モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

操り人形ラスト

2024-07-15 19:19:08 | 小学生 工作

オバラです。ゴールデンウィーク明けから2ヶ月、私はほぼ『操り人形』ネタしかブログで書いてきませんでしたが、それも今回で最後です。

元々は「生徒作品展の展示で使った板や棒の材木を、ただ捨てるのも芸が無い。作品に利用できないかな?」が、今回のカリキュラムの発端です。その後、なつめ先生や一平先生(元小学生クラス生徒で後のスタッフ)にアイデアを募りました。

私が電鋸で適当に切った端材から、150個の作品が生まれました。廃材工作は、最初はガラクタにしか見えないものが、自分の手でどんどん変化し、命が吹き込まれていくのが面白いところ。そりゃあ愛情も湧くというものです。

とは言え、ただの飾りでは愛着までは湧きません。でも今回の制作物は動かせるのですから、遊んでいる内に好きになっちゃうでしょう!?(球体関節人形も動きますが、ポーズを変えられる程度でしたからね。)

YouTubeで公開した人形劇は、子どもたちの意外な一面を垣間見られる、大変有意義なカリキュラムでした。(アイデアを出してくださった大人クラスの原さんに感謝!)
率先してリーダーになった子、人前での発表はできず不参加の子、人をまとめるのが上手い子、指示待ちな子、褒めるのが上手な子、緊張してガチガチな子、アドリブの効く子、柔軟に人の意見を取り入れられる子、絶対譲らない子、劇に出たかったのに未完成で出演できず大泣きした子、全て絵を描いていただけでは分からなかった特徴です。それぞれの個性を自然に認め合っている子どもたちに、教わるものが多かったと感じています。みんなありがとう。またもやきっと、私が一番楽しかったよ!

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YouTube操り人形第4弾

2024-07-14 10:34:11 | 小学生 工作

日曜日ですが、木工・操り人形 第4弾いきます。ラスト の水曜クラスは、「手前から出演させたい」などの希望があって、床でやらせてみました。子どもたちが寄りかかっている木製ボックスは出窓の棚を分解した物ですが(大人クラスの生徒さん達、気付きましたか?)、今までのクラスも本人たちが「演出上、棚は邪魔になる」など、色々実験した上で申し出てくれました。より良いものを作りたいという意気込みと創意工夫が素晴らしい!

が、皆さんこの無茶振りを、自分に置き換えてみてください。
突然上司から、顔は知ってるけど話したことは無い他部署の人間(年齢は20代~40代、50代~70代など、ざっくり近しい)5人無作為に組まされ、「今から30分で即興人形劇を作ってください。その後40人の前で披露、YouTubeも撮影します。」と職種と全く関係のないジャンルの仕事を強要、しかも撮影中も「カーット!声ちっさ!あと左の人形が見切れてるから、もう一回撮り直し!」なんて鬼監督から罵声まで飛んでくるとしたら?

そんなブラック企業、訴えますよね?辞めますよね?病みますよね?でも子どもは「なんで絵画教室なのに、芝居しなきゃいけないの?」など文句も言わず、真面目にやるんだな。すごいよ、君たち。尊敬するよ。

という訳で、少々間延びして長いのがしびれを切らしますが、黙って最後まで見てくださいな!こちら

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YouTube操り人形第3弾

2024-07-13 18:07:31 | 小学生 工作

木工・操り人形 第3弾です。 火曜クラスは、ショートストーリーを作るのが上手な子が多く、たった40分ほどの短時間で、お話・配役・演技を決定し、リハーサルから本番まで良くこれほどまでの完成度で仕上がったと感心してしまいました。ひとえに、日本の小学校の義務教育のレベルの高さでしょうね。 大人しい子にはセリフを少なくし、声の大きい子には主役をやらせ…など、私が勝手に決めたグループ(学年もバラバラ)で最大の結果を出す子ども達。カメラを見つめながら、実はちょっぴり感動の涙が出ていました。

