モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

力強い場所

2017-06-30 01:54:41 | 大人 油絵・アクリル

長沼 油彩

大竹です!今回は水曜夜間クラスの長沼さんの油彩作品をご紹介させて頂きます。何度か水曜日クラスにはお邪魔したことがありますが、その数回でも長沼さんの作品に対する情熱は強く印象に残っております。この二枚の作品も、顔を見なくても作者の人柄や生命力を強く感じられますね。どちらも神が宿る聖地を描いているのもあるのでしょうか。

まず左の作品ですが、並木と石畳の対比がとても面白いですね。石畳にはよく見ると様々な色が使われていて神秘的な雰囲気を画面に作り出しています。紫や黄色、緑など本来なら石畳には無い色でもうまくまとまっていて、ここの部分だけ見ていてもしばらく楽しめるほど色使いが素晴らしいですね。それに対して並木の方は重量感たっぷりに絵の具が乗っていますね。強めの赤や青があえて残されているのもこの画面作りに一役買っています。手前の木の光が当たる部分には明るい黄色が使われている事により、並木全体が暗くなりすぎずバランスがとれています。並木と石畳ではそれぞれ全く違う色作りをされているのに、こうして一つの作品として噛み合っているのが何より魅力的ですね。

そして左の作品ですが、こちらも油絵の具らしさが存分に発揮されています。白い絵の具のかすれ具合によって、滝の勢いや水しぶきが上がっている描写が上手く表現されています。崖の荒々しい岩肌もこだわって何度も絵の具を重ねられたのが見てとれます。こちらも左下の方にある原色の赤や青があえて残されていますね。残しすぎず潰しすぎず良い残し具合となっています。また、空の色がクリーム色というのもバッチリですね!草木の青を補色の関係で引き立ててくれますし、薄めの色味で塗って仕上げてある事により、画面の中に"抜け"ができ重すぎない仕上がりとなっています。
話しが飛びますが、最近私は鉱物を集めるのにハマっています。この作品の青の色使いを見たときに藍銅鉱(らんどうこう)という石が思い浮かびました。長沼さんの作品は、鉱物を見た時に感じる魅力と似たものを感じます。

そんな長沼さんが現在熱中されている作家さんが絹谷 幸二というフレスコ画家だそうです。私も気になって調べて見ましたが、パワフルで圧倒される作品を一目見て(長沼さんが好きそう……!!!)と納得しました。しかし、長沼さんの補色の下塗りを大胆に残した筆跡も、まさにその神がかり的な力強さで負けていないと思います!なにしろ小学生の油絵の中に混ぜて飾っていても分からない若さとパワーがありますから…!(半世紀以上年上なのに!?)

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パンダ誕生と七夕にちなんで

2017-06-29 22:44:43 | 幼児

幼児クラス

今日ご紹介する作品は、先週の幼児クラスで七夕制作をした時の導入絵画です。ちょうど制作日の10日前に、上野動物園で5年振りにパンダが誕生したこと、そして七夕の笹にちなんで、『パンダが笹を食べている絵』です。熊の仲間で体が大きいのに笹の葉や竹が常食で、いつお腹かがいっぱいになるのかな?と思ってしまいますが、そのかわいい仕草は幼児にも人気です。(パンダは、厳しい氷河期に寒くても枯れることのない笹を食べて生き延び、肉食から竹と笹を主食とする体へ進化したとか・・・)笹を両手で抱えてムシャムシャと食べるシーンを描いてもらいました。黒と白の毛の色の描き分けがしっかりできれば、動物の中でも最も描きやすい体系でしょう。それに笹を描き足すことで、笹を持っている前足に自然と違った動きが出てきます。10人が描けば、10通りのパンダの動きがあります。前足の動きについては、一人一人がどんな感じにパンダが笹を持っているかなぁと考えて描いてもらいました。

そして今幼児クラスで制作している作品は、2週にかけてクレヨン画を描いています。四つ切サイズという大きな画用紙にクレヨンのみで描く事は、幼児にとってかなり根気が必要です。慌てずに程よい所で1回目の授業は切り上げ、来週は丁寧に総仕上げする予定です。(Eri Ito)

