モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

それぞれの花

2018-07-03 20:06:03 | 大人 デッサン

左 ー 金 / 右 ー 長谷部  共に鉛筆デッサン

どうも幸介です!本日ご紹介するのは、大人クラスより生物デッサンが2枚。いずれも金属製の花瓶と花を描いた作品ですね。描きどころが多く難しいモチーフですが、お二方ともしっかりと完成いたしました!

左側、金さんの作品ですが、大ぶりな花が豪華に咲いて力強いデッサンですね!花びらの一枚一枚の傾きや皺などもしっかりと追い、デッサンながらも単調でない、油絵のような重厚さを感じるデッサンになりました。まだミオスに通い出して数枚目のデッサンですが、とても熱心な金さん。いきなりここまでの大物モチーフを描ききり、尊敬いたします。人工物や台の傾斜などの精度を上げていけば、もっと良くなると思いますので、今後の作品にも期待しております!

そして右側の長谷部さんの作品。水差しも花も洋風といいますか、決して和のモチーフではないのですが、なんというか日本庭園のような静けさを感じます。地に足の着いた印象が良いですね!床に敷いた紙のささやかな起伏や、水差しの陰影、そして花びらの一枚一枚と、細やかにモチーフと向き合っているなぁと感じました。モチーフを見る目が真摯なんですね!次回は是非、隅から隅まで描かずに、あえて手を抜く(間をあける)場所を設けたような作品も見てみたいです!しっかり描く部分とのメリハリで素敵な作品に仕上がるのではないでしょうか。

ということで、同じ花のデッサンでも方向性が様々で興味深いですね。久々のブログ執筆の幸介でしたー!!

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グレーデッサン

2018-06-02 17:56:47 | 大人 デッサン

左2枚 當山 / 右 杉浦  どちらもグレーの紙に白・黒・灰色のコンテ・チャコペン・パステル 

岩田です!今回はグレーデッサン特集です。
先ずグレーデッサンとは・・。通常のデッサンは白い紙の上に鉛筆などを使って黒い色をのせて描いていきます。グレーデッサンというのは、中間色の紙の上に白と黒の描画材を使って描いていきます。中間色の紙といってもグレーであることはなく緑、茶色、青といった有彩色の紙でも大丈夫です。描画材もチャコペン、コンテなど柔らかく使い易いものを選んでください。
特に最初は、有彩色の紙だと描きにくい場合もあるかと思いますのでグレーの紙を使うのをお勧めします。

さて、今回ご紹介のお二人はグレーデッサン初ですが、良く描いていますね。
左、中央のデッサンを描かれた當山さんは、紙の色がモチーフのどの辺りの色と同じかを良く見極めています。白から黒までの色幅もとても綺麗です。コーラの瓶も良く描けていますが、大顔面の中の明るい世界、影の世界を上手に表現しています。
壁に投影されている影も的確、リアリティーを感じます。

右側は杉浦さんのデッサン。先日の骨格ゼミに参加し頭蓋骨をしっかり描きたいとのことで今回チャレンジしました。
眼球の入る部分、側頭部など微妙な色合いの反射光を美しく表現しています。頭蓋骨はかなり複雑な作りになっているので描く際に相当の観察が必要だったことでしょう。
背景とモチーフの際を更にしっかり描写することで背景の抜けも良くなることと思います。

皆さんも是非描いてみて下さい。

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モノトーンも美しく。

2018-05-26 17:45:27 | 大人 デッサン

白仁田 鉛筆 

暑い日が続きますが皆様お元気でいらっしゃいますか。岩田です。
今回は、土曜午前クラス白仁田さんの作品。こちらデクスターゴードンというジャズサックスプレーヤーのアルバム「BALLADS」のジャケット写真を元に描きました。

こちら完成までに約4ヶ月。全て鉛筆で描かれているのですが、モノトーンの色調が大変綺麗な作品となりました。
画像をみて頂ければ、私の評などいらない位説得力のある出来栄えです。奏者の表情、サックスの描写、まさに文句のつけようがないというもの。使い込まれた金管楽器ならではの鈍い輝きもカッコ良く、指で押さえるキーの部分も緻密な表現が目を引きます。

