モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

リアルで印象的な色使い

2021-01-29 22:02:38 | 大人 油絵・アクリル


英保 左/ 油彩 ・ 右/ 透明水彩

土曜日といえば岩田です。

今回は、土曜午前クラスの英保さんの作品をご紹介します。
とにかく様々な視点から描く対象を探しては、油彩、水彩様々に画材を駆使し作品に落とし込んでいく英保さん。風景を元に描いた作品を2点掲載しました。

左の油彩は実際に訪れたポルトガルの風景を描いたもの。
白壁に囲まれた島の中を巡り、路地の一角にある石造りの階段を中心に据えた景色を選びました。
強い日差しによって作られた壁面に美しいコントラストが印象的です。沢山の人の往来によりエージングされたその様もリアルで、空気遠近によって描かれた階段の空間も美しいです。

右はアフリカのサバンナ、テレビの中のワンシーンを描いたものです。
徐々に朝日が昇り、暗闇が彩を増してくる中、豹の群れが活動を始める様を表現しました。
紺色や紫、オレンジから黄色に至るまでの色を上手くブレンドしながら極彩色のグラデーションを作り上げています。
豹達も逆光でありながら、ただ黒を置いた訳でなく微妙な色の対比を作り上げているのを見て取れるでしょう。

英保さんの作品は、どれをとっても色同士の響き合いを大事に描かれているといえますね。

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川崎総合科学デザイン科の受験デッサン

2021-01-29 17:21:27 | 学生

大竹です。こちらのデッサンは川崎総合科学のデザイン科を目指す学生のデッサンです。受験日まで約2週間、いよいよ大詰めです!
川崎総合は90分で構成デッサン(一人ずつモチーフが配られ、自分で置き方・構図を決め描く)を描き上げなければいけません。短い時間の中でいかに正確に形をとらえ、モチーフの特徴を押さえつつ沢山のデッサンの中で主張できるものに仕上げられるか?彼等のデッサンを見てみると、まだ形の取りかたが甘かったり、輪郭線が強く立体感が弱くも感じますが、見える物全てを隅々までとらえて描いてやろうとする気迫が感じられます。私も川崎総合の出身で受験期はミオスでデッサン対策をしていたので、毎年この時期になると自分の受験期を思い出してしまいます。自分では今描ける限界まで出して描いているのに、形が狂ってる!色が単純!モチーフをよく見てない!と指導され「なんでー!!?精一杯描いてんのにこれ以上どうすればいいの〜?!」と講評の度に内心頭を抱えていました。しかしその精一杯を繰り返す事で、当時の受験倍率約3倍を乗り越え、今では指導者側に立っています。なので、毎回もうこれ以上描くところはない!自分が見て描ける限界!というところまで描く事が何より大切だと私は思っております。

本番ではこれまで学んだ事を忘れず、穴が開くほどモチーフを観察し、隅々まで妥協せず描写して描き切って欲しいと思います。今年もミオスから新たな後輩が出来ることを願っております!

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内側から描く

2021-01-28 23:07:53 | 小学生 絵画

こんにちは、ホノカです!
今回は小学生クラス1月のカリキュラムであるウマの絵をご紹介したいと思います!

年末の授業でリースを作り終えた子は干支のウシを描いていたのでその続き?と思いきや実は少し違うんです。今回のウマの絵は2月に行う"オリジナル動物を立体で作る"カリキュラムと繋がっています。今回の授業で骨格から動物について学び、絵を描くことで、オリジナルの動物を制作する時でもリアリティのあるものが作れる様になります!

授業のはじめはノリ先生が作った資料を参考に、種類によって動物の足の形が違うことや、その違いがどの様なメリット・デメリットを持つのかをレクチャーしていきます。

そしてその資料を見てウマの骨格を考えながら下書きを進めていきます。普段、動物や人を描く時には外側の形だけを見て描いてしまいがちですが、今回は内側から考えることで、足の曲がり方や動き方をしっかりと再現できていたと思います。

下書きをした後はそれを踏まえて画用紙にバランスを見ながら頭を描いて首を描いて...と進めていき、足の前後関係などなど様々なポイントを押さえながら描き進めていきます。体の立体的なイメージを平面にするのに苦戦していた子も多くいましたが、資料をじっくり見てみたり、自分の指をウマの足に見立てて前後関係を考えたりして、しっかり平面の絵に表せたのではないでしょうか!

最後にクレヨンや色鉛筆で色を塗って完成ですが、そこでも生徒たちは奥の足は体の影になるから暗い!前に進んでいる足は上を向いているから明るい!などに注意して立体感と戦いながら色を塗っていました。

そして、「難しいー!」「分からないー!」という声も多かったウマの絵の完成です!しっかり骨格を意識したのでどれも自然に歩いていたり走っている様に見えませんか?
さて、次回からは今回学んだことを活かしながらオリジナルの動物を作っていきましょう!

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大豊作!

2021-01-26 23:31:03 | 大人 油絵・アクリル


大澤 油彩

布団から出たくないですね、一平です!本日は水曜クラスの大澤さんの油絵をご紹介します!

豊かな花々や畑や木々を鮮やかな色彩で描写されています。町というよりも村という雰囲気でなんだか暖かい空気感ですね。色が鮮やかだと、とても綺麗なのですが立体感が捉えにくくなってしまい絵全体が見辛くなってしまう人が多いのですが、大澤さんの今回の作品は色彩、立体感、奥行き、どれを取ってもかなり高いレベルです!鮮やかな色を映させるために影や壁の側面をしっかり暗くしています。木の緑の葉っぱにも緑だからそんなに暗くならないはず…と遠慮せずにガッツリ暗い色を入れていて結果として素晴らしい立体感が出来上がっています。また、奥に行くにつれて少しずつ色のトーンを変えて奥行きを演出したりと「頭では分かっていてもいざやると難しい」的な事がバッチリ出来ています。

今回の作品、ペインティングナイフを使いこなす為に厚塗りの絵を探し模写をしていらっしゃいましたが、色々と掴めたものがあったのではないでしょうか。普段大澤さんは風景を遠目から見ている構図を描く事が多いので思い切って拡大した動物や年季の入ったレンガなどテクスチャ(そのものの質感、風合いの事)が強い物を、今回習得した技術で描いてみるとまた違った角度で発見があると思います!

僕の大学の友人はB2サイズ(515×728)の紙にめいっぱい大きく自分の左手を精密にデッサンしていました。モチーフ自体は見慣れたものですが、とんでもないパワーがあったので『描いているものの大きさを変えて見てみる』、というのは自分の中の引き出しを増やす手軽な方法の1つかも!

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どうぶつのかきかた

2021-01-25 23:26:03 | 小学生 絵画

オバラです。小学生クラスの新年の課題は『動物を描く』です。そこで、見本を見なくても動物が上手に描けるようになる為、『強化訓練★上達の秘訣プリント』を作ってみました。
動物を上手く描くコツはズバリ、骨格を知っていること。
「哺乳類は実は骨格が同じなんだよ。」から話が始まり、動物の歩き方レッスンでは、どうやったら草食動物を食べられるか、どうやったら肉食獣から逃れられるかを実践。最後にはなぜか泥棒ウォーキング講座まで。(そして脱線しまくるいつもの癖で、強盗との違いまでベラベラ話し出すノリ先生…もう動物の種類の違いじゃない、職業?の違いだ。)「人生で3回泥棒に入られて、現場検証されてるからこそ、知っています!語れます!」と、訳の分からない自慢話になって導入が終わりました。

プリントは中高生にも評判です。「馬がスゲー躍動感あるように描けた!」など、好評頂いていますので、大人クラスの方でも欲しい方には差し上げます。どうぞお声掛けください。

