モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

奥が深い

2007-01-31 00:48:00 | スタッフ講師
25hdessan6田中幸介 デッサン 「樽・トマト・縄のデッサン」


こんばんわ。月曜は諸事情によりブログをアップできなかったので、本日水曜を担当したいと思います。

アトリエでは、デッサンを描かれている生徒さんが多いようですね。瓶、石膏像、楽器など、モチーフも様々です。

上手く立体感が出せない、材質が表現しきれない、暗さと明るさの差が出ない……など、なかなか上手く描けなかったり、反省点も人それぞれあるかと思います。

でも、明るさも材質も立体感も、実は問題は「光の捉え方」にあるのだと僕は思います。

黒い布は光を吸収して黒い色が出ます。白いボールは光を反射して白く見えます。白い布の上にトマトをおけば、白い布で跳ね返った光がトマトの底面にぶつかります。光に手をかざせば、上面には光が当たり、下の面は上面で光を遮られるために暗くなります。

木に見えるように描こう、コンクリートに見えるように描こう、暗いところは強く色をつけよう、というやり方ではなく、目で見えたモノをそのとおりに描けばいいのだと思います。

真っ暗な部屋ではデッサンはかけません。何故モチーフが見えるのか、近くのモノと遠くのモノの区別がつくのか、それは「光があるから」こそなんです。

光を見ること、それがデッサンには一番大事なことだと僕は思います。

お固い基礎練習に見えて、実は柔軟な目が必要とされるデッサン。柔軟に光を見る力を身につければ、描けないものなんて無いんです。

こうすけ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

通帳?!じゃないです。

2007-01-30 23:51:20 | うんちく・小ネタ
10014862726_110014862770一見通帳と見間違うぐらいそっくりなこれは、なんとアートイベントの応募用パンフレットです!多様なジャンル(美術、デザイン、ファッション、音楽、映像etc.)のクリエーター達が様々な作品を発表する、スパイラルが主催のSICFというイベントの募集用のパンフレットなのです。
それにしても表紙や中ページも実に凝った作りで脱帽です。ほんとパッと見だと通帳にしか見えないです。印刷はよく見ると2色刷りだし紙もお金はあまりかかってなさそう。デザイナーのデザインやアイデアひとつでここまで目の引くパンフレットが作れるのですね~。カラー印刷や、凝った加工などするとお金がかかってしまいますからね。バブルの時と違って印刷やデザインにあまりお金をかけない今のご時世、こんなデザインができるデザイナーさんはすばらしいです。遊び心もあってまたいい。このイベントを見に行きたくなりました。

*SICF 開催期間:2007年5月2日(水)~5日(土) 興味ある方は見に行ってみては?

しまだひろみ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クロッキー会のお誘い

2007-01-29 23:22:07 | アート・文化
Degas_danseuse012月3日(土)16時~18時(1500円)、どなたでもご参加頂ける人物クロッキー会があります。
今回はバレエをやっていた大学生の女性がモデルをしてくれますので、2時間の固定ポーズではなく、20分ごとに踊りのポーズを変えて5ポーズしてもらいます。(コスチュームはレオタードではありません)
「さらっとラフに描く」「勢いのあるタッチを練習してみる」「動きを表現してみる」など自分で課題を見つけてスケッチブックに向かってみると面白いと思います。
お申し込みはお電話でどうぞ!
044ー411ー1600

月曜担当の田中先生は今日はオールだそうですので(バラしちゃった!)、水曜日にブログを書いてくれます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中学校美術

2007-01-28 00:12:00 | 受験・学校
高校受験の発表を待つばかりの中3が遊びに来ました。彼は美術の成績がずっと『1』だったそう。
「アトリエ6年間も通ってたのに1って事は、よっぽど先生と合わなかったんだなぁ。反抗しちゃったか?」
「自分の尺度がコロコロ変わる奴なんか信じられない。3年間で美術教師4人も変わって、先生がいなくて美術の授業がない時期もあったし。」
んー。もったいないなー。この時期に『絵を見る事』まで嫌いになる人が増えるんですよね。
確かに生徒もどーしよーもない奴はいるけど、音楽や美術みたいな数字で計れない教科はそーゆー奴らにこそ必要だから、教師にはもっと頑張ってもらいたいです。
「もうこうなったら私やるわ!民間の風入れよう!」と言ったら「アトリエできなくなるからやめてくれ!」と怒られました。両方は無理なのかな?公務員はバイト禁止だから?ケチケチすんな!(意味不明?)
オバラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9人9色