アドリブまで入れた5・6年男子チームもあり、出演者までもが笑いをこらえているのを見て、低学年のお客さんがとっても楽しそう。そんな笑い声まで入っていて、これまた微笑ましいんですよ!私も彼らのセリフ「おい今、何時だと思ってんだ!」「ソーセージ」のダジャレに「お前ら50代のオヤジか?」というツッコミをこらえるのに精一杯でした。
YouTubeはこちらです。





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YouTube操り人形第2弾

2024-07-08 23:39:51 | 小学生 工作

木工・操り人形 第二弾! 授業日数が1週少なかった木曜日は、動画を撮った日のほとんどの時間を仕上げで使ったので、「右あげて♪左あげて♬」のセリフに合わせての動作のみでしたが、月曜クラスはかなり練習時間があったので、ショートストーリーができそうな子達にはやらせてみました。 大人が見て面白いとか、そうでもないとか、ご意見はあると思います。しかし突然に組まされたメンバー(普段仲が良いという訳ではない)と、20分ほどでこの芝居を作ったと考えると、驚きませんか?
しかし川崎市制記念日とぶつかり欠席者が多く、出演者が少ないのが残念。

ユーチューブはこちらです。



欠席して人形劇ができなかった子達↓



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操り人形完成1

2024-07-01 23:13:03 | 小学生 工作

全員ではありませんが、木曜クラスが一番乗りで、『操り人形』完成しました!(制作過程はこちら
せっかく動く工作なので、動画でご紹介します。 動かし方の練習不足でドタバタですが、温かくご覧頂ければ幸いです。

ユーチューブはこちらをご覧ください!






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操り人形5

2024-06-10 23:35:05 | 小学生 工作

オバラです。小学生クラス5・6月のカリキュラム『マリオネット(操り人形)』の中間報告第五弾。頭頂部や関節にヒートンを入れ終わり、紐で吊り下げられる子が増えてきました。
「スカスカの木口(こぐち)にヒートンを付けない」「真上に垂直にヒートンを付けると、重量のあるボディに耐えられないので、後頭部に付ける」「頭がぐったり下がってしまう場合、ヒートンを付け直す位置は?」「肩が上がらないのは何故か?」「四つ足の動物タイプの形には、背中のどこにヒートンを付ければ釣り合いが取れる?」「つま先に紐を付けるのと、膝に付けるのでは、動きの違いはどうだろう?」
全てが試行錯誤。疑問と工夫・解決の繰り返し。真剣で、一生懸命で、夢中です。

巷では、プログラミングから教えてもらえるロボットスクールが大人気ですが、アナログだって負けていません。
前回のブログで「イスを使わず立って、作業させています。」と書きましたが、誰一人「疲れた」と言わず、フットワーク軽く足りないパーツをのこぎりで切り出し、指を切ってもグルーガンで火傷してもへっちゃらです。
失敗もポジティブに捉えて、新しいチャレンジをする姿に成長を感じます。

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操り人形4

2024-06-03 23:48:38 | 小学生 工作

オバラです。小学生クラス5・6月のカリキュラム『マリオネット(操り人形)』の中間報告第四弾。6月に入っていよいよ組み立てる作業に突入しました!
ヒートンや丸環、ネジ、画鋲など、小さな部品をラジオペンチなどを使用して木にねじ込むので、部品が無くならないよう机上で、また、固い木に穴を空ける時に力を入れやすくする為イスを使わず立って、作業させています。

どうです、この真剣な表情。一度やり方を教えると、1年生でも一人でやり抜きます。「先生、手伝ってぇー!固いー!」のコーラスを予想していたので、いささか拍子抜け。

平面的な組み立て方にならず、前後に立体感を付ける事、動作や動きを感じられる構成にする事、『肩・肘』、『股関節・膝』など、関節を多くし過ぎると操る糸がこんがらがるし、骨がバキバキに折れた首吊り人形になってしまう、と注意して、そこだけは少し口出ししました。