 

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小学校受験絵画の夏期講習

2017-06-28 02:09:06 | 小学校受験講習会

『小学校受験・夏期ワークショップ』の最後のお知らせです。まだ塾の夏期講習の日程が決まらず、残席をお尋ねされる方が増えて来ましたので、再度ご案内させて頂きます。
残りわずかですので、お早めにご検討下さいませ。

年長対象
 ・8月8日(火) 16:15 - 17:15   制作(行ってみたい所へ行く為の帽子制作) 残席1名
 ・8月8日(火) 17:30 - 18:30   絵画(人物のコミュニケーションを表現する構図) 残席3名

年中対象(年長児も受講可能)
 ・8月9日(水) 10:30 - 11:30    人物画(人体の基礎固め) 残席4名
 ・8月9日(水) 13:00 - 14:00    紙工作(円筒を多用した立つ動物) 残席2名

詳しい 内容につきましては、コチラをご覧下さい。

<ご受講料>1講座5,000
<定員>13
<お申し込み方法>下記の必要事項を明記の上、メールの件名を「受験講座申し込み」として、e-mailアドレスへ送付してください。お申し込みの確認(定員がございますので、受付時に参加可能かどうかをお知らせいたします)とご受講料お支払い方法を返信します。
☆必要事項 ①ご希望の講座名・受講日 ②お子様のお名前/ふりがな・年齢(年中 or 年長) ③住所 ④電話番号
メールアドレス mios@ace.ocn.ne.jp
(確認の返信を3日以内に致します。もし返信がない場合お手数をお掛けしますが、再度ご連絡頂けますと幸いです。)

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油絵の下塗りについて

2017-06-28 01:47:35 | 小学生 絵画

本日は真面目に油絵講座を…
油絵の下塗りと言う、白いキャンバスの上に見える色とは違う色を最初に塗る技法について説明します。下塗りとは絵を描く前にあらかじめキャンバスに色を薄く塗っておくことです。下塗りをしておくと物理的には絵の具のノリが良く筆が滑りやすくなり、視覚的には発色が良くなります。
また、絵の具を全体に塗ることによって塗り残しの感じがなくなります。子どもは飽きっぽいので、例え白いキャンバスの地が見えていても直そうとはせず完成にしたがります。ですので最初の段階の下塗りは厳しくして、1㎜の隙間もなく塗らせています。


補色(12色相環の180度反対側の色)の下塗りについて(↑銅のヤカン、レンガの下塗りに緑を使い、右は青い花瓶の下地に赤を塗っています)

補色は混ぜると黒に近付き汚い色に変色しますので、定着力の弱い水彩絵具では絶対に避けなければならない組み合わせですが、乾けば二度と溶けない油彩では、下塗りとして塗っておき、乾いてから本当の色を塗る技法を用いることがあります。
補色は隣り合わせにすると目が痛いようなビビットな印象になりますが、子どもの適当な塗りで隙間からチラ見え(もしくは透ける)と、勢いのある元気な印象の作品になります。


プラスして例えば青色から黄色にもっていくには 何度も重ねなくてはならず、逆にその塗り重ねや、部分的に下地を透かすことで、レモンの瑞々しい鮮やかさや輝き、重量感といったものが表現できます。(写真左)
白や黒には補色はありませんので、白や透明のモチーフは黄色、黒のモチーフは赤で塗らせていますが、右2枚の頭蓋骨のように、透けた黄色が反射光や乾いた骨の色味に見えてボリューム感や存在感がグッと増しインパクトが出ます。


下塗りに使う色は、反対色を使わなければならいということはありません。モチーフの印象からイメージする色、もしくはどんなモチーフにも合うナチュラルカラー(黄土色=イエローオーカーやセピア系)などを塗ることも多いです。(大人クラス神宮さんの油絵を模写している子達は、スーパーリアリズムを目指し、本物の色に近付ける為オーカーを塗らせています)