2007-01-27 23:48:00 | スタッフ講師
Irogami_1小学生クラス 水彩絵の具、クレヨン等


先日幸介先生が紹介してくれたとおり今小学生クラスでは自分で作った色紙を使った絵本作りをしています。
まずはお話をあまり考えないまま、白い画用紙にいろんな画材・技法を使って自由に色紙を作ります。どうです!この綺麗な色、面白い表情の数々。同じ画材を使っても描く子によって無限の世界が展開されます。最初に全てを決めてしまっていない分その描き方や出来た色紙には性格や、感性がより反映されるようです。夢中になればなるほどその違いが見えてきます。その子供達を見るのもとても面白いですよ。
さて、これからどんな絵本になっていくのかな?

あかね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

授業中

2007-01-26 21:11:33 | スタッフ講師
Hatanositunai秦野 『アトリエ』 アクリル、キャンバス

なんと!授業中に盗撮!?
いえいえ、盗み見て(結局同じか)クラスの生徒さんたちが制作している様子を描きました。
大きな動きはないにしろ、描かれていることを意識していない人をスケッチするのは大変です。そんな時は秦野さんのように、おおまかなアクションで筆を動かすと臨場感が伝わります。2時間弱でここまで描き上げるには、画面全体を見ながら進め、細部ににはこだわらずにザザッと仕上げるのが重要です。
秦野さんのいつもの緻密なアクリル画とは異なる画風が魅力的!今度はどんな作品を見せて頂けるか期待してしまいます☆
オバラ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おせち料理

2007-01-25 22:47:44 | スタッフ講師
Oseti理沙 4年 『おせち』 重箱、紙粘土、ロウ、絵の具、色紙、毛糸、スポンジ、ニス、アルミホイル、etc

パソコンが壊れて最近のデータが消滅したかわりに、古い写真を発見しました。(悪いことばかりじゃないですね!)これは4年前に作った工作です。寿司屋の友人から古い重箱を50個もらい、お正月に食べたおせち料理を作りました。伊達巻きはスポンジ。黒豆は紙粘土を黒く塗り、ニスをたっぷり垂らしました。昆布巻きは色紙と藁の紐。数の子は発砲スチロール、栗きんとんは紙粘土の栗に黄色いクレヨンを溶かしたロウをかけたもの。などアイデア満載!おいしそう!
オバラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Mac壊れました

2007-01-24 23:24:04 | スタッフ講師
今日、パソコンが壊れてしまいました。
アトリエにはWinもあるのですが、主にMacで作業をするので、なかなか大変!
(でも以前明音先生がDETAを『とりあえず保存』していてくれたお陰で、かなり助かりました!)

しかしメールのアドレス帳が消滅しました。
生徒さん方、よかったら無意味にメール下さい♪
オバラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めてのアクリル画

2007-01-23 22:51:51 | スタッフ講師
Imajyoubin今城 『主にビンのある静物』 アクリル絵具 キャンバスボード

日曜大人クラスの今城さんが描いた初めてのアクリル画です。
今城さんの感想は....「水彩画と違って二度塗りができて気軽にできたのでよかったです。でもその分、若干緊張感にかけました。」との事。
初めてのアクリル画とは思えない程、ステキな作品に仕上がってます。今までは透明水彩で絵を描いていましたが、アクリルも難なく使いこなしていると思います。アクリルでも今城さんらしい絵になっていますね。アクリルでも水彩でも画材を問わず描けてしまう今城さんは、タッチが確立されているという証拠ですね。どんな画材でもその人らしさが出せたら、絵を描いていく上でもっと楽しくなると思います。これからもいろんな画材にチャレンジして下さいね、今城さん!(面倒くさいとか言わずにね。)楽しみにしています。
しまだひろみ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はじめまして。

2007-01-22 01:08:00 | アート・文化
Cox_1Dgirl_1

どうも、田中幸介です。先週はノリ先生から「自己紹介してね」と言われたのに、授業のコラージュの説明に熱くなってしまったので、今週のこの場で軽く自己紹介させていただきます!!!

