モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

大作と言って過言ではない

2011-10-31 02:20:00 | 大人 日本画
20111031
『迎春』 斉藤 日本画

どうも!季節感を感じるのが苦手な男、幸介です!10月半ばくらいからクリスマス用の絵や来年展示予定の作品などの仕事をしているので、はたして今がどの季節なのか迷ってしまいます。本日紹介するのは、そんなわたくしとは真逆に、しっかりと季節を慈しみ味わう女性、斉藤さんの作品のご紹介です!まずはご本人のコメントからどうぞ↓

『”日本人なら一度は日本画を”という誘いにのってしまったのが10ヶ月前。新年の玄関を華やかにかざりたいと思い、葉ボタンをメインにしました。この絵のために葉ボタンを植えた暁から、本当に楽しい毎日でした。全く言うコトを聞いてくれない金箔もなんとか味になってくれたようで、最後まで諦めず御指導してくださった先生方に大感謝です。』

ということで、タイトルの「迎春」にも間に合い、完成度も申し分ない出来…!!ご本人のコメントにも「本当に楽しい毎日でした」とありますが、小さな筆でコツコツしたためながら、日進月歩……いや、三歩進んで二歩さがるかのような苦行のような(笑)制作を続けられている姿が印象的でした。

華やかで明るい印象ですが、決して軽い絵ではありません。細密描写された葉ボタンの重みもしかり、上の方にある「めでたい枝(すいません、正式名称なんて言うんですかね…)」も、マチエールがつくほどに色彩を吟味して重ねています。影が無くカラっとしているのに決して単純ではない絵、という、一見矛盾しているような味わいを成立させているのは凄いことです。

斉藤さんと一緒に僕や小原先生も10ヶ月歩んできたわけですが、先週の上橋さんといい斉藤さんといい、やはり絵の完成を目の当たりにすると嬉しくなりますね!!そして皆様、大作を完成させた直後にも関わらず、すかさず次の作品の資料等を持って来ているのもポイント高し!月曜大人クラスの皆様の爪の垢を煎じて飲めば、僕ももう少し忍耐強く素直な人間になれますかね……

ちなみに本日の画像ですが、日本画なんですが完成した瞬間に「あ、この絵には洋風でラグジュアリーな背景をつけてブログに載せたい!」と思いついたので、こういった形になりました。豪華な額縁にも負けない絵だからこその背景ですね。

ちなみに今月曜クラスではクレヨン画が流行っています。…そういえば日本画も小学生クラスから始まったブームだったし、意外と月曜クラスって努力家に見えてミーハーなのかも!?でもこちらの完成も楽しみです!!

田中幸介

コメント (4)
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大盛況です!

2011-10-30 00:46:00 | スタッフ講師
Photo


ただいま芸術祭真っ最中!酒井です。前回ブログで書せて頂いた雑貨屋の販売風景です。おかげさまでお店は大盛況で、一日目に商品が売れすぎてしまってこれから先売るものが無い・・・!と悲鳴をあげる人たちも。でも自分が作った作品が自分のすぐ目の前でいろんな人に手にとってもらえるのは本当に嬉しくて、徹夜してでも商品を増やしてしまうんですね・・・。


さて、武蔵野美術大学の芸術祭は明日まで!美大生にとって一年で一番忙しい芸祭期間もあと一日で終了です!

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この頑張りは記憶に残る

2011-10-29 01:12:00 | 学生
St330539_3ユンソン(高2) 日本画(模写)

チノです。
今日はアトリエ(土曜クラス)を休ませていただき、講師をしている中学校の文化祭(合唱コンクール)に行ってきました。自分が卒業して以来の合唱コンクールの鑑賞。。。
自分が歌っている時よりも感動してしまいました。そこで、歌の歌詞を忘れていないことに自分自身びっくりしました。(といってもまだ卒業して10年程ですが)そして、生徒たちの頑張りを見て、私自身の練習の思い出などがよみがえってきました。数式を見ても、授業を思い出すことはありますまい・・・。

音楽・美術などの芸術分野は働く上では不必要と思われがちです。(実際言われたことがあります)確かに、そう言える部分もある。しかし、人の心を動かしたり、暖めたり、記憶に残るのは芸術分野だと思うのです。今日改めてそれを感じました。絵を描くことは、正解が無いので、迷ったり、辛いこともありますが、その課程は忘れないし、ここまでできたという達成感は、生きて行く上でも支えになることさえあると思います。

前置き長くなりましたが、今回のユンソンの初日本画作品も、周りからみれば順調に描いているようにも見えましたが、本人なりの苦労があったことでしょう。毎回、溜め息をつきながらも、よく長い時間制作しました。初めて日本画を描いたこの記憶はきっと忘れないよ。そしてその粘り強さがあれば色んなことができるよ!(苦手な油絵だって!)