絵の描き方を建築に置き換えている方の言葉が分かりやすく引用させて頂きますが、油絵やアクリル画、水彩画は建築と同じで、本来土台、柱、床、壁、屋根という風に構築していくのが理想ですが、「絵」ですので、地面にいきなり屋根を作って終わり(最初からキャンバスに直接本当の色を塗る)という事も可能です。建築では明らかにおかしい事も、平面絵画ではそれが間違っているのか非常に分かりにくいので、何枚も描かないと感覚(この下塗りだと重い色に感じる。下塗りしないと軽いチープな印象になる。など)はなかなか理解できないでしょう。

他にも白の交じった絵具は下塗りには不向き(白を下地に混ぜると、よく言えば優しく柔らかく、悪く言えば濁った印象になる)など色々ありますが、実際に描きながらの説明でないとなかなか伝えきれないので、油絵を制作中の大人クラスの方はその時その時で理由を説明させて頂きますね。
ご質問は油画科在籍・洋画科出身の山下か大竹、オバラまでどうぞ!

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今年の夏のワークショップは

2017-06-26 20:41:42 | 小学生ワークショップ


幼児&小学生対象 夏休みワークショップ 過去開催時の模様

どうも幸介です!!気付けば2017年も半分終了、生徒の皆が待ちに待った夏休みももうすぐですね!すでにチラシをご覧になった方も多いかと思います。中にはすでにお申込みいただいている方もいらっしゃいますが、毎年ご好評いただいている「みんなあつまれワークショップ(幼児&小学生対象)」の告知をいたします。

7月25日(火)11:30  -14:00
【アクションペインティング】
毎年お問い合わせの多い、大人気のアクションペインティング!昨年は大きな布やTシャツに水鉄砲でペイントしましたが、今年のペイントはみんなの手足!!地面に敷いた大きな布の上でアクションしまくりましょう!!!ペイントが終わったら、さっそくその布を切り分けてバッグ作り。オンリーワンのデザインになりますし、アトリエの生徒の皆はアトリエ用のお稽古事バッグなんかにしてもいいかもしれませんね!100%汚れますので、汚れてもいい服装でお越しください。

8月1日(火)18:30  -20:00
【カンテラ&ロウソク作り】
こちらも毎年行っています、夜の屋外イベント!学校などではあまり行うことの無い、火を利用した工作です。しかも「夜に出歩く」という、その背徳感というかタブーな感じが、きっと好奇心を満たしてくれることでしょう。屋外で自分好みの形と色のロウソク・カンテラを作り、出来上がったら火を灯して夜の公園を散歩(探検?)しましょう!!夏の夜の公園ですので、しっかりと虫よけスプレーをかけてご参加ください!

みんなあつまれ!
幼児&小学生対象
対 象:園児・小学生 
参加費:3,000円

*集合・解散は教室となります。お迎えに来る場合は教室階段下にてお待ちください。
*雨天の場合、アトリエ教室内での制作となります。
*幼児の場合、保護者の方のご見学・ご参加も可能です。

両ワークショップの詳細はこちらのリンクからご確認ください。
ということで、皆様のご参加お待ちしておりまーす!!さらに学生クラスの皆、ボランティアでの参加もお待ちしています!

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人物画の練習しませんか?

2017-06-24 23:36:14 | クロッキー会

前回のクロッキー会の様子(作品はクロッキー会常連の竹辺さん)

次回の人物クロッキー会のお知らせです。
7月のクロッキー会はポッチャリめの24歳の女性にモデルをしてもらう予定です。
画材は各自でご持参下さい。(厚口画用紙は四切100円・八切50円で販売もしております。)鉛筆はB以上の柔らかめの鉛筆を数本、消しゴムは練りゴムを準備する事をお薦めします。(ちなみに、上記竹辺さんは、色鉛筆タイプのクーピー黒を使っていらっしゃいます。)スケッチブックはお好みのサイズ・紙の質で構いませんが、10~20分単位で、それなりの枚数を描く事を想定して選んで下さい。同一ポーズでじっくり描き込む内容ではありませんのでご注意ください。
原則として20分×5本をモデルさんの休憩を挟みながらクロッキーします。座りポーズ・寝ポーズ・捻りの効いた基本立ちポーズなどをとってもらう予定です。筋肉や骨格を観察しパーツで描写したり、全体のフォルムを描いてみましょう。人物画に慣れていらっしゃらない方は、あせらず、例えば手だけをじっくり観察しスケッチするだけでも勉強になるはずです。
指導・講評はいたしませんが、アドバイスをご希望の方は、お申し出頂ければモデル休憩時間に拝見させて頂きます。人物画が初めての方には、始めのポーズ中にデモンストレーションもさせて頂きますのでお申出下さい。
美術を勉強中の学生や、外部の方でもご参加頂けますので、どうぞ多くの皆様のご参加お待ちしております!
日時   7月1日(土) 16:00~18:00 (入室は15分前より可能です。)
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

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高校生デッサン

2017-06-23 14:49:07 | 学生

左上から 史織 高2 木炭 / 晴音 高2 鉛筆 / 凜人 高1 鉛筆

大竹です。今日は久しぶりに高校生のデッサンをご紹介したいと思います。

史織
木炭という事もあってか、パッと見ただけでもデッサンに迫力を感じます。服の質感の描写やシワの描き方も良いですね。
ただ、身体に比べ顔が少し黒すぎるのと、額や右の頬がペッタリと潰れてしまっているように見えます。髪も細い毛の集まったもの、というよりも一つの大きな塊がドンと頭に乗っているように見えてしまっているので、もっと光を細かく追ってみましょう!また、首が少し太いのと鎖骨への繋がりが薄いですね。首周りは難しいですが重要な部分なので、デッサンだけではなく筋肉や骨がどうなっているのかを、自分で本やネット等で調べてみると分かりやすいと思います!

晴音
自分でもデッサンが黒くなりがちという事はよく言っていましたが、モチーフに夢中になり片っ端から描写してやろう!という意気込みから来ているものだと思います。描きすぎて全体が黒くなってしまう部分は、これから意識していけば修正していけるので、その意気込みを大事にしてドンドン描いていっちゃいましょう!
全体的にも良く描けていますが、特にビンの写り込みの描写は見ていて気持ちが良いです。ただ、口の部分が少し開いているようにも見えます。またモチーフに比べ影の描写が少し薄いですね。影をしっかり描き込めば、もっともっと物の存在感が出てくると思うので、次の課題は影をよく観察する事!

凜人
彼は吹奏楽部で、今回は実際に自分が使っている楽器をデッサンしました。
細かい部分やベル(音が出てくる部分)の円の形の狂いが気になりますが、高校入試の頃のデッサンからよくここまで成長しました!金属のグッと暗い部分と光、写り込みによる色の変化もよく追えています。先ほどは狂いがあると言いましたが、一番金属らしく格好良く仕上がっているところもまたベルの部分ですね。自分から遠いところは薄く、手前の近い部分は濃く描いていてバランスも良くとれています。
描きにくい所に中々手をつけられなかったけど、最後はここまでよく描ききれたね!リントも次回はモチーフと同じくらい、影にも力を入れていきましょう。

学生のデッサン記事を書いていると、自分も同じ時期があったなぁととても懐かしくなります。先生から出させる課題に(なんじゃそりゃあ?!)と思うこともこれからあると思いますが、課題について考え取り組んでいくにつれ、自分はこういうものが好きなのかも?と発見があったりして楽しくなっていくと思うので頑張って下さいね!