誰一人、似たような作品にならず、オリジナリティーあふれる作品になってきています。工具を扱うのも得意になってきました。これは完成が期待できそう!
そうか、この作業が楽しくて、一平先生もなつめ先生も「記憶に残る楽しい制作・第一位」だったんだね。

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操り人形3

2024-05-27 22:35:06 | 小学生 工作

オバラです。小学生クラス5・6月のカリキュラム『マリオネット(操り人形)』の中間報告第三弾。必要なパーツ(数・サイズ・形)は、ほとんど揃えられて来ました!
今回の制作は、1年生~4年生のチームと、5・6年生のチームに完璧に分けています。(私は5・6年担当)
低学年には最初に全貌を説明しても、今やっている目の前の作業が何に値するのか分からないので、一工程ずつぶつ切りに指示します。足並みをそろえないと目が行き届かずに怪我をすることもありますので、一斉に同じ作業をさせます。

高学年には、一番最初の導入で大まかな工程や仕組みを板書。木で操り人形を作るには、どの段階でどのような作業が必要か、なんとなく覚えてもらいます。
その後は違う事をしていても、何も言いません。自分の頭で考えてその順序でやっているならそれでいいし、間違っていたって回り道すればいいだけだし。やり方は一つではないですしね。
道具だけ「のこぎりはココ、ペンチはココ、やすりはココ、ペンキはココに置いとくねー。」と声掛けします。高学年は力があるので、ちょっと危険な道具の使い方をしても、切りそうになる前にセーブできます。だから怪我しても大した傷にならない。(力が無いから、「あ!危ない!」と思っても、ストッパーが利かずにザクっとやっちゃうんですよね。)
あごの大きい電工ペンチ、先端の細いラジオペンチ、ワイヤーを切断する為のニッパー、太いボルトやナットを掴む為のプライヤーをどさっと置いていますが、一度試して上手くいかないと道具を変えて…と、ちゃんと用途に合わせた道具を選んでいるから素晴らしい!工具の扱いって、なんか楽しいよねー!

立体制作は平面絵画のような小手先のテクニックが通用しないので、どのように導けば子どものイマジネーションが広がるか、講師の力量が試されます。腕が鳴るぜ!
と言いつつ、5月の頭から咳喘息であまり声が出ないので、普段よりやや暴力多め。医者によるとあと1ヵ月は声が出ない状態が続くそう。危ないと思ったら手近な木の棒でスパーンと殴るので、弾け過ぎないでね!

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操り人形2

2024-05-20 22:59:07 | 小学生 工作

オバラです。小学生クラス5・6月のカリキュラム『マリオネット(操り人形)』の中間報告第二弾。
いよいよ低学年も、のこぎりにチャレンジする子が多くなりました。おっかなびっくりの及び腰ですが、意外とイケる!イケてる!
のこぎりで難しいのは、切ることではなく、木を抑えること。低学年は体重が軽すぎてしっかり踏み込めません。そこで子どもが足で木を押さえている上から、こちらも靴で踏みつけ、ダブルで抑えてあげます。動かぬように抑えられれば、後は地道にギコギコやればOK。
ちなみに子どもに軍手は履かせませんが、講師は履きます。力の加減を誤っても自分の手は切らないけど、他人の手は勢い余って切っちゃうんですよねー。軍手に血がにじむほど切られていますが、それだけ一生懸命なので気にしない。

小さなパーツに切り分ける前に、一度大まかな形を組み立ててみます。薄い木をサンドして厚みをつけるようにばかりしていると、パズルのように平面的なつまらない人形になってしまいます。三角に切って前後に角度を付けたり、真ん中を空洞にするなどして、密度が無くても軽いまま幅・厚みをだせるよう指導します。
木の彫刻(置物)なら重くてもいいのですが、片手で持って操れなければいけませんからね!