・・・と、ちょっと熱血ぎみ?でおおくりしました。ユンソンの模写した作品はアトリエの洗面所に飾ってありますので、あっ!と思った方も、見たこと無い方も是非チェックしてみてください♪



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写真同好会・撮影会のお知らせ

2011-10-28 00:29:00 | 大人 イベント
Photoclub
オバラです。大人クラスの生徒さん自ら発起人となりスタートした写真同好会。(会員募集中・詳しくはオバラか、土曜午前クラス太田さんまで)
いよいよ来週、第1回撮影会が行われるそうです!以下、太田会長からのご案内↓

皆さま、お待たせいたしました!
2011年秋の撮影会のご案内です。

● 日にち : 11月3日(木・祝日)
● 場所  : 
  JR青梅線 沢井 ~ 御嶽(みたけ)駅
  周辺(御岳渓谷)
● 朝の集合場所&時間 : 
  JR青梅線 沢井駅 11時
  (原則現地集合にします。)
● 夕方の集合場所&時間 : 
  JR青梅線 御嶽駅近く「ドライブイン御岳」
  16~16時半の間
 (「ドライブイン御岳」は御嶽駅から約150mの距離にあり、営業時間は17時まで。)

朝早めに行って先に行動し始める方もいらっしゃるかもしれませんが、いったん11時に沢井駅に集合してください。顔合わせしましたら、解散、自由行動にします。各自の責任において、行動範囲はお任せいたします。お昼はご自由にお考えください。
朝は原則現地集合ですが、下記の要領で移動する隊を1つ組みたいと思います。

● 集合場所 : JR南武線 武蔵小杉駅 改札前
● 集合時間 : 9時
● 路線 : 武蔵小杉 09:21発 ~ 沢井 10:56着
(詳細)
武蔵小杉 ~ 立川(JR南武線)        09:21 ~ 10:03
立川    ~ 青梅(JR青梅線)        10:07 ~ 10:38
青梅    ~ 沢井(JR青梅線・奥多摩行)  10:39 ~ 10:56

途中合流の方々も、この路線時間での合流でお考えください。特に立川~沢井は本数が少なくなりますので(30分間隔)、ご注意ください。
電車は、進行方向に向かって、一番前に乗ってください。合流組みもご留意ください。

山の夜は早く、沢井・御岳一帯のお店は17時終了がほとんどです。夕方の集合時間もなるべく厳守でお願い致します。
撮影会後の飲み会等はまた後日お知らせいたします。(当日決定の可能性もあり。)

● 帰りの時刻表です。次の3つの中から考えます。
 御嶽 ~ 立川  16:53 ~ 17:42
             17:12 ~ 17:55 
             17:36 ~ 18:24
 立川 ~ 武蔵小杉 約45分

ちょうどシーズン中だと思われます。移動中や現地での混雑も覚悟でお願い致します。
また、撮影者のマナーの問題もいろいろ言われておりますので、皆さまの節度ある行動をよろしくお願い致します。
この秋の撮影会を成功に終わらせて、次回につなげたいと思います。
皆さまのご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。


再びオバラです。メンバーの顔がわからないという理由から、朝からご一緒に同行させて頂くことになりました。
また太田会長が夜が弱いという理由から、飲み会の設定だけお手伝いさせて頂きます。(むしろ飲み会を楽しみにしている方も多く、「撮影会には行けませんが、飲み会だけは参加させて下さい!」とおっしゃる方もチラホラ。)飲み会重視の方は、翌日の仕事に差し支えないよう少し早め(3時台)に現地出ましょうか。
なんてホスト発言していますが、ミオス主催のイベントではありませんので、当日は私もゲストの一人として“電車の中では爆睡”“ビール飲みながらダラダラお散歩”“飲み会中は無礼講”で楽しませて頂きます♪

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trick or treat

2011-10-27 22:19:00 | 幼児
Photo

もうすぐハロウィンですね。
季節のイベントとして楽しみ方も様々に増えてきているようですね。

本場アメリカでは、ハロウィンの夜に仮装したこども達が近所をまわり、カボチャのランタンに灯が灯った家々でお菓子をもらう風習があるのは皆さんもご存知ですよね。
日本でも仲間内でお宅を訪ねてハロウィンパーティを楽しんだり、色々なお店でも企画がありますね。アトリエのあるモトスミオズ通りやブレーメン商店街ではイベント参加しているお店をまわるとお菓子をもらえるそうですよ♪

