現代にあって、威風を感じさせる堂々としたチャペルです。
英保さん、以前にもブログい書いたように、足繁くネタを探しに歩かれています。「こんな場所はどうでしょう?」といった具合に、しばしば撮影された画像を見せてくれるのです。
こちらのチャペルの画像を見せて頂いた時も、構図の切り取り方も含め、良い絵になりそうな予感を感じました。

英保さん、選ぶ建物が比較的直線を多用したデザインを有するものが多い気がします。
今回も縦に通った柱が等間隔に並んだ外観、幾度かの修正を重ねながらの作業でしたが、何よりも屋根のスレートは、拘りを持って描かれた部分です。小原先生の指導を仰ぎながら、熱心にその平板が並ぶその質感を描いていたのが印象的でした。
出来上がった作品も、建物から感じる威風をそのままに表現しています。

油彩、水彩共に様々なチャレンジを続け、これからもまだ見ぬ新たな境地へ踏み出していってください。

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描くことを素直に楽しむ

2019-02-09 00:58:04 | 大人 油絵・アクリル

清水 油彩

岩田です。今日は、雪でした。凄く寒いなーと思いましたが、今年は逆に暖冬だったんだなと感じた次第です。

今回ご紹介しますのは、土曜午後のクラス、清水さんの油彩をご紹介致します。題材は、グスタフ クリムト「接吻」。
実在描写と装飾的表現が融合した、1900年代の初めとしては、画期的な表現形体だったこの絵も、琳派といった日本の芸術の影響を受けて描かれていたことも見逃せません。
そして、クリムトの描いた作品が、今を生きる人の心をも捉えているということが、様々な意味で、素晴らしい作品であるという一つの証拠なのだと思います。

清水さんも大変お若い方ながら、古い時代、オーストリアのウィーンで描かれたこの絵に心を動かされた一人です。
こちらの作品、ただの模写ではなく、例えば、同心円状、格子状の模様の中にも、色を変えてみたり、そのかたちに変化を付けてみたりと、随所に彼女ならではの表現がちりばめられています。
しかし、これが油彩として初めての作品でありながら、何とも力強く、又遊び心に溢れた絵に昇華されたのは、清水さんが、「接吻」に感動し、更に、描くことを素直に心から楽しんだことの現れなのでしょう。

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英保さんグループ展のお知らせ

2019-02-07 23:23:18 | 大人 油絵・アクリル

土曜午前クラス英保さんの展覧会のお知らせです。今度の日曜日から有楽町で元同僚の方々とグループ展を開かれます。ぜひ皆様ご高覧下さい!(先週の土曜日、私オバラと岩田先生が二人共お休みを頂いた関係で、残念ながら英保さんの出品する作品の完成写真を撮ることができませんでした。上記の作品は、昨年の大人クラス生徒作品展に出品されたものです。後日撮影して改めてご紹介させて頂きます。)

「おおぞら展」
2月10日(日)~2月16日(土) 11:00~18:00(最終日17:00まで)
交通会館(JR有楽町駅前)地下1階 エメラルドルーム
千代田区有楽町2-10-1
Tel 03-3214-4288

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二つの草花

2019-02-01 00:52:29 | 大人 油絵・アクリル

相澤 油彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは相沢さんの油彩画です。初めての油彩画でしたので、筆使いを意識して変えてみたり、ナイフを使って絵の具を置いたりと色々実験されながら制作されていました。

まず左の作品ですが、柔らかい色合いで纏められていますね。様々な草花が描かれていますが、注目して頂きたいのはそれぞれの形と組み合わせの面白さです。パズルのピースが組み上がって全体の絵が見えてくるように、一つ一つの草花が組み合わさって可愛らしいブーケとなっています。左右対称に見えて、微妙に非対称であるのも観ていて楽しいですね。
右の紫陽花は、筆で塗るというよりも絵の具を置いていく様にして描かれているので、花の部分は少し立体的になっています。水彩にはない、油絵の特徴ですね。両方の作品にも言えるのですが、背景の色を見てみましょう。どちらも、主役の草花を引き立てる補色になっていますね。左の作品は黄色いバラと葉の緑を引き立てる為に紫色が使われ、右の作品は青と紫の紫陽花を引き立てる為に、黄色が使われています。(補色って?という方は、"色相環補色"で検索してみて下さいね!)

まだ新品ピカピカの油絵道具で制作されている相澤さん。筆が掠れて乾性油が無くなる頃には、一体どんな作品を描かれているのか楽しみですね。

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