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織姫☆彦星

2017-06-22 21:58:02 | 親子

本日は親子クラス(2・3歳児と保護者対象)の作品をご紹介します。一目見て、すぐにお分かりですね!一足早い七夕制作です。ペープサートを使って、織姫・彦星登場の七夕にまつわるお話をしました。そのお話のワンシーンを絵にしました。まずは、夜空に見立てた色画用紙にキラキラ光るシールを貼って、満天の星空作りです。シール貼りは、2・3歳児の大好きな遊びですね。天の川のように並べて貼るのも素敵☆いろいろなところに貼っていたら、偶然にも北斗七星を発見☆貼った星を繋げて、新しい星座も作れそう。

織姫と彦星の着物に注目してください。みんな同じ形の色画用紙を渡したのですが、着物の形が違っているのにお気づきでしょうか?色画用紙を丸めて体を半立体にしたり、着物の衿合わせを折ったり、蛇腹折りの斬新な着物デザインもあります。基本の形は、作り方を説明しますが、最終的な完成形は親子で相談しながら進めていくので、これだけ自由度があり展開できると、楽しい作品になりますね!(Eri Ito)

↑オマケ作品   こちらは、親子クラスに通っている保護者(お父様)から頂いたナスです。自宅で野菜栽培されているのですが、この日は「面白い形のナスが収穫できました!」と七夕制作の日に持ってきてくださいました。写真ですと分かりづらいのですが、スタッフの間では「天狗ナス」と呼んでいます。丁度目の下辺りに、天狗の鼻に見える小さなナスの突起物がくっついているのです。(栽培したSさん!目のシールを貼って、こんな事になりました!)ちなみに、このお父様は中1から高校卒業までアトリエに通っていた元学生クラスの生徒さんで、今はお子様と一緒に親子クラスに通ってくださっています。

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浅草「ゆめまち劇場」

2017-06-21 21:28:47 | 講師・生徒さん展覧会

オバラです。時々ブログに登場する元生徒のヨシュア君(フォトアーティスト)の展示会のお知らせです。上記DMの一番下が彼の作品です。
(関係ありませんが、先日新聞に彼の作品展の記事が載っていたのを見付けた時より、年齢が34歳と書いてあったことに驚き!出会った頃は小学生
だったのに…美少年ですごくかわいかったのに…今では家に長時間入り浸るほど気心知れた仲良しに…)

「Morphius」(モルフィウス)展示会です。
浅草にて4人の作品が再集結!
ドリンクを飲みながら、作品をお楽しみ下さい。
Morphius HP → http://www.seasunhp.net/morphius2.html

会期 : 2017年7月11日(火)~23日(日) 
※定休日 水曜日
11:00~20:00 (最終受付)
入場 : 入場料500円 1ドリンク付。
場所 : 浅草「ゆめまち劇場」
住所 : 東京都台東区浅草1-25-15 ROX 1F専用入口
電話 : 03-5830-7456
HP → 
http://yumemachi.jp/

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小学校受験の年中さんプライベートレッスン

2017-06-20 21:15:43 | 小学校受験

小学校受験プライベートレッスン 年中

左右どちらの絵も、年中さんとは思えないレベルの高い作品です。
左はおばあちゃんの家に行き、お母さんと妹とカワセミを見付けた時の絵を描きたいと言ってくれました。選んだシーンは「妹が喜んで大きい声を出したから、私が『シー、脅かさないで』とささやいているところ」だそうです。
右は、お父さん・お母さんと水族館に行き、サメが一番印象に残っているとの話しでしたので、自分がビックリしている場面を描きました。

どちらも講師が先に描いた絵を模写してもらった訳ではありません。人物構成などの描き方見本は一切なく、ただ生き物はリアルに描いて欲しいという願いから、図鑑を見て描きました。
左右で違うのは、描く順番です。二人共年少さんの頃から定期的にプライベートレッスンに通われているので、年中さんになってからは重なりも意識させています。「一番手前にあるものから描く事!」を最重要事項に上げ、何から描いたら良いか考えさせました。
左は最初にカワセミを、図鑑を見ながら大きく描かせ、避けるように自分と妹を描かせました。シーの手と口の重なりは、私がモデルになってポーズし「どうやって描いたらいい?」と促しました。お母さんは遠くにいたらどう描けばいいかな?小さく?上に?重なって?と導きました。
右は自分を最初に描き、お父さんお母さんを端に配置した後、サメと人物の重なりは「尻尾を描いたら胴体はお父さんに隠れて見えないから、ピョーンと飛び越して、顔もお母さんの手と重なって向こう側にあるからピョーンと飛び越して…」と指の動きについてきてもらい大きく描きました。
年中さんの6月でも、言葉の説明だけでこのクオリティーを出している子達もいます。

このようなご紹介をすると、上手に描けるようになることを無理に先取りしているように思われますが、22年間子ども達を教えて来て、その場限りの小手先の技術が受験になんの役にも立たないことは充分承知しています。その子の意欲や伸びる時期に合わせて、時にはお尻を叩いて詰め込み、停滞期には基礎に戻って楽しく描く、を繰り返し地盤を固めていきます。
それができるのが一人一人とじっくり向き合い授業を進めるプライベートレッスンですが、現在プライベートレッスンを希望される受講生が50名を超え、3人の受験担当スタッフでは対応が難しくなって参りました。夏休みが重要な年長さんのご予約を優先させる為、7月8月はプライベートレッスンのみの新規受講生の募集を一時控えさせて頂きます。(グループレッスンと並行してのプライベートレッスン受講生はご入会受付しております。)ご迷惑お掛けして大変申し訳ございませんが、何卒ご理解の程宜しくお願い致します。

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温度を感じる作品

2017-06-19 21:40:01 | 大人 水彩

岸 左/「小鹿の兄弟」色鉛筆 右/「小鳥」水彩

どうも幸介です!先週ご紹介した学生クラスの真彩、13歳と紹介しましたが、本人に「もう14歳だから!!!」と怒られてしまいました。失礼いたしました。いっつもノリ先生や僕にべったりで甘えておりますので、てっきり13歳だとばかり思っていました(こんなこと書いたらまた怒られそう…)

さて、本日ご紹介するのは大人クラスより岸さんの作品。色鉛筆画と水彩画ですが、どちらも柔らかいタッチと温かさを感じる色彩です。デッサンのように重くしっかりと描きこんだ作品ではないのですが、生物の温度や存在感をしっかりと感じることができるのは、その岸さんの色彩バランスにあるのではないかと思います。

静物を描く時、余りにも描きこみ過ぎてしまうと、どうしても絵っぽくなってしまうというかフィクション感が出てしまいます。生き物はいつも風に吹かれたり走ったり、常に動いています。それが、描きこむことでモチーフが重たくなり止まって見えてしまうんです。岸さんの作品が、生物の動きの一コマを切り取ったようにしなやかであるのは、描きこみ過ぎず・かつ柔らかい色彩バランスで描かれているからなんではないでしょうか。インコの羽のフワっとしか感じなんかは、ほんとその触感が伝わってきそうですね!!色鉛筆と水彩という違う画材の作品ですが、どちらもその「触れそう・暖かそう」な感じが、なかなか出せるものではないなと感じました!

なんだか水彩画でこういう温度を感じるように描けるということは、水彩が岸さんに合ってるのかななんて思いました。また、オイルパステルや油彩でも新たな発見があるかもしれませんので、ぜひ今後も様々な画材に挑戦してみてほしいです!!

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ハイライトのお話

2017-06-17 17:13:33 | 大人 水彩

殿山 透明水彩
 梅雨はどこへいったやら・・。
今回は殿山さんの透明水彩、以前靴のデッサンをご紹介した方の奥様です。どちらかというと奥様は水彩を多くやっていらっしゃるので本日は2点ご紹介致します。
 
どちらも彩度の高さを維持しながら良く描きこんでいます。左側は前作、手前の花、葉っぱなど良く観察し描いています。
右側は本日仕上げた作品。瓶や果物を主体にした静物です。モチーフも比較的鮮やかなものを集めました。皿の上に乗せた果物などの質感がとても良い感じです。
特に手前に置いた葡萄頑張りました!今回のように、お皿がミントグリーンのような鮮やかな色ですと下からの反射がとても明るくなりますがその反射も絶妙な色で描いています。更に後からハイライト(蛍光灯など、光源の映り込み)を描いたことでツヤッとした印象を見事に再現しました。
 
