大竹です。以前のブログで展覧会の学生の記事を少しだけ書かせて頂きましたが、今回は主に木曜日クラスの出展作品をご紹介させて頂きます。学生達にはそれぞれメッセージカードで褒め褒めの言葉を送らせて頂いたので、今回はプラスでアドバイスを。
左上から 由紀 中3 『宮殿』 / 織人 高2 『森の彼方』 / さくら 中3 『天真爛漫道』
優輝 高1 『Calm』 / 依莉 高2 『いにしえの』
由紀
黄と紺の組み合わせで色も場所もセレブな一枚。私が面白いなと思ったのは天井です。まだまだ仕上げ方が荒いですが、その荒さと色味が魅力的に思えます。ちょっと気になるのが手前二つの像と台座の影かな?壁をしっかり描いて乾いた後、オイルを多めにして塗ると下の絵が潰れすぎずに調整出来ると思うよ!
織人
作者が何を描きたかったかが見た人にダイレクトに伝わる若々しい作品。影の暗い色と木漏れ日の色が美しい。上部の葉が密集している表現も上手い!見せ所がしっかりしています。織人のパワーならどんどん大きな絵に挑戦していって良いと思います。あとは色々な色の作り方を研究して自分の色幅を増やしていこう!
さくら
タイトルにある天真爛漫とは飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま、純真な心で明るく無邪気な様子の事だそうで、それを踏まえて見てみると画面の狐の少女のストーリーが色々頭に浮かびますね。一つ一つのものは描けているから、今後は光と影を意識してみるのはどうかな?(例えばこの絵だったら、背後に月があるから逆光気味にするとか)
優輝
久しぶりの油絵で悩みながらの制作でしたがポットやカップの色味が魅力的ですね。まだ少し影の観察が甘いけど、これから上達すれば良し!あとはもっと絵の具を盛って塗りたくってもいいかな?筆の跡を見せるような描き方もやってみよう。彩りのために入れた後ろの花を壁紙の模様にするか本物の花として描くか迷ってたけど、後から小さなヒマワリが添えられたから消しても良いかもね。
依莉
水面の光の描写が、シャッター速度を遅くして星の軌跡を写した天体写真みたいで面白いですね。絵の中に古城や人魚、謎の生き物などワクワクするものが沢山あって、絵を見ていると宝探しをしている気分になります。今後は一番目立たせたいと思うものをどうすればハッキリ見せられるか研究していくと良いんじゃないかな?(今回の作品だったら、古城が少し目立ちにくくなっているから、細部をもっと描き込んで、水面の光をもっと建物に落とて明るくしたりする等)
果穂 高1 『Dreamy』
そしてラストの、果穂
この目や口、指の持ち主はどんな顔なんだろう?と想像するのが楽しい作品。三枚目でキャンバス布を指が突き破っていてインパクト大だね。ネイルチップも彼女が作っていました。お家でお化粧は禁止されているんだっけ?その抑圧された気持ちが作品にも現われているのかな。これからもデコパーツを作品に取り入れて作っていっても面白そうだね!