最初から白く残す箇所、後から消しゴムを使って逆に白で描いていくような箇所、様々な試行錯誤の上に描き出した煙草の煙も黒バックに映え、実に美しく表現されています。こうした工夫を感覚的にサラっとやってのける白仁田さん。やはり只者ではないです。

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鉛筆模写と静物デッサン

2018-05-12 18:19:18 | 大人 デッサン

左 室谷 / 右 大西 

岩田です。本日は土曜日午後クラスから、鉛筆で描かれた作品2点をご紹介致します。

右手は大西さんの作品。最近建物といった人工物を中心に写真からの模写を多く制作しています。
こちらトライアンフというイギリス製のバイクですがクラシックな印象の一台です。
このオールドスタイルのモチーフを鉛筆を使って白黒の世界に落とし込もうという試みが渋くて良いなーと思うのですが、大西さん、まだお若い女性でいらっしゃいます。
ピカピカに磨かれたタンクの質感などリアルに再現されていますね。タイヤとホイールの関係性に若干怪しい部分はあるのですが、複雑に見えるエンジンも実に細部まで徹底して描かれているのです。車体のデザインと相まって、古き良き時代に撮った白黒写真のような印象を思わせる仕上がりとなりました。

左手は室谷さんの作品ですが、とにかく徹底的に描き切るスタイル。こちらもじっくり時間をかけて制作された一枚です。
一つ前のデッサンで紙風船を描いた室谷さん、その時に課題となった「シワがよった紙」の描写を今回も引継ぎ、モチーフに取り込みました。
紙風船の時は、いまいちシワを描くコツを掴み切れなかった様子でしたが、今回は確実にレベルアップしています。
ランタンのガラス部分、錆びた金属の表情も上手く捉えることが出来ました。最後の最後に描き込んだランタンと紙の設置部分が良いですね。互いの関係性をしっかり描き、説明づけることで、それぞれのモチーフの存在感をより引き出すことができるのです。

鉛筆で描くことが好きなお二人、それぞれのテーマで、これからも素晴らしい作品を描いていって下さいね!

 

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素晴らしい作品なので、ちょっと難しそうに考えてみました。

2018-03-07 20:25:41 | 大人 デッサン

松岡 鉛筆

 

松岡 水墨画

水曜日担当の滝口です。
 今回は、水曜午前クラスの松岡さんの鉛筆画、水彩画の紹介と共に、僕自身色々と考えて書いてみたいと思います。

 松岡さんは僕がミオスに来てから、もう既に描いていくスタンスやスタイルなども確立されていて、正直何かを具体的に技術などを教えた記憶がありません。ここに掲載されている「崖と海」や「海の渦」の作品に関しても、このブログだと小さく見えてしまいますが、それなりの大きさ(F10号、12号程度)はあるでしょうか、鉛筆画は1ヶ月以上毎回描いているかと思います。厳密に構図を練り、色合いや描きどころも吟味を繰り返し、最初は鉛筆画で終わるのかと思っていましたが、それらはあくまで水墨画で描くための下図であるとおしゃっていました。でも、なかなか水墨画に移って行かれなかったので、水墨画に移ったらまた大変なんだろうなと思っていたら、それは全くの思い違いでした。

 鉛筆画を終え、翌週来てみるとなんと水墨画が一気に完成されていた作品を持って来て、どうでしょうかと見せてくださいました。これには本当に驚きました。水墨画の持っている技術は並外れていて、深みがあり、到底僕には描くことができません。鉛筆画で何度も何度も吟味されているが故の表現の的確さで、ここまでしっかりとスタイルが確立されているとは、本当に驚きました。しかも、この鉛筆画と水墨画の間に、もうワンクッション展開があり、水墨画を描く原寸大の大きさに鉛筆画をコピーしてから更に修正ペンなどで加筆・修正されていました。そのプロセス自体が美術作品で成り立つものだなと思いました。

