モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

穏やかな生真面目さ

2022-03-10 20:46:12 | 学生


優理乃 中1 岩絵具・銀箔/パネルに和紙

花粉症は自覚しなければ花粉症じゃないと去年辺りから宣言しています、ホノカです。
今回は学生クラスから優理乃の日本画をご紹介します!

この日本画はなんと優理乃がアトリエに入ってから1番最初の作品!入会してから初めに行うデッサンの途中で日本画を始めたため、アトリエの雰囲気にも慣れつつ、日本画の画材にも慣れつつという2足のわらじでしたが、とても幻想的な日本画が仕上がりましたね!

絵にはその人の性格が出る、とも言われますがこの作品には優理乃の真面目で几帳面な性格がふんだんに現れています。パッキリとした白と赤で描かれた錦鯉。その周りに散っているモミジやイチョウなどの葉。こちらも鮮やかながら、錦鯉の赤い模様よりも彩度が低くなっているため、派手になり過ぎず鯉のいる水辺の雰囲気を出してくれています。
そしてなんと言っても銀箔!散りばめられた銀箔はまるで水面に反射する星の様にも見え、この鯉がいる池はただの池ではない雰囲気がありませんか?そう考えると深い青で塗られた水面も夜の空かに思えます。

また、今回の作品はいくつかの写真を組み合わせ、自身で構図を考えたものです。初めは鯉や葉もそれぞれが分かれて配置されていただけでしたが、調整を重ねてこの構図になりました。池の中を揺蕩う鯉ののんびりした泳ぎや、その道を開けるかの様な葉の流れは落ち着いた時間を感じさせてくれます。
入会してすぐのデッサンは既に決まった構図のものを描くため、自身で絵の構図を考えるのは初めてでしょう。一枚の写真を選ぶのではなく、組み合わせるということで構図にも悩んでいましたが、時間をかけた分素敵な作品になりましたね!

そして、なんとこちらの作品、持って帰った当日にご自宅に飾ったそう!私もアトリエに通い始めて最初の作品は、何を描いたか、どんな構図だったか、どんな所に苦労したかまで覚えています!なので優理乃にとっても初めての作品はとても思い出深いものになるのではないでしょうか。これからも楽しく作品をつくっていってね!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする