
こんばんわ。月曜は諸事情によりブログをアップできなかったので、本日水曜を担当したいと思います。
アトリエでは、デッサンを描かれている生徒さんが多いようですね。瓶、石膏像、楽器など、モチーフも様々です。
上手く立体感が出せない、材質が表現しきれない、暗さと明るさの差が出ない……など、なかなか上手く描けなかったり、反省点も人それぞれあるかと思います。
でも、明るさも材質も立体感も、実は問題は「光の捉え方」にあるのだと僕は思います。
黒い布は光を吸収して黒い色が出ます。白いボールは光を反射して白く見えます。白い布の上にトマトをおけば、白い布で跳ね返った光がトマトの底面にぶつかります。光に手をかざせば、上面には光が当たり、下の面は上面で光を遮られるために暗くなります。
木に見えるように描こう、コンクリートに見えるように描こう、暗いところは強く色をつけよう、というやり方ではなく、目で見えたモノをそのとおりに描けばいいのだと思います。
真っ暗な部屋ではデッサンはかけません。何故モチーフが見えるのか、近くのモノと遠くのモノの区別がつくのか、それは「光があるから」こそなんです。
光を見ること、それがデッサンには一番大事なことだと僕は思います。
お固い基礎練習に見えて、実は柔軟な目が必要とされるデッサン。柔軟に光を見る力を身につければ、描けないものなんて無いんです。
こうすけ