うちの子ども達が小さい時には、魔女風に変身して「trick or treat!」とお菓子をもらいに行きましたが、その頃映画『千と千尋の神隠し』がヒットした年だったので、映画に出てくるキャラクターが多かったり、全身トイレットペーパーをぐるぐる巻きにしたミイラに変身したこどもがいたり、かなり個性的で奇抜な衣装で変身していて、まわりのギャラリーを驚かせていました。

モトスミのイベントは、残念ながら(当然?!)12歳以下のこどもが対象のようですが、川崎のハロウィンイベントは、大人が相当弾けているようです!年々規模を拡大し、いまや日本最大級だって知ってましたか?

Photo

今週の幼児クラスと親子クラスでは、ハロウィンイベントにぜひ使ってほしいアイテムを制作しました。
(上の写真:幼児クラス   下の写真:親子クラス)
カボチャのキャンディボックスは、色画用紙と紙コップのみで作っています。
紙コップいっぱいにたくさんキャンディもらえるといいね!

伊藤






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ウキウキする街

2011-10-26 02:43:00 | 大人 油絵・アクリル
Oosawasan_2大澤 油彩
お洒落なイタリアの町並み。風景画や動物などは何度も描かれたことのある大澤さんですが、人物のいる街並みを描かれたのは初めてなんだそう。明るい色づかい、マリーローランサンのようなゆったりとした陰影に今までの油絵よりもこなれた印象を感じましたがいかがでしょうか?
下地には発色のいいピンクを使っており、活気のある街並みに鮮やかな下地の効果が出ているように感じます。
油絵の下地は上に他の色を重ねるため、最終的には見えなくなってしまうことが多いですが、黒や茶色などの暗い色を使ったときとピンクのように発色のいい色を使ったときでは、完成に大きく影響が出てきます。これは下地の色に合わせて絵の具をのせていくことも原因ですが、描いているご本人の気持ちにも影響しているのではないかな、と思っています。
大澤さんは今描いている油絵にもピンクの下地を使われていて、ご本人曰く「はまっちゃった!」そうです。明るくからっとした性格の大澤さんにはやはり鮮やかな下地のほうが色をのせやすいのかもしれませんね!
人物の形や街並みのパース、陰影のつけ方など考えなくてはいけない点が多く、いつもに比べるとじっくり進められていた油絵ですが、その結果本の表紙にも使えそうな、楽しそうな街の風景画に仕上がりました。イタリア旅行のパンフレットなどに使いたい!
実はお店の看板にご本人のサインが入っています!(右上の壁から出いる看板に注目!)
そんな大澤さんの遊び心も、絵から伝わる楽しげな雰囲気の要素となっていますね。 赤尾


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クレヨン侮るなかれ

2011-10-25 02:28:00 | 小学生 絵画
Kureyon
オバラです。小学生クラスのクレヨン画のご紹介をします。
『クレヨンで板に模写』
5年前にやったこの課題。確か展覧会で使ったベニヤパネルを捨てるのがもったいなくて思い付いた課題です。
オイルパステルは、もともと私が自分で描く油絵のエスキース(下書き)として扱い、色画用紙の上に描いていましたが、今回のように木目の出たベニヤ板を媒体にする場合は、ヤスリに描くようにクレヨンが削られるので、画用紙より重厚な重ね塗り、伸ばしたりかすらせたりもできます。また木肌の色がベーシックでアカデミックな油絵の下塗りの色(イエローオーカー)として効果を発揮し、乗せたクレヨンの色を発色よく見せてくれます。
そして何よりこの課題がうまくいく一番の理由は『模写』だから。
もしオリジナルの絵を描かせると、人物はペールオレンジに黒の輪郭線、木は葉の緑1色(良くて黄緑が入る)と幹の茶色のみになってしまうでしょうが、画家が描いた絵はそれはもうたくさんの色を混ぜ重ねているので、少しでも近付ける為に相当な色数を乗せてみます。よってどの子も味わいのある深い色が出来上がる訳です。
見ごたえありますでしょ?