接着してから着彩すると、単色になってしまったり、汚く雑な塗り方が目立ってしまうので、どこのパーツにするか決めていない状態で色を塗らせてしまいます。カラフルな積み木がたくさんできて綺麗です。1つ1つ違った模様を描く子もいます。
但し顔などは書いてはダメ!具体的に描くのは禁止。全て塗る必要は無し。無垢の木肌そのままの部分があってもOKです。
来週の報告もお楽しみに!

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操り人形1

2024-05-13 22:45:28 | 小学生 工作

オバラです。小学生クラス5・6月のカリキュラムは『マリオネット(操り人形)』
私がゴールデンウェーク中に妹の工場に電動のこぎり(とは言っても、本来は鉄を切る恐ろしいパワーのごついマシーン)を借りに行き、木を小さめに切ってきました。その木端を組み合わせたり、自分で好みの形に切ったり割ったりしてパーツを作り、ネジやタコ糸を使って動かせる人形を制作します。
13年振りにこのカリキュラムをやろうと思ったきっかけは、一平先生やなつめ先生が小学生クラスの時に一番楽しかったカリキュラムとして、リクエストしてくれたからです。なんと二人共、ちゃんと取ってあって見せてくれました!「そんなにお気に入りの作品だったんだ!」と私の方が嬉しくなってしまいました。

のこぎりは、高学年はほんのちょっとデモンストレーションしただけで、上手に使いこなしています。たまに「なんかこの棒、固いんだけど?」「いやそれ、イスまで切っちゃってんじゃん!」ということはありますが、変に負荷を掛けて折ってしまったりせず、しっかり切れているから感心、感心。
どうです、この真剣な表情。木工、いいな。私が楽しい。どんどんうまくなって、その内参戦してくる後輩たちのサポートを宜しくお願いします!

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30周年記念制作

2024-02-05 20:44:08 | 小学生 工作

オバラです。お陰様でミオスは6月に30周年を迎えます。そこで小学生に、おねだりしました。

「皆からお祝いの花輪が欲しいです!カラフルな紙で周りの葉のような飾りを、中央の花はカラーセロファンで作り、モールを巻き付け、ミニイーゼルに飾りましょう。どうぞド派手にお願いします!
花輪は2月中の1ヶ月間、外の踊り場・階段に飾り、道行く人に自慢させてください!3月に返却します。」

できた花輪はこちら。今時パチンコ屋さんでも見掛けませんが、ちょっと楽しいでしょう?外に置いても大丈夫なように、水に強い素材を使いました。
返却する時は無地のプレートをあげますので、家族のお祝い事に使うと喜ばれるかも?(私も知り合いの店の10周年と60周年記念に差し上げましたが、爆笑でもらって飾って頂けました。)

絢爛豪華(と言うより数で勝負?130個!)な花輪に、商店街を歩く人がみんな足を止めて見ています。入口前の道路を掃除していると、見ず知らずの方からお祝いの言葉を頂くこともしばしば。もうしばらく見せびらかすつもりですので、ぜひ生で見てくださいネ!

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動く粘土〆

2023-07-15 22:41:44 | 小学生 工作

オバラです。小学生の作る『球体関節人形』、いかがでしたか?ナツメ先生が「私が小学生クラスの時のカリキュラムでは、木とヒートンと凧糸で『操り人形』だった。」と書いていましたが、調べてみると12年前のカリキュラムでした。当時のブログはこちら

時代の変化に合わせ、進化した教材を取り入れてみましたが、130人に作らせた感想は「小学生にはちょっと難しかった…」かな?(今更言うな?)
この写真の作品は、ほとんど高学年の子です。球体関節の構造、レゴの大きさ、見本の感想から、「これはあまり大きく作ると立たないぞ?」「先生は足首が2足歩行の肝、と言ったけど、見本のロボ3体は、全部腰にも関節が入っている。入れておこう。」「制作途中で2足で立たなくなってもいいように、4足でも恰好良いデザインにしないと。」と、手先が器用になっている事に加え、賢くなっていると感心しました。

色んな経験して、いっぱい失敗して、自分の武器を増やし、備わった才能を活かし、限界を知り、チャレンジ精神を養い…美術を通して成長できることがたくさんあると証明されているようで、本当に嬉しいです。

7月15、16、17日は、3連休させて頂いております。間違えてお出でにならぬようお気を付けください。月曜日のブログもお休みさせて頂きます。

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球体関節人形の作り方3ー着彩

2023-07-12 23:15:04 | 小学生 工作

ナツメです。小原先生とサヤカ先生に続き、小学生クラスの球体関節人形の作り方についてご紹介します。昨日までの記事は肉付けまでの説明でしたので本日は着彩から!

