モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

オブジェな花器と雛人形

2019-02-28 19:58:45 | 親子

親子クラスから春らしい作品をご紹介します。まず上段の写真は、紙粘土に絵の具を混ぜて制作した花器です。久しぶりの粘土制作だったので、粘土の袋を開けた途端にあちこちから歓声があがるほど、みんな粘土が大好きなようです。

軽量粘土は、ふわふわの感触がとっても気持ちよくて、2・3歳児でも楽に変形ができます。お母さんの手を振り払って、どんどん自分の力だけで制作できるので楽しそう♫白い粘土に赤・青・黄の3色から好きな色を1色選んで、粘土に混ぜていきます。白い粘土に色が混ざる様子は、こども達にとって心引かれる瞬間です。もう1色違う絵の具を混ぜたらどうなるかな?お友達が持っている色も合わせて使いたいな!など、制作しながらこども達の中からステキなアイデアが出てきました。

今回のテーマ『オブジェな花器』は、心材としてペットボトルを使用してるので、原型はほとんど一緒ですが、粘土を貼り付けてから、どんな形を作るか自由度は無限!!完成するまで私の方がワクワクしてしまう展開になりました。最後に「いち!に!さん!」と、手品のようにあっという間に作れるお花も制作しました。カラフルな花器にカラフルなお花で、一気に春が近づいてきたような気分になりますね。

そして↑こちらの作品は、雛人形(平面作品)です。紙幅が短い紙テープを数色用意しておき、それをハサミでチョキチョキと花吹雪のようにたくさん切りました。ハサミの1回切りの練習に丁度良いです。細かく切った紙を二つの卵形の台紙に丁寧に貼っていくところが制作のポイントです!隙間なく貼らないと、お雛様とお内裏様の体が見えてしまって、恥ずかしいよね?と言うと、肌の色が見えないようにキッチリと貼ることができました。着物の柄が綺麗ですね。そしてお雛様とお内裏様のお顔が愛らしい。本日は、2月の授業で制作した作品2種をご紹介しました。(Eri Ito)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人物画の練習

2019-02-26 23:16:44 | クロッキー会

外部の方もご参加可能な人物クロッキー会です。3月は女子高校生にモデルをしてもらう予定です。

画材は各自でご持参下さい。(厚口画用紙-特厚シリウス紙は四切100円・八切50円で販売もしております。)鉛筆はB以上の柔らかめの鉛筆を数本、消しゴムは練りゴムを準備する事をお薦めします。スケッチブックはお好みの紙の質で構いませんが、20分×5ポーズですので、それなりの枚数を描く事を想定して選んで下さい。同一ポーズでじっくり描き込む内容ではありませんのでご注意ください。サイズはあまり小さいと、人形や漫画を描いているような仕上がりになってしまいます。B4以上の大きさが望ましいでしょう。

座りポーズ・寝ポーズ・捻りの効いた立ちポーズなど、ご希望がございましたら伺います。(ご希望に沿う事が難しい場合もございます。)筋肉や骨格を観察しパーツで描写したり、全体のフォルムを描いてみましょう。人物画に慣れていらっしゃらない方は、あせらず、例えば手だけをじっくり観察しスケッチするだけでも勉強になるはずです。
基本的に自由に描いて頂く授業ですので指導・講評はいたしませんが、アドバイスをご希望の方は、お申し出頂ければモデル休憩時間に拝見させて頂きます。
美術を勉強中の学生や、外部の方でもご参加頂けますので、どうぞ多くの皆様のご参加お待ちしております!

日時   3月2日(土) 16:00~18:00 (入室は15分前より可能です。)
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雰囲気を出す方法

2019-02-25 20:37:36 | 大人 水彩

長谷部 透明水彩

どうも幸介です!本日紹介するのは、大人クラスより長谷部さんの水彩画。長谷部さんはデッサンが終わってから水彩画を描かれていて、本作は2枚目の作品。ご自身で撮影した写真をモチーフに制作されました。尾瀬の湿原でしょうか。遠くに伸びる木道ど、どこか哀愁を感じる印象的な景色ですね。

全体的に彩度も色幅も少ない作品ですが、それがマイナスにならずに澄んだ空気や温度を感じさせる手助けになっています。遠くのサッと薄く乗せた色に対し、手前には濃くクッキリと筆を入れているのもメリハリが効いてていいですね。粗と密集の対比により、絵の中の視界が広く感じます。そしてこのオシャレな雰囲気というか、いい具合の渋さが滲み出ているこの作品ですが、前述した色数を絞った事や背景の抜き加減がその”雰囲気”を出す要因になっているんですね。

そもそもこういった湿原を描く際に、普通なら青々と茂った夏の風景を選びそうなもんですが、この季節を選ぶセンスが好きです。しかも奇をてらって選んだわけでなく、サラッとこういった雰囲気をモチーフに選択できる、その長谷部さんの美的感覚が羨ましい。お洒落です。

派手だったり分かりやすいモチーフのない風景は、透明水彩を始めてまだ数枚で挑戦するには中々難しかったのではないでしょうか。けっこう筆も早くパッと仕上げてらっしゃる長谷部さんですが、しばらく今作のような雰囲気の風景を続けて、画風を固めていくのも良いかもしれませんね!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

透明水彩を楽しむ

2019-02-23 01:44:35 | 大人 水彩

殿山 透明水彩

皆様、土曜日といえば、私岩田です。

本日は、土曜午前クラスの殿山さんをご紹介致します。こちら可愛い女の子を透明水彩で描いた作品。殿山さんの娘さんです。
生まれて間もない頃から、教室に連れて来て頂いていて、その頃から比べると、ぐんぐん女の子らしさが増しています。

殿山さん、お父さんの目線で、ティアラをつけ、カメラに向かって微笑む姿を実に愛らしく捉えています。
ご自身曰く、顔が手足に比べると色がグレーに近くなってしまったかな、ということですが、それは、描きこむ故のこと、あまり気にし過ぎない方が良いでしょう。立体的且つ、魅力的に描き切っています。

とはいえ殿山さん、透明水彩の扱いにまだ少し戸惑いがあるかな?という印象。
デッサン的力量はかなりお持ちですので、今後は、絵の具の特徴を十二分に理解し、色と色とが溶け合ったり、重なりあったりすることで醸し出される美しいハーモニーを実感して頂けると、更に描くことが楽しく、病みつきになってくると思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お雛様工作

2019-02-22 01:22:46 | 幼児

大竹です。昨日の一平先生に続き、本日も幼児クラスの授業の様子をご紹介します。
私も一平先生同様、幼児クラスは久し振りの担当だったのですが、子供達同士の会話が多く、楽しそうに工作に取り組んでいる様子が微笑ましかったですね。小学生になってくるとパワーが増してくるので、こちらもそれなりのパワーを持って迎え撃つのですが、幼児クラスは幾分平和に感じました…笑

お雛様の絵の方は、保護者の方々から「顔が肌色に描いていないだけで、すごく新鮮に見えますね!」「韓国の民族衣装チョゴリのようにカラフルでステキ!」「おすまし顔でおちょぼ口かわいい!」など、たくさんのお褒めの言葉を頂きました。今回は描き始める前に、お雛様の顔の特徴である小さな眉と目、おちょぼ口の描き方を説明しました。また、着物の柄や色は好きな色で塗って貰ったので、みんな違った姿のお雛様になっています。中には雪洞を描いたりしている子もいて、家で飾るお雛様をよく見ているんだなあと感心しました。
お絵かきの後の工作でも、先程習った小さい眉や目、おちょぼ口をちゃんと覚えていました。描き方自体はとても簡単ですが、これらが描けているとグッとお雛様らしくなりますね。お雛様の体はフラワーペーパーを重ね、中に丸めたテッシュを入れてモールでまとめています。テルテル坊主を逆さまにした形ですね。顔の裏には爪楊枝がくっつけてあるので、ピンを刺すように中のテッシュへ爪楊枝を差し込んで顔と体をくっつけています。フラワーペーパーもボリュームがあり、後ろには金屏風も置いてあるので中々豪華な仕上がりになっていると思います。
是非お家に飾って、健やかな成長をお祈りしましょう!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いざ!宇宙旅行へ!

2019-02-21 21:59:22 | 幼児

 お久しぶりです、一平です!スノボに行ってきて全身筋肉痛で大変です。(しっかり遊んでるので自業自得)
今日は幼児クラスの授業をご紹介します。
実は僕は幼児クラスに参加したのは初めてで、若干緊張していたのですが、子供達の知らない人がいても話しかけてくれる、とにかくフレンドリーでエネルギッシュな姿には圧巻され、すぐに負けてられないぞ!という気になり僕も楽しみながら授業をする事が出来ました。僕も老若男女問わず喋りかける方ですが、あの打ち解け方…。見習わなくてはならないですね…。
そして!もちろんエネルギッシュなのはおしゃべりだけではございません!制作もしっかりとみんな頑張ってくれました。

今回の授業は「宇宙飛行士になった自分」を描くというもの。
僕が見本で描いた宇宙飛行士をヒントに、浮遊感のある、無重力ならではの普段は描かないような足が上を向いていたり、背中が見えていたり、など面白いポーズをたくさん描いてくれました!幼稚園生なのにこんなに動きのある人物画が描けるのか!と感動してしまいました。
みんな絵を描きながら「宇宙ってフワフワ浮けるんだよ!」「宇宙行きたーい!」「宇宙行ったことあるー」「嘘つけ!」など賑やかに会話しながら制作を楽しんでいました。

お友達との共同制作は仲良く協力しながら黒い紙の上に、好きな色の惑星やスペースシャトル、オリジナルUFOなど自分好みの宇宙空間を描きました。隕石を落としている子もいましたね!制作が終わった後は、絵の自分ではなく本物の自分で黒い紙に乗っている子の姿も。宇宙飛行士の気分になれたでしょうか??
みんな宇宙という未知の空間に自由に想像力を働かせてのびのびと描けていましたね!
ちなみに僕は個人的にSFが好きなので、みんなにはこの授業をキッカケにスタウォーズにハマってくれると嬉しいなぁ!と思う日でした。(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お正月っぽい絵?

2019-02-19 23:17:12 | 小学生 工作

お久し振りです、サトルです!今日は昨日の幸介先生のブログに続き、水曜・木曜日の小学生クラスで作ったオリジナル羽子板の報告です!

今回はお正月っぽい絵を描くことがテーマだったので、描くものがある程度縛られる課題でした。例えばめでたいものを描くということで、初夢にちなんだ富士山、鷹でしたり、鏡餅や松飾り、鶴・亀を描く人が多かったですね。またどうしても思い付かない場合は花札の絵柄を参考にした子もいました。しかしみんなの絵が似てしまうということはなく、一人一人の個性が現れていて、僕は一目で誰の作品か分りましたよ!
他にも自分の干支を描くことも勧めていたので、仲のいい同学年の友達同士で同じ生き物を描いていたり、いつもの絵画の授業より他の人の絵をよく見ていたことが印象的でした!

作品が完成したら、みんなでお楽しみの羽根突き大会でした!長い時間をかけて作ったオリジナル羽子板を使ってする羽根突きは、いつも以上にエキサイトしてデットヒートを繰り広げていました!色んなところに羽を飛ばされては取りに行くという作業を僕はしてました。(オレは犬か!笑笑)実際に使えるものをオリジナルで作ると、いっそう作品を大切に出来ると思います。来年まで大切に取っておいて、次の年号の最初のお正月にも是非使って欲しいですね!(実は僕もちょっと作ってみたかったです。多分使わないけど。笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羽子板完成!!

