
今秋に小学校受験を控えた年長さんを対象にした夏期講習、2日間のフォローアップ講座『大きくなったら』が、昨日今日で行われました。
昨日の一日目は、まず最初に大人になったらなりたい職業を発表し、その後お友達と一緒にどのような人になりたいか、どんなことをしたいのかディスカッションしました。
「働くのは何の為?」 「お金をもらう為」「楽しそうだから」「かっこいいから」「お友達がいっぱいできそうな仕事だから」
「それは全部、自分のことばかりだね。踊るのが好きでバレリーナになっても、ただ自分が踊りたいだけだったら、そんなバレエ誰も見たくないんじゃない?」 「あ、わかった!僕はテニスプレイヤーになりたいけど、勝って賞金もらうだけじゃなくて、一生懸命プレイしたらお客さんが感動して、『自分も勉強頑張ろう』とか思ってくれるかも!」「私はスキー大好きだから、皆に楽しさを教えてあげられるようにスキーの先生になる!子どもにはスキー以外の楽しいお話もいっぱいしゃべれるようにする!」「世界中にお友達ができると思ってパイロットになりたかったけど、お客さんには絶対安全運転で安心して乗ってもらえるようにする!」
「他の人の事を考えられるようになってきたね。もう一つ、お父さんが会社休んだらどうなると思う?」 「困る人がいっぱいいると思う。」 「なんで困るの?」 「お父さんが皆の役に立ってるから!」 「そうだね。人の役に立ってるから、お父さんは仕事が好きなんだと思うよ。人の役に立てるって、嬉しいよね?」 「うん、ありがとうって言われると、すごく嬉しいもん!」
と、30分ほどディスカッションした後、自分が働いている姿を描きました。それに合わせ、それぞれの職業に必要な仕事道具を制作して終了。「おうちで働く意味を、もう少し深く考えて来て下さい。」という宿題も出しました。
二日目の本日は、一日目に考えた職業に必要なコスチュームを制作しました。紙は伸びませんので、袖を通すのが大変です。破ってしまって作り直したり、構造を変えたり、試行錯誤しながら全員着られる服になりました。また、工夫を凝らして、ポケットに飴を仕込んだり、相手に喜んでもらえるアイテムを付けた子もいます。一日目の発表で詰まってしまったお子さんも、二日目の発表では、「私はお母さんが病気なので、直してあげられるようにお医者さんになりたいと思いました。注射や薬で病気を治すだけのお医者さんじゃなくて、みんなに喜んでもらえるように、身体にも帽子にもたくさんの綺麗なお花を付けました。この格好で入院している患者さんの前に行ったら、きっと笑ってしまって、早く元気になれると思います。」
相手の気持ちを考えられると、優しくなれます。また、例えば理不尽な意地悪をされた時も、「もしかしたら私が気付かないことで、悪いことをしてしまったかな?それとも、何かすごく嫌な事があって、イライラしてたのかな?」と、相手を思いやることで、傷付いたり怒ったりすることなく自己防衛になるでしょう。
二日間連続で講習をすることで、より密度の濃い時間を過ごせたかと思います。小学校受験でなぜ美術の試験が出るのか、保護者の方々にもご理解頂ける講習会になっていましたら幸いです。
小学校受験の夏期講習は、ラスト一日残っております。
『海がテーマの工作』/『イカの写生画』
*日 時 8月6日(木)13:30~15:00
*持 物 汚れても良い服装・作品を持ち帰る袋
*対 象 年中・年長
*参加費 7,000円
本物のイカを観察しながら描く写生画の授業です。 イカを描いたらブルーシートに貼りつけて海を再現! 海を探検するダイバーの気持ちになって、海中に必要な持ち物を制作したり、海の中の様子を作りましょう。
詳しくはこちらをご覧下さい オバラ