おっと一つ言い忘れ。
講師のスパルタというスパイスが不可欠でした!
「まだ色が全然違う!」
「グラデーションが固い!」
「塗り残しが汚い!」
など、今回は相当厳しくハードル上げました。結果が出せて私達も満足です☆

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秋も深まりまして候

2011-10-24 03:11:00 | 大人 日本画
20111024_2
上橋 「山茶花」 日本画

どうも!和を感じる心が極小サイズなため、今日は雅楽を聴きながらブログを書いている幸介です!…上記画像ですでにお分かりかと思いますが、今日は雅楽を聴いてまでこの文章を書いているのは日本画をご紹介するため。大人クラスより上橋さんの作品です。それではまずご本人のコメントから↓

『今年の1月から日本画に挑戦することにし、季節をあらわすような花がないかと探していたときに、中央分離帯で咲いているのを見つけました。タイトルにしてしまいましたが、たぶん山茶花(さざんか)だと思います。花がメインなのに花器の方が雰囲気が出てしまい、花びらに苦しみました。金箔であったり花器であったり、その影であったり、手数がかかる地道な作業でも、それ程苦ではなく、改めて自分の性格の面を認識させられたような作品でした。』

…そうです。こちらの作品を描き始めたのは今年の1月。大人クラスにて日本画が流行りだしていた時でした。冬に描き始め、肌寒い春も、暑苦しい夏も、残暑が残りなかなか涼しくならない秋も越して、ついに完成いたしました!最初は岩絵の具などの慣れぬ材料や、微妙な風合いと凛とした構図に苦労されていたように見えましたが、この作品が花開いたのがちょうど5月頃(たぶんそのころだったと思います…)に花器に色を重ね終えた時…!!渋い色合いの中に、暖かみのある茶色を重ね、白地の部分に差し色で浅葱色のような爽やかな色合いを入れ終えたところです。焼き物独特の色の「にごり」が、なんとも美しく表現できていて感慨深いものがありました。

しかし花器が実物以上に人間臭くて且つ美しい出来映えだったこともあり、花びらをそれ同等まで押し上げるのが難産だったようです。これ以上色を重ねるとくすんでしまいそうな手前の、ぼたっとした重みのある鮮やかさの花びらに着地し、絵一枚通して豪華で華やかな作品となりました!!

10ヶ月!!長かったようで短かったですが、でもやっぱ長かったような…。しかしここまでの作品が仕上がってしまうと、次の作品は軽めにササッと仕上げたくなるんでしょうか?いやいや月曜クラスはコツコツ研究家肌だから、やっぱそれも無理かも!?どちらにせよ楽しみですね!

追記の和歌……「和の心 雅楽聴けども 湧いてこず ブログ書くのに 二時間かかりけり」田中幸介

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芸術祭のお知らせ

2011-10-23 04:56:00 | スタッフ講師
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酒井です!今日は来週開催される武蔵野美術大学芸術祭のお知らせをさせて頂きます。毎年ハロウィンと被る時期に開催されるムサ美の芸術祭は、学生たちにとって外部の人に作品を見て貰える貴重な機会なので、とても活気があります。各学科別の作品展示、グループ展は1日では見きれないほどの数があり、見ごたえのあるファッションショーや人形劇団、お化け屋敷など舞台の舞台に加え、フリーマーケットや雑貨屋が多いのも美大ならではかな、と思います。



私は今年、椅子の展示やアクセサリーの販売をしています!私の携わる雑貨屋「iico」は、工芸工業デザイン学科の3年生22名から成るモノづくりプロジェクト。インダストリアルデザイン、インテリアデザイン、テキスタイル、ガラス、陶磁、金工、木工の7つの専攻の学生たちが集まって、それぞれ自分の得意分野を生かした作品を売っています。来ていただいた方と学生の距離が近い学祭だからこそ、制作過程などの話をしながら様々な素材に触れ、それぞれの素材の魅力を発見していただければ幸いです。↓ に少し作品を紹介します!(私の作品は右下です)


イベントとして楽しめると思いますので、ついででもございましたら是非遊びにいらして下さい!

 Iico


10・29(sat)~31(mon)  
武蔵野美術大学 9-10号館芝生前『雑貨横町』にて。
国分寺線 鷹の台駅より徒歩20分
雑貨屋iico HP/Twitter→@zakkaya_iico

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模写?

2011-10-22 00:34:00 | 大人 油絵・アクリル
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松尾 「バレリーナ(模写)」 油彩

チノです。今日は土曜クラスの松尾さんの作品をご紹介します。油絵の正統派、「小磯良平」のスケッチ(パステル)をもとにした作品です。(気になった方は画像検索してくださいね♪)人物の練習、ということでの模写でしたが、途中からは原画を見ることなく自分の感性で色を塗りました。模写というのは、「絵をそのまま写す」という事だけではなく、そこから感じた事を足していったり、色々な解釈があってよいと思います。原画の作品と比べると胴の長さが長く感じたり、年齢がちょっと上に見えたりという違いがありましたが、松尾さんの模写の作品だけを見ると、一つの作品として、形、色ともに調和していますよね。模写をしていても、やはり「らしさ」が出てくるものが、やっぱり面白いところです。
次に制作する作品のテーマは「和服」
普段自分が制作で色数を多く使えないので、それを打破するために、色合い豊かな和服のモデルを選んだそうです。

色合いが多ければ多いほど、まとめるのは大変になってくるのですが、どのような「らしさ」に仕上がるのか楽しみです。


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短時間スケッチ

2011-10-21 21:00:48 | 大人 デッサン
Nisiyamakouji西山 『スケッチ』 鉛筆

6月に入会されて初のご紹介になります。
去年10月の生徒作品展においで下さり、ずいぶん熱心に技法についてご質問される男性だなーと思っていたのが西山さんでした。
約半年悩んでから体験授業に来て下さり、最初は「チケット制で入会します。」とおっしゃっていましたが、2時間の体験が終わる頃には「やはり月謝制で毎週通います。」に変更され、以来コツコツ基礎鉛筆デッサンを重ねている優等生です。

アトリエ目の前を流れる川に架ける橋の工事が夏前から大パノラマで展開しているこの風景、アトリエに通う皆様は見たことありますよね?(大きな機材はそろそろ撤退を始めていますが…)
子どもも大人も授業そっちのけで釘付けになる景色ではありますが、ましてや「工場景観・夜景・働く人々など描いてみたい」という野望がおありになる西山さんからすれば、この光景を目の当たりにしたらウズウズするのが当然でしょう。
実は他のデッサンを描かれている最中に窓から見える工事現場・作業風景に目を奪われ、途中のデッサンをお休みして2時間で一気に描き上げました。その情熱のせいか臨場感たっぷりです!

①今この時しかない瞬間(動く機械)・普段見慣れぬモチーフ(重機)を描くには、細かいディテールを気にせず、まずは全体を画面に納める作業が必要です。
②その後ゆっくり細部の表現や狂っている箇所を見付けて直していきます。
③細かく描きたい部分は虫眼鏡で見たように、空いているスペースにもう一度大きく描き直すのもいいでしょう。

と、実はこれ↑、アドバイスする前に全てお一人で完璧にやっていらっしゃいました!
描きたいモチーフと巡り合うと、先生いらずで上達するんですよねー。
素晴らしいスケッチができる瞬間を拝見させて頂きました!   月謝泥棒オバラ

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待ちに待った!

2011-10-20 21:50:18 | 幼児
1020
幼児クラス

先週制作した木工あやつり人形がついに完成しました!
木っ端で作った体のパーツがバラバラになっているので、人形として組み立てるための金具付けの作業が必要になります。幼稚園生にはとても難しい作業なので、1週間アトリエでお預かりしてパーツのジョイントはこちらでやった為、どんな仕上がりになっているか相当楽しみ来てくれました。

1週間待ちきれなかった子は、家にあるパペットを使ってシュミレーションまでしてたとか・・・。
アトリエに来たとたんに自分の作品にまっしぐら!
腕や体のデザインや仕掛けにかなりこだわりを持って作っていたので、先生が左右上下間違えないで組み立ててくれたか心配だったかな?みんなの完成イメージをしっかり写真に収めてから、間違いなくジョイントしましたよ!(きっと?!)

ロボット、動物、自分など制作テーマは様々。ツメの先くらいの大きさの木っ端を見事に組み合わせて、腕に剣を持たせたり、体の部分にミッキーの形を貼り合わせたり、木目の違う木っ端を美しくデザインしたり、かなりハイレベルな作品になりました!
しばらくアトリエ内にも飾ってあったので、幼稚園生の作品に目がとまった方もきっといたことでしょう!

あえて色は塗らず木目の美しさやぬくもりを感じてほしい。幼稚園生の職人技的な細かな作業に注目です!!

伊藤










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まっすぐな目線

2011-10-19 03:03:00 | 大人 水彩
Oku野中 水彩
赤尾です。
前回は時間をかけて日本画に挑戦された野中さん。
久しぶりに描き慣れている透明水彩をの作品です。
何枚も水彩を描かれているだけあって今回も完成度の高い作品になりました。
野中さんの水彩画の魅力は、なんといっても素直な目線と実直な質感描写です。
花の繊細さ、乾燥したとうもろこし、つるつるしたガラス・・・ひとつひとつのモチーフの特徴をよく見て描写することで、より全体の質感の差を出すことができます。
とくに重厚かつ固そうに描かれたレンガがまるで大黒柱のように絵を支えています。このレンガの重みが周りの華やかな花やビー玉、軽そうなとうもろこしを引き立てており、全体の空気を引き締めてくれています。
またこれだけカッチリ重そうに描かれているのに色がまったく濁らないところに野中さんの色彩感覚の良さを感じました。
画材に慣れてくると、ガラスはこう描けばいい、花はこの手順で・・・と手くせで描いてしまい、目の前にあるモチーフを見なくなってしまうことがあります。
ですが野中さんは何枚水彩画を描かれても、実直にモチーフと向き合い、よく見て描写されているので生き生きとした作品が生まれるんですね。
このまっすぐで誠実な目線を大切にしてこれからも制作していただきたいです!





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バイオリン職人めざしてます!

2011-10-18 22:20:10 | 学生
Vaiorin
絵莉菜 『ヴァイオリン』 スプルース(松科)・楓(カエデ)

学生クラスの絵莉菜です。フラフラしてなかなか帰らなかったら、ブログを書けと命令されましたぁ!
バイオリンを作る専門学校に通っています!約二年かけてようやく1本できあがりそうです!
最初はただの板だったのですが、すこしずつ形になると、本当にわが子のように可愛いです!でも、憎らしさもあります!
表板はスプルース、裏板は楓材を使っています!たしか・・・
表板は柔らかいので良く振動します。それとくらべて裏板は固くて丈夫です。表板の振動を裏板でささえています!

クラスに12人いるのですが、みんな同じ型を使って作ったはずなのに、形も音も全然違います!バイオリンを作った人の人柄があらわれているなぁと思います。バイオリンは作った人そのものですね!写真をみて、音や雰囲気を感じてもらえると嬉しいです!これからは自分自身を磨いて、もっと良い楽器を作っていきたいです!その音を聞いて、たくさんの人が癒されれば、いいなぁと思います☆

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秋の視覚

2011-10-17 03:31:00 | 大人 水彩
20111017
『習作』 長濱 水彩 

どうも!ウイスキーを飲むためだけに4時間かけて山奥のウイスキー蒸溜所まで行く男、幸介です!大量に飲んだ後に帰ってくるのが辛かった……

さて、今日ご紹介するのは大人クラスより長濱さんの水彩画です。今年に入ってからは日本画や木炭デッサンを淡々とこなされていて水彩画を描いていなかったので、「久々だし、あくまでも水彩画の練習」ということでの水彩画になりました。いやしかし、たくさんの栗とブドウというハードルの高いモチーフ……資料を大量に集めたり下描きや試し描きを何枚も重ねる修行系スタイル(?)の月曜日クラスに通っているだけあります。

今回の水彩は全体をイエロートーンでまとめ、気の器や果物の細部にワインレッドのような深い紫を差し色として使用しています。黄色と対抗色である紫が、全体のトーンに味を加えていますね。背景に散った薄く緑味を持った水色も、重たくなりがちな茶色&黄色系の画面を軽くしています。…習作というだけあって画面の端にメモ書きのような文字も見えますが、ほんと習作なんて言わずに是非飾っていただきたい仕上がりです!今年は未だ暑い日もあったりして、なんだか季節感のない日も多いですが、そんな時でもこういった絵の世界で季節を楽しめるのは良いですね!

ちなみに今日の画像は、秋のイメージで絵の背景を落ち葉にしてみました。長濱さんに「絵の載せ方はまかしてください!」と言った手前、張り切って作りましたが、張り切りすぎて詰め込みすぎたかも…こんな落ち葉の上でラテなんて飲まないですよね…。しかし作品自体が高クオリティでしたので問題なくまとまっていると思います!

ご自身では「濃い(重い)色を使えるようになりたい」とおっしゃっていましたが、ハーフトーンの色彩の幅の広さが長濱さんの武器だと思いますので、この調子で明るくも淡い色彩を追求して欲しいなと感じました。次回作(というか次もまた習作?)にも期待です!

田中幸介

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