 この松岡さんの作品の紹介で考えられることを、いくつか挙げてみたいと思います。
作品は、どうしても展示されたり完成された1点のみを見ることが多いかと思いますが、実はこの完成に至るまでのプロセスもしっかりと提示することも、また作品として成り立つということです。
⑴きっかけとなった写真(小さなL判などだといいですね)や切り抜きなど  
⑵下図やアイデアスケッチなど
⑶途中で制作された、実験などで使用したものたち(松岡さんのだとコピーして貼り合わせた紙でしょうか)
⑷制作で使用した道具たち(筆や鉛筆など)
⑸完成作品
これらが実際の展示などでもあると、鑑賞者の視点も変わるかもしれません。美術館で巨匠の展示ではありますよね。
どこまでを見せるのかということは考える一つのきっかけですが、僕は色々な価値観があっていいと思うので、あまり人がしないことっていうのもやってみるのもいいですよね。

 もう一つ考えたのは、教える/教わるという立場です。僕は、正直松岡さんに色々と教わりました。大人な話だと、やはりお金を払っている/もらっている立場もあると、何も指導しないで自分が教わってるって?!となりますが、僕は美術教育は、お互いの相互関係で成長していくものと思っています。僕も美術を本格的に勉強や経験をし始めてかれこれ20年以上経っています。今でも、美術史を再度学び直し勉強に励んでおります。でも、やはりこの膨大な美術の世界では、全てを完全に習得していくことは不可能です。価値観の違いもあるし、それぞれの専門性もあります。その中で、ミオスでの体験や学校での教える/教わるという立場は、『気づき』の場でもあります。知識や技能の伝授だけでなく、制作されていく皆さんの姿や作品を通して、僕も何かを気づき、それを伝えていく。または、きっかけを与えていく。松岡さんの作品を通じて、上記に書いたような提案をしてみる。そんなことも、美術教育の中では大事なんではないかなと思ったりしています。

 ちょっと今回は長くなってしまいましたが、松岡さんの作品を見て、僕なりに考えてみたことを書いてみました。こんな難しそうなこと考えなくても、ぜひ楽しんで描いてもらえば良いですけどね。
ちなみに、水曜日午前中クラスの皆さんで、グループ展示が来月開催されます。それにも率先して松岡さんは参加されていて、熱心でDMも制作されています。とても楽しみです! 

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色々な建物の模写

2018-02-24 20:10:22 | 大人 デッサン

大西 鉛筆

岩田です。今回は土曜午後クラス、大西さんの作品です。
こちらはお手持ちの資料からの模写。古い建物の前に鎮座する甕と郵便ポストがとても印象的な写真です。田舎の建物というより、都会の喧騒の中、路地を入るとそこにひっそり建っているといった佇まいを感じます。

甕の上には打ち水用の柄杓、画面左手には朝顔棚と今に残る江戸の風情を感じさせてくれます。数寄屋門を潜ったところに矢竹のような細めの竹が見えます。笹の葉が密集していて描くのにはかなりの根気が試されます。
こうしたものを鉛筆を削りつつ描くのは大変。そこで今回は、笹の葉だけではなく木目の描写などもシャープペンシルを使って描いているのです。削る手間が省けるとこうした緻密なものも描くのが楽しくなってくるものです。

大西さん、今昔拘わらず色々な建物を鉛筆で模写されています。時に線の曲がりも許さぬような直線ばかりの近代的なビル、かたや今回のようなクラシックな古びた家屋。こうした経験がご自身で描かれているイラストにもきっと活きてくるでしょう。これからはデッサンをベースに透明水彩などの色を使って描いてみるのも良いと思います。

 

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徹底した観察眼、描画材への柔軟な姿勢。

2018-02-03 15:21:45 | 大人 デッサン

左 殿山 / 右 當山

どうもです、岩田です。
今回は土曜クラス、男性お二人のデッサンです。
午前クラスからは殿山さん。静物を主体にデッサンを描き続けてきました。こちらはミオスのモチーフの中でも難易度の高いランタン。しかしながら慎重に形体を追いながらじっくりと攻めていく殿山さんにとっては格好のモチーフだったでしょう。
この描き手心を誘う古びた質感を湛えながらも、その思いに反するがごとく幾重にも重なる大小の楕円。一度は描いてはみたいが途中で挫折してしまうかもと思わせる中々憎いモチーフですが如何でしょうこの佇まい。やや曇りがちなガラスの表情も含め見事なまでに描き切っていますね。
鉛筆という描画材にもかかわらずここまで自然に、しかもこの錆びかかった緑の金属色をあたかも感じさせるようなレベルの高い作品に仕上げられたのは、殿山さんの徹底した観察眼があるからこそです。

午後クラスの當山さんもデッサンが大好きな方です。近頃は木炭デッサンを続けて描いていらっしゃいますが今回の石膏はジョルジョ。
納得がいかないと何度も何度も描いては消してを繰り返す當山さん。このデッサンも幾度頭部の造作を修正したことでしょう。
特にこの石膏は左右の目の大きさや形状が微妙に異なっているので捉えるのが難しいのですね。尚且つ、細やかな髪の毛の表情が複雑に作り込まれています。
特に木炭という描画材は大きく色を付けたり取ったりとということには適しているのですが細かい表情はどちらかというと捉えにくいものです。ところが當山さんの魅力はそういった既成概念に囚われないところなのです。
こちらのデッサンを見ても分かりますが全体の調子を大きく捉えつつ細部にも抜かりが無い。そんなに多くの枚数を重ねている訳ではないのにここまでしっかり描くことが出来るのは當山さんが有する描画材への柔軟な姿勢故でしょう。

両氏があらたにチャレンジしている新作にも期待しています。

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描き切ったー!

2017-12-16 00:26:50 | 大人 デッサン

室谷 鉛筆デッサン

岩田です。本日は土曜クラス、今年最後の授業でした。(今年は土曜クラスのみ、クリスマスや忘年会とは無縁でした。他の曜日・クラスは全てイベントありとのこと。)

今回は土曜午後クラスの室谷さんの作品。モチーフはアルミ制のエスプレッソポットや紙風船、質感の違いをテーマとし構成しました。
室谷さんじっくりと時間をかけて完成までに至るタイプでこちらのデッサンも夏辺りから始め12月に完成しました!
今までに紙で作られたシワのあるモチーフを描いたことが無いとのことでしたがしっかり最後まで描き切りましたね。

紙風船は少し透けているような薄い紙で作られているのでシワも繊細、更に赤や黄や緑の色を白黒に変換するとどの位の明度になるかということも実に難しいところです。
しかも球体として描かなければならずどこから手を付けて良いのか・・・といった感じのモチーフですがこれが描ければ相当力が付きますよ。ほんとに。
室谷さんはどちらかというとデッサンにおいて、コントラストの幅が狭いほうですがこの紙風船は微妙な色の違いまで良く表現されています。
シワの追い方も実に丁寧。球体としても自然に見えます。そしてレンガの上のポットは紙風船とは対極にあるような質感のモチーフですがアルミの鈍い反射、硬質感も良く描かきました。
年末までに完成しましたね!

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マスコットがいるデッサン

2017-12-08 21:11:21 | 大人 デッサン

瀬戸 鉛筆デッサン

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは瀬戸さんのデッサンです。ガラスと金属の描き分けと物の映り込みが課題となるようなモチーフ選択の為か、受験生のデッサンのような雰囲気がありますね。