①絵の具で着彩

骨組みや肉付けで動かすための土台が出来たら、設計図を元に着彩します。パーツごとに色をつけ、顔や模様も描き足していきます。今まで白かった人形に色がつくと命が吹き込まれたように一気に見栄えがします!ここまで来ると段々と完成が見えてきて手早く作業したくなりますが、下の粘土の色が見えないように隙間なく塗りましょう。今回はタミヤのラッカー塗料を数色用意して、ロボっぽい銀や鈍色・蛍光色の模様も付けられるようにしました。戦車などの塗装技法「ウェザリング(風化した汚れ)」という汚し塗装の絵具も揃えていましたが、子どもにエイジング(経時)の良さは伝わらず、130人誰も使いませんでした。

しかしここでも難関が…絵具をべったり塗り過ぎ、関節のところまで垂れたり付いてしまうと、固まってしまいます。絵具には支持体に定着させる為の糊が含まれていますが、それが球体を接着してしまうのです。絵具が乾いてから無理に動かそうとして、ぽっきり折れてしまう子が続出…

②パーツを増やして完成度を上げる

自由に着彩だ!とは言っても、元の形は変わらないので塗るだけでは限界があります。豪華にしたいからと言って絵の具を塗りすぎてしまうと、色が多くて見づらくなったり、絵の具同士が混ざってせっかく綺麗に塗った色が台無しになってしまいます。そこで、余った粘土で作ったトゲやツノ、爪などのパーツを足して形のクオリティをあげました。他にも色画用紙で羽や武器を作り足すなど、理想の人形に近付けました!

以上で完成です。自分の設計した人形を実際に動かすことができると楽しいですよね。家でもポーズを変えてみたりして遊んで下さい。
私がミオスの小学生クラスに在籍している頃は、木材とヒートン・凧糸で『操り人形』を作るカリキュラムがあったのですが、関節パーツのような部品が手頃に買える時代になり、できることもグレードアップしているなと感じました。
今回制作した人形たちは
9月の展覧会で一堂に会する予定なのでぜひ会いに来て下さいね!

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球体関節人形の作り方2ー肉付け

2023-07-11 21:47:19 | 小学生 工作

すでに本格的な暑さですが、これからもっと暑くなる真夏の気配に毎日げんなりしています…サヤカです。
今回は、小学生クラスの5・6月カリキュラム『球体関節人形』の作り方第二弾を紹介します!
アルミホイルを巻き、マスキングテープを貼ったら、いよいよ粘土で肉付けです。

① 関節以外の部分に粘土を付ける
指でなで、なめらかにすること
関節部分の可動が最重要ミッション、関節近くは盛らないよう気を付ける
この段階で、「もっと足を長くしたい」「腕を増やしたい」などの変更があれば、まだ手直し可能

しかし、ここでも関節人形ならではの難しさが…
関節の上から粘土を盛ってしまう、関節の近くに粘土を盛りすぎて関節が曲がらなくなる、粘土が重くなりすぎて自立しなくなる、などなど、どれも細々デリケートな作業で小学生は大苦戦でした。

② 均一に粘土を付けるのではなく、設計図と見比べながら【太い(厚い)】【とがっている(平べったい)】【段々細くなる(太くなる)】【棘がある(へこみがある)】など再現する