2019-02-18 20:22:58 | 小学生 工作

月曜小学生クラス 羽子板

どうも幸介です!先週の南澤先生に続き、今更ですが1月の小学生クラスの課題の完成報告。色彩も鮮やかで、おめでたいというよりはポップな印象に仕上がりました。まぁ古典的な物って案外極彩色だったりしますし、これはこれでクラシックな出来上がりなのではないでしょうか。

皆自身の干支や重箱・達磨などの様々なジャパニーズアイテムを配したデザインになっておりますね。低学年男子の間では、やはり龍が不動の人気。女子はモチーフというよりも、パステルカラーだったりビビットだったりと選ぶ色彩に特徴があります。そして高学年の男子と女子は綺麗にデザインの方向性が分かれていたのが印象的でした!男子は筋肉ムキムキの獣や、こたつでダラける自分など、ウケを狙ったモチーフが多いのに対し、女子は線も塗りもとにかく美しく丁寧に、まるで売り物のように仕上げる!という差が面白かったです!

完成した後は皆で羽つきをして楽しく終了!!顔に落書きこそしませんでしたが、ラケットやボールと違ってコントロールのきかない羽子板を、むしろ楽しんでいたようで良かったです。完成後の遊びまで含めた課題も、たまにはいいですね!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明治学院のチャペル

2019-02-16 00:51:46 | 大人 油絵・アクリル

英保 『明治学院のチャペル』 油彩

岩田です。今回は、英保さんの油彩をご紹介致します。
こちらは、本日まで開催されていましたグループ展に出品された作品です。白金にある明治学院のチャペルがモチーフ。
英保さんが撮影された画像を拝見しますと、赤茶色の煉瓦がとても美しく、急勾配の屋根が特徴的です。

調べてみますと、大正時代に建造された建物のようで、時代を経た現代にあって、威風を感じさせる堂々としたチャペルです。
英保さん、以前にもブログい書いたように、足繁くネタを探しに歩かれています。「こんな場所はどうでしょう?」といった具合に、しばしば撮影された画像を見せてくれるのです。
こちらのチャペルの画像を見せて頂いた時も、構図の切り取り方も含め、良い絵になりそうな予感を感じました。

英保さん、選ぶ建物が比較的直線を多用したデザインを有するものが多い気がします。
今回も縦に通った柱が等間隔に並んだ外観、幾度かの修正を重ねながらの作業でしたが、何よりも屋根のスレートは、拘りを持って描かれた部分です。小原先生の指導を仰ぎながら、熱心にその平板が並ぶその質感を描いていたのが印象的でした。
出来上がった作品も、建物から感じる威風をそのままに表現しています。

油彩、水彩共に様々なチャレンジを続け、これからもまだ見ぬ新たな境地へ踏み出していってください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

卒業制作展

2019-02-15 03:28:38 | 展覧会

 

大竹です。今回はこの場をお借りして卒業制作展の告知をさせて頂きます。
2月21日〜から3月3日まで、六本木の国立新美術館で卒業制作を展示します。東京五美術大学(多摩美、武蔵美、造形、日本大、女子美)の卒業・修了制作展です。私は一枚目の作品を展示します。モチーフはアポフィライト(魚眼石)という鉱物です。一時期パワーストーンという名前で様々な鉱物がアクセサリーやお守りなどになって流行りましたね。それらの装飾品として加工される前の原石の姿がたまらなく好きで、お給料も殆ど鉱物収集に使ってしまいます。何千何万年もかけ、誰に見られる為でもなく自然によって作られてきた美しい色や形を持った石を見ていると、なんとも言い表せない気持ちがこみ上げてきます。その気持ちをなんとか消化したく、日々制作に勤しんできました。
六本木に足を運ぶ際は、ぜひお立ち寄りいただければと思います。