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透明水彩を極めましょう。

2021-01-23 00:43:12 | 大人 水彩


殿山 透明水彩

久しぶりの雨模様の土曜日、岩田です。

本日は土曜午前クラス、殿山さんの作品をご紹介致します。
透明水彩を中心に描き重ねてきましたが、特にそのクオリティーが上がってきています。

画像右、やかんと洋ナシを描いた作品を描いた頃から絵の具の扱いが格段に良くなってきました。
滲みやぼかしといった、絵の具を紙に置いた時に現れる自然の現象を筆で馴染ませ過ぎてしまうと、紙の上で乾いていない絵の具同士が混ざってしまい絵自体の鮮やかさが失われてしまいます。
殿山さんは、そうしたことにご自身が気づき、絵の具、水、紙との関係性に介入し過ぎないように配慮することで、透明水彩の長所を生かした絵が描けてきていると感じていらっしゃることと思います。

例えば、銅製のやかんの色合いを見ても鮮やかさが失われていない上に、その質感がとても自然に表現されているのが見て取れます。
左手の娘さんを描いた作品も、肌に透明感を感じると共に着物もとても華やかに表現されていますね。以前から娘さんの作品は何枚も描かれていますが、こちらの作品の色使いが最も美しいと感じます。

これからもこの調子で、透明水彩を極めていってください。

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多種多様なクラス

2021-01-22 23:27:11 | 学生


優 中3 ペン / 愛 高1  切り絵 / 操希 中3 油彩 / 心音 中3 水彩

大竹です。本日は紹介し忘れていた半年以上前の作品です。中3の三人は受験勉強が本格始動する前の時期、高1は受験が終わってホッとした時期に制作しました。
毎回皆で同じものを制作する幼児や小学生クラスと違い、学生・大人クラスは自分のペースで好きなものを制作していますが、学生クラスは特に色々な制作物が入り混じるクラスだと思います。水彩や油絵をやっている子の隣で粘土や紙工作をしていたり、離れたところでは受験生が試験対策のデッサンに取り組んでいたり、はたまた学校の美術の課題を持ち込む生徒もいたりと多種多様なクラスです。この間は川崎市美術展に応募する為の絵を制作していました。額装まで自分でやらなくてはいけないので、のこぎりやトンカチ、クギを持ってと日曜大工のような光景でした。
大人クラスでは1つの作品に長ければ半年以上かけて取り組む方もいらっしゃいますが、学生達の方は完成までの期間が短い印象があります。ペースが早い分色々な制作の過程が見れるので、眺めているだけでも面白いクラスです。何より作品を見たり生徒の子と話していると、自分が学生時代に思っていた事・考えていた事なども思い起こされて懐かしい様なこそばゆい様な気持ちになってきます笑

市美術展の結果も後日ブログで紹介させて頂きますのでお楽しみに!

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タブーへの挑戦

2021-01-21 18:18:59 | 学生


佳菜穂 高3 パッケージデザイン

お久しぶりです!水曜小学生クラスをお手伝いしています、カナホです。最近耳が凍えるほど寒いですがいかがお過ごしですか?

さて私事ですが、川崎総合科学高等学校デザイン科の卒業制作展で、なんと最優秀賞を頂きました!自分がやろうとしていることが世間に少しでも伝わった気がして舞い上がりました。
ミオスの生徒さんも見に来てくれたそうで、辛い状況の中、足を運んでくださりありがとうございました。

私は作品展に、生理用品関連のパッケージデザイン提案を発表しました。

私の中で「生理=恥ずかしいもの」というイメージがあります。
生理用品を隠してお手洗いに行ったり、購入する時グレーの袋に入れられたり、異性から「生理?」と言われると嫌な気持ちになったり、会話に出すと気まずかったり……。
「生理だから」を理由に気持ちが沈んでしまう方が多いように感じます。
そんな生理のイメージを変えたくてこんな生理用品を提案しました。
「贈れる生理用品」

