モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

ブックデザイ(ンは書き忘れではありません)

2016-01-29 22:10:24 | アート・文化

木曜小学生・学生クラスのアシスタントの菅原です!今年もよろしくお願いします。
先日、是非お勧めな展示に行って参りましたので、その紹介をさせて頂きたいと思います!
大人のみなさん、「伝染(うつ)るんです」(吉田戦車)は知っていますか?
この作品を小原先生に聞いたら、学生時代に最もハマった漫画だと、ものすごく懐かしがっていましたが(笑)
知らなくても、絵本のミッフィーシリーズはご存知だと思います!
その装丁デザインをされている、祖父江慎さん(コズフィッシュ)の展覧会に行ってきました。
私は今までクリエイターの勉強をしておきながらこの方の名前も知らなかったのですが、もっと早く知っていれば…と後悔するほど、強い刺激になりました。
というのも、普段手に取っている本の常識が全てひっくり返されてしまったからなのです!

漫画のページをめくると、また同じページが現れて、あれ?乱丁かな?と思いきや、ページの割り振りは合っていて…。
何かと思えば、漫画のテーマに合わせ意図的に乱丁を施していました。
その他にも、本の背が微妙に足りていなくて紙の束が見えてしまっていたり、カバーと本体の規格が合わずどうにも端が揃わなかったり、しおりは強引に引っ張ってビロンビロンになってしまった風に加工されていたり…どれも本のヘンテコなテーマに沿ったちぐはぐなイメージを本自体にデザインし、それを精密に極めた作品なのです。
例えば、一見適当にカットしたかのように見えるカバー(本の本体は直方体ですがこのカバーは左右非対称の台形型なので本体の大きさと揃わない)は、添えられた指示書にカットする角度の指定まで徹底的にされていました。さらに、本の装丁だけでは物足らず、フォントも自分で編み出していました。
そんな数ミリ単位のこだわりが、目を引くデザインになり、自然と手に取ってしまう本に変わるのです。
プロの技とこだわりを肌で感じ、この依頼された印刷屋は緊張しっぱなしだろうなあと同情しつつ、祖父江氏を気に入り起用し続けるクリエイターが多い意味がわかりました。

自分、どうも詰めが甘い気がする…とお悩みの方は、一度行ってみることをお勧めします。詰めが甘いの反対、もうめちゃめちゃに詰め詰めの作品たちに出会えますよ!
一般300円、学生200円とかなりお手頃なのも魅力です。日比谷公園を散歩がてら、是非自分の目で職人の技を見てみてください。

祖父江慎+コズフィッシュ展 ブックデザイ
2016年1月23日(土)~3月23日(水) ※2月15日(月)展示替え 前期「cozf編」:1月23日(土)~2月14日(日) 後期「 ish編」:2月16日(火)~3月23日(水) 休館日:2月15日(月)、3月21日(月・祝)
会場 千代田区立日比谷図書文化館1階 特別展示室
開室時間 平日 10:00~20:00、土曜 10:00~19:00、日・祝 10:00~17:00
観覧料 一般300円、大学・高校生200円
コメント

芸術雑誌を読もう

2011-02-21 02:38:00 | アート・文化
どうも幸介です!!突然ですが皆様、雑誌は読まれますか?僕は毎月大量の雑誌を読みます。芸術に関する洋書を中心に少年誌やらサブカル誌など、それはもう大量の雑誌を読むわけです。一昨年に生徒の皆様に配布していたアトリエ会報誌「よむミオス」でも紹介したりしていましたが、今回改めてこのブログでオススメの雑誌を紹介したいと思います!!