美術系学科による平成30年度 第42回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展(女子美のHPです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絵本感想画「てぶくろ」

2019-02-14 23:04:46 | 幼児

ウクライナ民話『てぶくろ』の読書感想画

今週の幼児クラスでは、冬の定番絵本であるウクライナ発の絵本『てぶくろ』の読書感想画を描きました!
猟師のおじいさんが森の中で落とした手袋に、続々集結する動物たちがとてもキュートな絵本です!最後にはイノシシやらクマやらまでも手袋の中に入っていくのですが、童話らしいファンタジー性があって面白いです。
「声低っ」と横で聞いていた読み聞かせプロフェッショナルのエリ先生が吹き出すほど不慣れな私の読み聞かせでしたが、動物の鳴き真似で頑張った甲斐あって子どもたちは楽しんでくれたようでした(?)

雪の降る森の中の暗さを表現するために用意した黒い画用紙に、思い思いの手袋を描いていきます。といっても絵本の中の手袋だけではイメージしづらいので、ノリ先生がただいま有楽町で展覧会を開かれている大人クラスの英保さんのセーター(なんと奥様の手編み!)をお借りして、編み物の美しいパターン模様を教えてくれました。幼児からテキスタイルデザインを学べる絵画教室!?というミオスのセールスポイントは置いておいくとして。

絵本の中では手袋に窓がついてそこから動物たちがのぞいてたり、雪が冷たいので高床式になっていたりして、色々な工夫があったのですが、子どもたちの絵の中にもそのディテールが出ていて素晴らしいです。10分お絵かきで練習したので動物の体がリアルに描かれているものが多いのが、完成度が高く見える所以でしょうね。
先週末には雪が降ったりしてまだまだ冷え込みがキツイですが、てぶくろの絵を見て心はほっこり、冬らしくていいと思います!(水曜クラス 旭)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羽子板のある街

2019-02-12 23:47:48 | 小学生 工作

火曜日小学生クラスの羽子板制作をご紹介。          (南澤)

今回はお正月の課題(随分ズレ込みましたがw)として、羽子板にアクリル絵具で絵を描きました。羽子板といえば、女性や役者絵などが定番のモチーフでありますが、ココでは、縁起の良さげな絵なら良し!と致しました。女の子には花や鶴、男の子たちには龍が人気。発色の良いアクリル絵具で描かれた大胆な構図の羽子板は、実に見応えのある作品群となりました。

完成した子たちから順に、教室の片隅や外で早速遊びを開始。硬質な木のカンコンという音を響かせる様は、室町時代や元禄時代から変わらぬのかと思うと、不思議な感慨に襲われます。そして、勢い余って板ガラスの一枚でも割れて、隣のカミナリ親父の癇癪が聞こえてくれれば、昭和の慕情に浸れるところではありますが、平成も終わろうとする今日のビル構造物はビクリとも致しませんでした。あと、流石に、墨を顔に塗りたくるまではやってくれませんねえ、今の子達は。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美術高校受験間近

2019-02-11 21:19:04 | 学生

オバラです。今日は祝日ですが、授業がありました。そもそも受験生に休みはありませんしね。本日、都内の私立美術系高校の受験日でしたが、公立の美術系の高校受験は2月14日、目前です。
上記の作品、神奈川県立弥栄高校美術科を受験する中学生が描いたデッサンです。
課題は、『与えられた題材3つを構成し鉛筆デッサン(素描)せよ』
・鉛筆(2H、H、F、HB、B、2B、3B、4Bの範囲で使用可)を持参する。
・練り消しゴム、鉛筆削り用のカッターナイフを持参してもよい。
・B4画用紙は学校で用意する。
・検査時間は60分とする。
となっております。たったの60分!たったの1時間ですよ!まだ中学生なのに…
しかも自ら「本番で余裕を持てるように、40分で描く癖をつけたい」と言い出して!つまりアトリエの学生クラスの授業は2時間なので、1回の授業で3枚描く訳です。普通なら、画力の問題ではなく、集中力が持ちません。しかしヘトヘトに消耗しながら描くんですよ、これが。こちらの方がハラハラして「ちょっと脳にエサを与えなさいな」と、チョコやアメを渡す程。プロの棋士の対局を見ている気分です。
壁に貼ってあった彼女の作品を見た田中先生は「ウソ!これ一平が見本で描いたんじゃないの!?え?しかも40分?1回の授業で3枚描いたって?俺でも気力もたないよ…」と感嘆していました。
が、今年の倍率は2倍近く。勉強で落ちる可能性も否定できずナーバスになることもありますが「ダメだったらね、もう高校は行かない!大検受けて藝大行く!」と息巻いて、自らの士気を高めています。中卒藝大一直線!こっちの方がカッコいいから、もうどっちでもいいと思ってしまいます。いつもは学生達に「結果を出せなかったら、頑張ったとは言えない!」と厳しくしていますが、今回は労いの言葉しか出て来ません。もしくは私の敗北宣言。私を負かした自信を胸に、試験に挑んで欲しいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

描くことを素直に楽しむ

2019-02-09 00:58:04 | 大人 油絵・アクリル

清水 油彩

岩田です。今日は、雪でした。凄く寒いなーと思いましたが、今年は逆に暖冬だったんだなと感じた次第です。

今回ご紹介しますのは、土曜午後のクラス、清水さんの油彩をご紹介致します。題材は、グスタフ クリムト「接吻」。
実在描写と装飾的表現が融合した、1900年代の初めとしては、画期的な表現形体だったこの絵も、琳派といった日本の芸術の影響を受けて描かれていたことも見逃せません。
そして、クリムトの描いた作品が、今を生きる人の心をも捉えているということが、様々な意味で、素晴らしい作品であるという一つの証拠なのだと思います。

清水さんも大変お若い方ながら、古い時代、オーストリアのウィーンで描かれたこの絵に心を動かされた一人です。
こちらの作品、ただの模写ではなく、例えば、同心円状、格子状の模様の中にも、色を変えてみたり、そのかたちに変化を付けてみたりと、随所に彼女ならではの表現がちりばめられています。
しかし、これが油彩として初めての作品でありながら、何とも力強く、又遊び心に溢れた絵に昇華されたのは、清水さんが、「接吻」に感動し、更に、描くことを素直に心から楽しんだことの現れなのでしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美しい白黒

2019-02-08 01:19:24 | 学生

聡 高2 『課題ー折り紙を使い空間を表現せよ』 木炭

皆様もご存じ、小学生クラスのアシスタントをしているサトル君。彼は私の高校の後輩であり、ミオス生の後輩であり、アシスタントのバイトの後輩でもあります。そしてこれまた私と同じく『油画科』を志望しています。

白と黒のメリハリが効いていて見ていて気持ちが良いですね。作者がモチーフのどこに魅力を感じ、どこを見せたかったのかがよく分かります。紙を捻る事でシワが集まり緊張している部分と、広げられた紙の弛緩している部分のバランスも取れていますね。敢えて言うなら、背景上部分ももっと暗くしてしまって、より捻れの部分に注目を集められるようにしても良かったと思います。ちなみに、彼が目指しているのは藝大の油画科であり、この課題も藝大の過去の入試のものでした。

年末のブログでは『・足りないと思うものは?---やる気。絵を描くのも楽しくないとやらないです。受験のために上手くならなきゃって思ってても楽しくないなら描かないです。楽しむの大事。楽しんでる絵が1番いい絵になります。でも最近は絵の中での発見がとても多く、描くことに対してモチベーションがとても高いです。やったね。』と自己分析していましたが、今回は楽しかったようですね。現在受験シーズンでいつもより厳しさ5割増のオバラ先生も、この出来栄えに講評で初めて彼を褒めたとか…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする