桂吾 高1 水彩
土曜クラスに通っている作者本人です。小原先生にこの絵の説明を求められブログを書いていますが、僕は美術館に行っても絵には解説が欲しいタイプです。絵を見る前に解説を読んでしまうこともある程です。
自分で絵を描く前も、必ず事前イメージを言葉で書き連ね、文字からイマジネーションを膨らませます。完成してから更にそこに加筆することも多いです。
なので、ブログの文章を頼まれ自らコンセプトなどを書くのも、全く苦労ではありません。
前置きが長くなりました。
今回は蓮の湖と滝を描いてみました。
この絵は現世ではなく、『冥界の世界』というのをテーマに表現しました。
人生の中で必ず経験する死。
死後、こんな世界に行くんじゃないのかな?という想像でこの絵を描いてみました。
蓮の花言葉には「清らかな心」、「神聖」、「休養」、「離れゆく愛」というものがあり、その全てを詰め込んだのがこの絵です。
向かい合っている二人の人物。これは二人の別れを意味するものです。
もちろん他人ではなく、この二人は親子で『父と子の別れ』を表現しました。
「神聖」という言葉からは、「仏教」がイメージできました。そこから更に「極楽浄土」というのにも結びつけたというわけです。
滝をメインにしたのは、決別からの悲しみだけではなく、ドラマチックな迫力が欲しかったのでつけました。
語ってしまいましたが、皆さんには自由に想像してもらい、新しい物語を考えながら見てもらえれば嬉しいです。
私は50歳を超えましたが「生と死とはなんぞや?」ということに無駄に悩んできました。
でも貴殿の絵と説明を拝見して「そうか、意外とシンプルでしかも美しいものなのか」と思い直しております。
また来年観たら違う印象かもしれません(笑)
いろいろ想像できてインスパイヤーされる素晴らしい絵をありがとう。
死んだあとの世界というのは自分の想像力にまかせて描いてみました。
他にもお寺や大仏などの石像を描いてみようと思いましたが、これだけでも壮大な雰囲気が出たのでここで完成としました。
私も冥界というのはよくイメージがつきませんが、逆に皆とは違う絵を描くことによって面白い作品が出来上がるのではないかなと思ってこの絵が出来上がりました。以降も引き続き面白い作品を描いていきますので、これからもよろしくお願いします。