201102211
WAD MAGAZINE【フランス】値段:だいたい3000円程度

この雑誌はファッションの都フランスのファッション紙なんですが、誌面作りが毎号とても刺激的!!雑誌名の「WAD」も「We Are Different」の略というだけあって、毎号ファッション紙だと言うのにもかかわらず表紙に洋服は登場しません。けっこう分厚くて350ページくらいあります。掲載写真も美しく、上記画像のアルファベットの写真も、よくみると実は高価なブランドのバッグや服を並べてアルファベットの形にして撮影された写真だったりします。毎号毎号テーマが明確に決められていて、たとえば「デニム」がテーマだとしたら350ページひたすらデニムです。テーマに対する追求が写真的にもすごく面白かったりします。洋書コーナーで見つけたら是非立ち読みを!!

201102212
WERK【シンガポール】値段:だいたい6000円程度

めったに見かけることの無いグラフィックマガジン。それもそのはず、生産数が極端に少ないんです。なぜなら、一冊一冊が、毎号すべてハンドメイド!!!それでも、あくまでも雑誌です。塗る、貼る、切る、縫う、破る等、「紙」という素材に対して出来ることが色々なされてる素敵な雑誌です。表紙に布が縫い付けてあった号は、布を止める為にむき出しのマチ針が刺さってました(笑) とうぜんハンドメイドですので、全く同じ物は存在しません。例えば同じ「WERK第5号」でも、表紙の色が違ったり紙の破け方が違ったりするんです。雑誌自体を買わなくてもウェブで様々な記事を読めてしまう現在ですが、この雑誌は誌面をハンドメイドでひとつひとつ作るという、時代とは逆行した価値を見いだした雑誌ですね。ずっと取っておきたくなる雑誌です。

以上2雑誌を紹介しましたが、両方とも本屋でめったに見かけ無い上に、ただの「雑誌」とは言いがたい価格設定がネックですね…。ですが、これはほんとに皆様にも実物を見ていただきたい!!両雑誌ともブログに載せるにはキワドい描写もあったりしますので、ここで全ての魅力を紹介しきれないのが残念です…ということで、ご興味のある方は僕までどうぞ!!

田中幸介

コメント (4)

もはや教科書レベル:その弐

2010-11-08 04:02:00 | アート・文化
201011081
木曜クラス リトグラフ

どうも幸介です。先週の月曜クラスに続いて木曜クラスもリトグラフが大成功で終了しましたので、ババンっと紹介したいと思います!

201011082

僕も小原先生も他の曜日でリトグラフを何枚も刷った後だったので、感覚をかなり掴んでいたこともあってか皆クッキリと刷れています!版に載せるインクの量や、刷る画用紙に適度な水分を含ませる等、けっこう難しい課題だったんですよ。

201011083

インクのみで完成させたものと、インクの上から薄く水彩を塗ったものと2枚つくりましたが、正直木曜クラスはどちらも出来が良い子が多く載せるのも悩みますね…

201011084

素晴らしくないですか?先週も言いましたが、これはもはや図工の教科書に載せれるレベルですね!みんな2枚しか刷らなかったけど、アトリエに飾る用にもう1枚余分に刷っときゃよかったなぁ。

ということでリトグラフも終了し、目下日本画の作成中な小学生クラス。和柄の資料を先生方が持ち寄っているんですが、僕が「じゃあ、刺青(和彫り)のイカツイ本とか持ってきましょうか。あれも和柄ですよね!?」と言ったところ、小原先生に「また月曜クラスだけ雰囲気が変わっちゃうからやめときましょう…。」と言われたのでした…。子供の作った可愛い粘土の動物に、ガッツリ昇り龍とか描いてあったらカッコいいと思うんだけどなぁ。

田中幸介

コメント

もはや教科書レベルでは!?

