渥美 油彩
昼夜の寒暖差に風邪をひきそうです、ナツメです。今回は水曜大人クラスの渥美さんの油絵をご紹介します!
ぽかぽかの春の陽気の中の桜と雀。アトリエの壁に飾ってあったので見る度に一足先にお花見をしている様な気分になり春を待ち遠しく感じていたのですが、ようやくこんな光景が見れそうな気候になってきましたね!
右の途中段階の写真を見ると、全体感を意識しながらざっくりと色を置いていって少しずつピントを合わせるように進めているのがわかります。ほぼ白に近いような淡い桜の色も、そのおかげで周りの青と比較しつつ表現することができています。図鑑に載っていた写真を参考にされているのですが、面積が広く単調になってしまいがちな空の青も下地の黄色が少し透けて見える様な部分を作ったり、途中の段階から紫などを足して複雑な色合いにすることで一見画面の半分を青が占めていることを気付かせないような豊かさになっています。桜&雀と空の疎密(情報の少ない場所と集まっている場所の対比)の関係もしっかりと抑えてあり、主役の存在感も支えられています!
目線の先に広がる空に何を思っているのでしょうか、考え事をしているようなぽけっとしているような、どちらにも見える表情が愛らしいですね。桜が足元から広がっているところに注目すると、雀が春を運んできたようにも見えませんか?私達の元にも届けてくれるのを待ってまーす!