この段階になると、人形それぞれに個性が見え始めて面白いですね!
とは言え、関節に関するハプニング以外にも、粘土がすぐに剥がれてしまったり、粘土で重くなってレゴごと腕が落ちてしまったり、さまざまなハプニングが起こり、一歩歩いただけで「先生!助けて!」と次々声がかかりました…。

話す順序が前後してしまいましたが、① の肉付け工程の前に、低学年だけひと工夫!肉付け前の粘土に着色をしました。
本来、粘土が乾いてから次段階で着彩するのですが、あらかじめ粘土にも色をつけておくことで、塗り残しがあってもクオリティの高い作品に見えるんです!
また、粘土の盛りすぎを防止する目的もあります。着色した粘土には限りがあるので、「より丁寧に作業しよう!」「この色の粘土は少ないから、節約して使おう。」という気持ちになりますよね。

こんなふうに個性(性格)とは別の、年齢による性質、技術力、癖、こだわるポイントの違いを考え抜いて、同じカリキュラムでも、工程の種類や順序を変えています。

試行錯誤を繰り返しながら、作品は徐々に設計図に近づいていき、想像以上のクオリティに驚き&感動でした!
明日のブログでは、ナツメ先生が着彩の工程について紹介します!お楽しみに!

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球体関節人形の作り方1ー骨組み

2023-07-10 21:22:27 | 小学生 工作

オバラです。土曜日にも、球体関節人形がコマ送りになっている写真を数枚アップしましたが、初期アニメーションのようで楽しいでしょう?球体の関節は制約が多い為、自由自在に動かせるわけではありません。しかも本格的な球体関節人形(体の中は空洞で、関節同士がゴムで繋がっており、引っ張って動かす)ではないので、子どもの雑な扱いで関節のパーツが折れてしまったり、関節を作る場所がいい加減で立たなかったり、いつの間にか関節が粘土で埋まっていたり…とアクシデントが絶えない、難易度高レベル&修復するための残業時間超ロングな工作カリキュラムとなりました。

① ロボの設定を決め、設計図を描く
この段階で、関節を入れる場所を考え、先生に立つかどうか、図面上で判断してもらい、OK・ダメ出しをうける
低学年は粘土に色を練り込むので、設計図の段階で色も決定しておく

「これはメス。オスより強くて色もきれい。レア。」「じゃくてんはおなか。くすぐられると、さかさまになる。」「計算はとくいだけど、およげない。」など、「これ、自分の事?」と突っ込みどころ満載な設定が爆笑でした。

② 100均のレゴや、竹ひごを使い、大まかな骨組みを作る
コツは、腰と足首に関節を入れると、バランスが取りやすい

関節の入れる場所や、大きさ(高さ)によって、2足で立つか立たないか、すでに結果が出ます。もし立たなければ(この時点でも、後の工程でも)、しっぽや羽、武器、光線、三本足以上に増やす、など、作戦はいくらでもあります。
立体工作の面白い所は、最初に決めた通りにいかなくても、どうとでもなるところ。逆に、月並みなアイデアだったものが失敗し、それを直そうと工夫することで、予定していたより良いものに変化・進化するのが楽しい!人生と同じ!

③ レゴと竹ひごが分解しないように、マスキングで留める

簡単だと思った大人の方、ノンノン!関節まで巻いて曲がらなくしてしまう子、竹ひごと一緒に巻けない子、グルグル巻きにし過ぎて大きくなってしまう子、授業中に直しきれず残業〇〇時間…

④ 肉厚にしたい場所は、アルミホイルを巻き付け、上からまたマスキングテープを貼る
アルミホイルを多用しない為、設計図の上に重ねて置き、ボリュームを同じにする(大きくし過ぎると、関節が重さに耐えきれず開いてしまう)

関節にアルミホイルを巻いて曲がらなくしてしまう子、細長いから面白いフォルムだったのに豪快にデブデブにしてしまう子、授業中に手伝いきれず残業〇〇時間…

明日はサヤカ先生が、粘土を付けるところから続きを書きます。お楽しみに。

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