月曜・木曜の小学生クラス、そして月木の夜間部大人クラスの方々はお会いしたこともあるかと思いますが、他の曜日の方々は全くと言って良いほど面識がありません。なので、アトリエでは会ったことのない方々の方が多いかもしれませんね。

改めまして、はじめまして。幸介です。自己紹介と言ってもとくに何も書くことがないのですが……作品を見てもらえば分かるように、カラフルなものやポップなものが好きです。

…これぐらいしか書くことないのですが…。

そもそも自己紹介は、会って実際に喋るのが一番です。まだお会いしたことのない生徒の皆様、今後お会いする機会もあるかと思います。そのときは、ピアスだらけでモヒカンでも、警戒せずに気軽に話しかけてください!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こっちも頑張れ!

2007-01-21 22:52:38 | 学生
Mizuenude瑞枝  油彩

センター試験、お疲れ様でした。
寒かったけど、雪はすぐに止んでよかったね。

さてさて、受験も大変ですがこちらも・・・
就活頑張れよー!
こんな迫力ある絵が描けるんだから、自信持っていけな!
オバラ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デザインまつり

2007-01-20 23:55:00 | スタッフ講師
私たちの生活を囲んでいる全てのものは「デザイン」されてできあがっています。街も家も服も電化製品も広告も本もお皿も料理も・・・。優れたデザインは高価な美術品と同じような価値がある、という事はなかなか気づきにくいのですがそれを実感できそうな展覧会が開かれるのでご紹介します。(私はまだ両方とも行ってません。もちろん行く予定)


まずは戦後の工業デザインを支えた柳宗理の展覧会です。柳宗理氏は椅子、台所用品、横浜市営地下鉄など文字通り生活全てのものをてがけたデザイナーです。“用の美”を追求したデザインは今でも根強い人気を誇っています。洗練された形は美術館で見ると彫刻の様に見えるのではないでしょうか?
  柳宗理-生活のなかのデザイン-
2007年1月19日 ~3月4日  
東京国立近代美術館 ギャラリー4 (2階)
http://www.momat.go.jp/Honkan/Sori_Yanagi/index.html#outline

今度は同じデザインでも平面系。広告のデザインです。
ギンザグラフィックギャラリーは平面系デザイン専門のギャラリーで常に質の高い展示をしています。私は銀座に行くと大抵立ち寄ります。今回はギャラリーの20周年という事で20年間の代表作が詰まっているようです。ポスターだと思ってさらっと流して見てしまうとそれまでですが、ギャラリーでじっくり見るととても素敵な芸術品だという事がお分かりいただけると思います。
 ggg 20周年記念展
 EXHIBITIONS
 Graphic Messages from ggg & ddd 1986-2006
2007年1月11日(木)~2月28日(水)
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/


あかね


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

センター試験

2007-01-19 01:09:00 | 受験・学校
明日、あさってはセンター試験。
「慶昭、優ちゃん、尋ちゃん、寒いけど気合い入れてな!
実力発揮できるよう祈ってるよ!」

私が共通一次受けた時は雪だったっけ。
東大の試験場は寒いんだ。
あったかくして行けよ!
のり

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

展覧会

2007-01-18 21:49:50 | スタッフ講師
Fuji4オバラ 『鷹』 絹本水彩

20日(土)で、私が出品していた京橋あらかわ画廊における展覧会も終了です。
明日、金曜日は夕方4時半位からいる予定です。
土曜日は午後1時位から在廊するつもりです。
お時間ございましたらお立ち寄り下さいませ。

ちなみにこれも没作品です(ToT)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

質感

2007-01-17 22:46:22 | スタッフ講師
Watabebin渡部 『夏の思い出』 油彩

なかなか質感の違いが出ず、題名にあるように、つまり夏からずっと描き続けていました。
長い時間掛けてガラスはなんとかコツを掴めたものの、柔らかくて薄いナイロンの布が硬い紙のようになってしまって、何度か投げ出してしまいそうになりましたが、皺にできた反射光を見つけてからは、みるみる布らしくなりました。
「一生に一度の傑作になりました!」と言って下さり、私もうれしいです♪

油彩で薄い布を描くコツ
①皺や影に捕らわれず布の色を塗る
②しっかり乾かす
③鉛筆で皺や端のひだを丁寧に描く(少々影も塗る)
④おつゆ描き(グレース=少量の透明色をたっぷりのオイルでシャブシャブに溶いたもの)で鉛筆まで溶かしながら影を塗る
⑤反射光の部分を指でなぞり、下地の色を見せ鈍い明るさにする
オバラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする