モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

戸塚カイガスクール

2014-09-30 00:30:45 | 小学生 絵画
今回は名作絵画の模写と写真鉛筆模写をご紹介。    (南澤)

Mosha1

実のところ、僕は模写をちゃんとやった記憶がありません。パズルとか塗り絵とかを完成する喜びというものに、どうも向いていないのであります。しかし今回はそんなコトは完全に棚に上げ、海兵隊の鬼教官のごとく子供たちには執拗な完成度を要求したのでありました。まあハッキリ言って根性練ですな、今回は。
さて授業中はといえば、案の定、先生もう出来ました!の大合唱。僕には、もう勘弁してください!にしか聴こえません。ココは鬼になるしかありません。竹刀を片手に般若のような形相で、戸塚ヨットスクールばりのダメだしを繰り返しました。親御さんの声が耳元でささやきます。、、もう少しウチの子をシゴイテやって下さい。来るべき社会の荒波に負けない屈強な人格に叩き上げてやってください、、と。
さあ、そんな全盛期の千代の富士もびっくりの時代錯誤な指導が功を奏したのでありましょうか、中々の完成度に仕上がっております。いささか実物と違うような物もございますが、根性が入っていればオーケーといたしました。根性、根性、ど根性!そうです、この授業はそのまんま昭和の授業の模写なのでありました!

とまあ、これは半分冗談でありますが、模写の利点とは詰まる所、「完成」の疑似体験なのではないでしょうか。勿論、構図や描写や配色といった技術的な参考にもなるのかもしれませんけどね。








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世捨て猫のしたたかな取り引き

2014-09-29 22:14:55 | 大人 水彩
20140929どうも幸介です!本日は、ひさびさに山崎さんの作品のご紹介。ミオスからは少し遠い場所に住んでいらっしゃるので、今回の展覧会は作品を郵送でアトリエに送ってくださった山崎さん。今日載せておりますこの作品は、展覧会に出品する作品とは別に「数年前に、日本画の下書きとして描いたものに、絵の具をのせた作品」とのこと。夏の暑い日にベランダで描かれたとのことですが、その「暑さ」がなんとなく猫の表情にも出ているような気がしませんか!?

玉虫色のように様々な色彩を感じる山崎さんの画風ですが、こちらの作品はそのストーリー性にも惹きこまれますね。猫の左にいるのはコオロギでしょうか。猫の獲物、と言う感じではなさそうですが、この猫、コオロギと親しくも見えません。たぶんですが、狡猾なコオロギが猫に怪しい取り引きを持ちかけている場面なのではないでしょうか。猫も「条件次第ではOK」という具合の。本日のブログのタイトルは、そんな想像から名づけました。

風景画に比べ、人物(動物)が入っている作品には、おのずとストーリーを見立ててしまいます。ちなみに小原先生は「猫の海賊のキャプテンが、引退後に過去を振り返ると、手にしたものは栄光ではなく後悔しかなかったと気付く。神が与えた余生はまだ長く、自責の念に駈られながら過ごす事になるだろう。と空想中の猫。」といったストーリーを思い浮かべたそうですが、皆さんはいかがでしょうか?

アトリエの展覧会では数多くの作品が展示されます。絵一つ一つにストーリーを思い浮かべながら見たりなんかすると、よりいっそう面白くなるかもしれませんね!しかも展覧会では作者に会える可能性もありますし、絵を見て思った事を伝えたりなんかしても新しいコミュニケーションがが生まれそうです。

アトリエでは講師陣が入れ替わり立ち代り、てんやわんやで展覧会の準備中です。来週火曜からの展覧会、どうぞ期待を膨らませてお待ちください!!

田中幸介

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in NY

2014-09-27 20:59:45 | スタッフ講師
Iwatanyオバラです。本日は岩田先生がブログ当番の日なのですが、現在ニューヨークへ仕事の打ち合わせに行っておりますので、写真だけ送ってもらいました!
先月のブログにて岩田先生が予告したNHK【おはよう日本】の中の 「インタビュー夏輝く」という特集コーナーに出演した時に話していた『アメリカでの仕事の依頼』の件で渡米しているのですが、芸大時代の油絵科の女友達がブルックリン在住で作家活動をしているとの事で、色々案内してもらってるそうです。
以前田中先生もニューヨークの旅で、ブルックリンのアート情報をブログに載せていましたね!現代美術好きにはたまらない魅力の街なんだそう。
余談ですが、岩田先生が渡米する前に田中先生が「小原先生、岩田先生にブルックリンの夜中にしかやらないクリエーターの集まるフリーマーケット(場所忘れた。興味のある方は直接田中先生へ)の事、教えてあげて下さい。あ、でも結構危ない場所だから岩田先生すぐ狙われそう!ダメかも…」と言うので、「あんな貧乏臭いひょろっとしたアジア人、誰も狙わないよ!大丈夫大丈夫!」と言って、岩田先生に伝えると「あーもうむしろ僕の名誉の為に、狙われたい、襲われたい!」と言っていましたが、さー、狙われているんでしょうか?楽しみですね!

前回の展覧会で大評判だった、岩田先生による“大人クラス公開講評会”を、今回も開催します。
事前予約なしで、その場にいらっしゃる出品者の方対象にご希望で講評致します。
普段岩田先生に教わっていない生徒さんはもちろん、自分以外の方の講評を聞くのも非常に勉強になりますので、ぜひおいで下さいませ!どなたでもご参加できます。
日時 10月11日(土) 14:00~
場所 国際交流センター

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恐怖の竜

2014-09-26 10:44:09 | 大人 水彩
Satou_01佐藤 透明水彩

展覧会まで後何日…と差し迫ってきましたね!準備も着々と進行中です。


今回ご紹介するのは、チケット制佐藤さんの水彩画です。
古代恐竜の中から、アジアに生息していたタルボサウルスを描かれました。タルボサウルスとは、ティラノサウルスと似ている部分も多い肉食の恐竜で、アメリカでは『恐怖のトカゲ』との名で呼ばれているそうです。その名の通りの鬼気迫る姿ですね。しかも獲物に噛み付いたが逃げられて追いかけているところ、とのことで、追われるものの気持ちになると気が気じゃない!といったところです。

追われて振り返った時にこんな風にこの恐竜が近づいてきていたら…背景のタッチはそうした焦りやドキドキ感を演出しています。
そして大胆な背景のタッチに対して、細やかに一本一本キッチリ描き込んだ血も滴る牙の生々しさが、半端無い!身体もがっしりと、また影も大胆につけて恐ろしさを強調しています。更に躍動感を増す足元の砂埃も必見です!
佐藤さんは水彩画を描いていらっしゃいますが、こうした大胆なタッチがとても魅力的です。水彩の滲みを利用すると、柔らかさだけでなくこの作品のような迫力を出すこともできますから、興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。

今作はここぞという部分、より見せたい部分を思い切り強調したことで、佐藤さんの描きたかったものが作品から伝わってきます。走る音の地響きまで伝わってきそうなド迫力のこの作品、ぜひ展覧会会場でもご覧下さいね! 庄司でした。

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気持ちが伝わる~運動会の絵~

2014-09-25 23:16:11 | 幼児
Youji2
幼児クラス
本日展覧会出品作品締切日ということで、ほぼ(?)作品が集まりました。
これから展覧会に向けて、お預かりした作品が一番良い状態で展示できるように、会場作りの計画が進行します。
展覧会初日までの準備期間は、スタッフ全員がそれぞれ担当を受け持ち全力で作業に入ります。

さて幼児クラスの作品ですが、どれもすぐに動き出しそうな、運動会の声援が聞こえそうな、臨場感溢れる作品ですね!
運動会といえば様々な種目がありますが、今回はあえて「玉入れ」と「徒競走」二つのテーマに絞って制作しました。テーマごとに先生達が人物のポーズを実演してみせることで、体の動きや見え方を自分の目で確かめます。
ちょうど運動会を終えたばかりの子、もうすぐ運動会で練習中のこども達ばかりなので、実体験が直に繋がりスッと絵にすることができます。
人物が画面からはみ出すくらいに大きく堂々と描かれ、その迫力から運動会の楽しさや達成感など、その子の気持ちまで伝わってきますね。
全作品展覧会に出したいくらい素敵です!!
Youji1
伊藤 絵里




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個性の魅力

2014-09-24 22:16:06 | 大人 水彩
Hara_5原 透明水彩

アトリエ在籍10年前後のベテランがほとんどの水曜夜間大人クラスに、ちょうど1年前の9月11日に入会された原さん。
時々「私だけ全くの初心者で、このクラスにいて場違いじゃないかしら?」と心配される、謙虚な女性です。
私の辞書には『謙虚』という言葉が存在しない為、原さんのそういった慎ましやかな言動を見聞きする度、その初々しくフレッシュな感じに眩しいような尊敬の念を感じずにはいられません。
そんな原さんですから、制作も常に一生懸命です。自主的に宿題をやって来られたり、同じ課題を習得するまで何枚も描きます。出された宿題すらやらないで怒られてはメソメソしている受験生に、見習って欲しい勉強熱心さです。
そうやって丁寧にコツコツできることを増やしていき上達しましたが、真面目な原さんタイプの方は教科書通りの進みを打破するのが難しかったり、自分らしさがなかなか見付けられないという試練もあります。
そこで、最初に白い画面を汚す技法や、途中で思い切って絵を壊す作業を取り入れてみました。
白い紙を汚すのはまだしも、途中まで描き進んだ絵をメチャメチャ(に見える)にするのは大変勇気の要る行為です。きっと、初めて私がドバッと完成間近の作品に絵の具をぶちまけた時はショックだったことでしょう。鬼の所業を許して下さるどころか、感動の言葉まで掛けて受け入れて下さる原さんの懐の深さ・器の広さに、「この方はきっとうまくなるな。」と思ったのでした。
写真の絵を見ても、たくさんの事に果敢にチャレンジした姿勢、楽しみながら習得した技術が見てとれるかと思います。原さんの中に加わった新しい創造力は、きっと日常生活にも潤いをプラスしているのではないかと、絵から汲み取れます。
これからも原さんらしさを全面に押し出して、そして私は少々強引に引き出してみるのが、楽しみでなりません。   オバラ

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綺麗な壁

2014-09-24 00:47:58 | スタッフ講師
2014_2今日は朝8時から大工さん達が入ってくれ、壁を直してくれました!
綺麗になりました。
学生達もバリバリ働いてくれました!
サンキュー!
保護者様から差し入れも頂きました!
ありがとうございます!
幸介先生も手伝いに来てくれました。
感謝!

やらなければならなかった仕事がバリバリはかどって、ありがたいです。
展覧会オープニングまで、あと2週間。気持ちが高まります!
オバラ

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夏休み写真模写

2014-09-22 20:53:15 | 小学生 絵画
Shashinmosha
小学生クラス 夏休み課題 写真模写デッサン

どうも幸介です!本日ご紹介するのは、夏休み小学生課題の、高学年対象に実施しました「デッサン」!!上記の画像をみてもらえれば分かるかと思いますが、今回はあえて同じモチーフで制作された作品を並べて掲載!!ガチバトルです!!

どれもモチーフの写真は講師が用意したものですが、動物やガラスなど明暗が繊細なモチーフです。当初は「ちょっとハードル高いかなぁ」と思いましたが、出来上がってみたらなんとも素晴らしい出来栄え!

小学生特有の揺らぎを持ったライン・輪郭と、高学年ならではの明暗の写実性。これが混ざり合って、ちょっと大人びた風合いの絡み合う、絶妙な作品になっていますね。高学年になってくると、写実性が増し技術力もついてきます。子どもっぽさが無くなってくるんですね。そういった時期に生み出される作品は、よく「つまらない作品」と言われます。大人の作品に近付いてきますので、大人から見たら新鮮味や驚きも無くなるんですね。

今回のこの課題が魅力的になった理由としては、前述したように大人びてきた高学年に対し、もっと大人びたモチーフをわざわざ描かせたことによって、消えかかってきた子どもっぽさをあえて際立たせるという手法のおかげでしょうか。僕やオバラ先生が「もっとモチーフを良く見て!影の濃さが足りない!!グラデーションがきつすぎる!!もっと繊細に!!」とあまりにもしつこくダメ出しをするので何名かは最後のほうはグロッキーになっていました。しかし、夏休みに学年によってクレヨンとデッサンに分けて制作して、結果が出て良かったなぁと思います!!

田中幸介

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助っ人募集!

2014-09-21 14:04:52 | スタッフ講師
140921_140026今はベニヤ板で隠している穴の一つ

オバラです。教室内でも展示をする関係で、23日(秋分の日・祝日)に大工さんを呼んで、穴の空いた壁を3ヶ所修復し、それにあわせ他の部分も塗装してもらいます。
(蹴りで穴開けた奴、開いた穴が面白くて壁をむしってさらに大きな穴にした奴、心当たりがある奴は反省しなさい!8万円の痛手なんだからね!)
その大工さん達が来る時間に展覧会の事の準備をする人、大工さんが帰った後に片付けを手伝ってくれる人など、ボランティアを募集します!
時間は午後からたぶん21時位まで。
暇な学生はフラリと来てね!゜+。休憩タイム。+゜(o'ω')o□~には、お菓子やジュース、アイスをご馳走します♪


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時空を超えて存在する世界

2014-09-20 01:45:00 | 大人 油絵・アクリル
Matuohime松尾 『大三島』 油彩 F15号

第1、第3土曜日大人クラスの京谷です。

10月の展覧会出品作品搬入締め切りの日まで、もう本当にあとわずか。
本日も続々と生徒の皆様が、それぞれの作品を提出していらっしゃいました。
かくいうこの私めも、皆様に混じって初めての参加でございます。どうぞよろしくお願いいたします!

さて、本日ご紹介させていただきます作品は、松尾さんの油彩画『大三島』です。
画面に展開される物語のひとコマ。その緻密な描写にまず魅せられてしまうのですが、やはりこの作品の背景について若干の予備知識が必要でしょう。
歴史好きな方でしたら、きっとその名に馴染みのあることと思います。

 『鶴姫(つるひめ、大永6年(1526年)? - 天文12年(1543年?))は、戦国時代の伊予国にいたとされる伝承的女性。姓名は大祝 鶴(おおほうり つる)。大山祇神社(愛媛県大三島)の大宮司・大祝安用(おおほうり やすもち)の娘。』

この「鶴姫さま」が作品の主役でありますが、ウィキペディアによりますと、三島安精の小説「海と女と鎧」では、瀬戸内のジャンヌ・ダルクとして脚色・執筆されているとのこと。幼い頃より武術や兵法を習得して、紺糸裾素懸威胴丸(こんいとすそすがけおどしどうまる)という甲冑を身に纏い、颯爽と戦場を駆け巡る。伝承人物ですので諸説ありますが、戦場で亡くした恋人を偲び、このお姫様が18歳の若さで入水し生涯を終えたという言い伝えでは、「わが恋は 三島の浦の うつせ貝 むなしくなりて 名をぞわづらふ」を辞世の句としたとされています。
この句を知って、再び松尾さんの作品世界に身を委ねてみますと、画面の四隅まで凛という音が聞こえてきそうな程の緊張感に、心が引き締まるような気がしました。鶴姫さまの美しい横顔は、イタリア・ルネサンス期のフレスコ画にも似て。意図してトーンを落とした色調や、暗い室内とは逆に明るいながらも不安な印象の背景がもつ光のコントラストは、お姫様の心の動きを雄弁に語っているようです。
松尾さんの作品の素晴らしさのひとつに、この心理描写をより説得力あるものにするための装置、風景や室内の描写の徹底したリアリズムがあります。畳のい草の一本一本の陰影や、使い込まれた廊下の光沢、鶴姫さまの黒髪の流れと切れた弓の弦。そして画面右端の暗闇に浮き上がる甲冑。彼女の右足から弓のラインを上っていく先の横顔の表情。その視線がより奥の風景へと、観るものを案内してくれているような構図。
2次元の画面のなか(キャンバス上)に、時空を超えた、こことは別の場所・世界が展開しはじめる。触れることはできないけれど、確かにそれは存在しているのだ、という気持ちをおさえることができません。
本当に完成度の高い作品です。

最後に・・・鶴姫さまのエピソードには他にもあるようですが、他のものはここでは割愛させていただきました。
松尾さんに、また色々とお話を伺ってみたいです。

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ぎゅっと詰め込んで

2014-09-19 17:00:53 | 大人 水彩
Oohira_01大平 透明水彩

ここのところ朝晩は寒いくらいの気温で、大分過ごしやすくなりましたね。そろそろ羽毛布団出してもいいかな?と悩みつつ…。

さて、本日は日曜大人クラスより大平さんの水彩画をご紹介します。CDのジャケットをモチーフに描かれた今回の作品、可愛らしくきれいな動物に桜の花びらが舞い散り、女子ウケしそうな可愛らしさがギュッと詰まっていますね。(作者は男性なんですが。田中先生いわく、「年上の方に言うのは失礼ですが、『ほんわかした男性』」確かに…)

今回のモチーフも、大平さんの画風にマッチしています。こんなに密度のある写真を描くのは大変なことと思います。しかしそこは大平さん。これは時間かかりそうだ!とご自身でもおっしゃっていましたが、今日は緑、今日は動物…と職人のように地道に筆を運び、しっかり展覧会に間に合いました。筆はひとつひとつ丁寧に置きながらしっかり成果を出していくその姿に、着実に積み重ねるということの大切さを改めて教えられました。

メインの人物は他の画用紙で何度も習作してから描きました。そうしたところからも大平さんのじっくりと描く姿勢が伝わってきます。草や蔦の細やかな描写、また地面の部分なども眺めていくととても濃厚な色味です。透明水彩というと淡くぼかして描く手法が主流ではありますが、このような画面もオツなものです!

窓の鮮やかな濃い緑と鳥の極彩色もパッと目に飛び込んできますね。私は、この作品の白の色味の美しさにも心惹かれます。かなりモチーフも多くごちゃごちゃした画面ですが、白がしっかりと引き締めています。細かなところを疎かにせず何度も色みを作り重ねた結果のピリッと効いた白であると感じます。周りの緑や茶、赤もより美しく見えますね。

そして窓の下にちょこんと座っている黄色いキャラクター、この子は大平さんの作品に毎回登場しています。(もちろんミオスクリスマスパーティーで制作したケーキにも!)この作品の中でも、ほっと気を抜いてくれるポイントです。
展覧会で、大平さんの他の作品を見る時も、ぜひどこにこの子がいるか探してみてくださいね! 庄司でした。

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作品搬入締め切りまで1週間!!

2014-09-18 23:18:28 | 幼児
Youji

Youji2
幼児クラス 大詰めの授業風景

皆さん、展覧会の出品作品は決まりましたか?
搬入しましたか?
締め切りまで、あと1週間です!

2年に1度の展覧会では、今まで制作してきた作品の中から皆さんがどの作品を持ってこられるか楽しみにしています。先週から毎日、大切な作品を1点1点搬入チェックして、展覧会当日まで大切にお預かり致します。

さて今日の写真は、幼児クラスの立体作品の制作風景ですが、3回の授業に渡って制作しています。
風船に新聞紙や和紙を何層にも貼って、表面が乾燥した後風船を割って取り出すと、中が空洞になった大きな卵のような形ができます。この卵の制作方法は張り子と言いますが、張り子をメインとして、さらにカラー粘土やクレヨン・色画用紙など様々な材料を組み合わせて、ひとつの作品を作る最終段階に入りました。
何ができるかは、当日会場でのお楽しみということにしましょう。
会場では、天井の方を見上げてみてくださいね。

伊藤絵里

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ラガーマンの自画像

2014-09-17 22:53:15 | 学生
Ragubi
左から 大希(2枚組作品) / 康平 / 理貴 ・ 中3 ・ 油彩
 
この3人、普段はラグビーに命を賭けているので、当然(いや、たぶん)美術なんてあんまり興味がないはずなのに、何を血迷ったか突然中学生活最後の文化祭に自画像を油絵で出品したくなってしまったという…。
しかもサイズもF15号とかなり大きいのに(ダイキに至っては2枚のキャンバスを組み作品として)、夏休みだけのチケット制でたった12日間で仕上げるという荒業を希望。
オマケに、「できれば賞を取りたい☆」などとほざく始末。
「こりゃ大変なの引き受けちゃったわー!」と最初から覚悟を決めて取り掛かりましたが、本音は「時間も限られているのに、油絵の特質や絵の具の混ぜ方を1から教えなきゃいけないなんて無謀過ぎた!しかも初めての油絵で賞取りたいなんて、こいつら図々しいにも程がある!」でした、ホント。(オバラ心の叫びであって、幸介先生は違ったかもしれません。)
そんな気持ちでスタートした彼らとの付き合いでしたが、元々アトリエ・ミオスは体育会系のノリなので、あっという間に3人の事が大好きに!またこの子達、賢くて瞬発力があるのでなかなか勘も冴えていて、鍛えるのが楽しくなって来ました。
そんなこんなで出来上がった作品。光と影は少々曖昧ですが、一番表現したかったたくましい筋肉・躍動感を、微妙に違う肌の色を何色も作り立体的に塗り重ねることによって強調し、迫力を増す事に成功しました。
中でも顔の表情筋はしつこくねちっこく追い、何度もやり直しましたので、試合中の緊張感がこちらに伝わってくるようです。
得意でなかったものを「やりとげた!」という満足感・充実感は、きっとこれからの彼らの人生にプラスになるでしょう。

ガタイのいい暑苦しい中学生男子3人がチョロチョロ色々なクラスに紛れ込みまして、大人クラスの皆様には鬱陶しい思いをさせたかと思います。いつも社会人の方々から言われる「普段触れ合わない年齢の子と一緒に描くのは刺激になっていい」という言葉に甘えさせて頂き、申し訳ありません。お陰様でこんないい絵になりました。ありがとうございました!  オバラ

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打ち合わせ

2014-09-17 04:09:29 | 展覧会
Sutahhu国際交流センターのロビーにて(なんか、半分から左側の人達、感じ悪いなー!)

オバラです。
本日国際交流センターで展示会場を実際に見ながら、スタッフミーティングをしてきました。
会場の都合上、展覧会初日が搬入日というタイトなスケジュールですので、綿密な計画を立てています。
私達も頑張りますので、まだ出品作品が完成していない皆さんもラストスパート気合い入れていきましょうね!

ミーティングの後は、9月から小学生クラスに手伝いに来ているカエ先生のバイト先のイタリアンバーで飲み会になり、酔っぱらっているので手短に~♪

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展覧会締切間近!

2014-09-15 23:24:20 | 展覧会
Tenrankaijyunbi前回の展覧会準備風景

生徒作品展の締め切りは25日(木)です。
大人・学生クラス 国際交流センター用の作品(サイズ問わず)2点まで / 教室内展示用の作品0号(テーマ『自分を感じさせるもの』)1点
小学生・幼児・親子クラス 国際交流センター用の作品(平面・立体問わず)3点まで / 教室内展示用の作品は、現在授業時間内に制作中なのでOK
小学校受験クラス 教室内展示用の作品は、授業時間内に制作完了したのでOK(受験間際ですので、国際交流センターでの発表はありません。)

できるだけ、通常参加している授業時間内に搬入し、キャプション(題名)を書いて下さい。

※小学生クラスの保護者様
出品作品が、ここ3ヶ月間に制作した『風船張り子仮面』『クレヨン画』『写真模写デッサン』に集中してしまっています。前回の展覧会以降2年間の間に制作したもので一番お気に入りorクオリティーの高いものを選んであげて下さい。
私的に紙で作った靴は、どの子も頑丈でカッチリできていたと思います。
6月に描いた油絵は、全員出品して頂きたい出来栄えです。
迷っている方はご遠慮なくご相談下さい。   オバラ

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