2010-11-01 02:11:00 | アート・文化
201011011
月曜小学生クラス リトグラフ

どうも幸介です。本日は昨日に引き続いてリトグラフの完成披露をいたします!!一体感が無いようであるクラス、月曜日。社交的に見えて独断的な彼らの作品は、いつも見ていて刺激的です。今回のリトグラフの出来も良く、上記の四作も表情豊かで素晴らしい!!まだまだ完成披露は続きまして↓

201011012

いかがですか!?すごくオシャレですよね。これはもしやアメリカとかで売ったら売れるかもしれない…個人的にダイナミックでデザイン的な構図に惹かれるので、上記4枚はすごく好きです。そしてつぎは、刷ったリトグラフに少し着彩したもの↓

201011013

色を塗るのも良いですね!!クレヨン画とも水彩画とも油絵とも違う、なんとも言えない風合い。「もしかして小学生には合わないかな~」なんて思ってましたが、こういう雰囲気勝負な技法を子供が行うのも面白いのだと勉強になりました。そして最後は↓

201011014

問答無用の出来映え!!最後の4枚は、もはや図工の教科書に載ってもおかしくないほどの完成度ですね。ちょっと気が早いですが、今回の課題は皆かなりクオリティが高かったので、次の展覧会(2年後)には是非ともリトグラフを出品していただきたいと思います!!クローゼットなどにしまっちゃうと2年後には絶対に存在を忘れてしまいそうなので、みんな持って帰ったらぜひ部屋に飾ってくださいね!

というわけで今回の課題も大成功となりましたが、その傍らで僕のワイシャツは2枚もダメになったのでした…。リトグラフのインクって油性だから落ちないんですよね…。

田中幸介

コメント

天才の芽?

2010-10-25 03:25:00 | アート・文化
20101025

どうも幸介です。今日は最近気になっている作家を紹介いたします。上記画像の4枚、いかがですか!?ウォーホルのマリリンとバービー人形の掛け合わせがもの凄くキュートな作品も良いですが、モノトーンのエルビスや金色の地に胎児を描いたものも、どれも構図がクール!!!風景画なども良いですが、モダンな切り口で自分の良いと思った物を大胆に構成するのも素敵な手法ですよね。4枚とも、迷いも屈託も無いカラっとした空気が素晴らしい。正直マリリンの絵は、ポップアート好きとしてはテーマ的にも絵的にも買いたいぐらいですね。

この絵を描いた作家は、アメリカに住むオータム・デ・フォレストちゃん。8才の少女です。正真正銘の子供です。しかも彼女、これらの自分の作品で2000万円以上も売り上げているとか!!……いやぁ、これは売れるのも分かりますね(日本では売れないでしょうけど)。まさに天才、神童ですね。

アトリエで小学生を教えていると、よく「この子は天才では?」とか「値段付けてしかるべき場所に飾れば、売れるよな」と思うことが多々あります。さらには「もしかして、堅苦しい技術先行の日本の美術教育で、天才の芽を摘んでしまってはいないだろうか」とさえ思ったりもします。それが何より怖いですね。

毎年小学生クラスの課題は講師陣で試行錯誤してアイデアを出し合って決めているんですが、今年は少々固い課題が続きました。油絵にリトグラフに日本画と、物を描く力を培ってきました(日本画はこれからだけど)。物を描くのはアトリエだから当たり前のように取り組んできたけど、今思えばキャンバスは長方形や平面である必要は無いし、モチーフもオーガニックだったりアンティークだったりナチュラルなモノが必ずしも良いわけではありません。もしかして、今年の課題がわりと落ち着き気味だったから、皆の芸術性も技術は高くなったけど奇抜さは少し身を潜めてしまったかな?なんて危惧していますがいかがでしょうか。

来年の課題は奇抜な発想ウェルカムな楽しい課題を出来ればなぁと、今から試行錯誤しています。生徒みんなを天才にしたいので、デザイン科出身ならではの「何でもアリ、かつ完成がクールorキュートになるような課題」を発案出来ればなぁと思っております。みんな、来年の課題にも期待してね!!

田中幸介

コメント

空間のチカラ

2010-10-17 00:41:00 | アート・文化
K774377384_3はやしです。
初めて参加した展覧会が終わり、あっという間だったな…と振り返る今日この頃です。幼児から大人クラスまで、多くの生徒さんとそのご家族の方あわせて一体どのくらいの方と話したでしょうか。作品・制作に賭ける皆さんの気持ちや、生徒さんを見守り励まし時にはダメ出しをするご家族の気持ちに触れ、覚悟持たねばと改めて感じさせられました。ミオスと講師陣に向けて頂いたお言葉を大事に、今後もせっせと精進したいと思います!ありがとうございました!!


さて、先日行った美術館のお話をしたいと思います。
目黒にある東京都庭園美術館に行ってきました。昨年小学生の遠足で行っているので、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ここは日本庭園・西洋庭園・芝生庭園・美術館が揃った見所の多い素敵な美術館です!
美術館は皇族の邸宅をそのまま美術館として開館したもので、展示形態も独特です。広間、図書室、執務室などにドーンと展示ケースが置かれて作品が展示されているのです。展覧会の種類によっては浴室に大きな写真のパネルが吊られていたりと、空間も含めた展示が行われています。ミュシャで有名な、様々な曲線と植物をモチーフにした『アール・ヌーヴォー』をもっとデザイン・工業化した『アール・デコ』の装飾様式を取り入れつつ、日本的要素を加えて造られたこの邸宅。随所の細かい装飾があり、廊下を歩いていても天井のランプを見たり、階段の手すりを見たりつい足を止めてしまいます。室内を漂う高貴な気配の所為か、絨毯の敷かれた階段を登っていると、お嬢様(奥様?)になったような気分が味わえますよ。(笑) 展示によって使われている部屋が違うので、常に全ての部屋が見れるわけではありません。ですが次回の展覧会は建物の全体公開なのでもしかしたら見られるかも?ぜひお暇のある方は行って見て下さい!おすすめです。
今回のミオスの展覧会では生徒さんの作品の額が様々で、しかも「この絵にはこれしかない!」というものが沢山ありました。私は彫刻科出身なので『場所が額』という意識があります。なので、「もしこの美術館に展示することになったら、この場所に負けない作品を作るのは大変だな~」と来るたびに思います(つくってみたい気持ちは大いにありますが!) 作品と場所で、お互いに高めあうような展示を心がけていきたいですね。

皆さんの創られた作品は、ご家庭でどんな場所を飾られるんでしょうか。その家の一等良い場所や目立つ場所でなくても、作者やご家族にとって、一番輝く場所にぜひ据えてみてください!!

コメント

作品よりも人間!?

2010-10-09 06:56:00 | アート・文化
201010091
どうも幸介です。今日はあいにくの雨にもかかわらず、沢山の方に来場いただきました。3連休の初日ということもあってか、ご家族連れ立っていらっしゃる方が多かったですね。今年は作品展数も多く、小学生の展示も立体作品やアーチなどバリエーションに富んでいて、大人クラスの作品も額にまでこだわった作品や金箔画などなど、なかなか見応えのある展示になっているんではないでしょうか。生徒さんではない一般の来場者の方々も「絵画教室ってこんなに色々なことができるの!?」と作品に見入ってる姿が印象的でした。

普段僕は小学生クラスをメインで担当しています。しかし授業では生徒と接するだけで、親御様とお話しする機会はほとんどありません。展覧会では会場で生徒達の親御様とゆっくりお話する事ができ、こういう機会は貴重だなぁと嬉しく思いました。そして、お話していて何よりひしひしと感じたのが「親の愛」!!!素直だったり頑固だったり優等生だったり、子供達にも色んな性格と生き方があります。ですが、どんな子でも「子を育てる」ということは一筋縄でいくはずもなく、お母さんやお父さん(時にはおばあちゃん)が日々どんなに皆のために悩んで尽して、費やしてきたのかを肌で感じさせられました。子を持たない僕には想像もつかない苦労ですが、親御様方とお話しして少しだけ自分の親にも心から「ご苦労様でした」と言えるような気がしました。まだ恥ずかしくて言えないけど。

そして大人クラスの生徒の方々も、それぞれに紆余曲折した人生があります。年上であればあるほどお話を聞くのが面白く、各々描いた風景についての愛着や何らかの思い入れ、完成した作品に「たいして自慢出来る絵でもないわよ」と謙遜する姿が、今の僕には到底真似出来ないなぁと感じました。これこそ大人の余裕ですね。余裕の無い僕は「どうだ俺様の絵は上手いだろう。ガハハハハ!!!」と言ってしまいそうです。

実は今回の展覧会で初めて丸一日会場に常駐したんですが、普段お会いする機会の無い大人クラスの方々や、生徒達の親御様に会うことが出来て本当に良かったと思います。いつもは講師として皆様の作品を見ていますが、展覧会では作品よりもご本人やご家族の魅力を感じることができました。そして小学生クラスは、数ある絵画教室の中でもミオスを選んでいただき、さらにはこんな赤髪モヒカンのふざけた人間に預けてくださったからには、たとえ週に数時間でも絶対に嘘はつかずに、生徒の数だけ受け止め方を模索して行かねば!!と、改めて感じました。

展覧会は日曜・月曜とまだ若干の期間が残っていますので、まだ来場されてない方は是非ともご家族やご友人連れ立っていらしてください!!

田中幸介

今日のオマケ↓
201010092_3

コメント

夏休み企画デッサン!!

2010-07-26 01:57:00 | アート・文化
Gakuseikakomigetuどうも幸介です。今僕の担当の大人・学生クラスでは、夏休み特別企画として、数人で同じモチーフを描く「囲みデッサン」を行っています。ひとつのモチーフを数人でぐるっと360°取り囲み、皆で同じ物を別の視点から描く訳ですね。

いつものアトリエのデッサンでは、モチーフを自分で並べて自分で描きたい物を描きたい構図で描くことが多いかと思います。しかし今回は自分の好きなようにモチーフを並べるわけではなく、すでに並んでいるモチーフを自分で決めた位置から自分でトリミングして描かなければなりません。360°どこから見ても絵になるようにモチーフは僕が配置しましたが、配置してある物を全て描いても良い絵にはなりません。置いてあるモチーフを端から端まで全て描くのではなく、全体の中でポイントとなる部分を自分で決め、モチーフの中で画面構成に不必要な部分があればそれを排した構図を取ります。

この「構図を取る力」が美術系の学校の入試などのデッサンでは要求されてきますので、それを学んでもらおうということでこんな授業になりました。僕の担当の大人・学生クラスには高校生が5人もいましたので、その5人+大人の参加希望者+僕、という大人数で描いていますが、1人でゆっくり地道にやるよりも周囲で同じモチーフを同世代の生徒がガリガリ描いている方が良い刺激になりますね!!僕も手本としての参加ですが、なかなか楽しく描いております。そして、まだまだ高校生には負けません。危機感の薄い彼らを煽る手段として、「囲いデッサン」のようにあからさまに順位の着くような課題で追い立てるのは少々手荒かもしれません。ですが、エネルギッシュな(っていうかエネルギーの有り余ってる)10代なんだし、もっと負けん気とか意地を見せてもらいたいなぁと思っております。

各々の作品の途中経過は、アトリエ水道近くの窓に立てかけてあるカルトンにまとめてありますので、気になる方はどうぞご覧ください。特に僕のデッサンは、デザイン科のデッサンの手本になるような描く順序・構図のトリミングを意識して描いているので、学生の生徒は必ず見て欲しいです!!!

田中幸介

コメント

天の邪鬼です。

2010-07-19 05:08:00 | アート・文化
20100719
201007192
どうも幸介です!!僕は木曜クラスのモチーフを組みました。画像を見ていただければ分かるかと思いますが、非常に僕っぽい仕上がりとなっております。そしてこのモチーフのテーマはズバリ「俺」です!!…俺と言っても僕自身の趣味を押し付けるつもりでは無くて、他の先生方ではなく僕の組むモチーフにはどういう立ち位置があるんだろうか、アトリエでは女性の先生やファインアート(油画や彫刻に日本画)の先生がほとんどの中、デザイン科であって男子という異端なポジションの自分が、その異端の良さをどう出せるか。そんなことを考え、ちょっと天の邪鬼なモチーフを組んでみました。

詳しく説明しますと、他の先生方が植物を取り入れているパターンが多いようだったので、僕のモチーフには植物は使わず、果物や野菜もほとんど使わない構成となっております。唯一選んだのが「この果物は絶対他の先生は買わないだろう」と思って買ったアメリカンチェリー。なかなかいい味出すんです。色も毒々しくて良いですよね。

そして陶器やカゴなどもよく使われるモチーフでありますので、そういった自然は素材は使わず、プラスチックや金属がメインとなっております。ピンクや緑のプラスチックのコップや一眼レフカメラ、さらにはステンレスの入れ物に入れた数十個のスーパーボールなどを配置しました。

さらに小学生の油絵という事で、きっと先生方はモチーフも下に敷く布もカラフルな色の物を使うだろうと思い、僕はあえての白黒の布を下地に使用。さらに色をちりばめることもあまりせず、左の方のトランク周辺は鷹や流木などの茶色系統でまとめ、右側の英字新聞の上には数点のステンレスの食器を近くにまとめて置いてあります。小学生クラスは派手な補色を下地に使って描くので、色や質感が近いものをまとめて配置しても地味な作品にはならないんです。

そして男子の組むモチーフですので、スーパーボールや一眼レフもそうですが、スケボーやサッカーボール、さらにはドドンっとスポーティな自転車なんかも置いてみました!!!毎週設置するのが大変ですが、生徒達の作品を見ると「やっぱり自転車を置いて正解だったなぁ」と思っております。

とまぁこんな感じです。ザ・天の邪鬼ですね。ですが自分でも描きたいぐらいバッチリ組めた感じがします。スケボーの上に大量のスーパーボールと一眼レフカメラなんて、かなり男心をくすぐるモチーフだと思いませんか!?しかもそれを油絵で描くなんてクール!!…自画自賛ではありますが、そんなことも含めてテーマは「俺」ということですね。

以上、僕の組んだモチーフ概要ですが、木曜クラスは小原先生の組んだやたらデカイ花瓶のモチーフと僕の自転車モチーフで、けっこう豪華な感じの授業となっております。同じクラスの中でも描く場所によって本当に作品がバラバラになってますので出来上がりが楽しみです。僕のモチーフを描いている生徒達の作品は、スーパーボールのランダムな色合いや背景に大きくはみ出るように配置された自転車の車輪などなど、かなりハイセンスな画面構成になっておりますので、このまま完成まで彼らの作品をエネルギッシュに導きたいと思います!!

田中幸介

コメント

工芸のススメ?

2010-06-06 22:32:36 | アート・文化
Dekyanta小原 『デキャンタ』 吹きガラス 1998
(実物はトイレの洗面所です)

オバラです。デザイン話しが盛り上がっていますね。
さーてそろそろ“工芸”の話しだな!と思っていたら、千野先生がコメント

古より「美術」は日常で使うものに描かれて楽しまれていたので、(「美術」+「デザイン」で「工芸」)私たちにも、それを(創りだし)楽しむ感覚がどこかに潜在的に持ち合わせている!と思っています。

と先に言ってくれました。
そうそう、デザインと絵画の融合的感覚で作られるのが工芸品です。

アトリエ・ミオスを立ち上げた頃、生徒さんが十名ちょいしか在籍していなくて、考えたり制作する時間が膨大にありすぎて(しかも貧乏で)、絵画もデザインもちょっとイヤになっていた時期がありました。
理由は『絵画=壁の花』『デザイン=使い捨て』『しかも理解されにくい』のイメージが大きくなり、制作する意味があるのか、この世に本当に必要なのか?と疑ってしまった為。
その時手を出したのが“工芸”、『日常で使える美術』です。生活を直接豊かにできるってわかりやすいし、すばらしい芸術!と、吹きガラス・陶芸・漆をそれぞれ師匠に付いて7,8年やりました。
器用さと、デザインセンスと、絵画的感覚が交じったその製作が刺激的で、作品を評価してくれる人も多かった為、個展やグループ展を何度も開き完売もさせました。
でも、「窮めてやりつくした。だからおしまい。」とあっさり完結してしまったんです。
製作後に余韻が残らなかった。
私にとって“工芸”は、生活を物質的に豊かにすることには直結しても、心を満たしてくれるものではなかった。
パッケージがおしゃれでもダサくても中身の品質は変わりないし、飾る以外の用途が絵にある訳でもないけれど、制作している自分を幸せにして人生を豊かにしてくれるのは、やっぱり絵画やデザインでした。

おっと、でもそれを知っている皆さんがアトリエにいらしてくださっているので、無意味な長文でしたね。
でもまー、たまには浮気も新鮮ですよ!ってことで、工芸にも機会があったら触れてみて下さい。

コメント (3)

デザインとゲーム

2010-06-01 22:01:08 | アート・文化
オバラです。
お!田中先生、『最近のコメント』で貼ったリンクのデザイン話しから、キましたね?

ミオスにはゲーム会社に勤める方が「スキルアップをする為に」と何人も制作しにいらしています。
デジタルなお仕事ですのでそれをバックアップする為に、当然最初は基礎であるアナログ絵画の勉強を希望されるのですが、やはり最終的には田中先生の言うような「誰に何をどう伝えたいか」や「これを見てどんな風に感じてもらいたいか」等、自身の発信ではなく他者の受信に重点を置いた作品にしなければならないと思います。
人が見たいもの
人が憧れるもの
人が幸せと感じるもの
を受信、リサーチし
人の持つ夢や欲を形にする
人の予想を超える、いい意味で期待を裏切る
これがデザイン、ゲームに必要なセンスです。

デッサン一枚でも、自己満足に終わらせない。
これもデザインへの一歩と言えると私は思う。
そう考えると、デザインも面白いでしょ?さぁ田中先生に相談ですよ♪

下記、デザイナーの友人の言葉です。
デザイナーは夢を売るお仕事です。夢を売る人は、汗や涙を作品に見せない方がエレガントです。本人は徹夜明けでボロボロでも、作品は涼しげな微笑みを浮かべる余裕があるといいですね。また、世間やクライアントの求めているものをつかんで、表現して満足させるという究極の裏方、サービス業でもあります。常に美しいものにふれ、アンテナを敏感にしておく事も大事です。(記事全文はこちら↓)
名刺

コメント (5)

悪口大会

2010-04-27 01:38:00 | アート・文化
オバラです。
本日、授業後スタッフミーティング(勉強会)を行いました。内容は大人クラスのアドバイスについて。(なぜその議題になったかは、コメント欄「超大作完成!」をご覧下さい。)
ミオスは出身の違う講師がたくさんいるのが売りではありますが、それゆえ作品を完成に持っていくまでに異なるアプローチをすることもあり、間逆のアドバイスをしてしまう事もしばしば。(その一例はコメント欄「超大作完成!」をご覧下さい。しつこく)
ベテラン組はともかく、入会したての生徒さんはここらでもう一度指導方法を確認ということになりました。

勉強会は真面目に進み、時間も真夜中に近付くと…
そもそも科によって、どんな気持ちでデッサン描いてるの?という話題になったのでご紹介しましょう。

日本画科 モチーフを愛し、美しさを見付け、そこに自然にあるように描く
デザイン科 見たものは見えたままに、蛍光灯が何本ある部屋かもわかるように描く
油画科 鉛筆画=一枚の絵としてかっこよければ、質感も明度も変えて構わない
彫刻科 静止している人物でも、どこが曲がりどのように動くかわかるように構造まで描くつもりで

ふむふむ。では次にお互いをどう思っているかが話題になり悪口大会?にエスカレート

日本画科に対して 綺麗なだけで薄い!光の向きなどウソ臭い!説得力がない!
デザイン科に対して 色が鈍い!ガリガリ描きすぎて汚い!光が感じられない!
油画科に対して 何でもありすぎて基準がよくわからん!絵作りしすぎ!
彫刻科に対して 黒い!汚れてる!形を追っているだけ!余白くらい最後に綺麗にしろ!

ね?いくら振り回されても、色んな先生、色んなアドバイスがある方がいいでしょ?

あれ?今日終電まで勉強会した意味は?

コメント (7)

囲みモチーフ

2010-04-25 22:58:27 | アート・文化
Gakuseikakomi_2土曜午後のクラスは大人と学生の合同授業ですが、大人4人に対して中高生が8人もいるので、新年度は皆で囲みのデッサンをやっています。
いつもは皆バラバラに好きな画材でやりたいことをやっているので、たまには同じ目標に向って同時進行するのも新鮮でいいですね。
ただし同じモチーフを同じ時間掛けて、がプレッシャーになりそうな大人の方にはあまりお薦めできませんが、もともと時間に限りがある命短い切り花などを囲みで描くのはなかなか楽しい制作です。

今年10月の国際交流センター内の展覧会では前回同様、平日の会期中に会議室の予約が取れた場合、また大人クラスの授業をここで開きたいと考えています。
ちょっと豪華な花カゴでも購入し、囲んで描くのもいいかなと検討中。
他に何かイベントのアイディアありましたらお知らせ下さい♪   オバラ

コメント

破格!

2009-03-22 17:06:15 | アート・文化
Gajo1Gajo2オバラです。目黒にある雅叙園というホテルで開催されている平山郁夫(日本画家)展を見てきました。
この展覧会は昭和10(1935)年に建てられた目黒雅叙園に現在する唯一の木造建築、国の登録有形文化財指定の『百段階段』で開かれています。
ケヤキの板材で作られた99段の階段廊下の南側には7つの部屋があり、各部屋の天井や欄間には、"昭和の竜宮城"と呼ばれた絢爛豪華な装飾があり、平山郁夫の作品がかすむ程。
この破格的な豪華さに、ため息が出るか笑いが出るか、お時間ある方はご覧になって下さいね。

平山郁夫展
3月31日まで  
10:00~18:00
目黒駅より徒歩15分

コメント

一発勝負

2009-01-19 00:42:00 | アート・文化
1

皆様、あけましておめでとうございます(今更ですが)。幸介です。

月曜クラスは祝日等の関係で今日が初授業でした。1月も半分過ぎているので「おめでとう」と言うのにも少々違和感を感じました…

そして今月の小学生クラスですが、みんな「割り箸ペン」を使ってカニや花を墨汁で描いています。割り箸ペンとは、漫画で使うようなインクペンや万年筆のように、描くたびにインク(墨汁)に浸けて液を補充しなければなりません。鉛筆と違って一度描くと消せないのですが、子供の描く不完全ではあるけれども土臭くて風合いのある「一発勝負」の線がとても美しいです。一度きり、失敗はできないの課題ですので、授業中もそれはもうほんとうに静かに集中して描いています。

僕の担当する月曜・木曜クラスは多少にぎやかなのがウリでしたので、個人的にはちょっと調子くるいそうな感じではありますが…

でもまぁ、本日載せている画像もそうですが、画面構図や線の揺れなど魅力的な作品ばかりです。出だしから良い作品が沢山生まれていますので、今年も小学生クラのスみんなには期待できそうですね!!

以上、幸介でした!

コメント