透明水彩におけるハイライトの描き方は、最後まで紙白を残しておく場合と今回のように後からハイライトを付けるやり方が考えられます。
どちらも併用して描いていくのも良いと思いますが蛍光灯の映り込みが複雑だったり、凄く細かったりする時は後から描かざるをえません。
そんなときは不透明水彩の白を使って描くのをお薦めします。既に色を載せてある部分に透明水彩の白でハイライトを描いても乾いた時にどうしても下の色と同化してしまいます。
不透明水彩であれば隠ぺい力が強く、ハッキリしたハイライトが描けるのです。因みにハイライトを描く時は真っ白ではなく、他の色も少し混ぜて調節をして下さいね。
 
岩田でした。
 
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交換留学生

2017-06-16 22:00:17 | 学生

このブロンド美人は誰だ?と思いましたね?

そう!この子はアトリエミオスアメリカ支部の生徒で……と言いたいところですがそうではありません(残念ながらミオスは世界進出していません)。
我が木曜学生クラスに交換留学生のホームステイを受け入れているお家の生徒がおりまして、日本の絵画教室を見学してみたい!とのことで、新しいこと盛り上がりそうなこと大好きな私たち(菅原と小原先生)は喜んで連れてきな!と二つ返事で了承し、彼女は晴れてミオスに来航(黒船的な意味で)してきたのであります。
 
アメリカ出身のアカシアちゃん。この大人っぽさで15歳とは驚愕です!日本なら間違いなく酒が買えます!
せっかく絵画教室に来たのだから、彼女を囲んで似顔絵を描いてプレゼントしよう!という小原先生のナイスな提案のもと突然のクロッキー会が始まりました。
外人モデルを描く機会なんてなんてなかなかないですし、顔立ちがアジアとは違うので勉強になったかと思います。印象的だったのは、生徒たちが目の大きさと鼻の高さに戸惑い本当に狂ってないよね?と描き直す姿でした(笑)
今回初めてクロッキーに挑戦した入会したばかりの生徒は、イラストばかり描いていたけど実物を見て描くことが全然上手くいかなかったと反省していたので、これを機に月一で開催しているクロッキー会にも参加するべしと宣伝しときました。
そして楽しげな雰囲気ではありますが短い時間で描けるようきっちりお尻を叩きつつ、仕上がった絵をプレゼント!
全員から手渡しされ、とても喜んでくれていました☆
 
大人しいタイプの子だったので、コミュニケーションがなかなか続かなかったですが、生徒達は意外と英語に気後れせず単語を繰り出し頑張ってコミュニケーションを取ろうとしていて好感が持てました。スマホがあるのも今の時代とっても便利で、翻訳サイトから見せたりして、違う言語でも一生懸命伝えようとしていました。その姿勢が素晴らしい!
″英文を作ろうとすると会話が止まってしまう。単語でも日本語で話し掛けるでも、まずは当たって砕けるのが大事なのは、スポーツも絵も同じ。
ルールや失敗を気にする小心者に、成功もワクワクも手に入れられるはずがない!″
by 小原先生
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なつやすみワークショップ☆幼児クラスのお知らせ

2017-06-15 21:10:45 | 幼児ワークショップ

参考作品(左より、7/12巨大卵 7/19密林探検 7/26気球 8/2夏祭り 8/23竜宮城)

ミオス恒例、夏のイベント幼稚園児対象講座(詳しくはこちら)をお知らせします。普段は通常授業に通えない方でも、夏休み中にアトリエで制作してみたい方大歓迎です。ワークショップは、毎週水曜日14:30~16:00の幼児クラスメンバーとの合同授業となります。1日参加でも可。連続参加もOK!ワークショップにご参加後、2ヶ月以内に通常授業にご入会頂いた方には、ご入会金2,000円割引の特典もついてます。今年は、下記の内容で5講座を予定しています。粘土・工作・絵画などバラエティ溢れるカリキュラムにご期待ください。お申し込みは、メールのみの受け付け(先着順)となっておりますので、お早めにご連絡ください。

対象:園児 参加費:3,000円(内部生との合同授業です)
時間:水曜 14 : 30 - 16 : 00 定員:25名
持物:汚れても良い服装・作品持ち帰り用の袋
※保護者様は退出をお願いしております

7/12 『本物?巨大卵!何が生まれた?』
風船の中にドロドロの白い石膏を流し込みクルクル回転させると…?
大きな大きなたまごのできあがり!
中から生れる生き物を想像して、カラー粘土で作りましょう!

7/19 『密林ジャングル☆探検グッズ作り』
密林には、どんな動物がいてどんなことに遭遇しそうかな?
探検にひとつだけ持っていくならあなたは何が必要?
大事なグッツを持ってジャングル探検に出発します!

7/26 『気球に乗ってどこへ行く?』
大空を飛べたら楽しいね♪自分専用の気球を作りましょう。
気球に乗ってどこまで飛んで行きたいかイメージして絵を描きます。
遠近感のある風景画にもレッツ チャレンジ!

8/2 『夏祭り!的屋気分で屋台作り』
みんな大好き☆夏祭り到来!金魚すくいや綿菓子など屋台で売る商品を作ります。
完成したらお店屋さんとお客さんになりきってみんなで夏祭りを楽しみましょう。

8/23 『お魚になって竜宮城を建築』
乙姫様が住んでいる竜宮城はどんなお城かな?
みんなも海の生き物に変身して、竜宮城に行ってみましょう!
変身したい魚の絵を描きお面を作り、竜宮城をデザインします。

<お申し込み方法>※昨年までとは申込方法が異なります。ご注意ください。
下記の必要事項を明記の上、メールの件名を「幼児申し込み」として、e-mailアドレスへ送付してください。お申し込みの確認(定員がございますので、受付時に参加可能かどうかをお知らせいたします)とご受講料お支払い方法を返信します。
①ご受講希望日・希望講座名 ②氏名/ふりがなと年齢(年少or年中or年長) ③住所 ④電話番号 をご連絡ください。定員がございますので、参加可能かどうかを返信いたします。
メールアドレス mios@ace.ocn.ne.jp
(確認の返信を3日以内に致します。もし返信がない場合お手数をお掛けしますが、再度ご連絡頂けますと幸いです。)

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身近な人を描く

2017-06-14 21:20:37 | 大人 油絵・アクリル

海江田 アクリル

水曜夜間クラスのアカリです。今回ご紹介させて頂くのは海江田さんのアクリル作品2点です。
左側の作品は海江田さんがご自宅で飼われている猫で、右側の作品は甥っ子さんを描かれたそうです。
写真を見ながらそれぞれ描かれていましたが、猫の柄や毛並みの流れ、甥っ子さんの小麦色の肌や一点を見つめる目の形など、写真だけでは分からない、普段身近にいる方だからこそ分かる細かい部分に着目されながら描かれていました。
真剣な眼差しでじっと魚を見ている甥っ子さん。ユラユラと泳いでる魚を見ると何故か時間を忘れてしまいますよね。そういえば私も子供の頃、スーパーの魚コーナーにある水槽にへばり付いてずっと魚を眺めていたら、親とはぐれて迷子になった事があったような....この絵を見てそんなエピソードが思い出されました。笑
毛の質感や肌の色など非常にこだわりながら描かれていたので、海江田さんの愛がたっぷりとつまった2枚に仕上がりました。

現在この猫の作品は海江田さんご自身の家に飾っており、もう一枚の甥っ子さんの作品はお兄さんご家族にプレゼントされたそうですよ!
身近な人や、愛着のあるものを描くのもまた新たな発見があったりして楽しいですよね。海江田さんの次回のアクリルも楽しみにしております。
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