紙がボロボロになり描けなくなってしまうほど何度も何度も描いては消してを繰り返し、粘り強く描写を追っていかれていたので、全体を見た時に迫力があります。ジョッキの後ろに隠れているのは、瀬戸さんが持参されたチョッパーの壊れた目覚まし時計。ジョッキ越しに見える姿の輪郭は、少しはみ出ている角や足先とはズレがあるので少々難しくなっておりますが、しっかりと描ききっていますね。帽子上部はガラス一枚越しですが、その下は二枚越しなのでそれぞれが異なる歪み方をしています。その描きわけもバッチリですね!ジョッキの方も白黒のメリハリを効かせつつ、フチや表面の溝、床に落ちているガラスからの光なども細かく追われているので、ガラスの重みや硬さ、冷たさが感じられます。
映り込みや全体の色味に苦戦された丸い金属のピッチャーも、隅々まで要素を見逃さないという意思が感じられます。蛍光灯の光の白が黒っぽい金属の色合いの中でメリハリが効いていて気持ちが良いですね。回り込みの描写も丁寧にされていて、平面のデッサンからでも実際に丸いピッチャーを手に取った時のイメージを浮かべることができます。よーく見てみると、ちゃんとチョッパーくんも映っています!しっかり描かれています!時間をかけてガッツリ描かれた真面目な部分もありつつ、このようなちょっとした可愛らしさも見え隠れしている魅力的なデッサンですね。

瀬戸さんが持参されたチョッパーくん、壊れているにも関わらずモチーフとして持参されたからには相当チョッパーがお好きなのかな?と思いましたが、意外にもキャラの名前もご存知なかったそうで壊れているのに可愛くて捨てがたく、なんとなく持っていらしたと言うご家族のものだそうです。是非チョッパーくんと一緒に、今回のデッサンも大切に取っておいて下さいね!また何枚か描いた後に見返すと面白いですよ!

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真摯なデッサン

2017-11-27 20:46:44 | 大人 デッサン

静物デッサン  杉浦 / 木村y

どうも幸介です!本日は大人クラスより、杉浦さんと木村さんの作品をご紹介いたします。いずれも若い女性の生徒さんの作品ですが、どちらもすごく誠実な印象ですね!しっかり細部まで描き込まれている事と、堂々とした構図の気持ちい作品です。

杉浦さんの作品ですが、金属・縄・果物という、異る質感の(しかも描きどころの多い)モチーフに挑戦したデッサン。モチーフそれぞれに丁寧に質感を追っていて、その視線の真摯さを感じます。縄や葡萄などの、あるパターンの集合である物体も、例えば葡萄だったら同じ円の繰り返しにならずに、それぞれの粒の場所に合わせて描き込まれています。縄も同じです。こういうものを作業的に塗るのではなく、しっかり追えていることは素晴らしいなと感じました。

木村さんのデッサンは、これまた難しいモチーフですね!描き込むと重たく固くなってしまいますし、かといって描き込まないと実在感が出ない。人工物と自然物のどちらでもないような存在感を、バランス良く仕上げているなという印象です。ある程度しっかりとしたぬいぐるみでしたから、パーツの接合部や台との接地面は少し強めに描き込み、生地の部分は画用紙の白を活かしながら柔らかく描き込んでいますね。中間色のコントロールが上手いなと思いましたので、是非グレイデッサンなどにも挑戦していただきたいです!

お二人共モチーフを追う目をここまでお持ちなら、是非色彩を使った静物画(油彩・水彩)などにも幅を広げていっていただきたいなと思いました!

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大人の石膏デッサン

2017-11-18 00:35:41 | 大人 デッサン

左から  當山 木炭 / 佐藤 鉛筆 / 立野 木炭 / 松本 鉛筆

岩田です。
今回は石膏デッサン特集。美術の勉強で描く石膏は元はと言えばギリシャやイタリア、ヨーロッパで制作された彫像です。時代も様々でアトリエにあるマルス像やヘルメス像は4紀元前に作られた彫像(※マルス像はその頃に作られたもののコピー)。画像にも出ているメディチ像はルネッサンス期、ミケランジェロの作です。
時代によって像の特徴も違い、全身像をデッサンを描く為に胸像や首像にしたものもあります。

今回の石膏デッサン、皆さん本当に頑張っています。中央の2点メディチ像は首が長く、少し前に顔を突き出し左手に強くひねっています。首像ですが動きが複雑なのです。それ故明暗がとても美しいのです。
佐藤さんのデッサンは鉛筆。やや粗削りではありますが向かって右から見た像のダイナミックな動きを良く捉えています。更にプロポーションを徹底的に観察すると良いでしょう。
立野さんは木炭デッサンにチャレンジ。ディティールを描くのには難しい描画材でありながら、髪の毛の表情もしつこく追っていますね。首に対して顔が手前にグッと出せたら最高です。

右手は松本さんの大顔面を描いたもの。元の像は凄い髭もじゃの像ですが面取りしてしまうとその印象はだいぶ薄れます。面取り石膏って描いていくうちにそれぞれの面の大きさや形のつじつまが合わなくなったりして形取りが意外と大変なんですよね。
こちらのデッサン、かなり印象が自然で良いです。影側の反射光がとても綺麗です。顔の印象更に似ると良いですね。

當山さんも木炭デッサンですが良い色出していますね。まだ数は少ないのですが描画材の扱いが上手い。見上げのマルスの雰囲気をしっかり出しています。石膏の凹部分に黒が溜まり過ぎないよう注意しましょう。

石膏デッサン面白いですよ。皆さんも是非。

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大人クラス

2017-11-13 15:15:13 | 大人 デッサン

芸術の秋到来ですので、本日は大人クラスの宣伝をさせて頂きます。
私共の絵画教室は趣味で制作されていらっしゃる方が多いのですが、お仕事に活かしたりスキルアップを目指したい、と目標が明確な方も在籍しております。ほとんどの方がゲーム関係やwebデザインのお仕事ですが、造園・住宅設計の方もおいでになります。(お客様のイメージを伺いながら「このような感じですか?」とサラッと描いてお見せできるのが目標だそうです。)

スタートではまずデッサン力を鍛えて頂きたいと思っており、皆様にお薦めしておりますが、焦って小手先のテクニックを身に付けてもすぐに使い物にならなくなります。見たもの・頭に思い浮かべたものを正確に平面に描き起こせなければ、立派なコンセプトも説得力を持たないと思います。正確に描き写す技術を、じっくり養っていきましょう。お仕事で必要なら、複雑なモチーフ(建築物など)を見た時に、単純な基本の形へ分解・分析する力も身に付けたいものです。

大人クラスの場合、曜日・時間は固定となりますが、月謝制ですので1ヶ月毎でしたら、曜日・時間の変更が可能です。

フレキシブルな受講を希望される場合、チケット制をご利用下さい。(5枚綴り13,900円+年会費7,000円+税)ご予約をして頂ければ、週に何回おいでになっても、何ヶ月もいらっしゃらなくても、自由なシステムです。

このような受講でご納得頂ければ、どうぞ無料体験授業をご予約下さい。
体験は1回の授業2時間ですので、基本的な形の静物を「鉛筆デッサン」して頂きます。また体験の際の道具はこちらでご用意致しますので、お気軽にいらして下さい。入会は一度こちらの教室の雰囲気や指導法を見てからゆっくりお考え下されば結構です。
受講を希望される日時のご連絡は、お電話でもメールでも構いません。(メールの場合、3日前までにお願いします。)
体験授業のご参加、お待ちしております。

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新鮮な構図!

2017-10-20 20:30:51 | 大人 デッサン

西井 鉛筆

一般大学に通われる西井さんですが、まるで美大受験生のようなデッサンを描かれました。手のデッサンをすることになり何枚かのエスキース(アイディアスケッチ・下描き)を重ねた中、小原先生に「この構図は面白い!凄く美大受験っぽいんだけど、普通の人がなかなか考えられる切り取り方じゃない!感覚が新鮮!」と大絶賛され、このような作品になりました。
アトリエでも学生に何かを持った手をよくデッサンのお題として出したりします。大抵はメインの手を画面一杯に大きく入れるので、私も西井さんのような構図は初めて見ました!

手の甲の筋や手首の凹凸など、よく観察されて描かれていますね。少し腕のあたりが濃く見えますが、膝に乗っている腕の重さが出ています。掴んでいるポーチの色の黒が中心にドンと入っているので、1番の見せ場の手に視線を誘導してくれています。形もなんだか面白いですね。ストライプのスカートはグレートーンの幅が広く、左右に抜けて行く色味がとても美しいです。様々な硬さの鉛筆を使い分けて描かれたのでしょう。膝の形もよく捉えられていますね!ガッツリ鉛が乗った手前の手に対し、靴の爪先が薄く描写されているので、その差で距離感が生まれ、紙の上でも上下に空間が広がっています。

改めてデッサン全体を眺めますと、不思議な魅力がありますね。これからもデッサンをされていくのでしょうか?今回のデッサン、是非大切に保管して下さいね!何枚か描いた後に、最初の方に描いたものを見返すと、とても面白いですよ。

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力強いデッサン

2017-09-26 20:40:44 | 大人 デッサン

左上 渡邉 / 右 有馬 / 下 野澤

どうも幸介です!!本日は大人クラスよりデッサンのご紹介。いずれも若い女性の生徒の皆さんの作品ですが、どれもしっかりと描写され、力強い印象ですね。モチーフ選びにもそれぞれの個性が出ていて面白いです!!

まず渡邉さんの作品ですが、ランプに縄にブーツにと、どれもディテールの細かいモチーフを並べています。ランプ周辺のしっかりとした陰影や、ソールの質感まで感じるブーツの描き込みなど、床まで含めて徹底的に描き切ったことにより存在感をしっかり感じられる気持ちのいいデッサンですね!

そして有馬さんの作品、コーヒーミルにぬいぐるみ(しかも学生クラスの生徒の作りかけ)という、なんとも言えないモチーフ。なかなか纏めるのが難しいモチーフかなと思いましたが、細かな段差や映り込みまでカリっと描いた金属のテクスチャー、ぬいぐるみの中の綿まで感じるような柔らかいタッチなど、その繊細な「鉛筆使い」のセンスを感じる作品です。

野澤さんはコーラにブロックに縄と言う、少しポップなモチーフ。縄の繊維の描き込みが素晴らしいですね!その細かい繊維まで、鬼のように描き込んであります。ここまで描くと悪目立ちして前後感がちくはぐになりがちですが、縄に負けないぐらいギュッと描かれたコーラの瓶で、しっかりと立体感が出せています!

…ということで、なかなかここまでデッサンと向き合っている社会人の生徒さんのいる教室も珍しいのではないか!?なんて思った今日この頃。皆様の次作にも期待しています!

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芸術の秋に人物画を

2017-09-25 23:25:49 | 大人 デッサン

前回のクロッキー会の様子

次回の人物クロッキー会のお知らせです。
いよいよ芸術の秋到来!気ままに人物画を描いてみませんか?静物を描くのとは違った緊張感が良い時間となりますよ!
10月のクロッキー会は女子高生にモデルをしてもらう予定です。
画材は各自でご持参下さい。(厚口画用紙は四切100円・八切50円で販売もしております。)鉛筆はB以上の柔らかめの鉛筆を数本、消しゴムは練りゴムを準備する事をお薦めします。スケッチブックはお好みのサイズ・紙の質で構いませんが、10~20分単位で、それなりの枚数を描く事を想定して選んで下さい。同一ポーズでじっくり描き込む内容ではありませんのでご注意ください。またあまり小さい紙ですとお人形さんのようになり、初心者にはかなり難易度が上がります。
原則として20分×5本をモデルさんの休憩を挟みながらクロッキーします。座りポーズ・寝ポーズ・捻りの効いた基本立ちポーズなどをとってもらう予定です。筋肉や骨格を観察しパーツで描写したり、全体のフォルムを描いてみましょう。人物画に慣れていらっしゃらない方は、あせらず、例えば手だけをじっくり観察しスケッチするだけでも勉強になるはずです。
指導・講評はいたしませんが、アドバイスをご希望の方は、お申し出頂ければモデル休憩時間に拝見させて頂きます。人物画が初めての方には、始めのポーズ中にデモンストレーションもさせて頂きますのでお申出下さい。
美術を勉強中の学生や、外部の方でもご参加頂けますので、どうぞ多くの皆様のご参加お待ちしております!
日時   10月7日(土) 16:00~18:00 (入室は15分前より可能です。)
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

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