初めての生理
パートナーの生理
大切な日の生理
すべての生理に想いを贈ろう。

花柄やピンクといった女性向けのデザインを一新し、どんな人でも気軽に贈りあえるようなデザインを目指しました。
この提案を通して、性別に関係なく誰もが生理に対して前向きな気持ちで考えられる世界になったらいいなと思います。

1年間、0からブランディングデザインをしてみて、本当にこれを見て人の気持ちを動かせるのか?生理用品を発表することは受け入れられるのか?と沢山考えながらデザインの難しさを学びました。
その中でミオスの先生方、並びに支えてくれる友達がいて、本当に心強く人との繋がりを大事にしようと思えた1年でした。

大学生になってからも興味のあること、疑問を抱いたことを逃さずに人の繋がりを大切にしながら、今度は頼られる人として成長していきます。
後輩さん達も悩んだら周りの人達を信じて、沢山頼ってくださいね。ファイト〜!

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記憶の中のオレンジ

2021-01-19 22:40:19 | 大人 油絵・アクリル


木村 油彩

メガネを買い替えました、一平です!本日は日曜クラスの木村さんの油絵をご紹介します。

屋形船が数隻停泊している情景を切り取った一枚。オレンジ色の風景が小学生の頃の遊びから帰ってくる夕方を思い出させ、ノスタルジックな気分に浸らせてくれます。そのような記憶を揺さぶられる温度や色彩、時間というものが人には色々あると思いますが、木村さんの今回の絵はかなりの大多数の人に「なんだか懐かしい」と感じさせられる暖かく優しい雰囲気に仕上がっています。(少なくとも僕はそうでした。)

先程オレンジ色と書きましたが、実はオレンジ色は船と奥の橋以外にはほとんど使われておらず、絵の中でいうと水面の深い青や木々の緑の方が面積的には大きいです。ですが、ここまでオレンジ色の風景に感じられるのは手前の水面の揺らぎにオレンジ色などの暖色を反射光として入れることで、水面の青や緑を使いつつも全体の絵の雰囲気を暖かい風合いに見せているのです。水面に漂っている右下のサインもユーモラスで素敵ですね。どこを主役にするのか、そしてその主役を目立たせるためにはどうしたら良いのか。構図を変えるのか、いらないモチーフを切るのか、色で魅せるのか。その辺りの勘所が木村さんは毎回素晴らしいです!

僕は写真を参考に描いていると、「これ結局絵よりも写真の方が良くない…?」と自分の描写力に嘆きがちなので、木村さんの油絵の特性を引き出しつつ元の写真に縛られすぎない感じに憧れます!クヤシイ!

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美術系高校進学

2021-01-18 23:01:00 | 学生

オバラです。今年は美術系高校へ進学希望の中3が7名在籍しています。川崎総合科学デザイン科受験予定5名、女子美術大学付属高校受験が2名。今年は割と多いですね。

希望者に最初に言う言葉は、「最終目標が美大進学であれば、美術系高校にこだわりすぎる必要はない。逆に大学はデザイン科以外の学部に行きたくなったら、高校の課題はデザインばかりで自分の希望の科の制作をやる暇はなく、目標大学に合格し辛くなる可能性もある。それでもチャレンジするか!?」という覚悟を決め腹をくくらせる誓い(呪い?)のセリフ。
26年間のうち何人かは、浪人して苦労の末に美大に行ったり、一般大学に進路変更したり、高校を中退しています。美術高校にさえ行っていなければ、もっと効率良く大学受験勉強をして、最短距離で人生設計ができたのです。
そういうリスクをきちんと説明して、本人に納得させて選ばせないといけません。
今年もそんな覚悟を持った学生達が、毎日切磋琢磨しております。

たかだか14~15年しか生きていない中学生が受ける高校入試に求められるのは、生まれ持っての絵のセンスではありません。(そんなものありません。)
時間を掛けただけ、枚数を描いただけ、誰でも身につけることのできる基礎的な画力です。
課題を的確に読み解く国語能力、出題者の意図を探る心理学、実力に見合った時間配分、満点の構図、質感・固有色・遠近感に見合った鉛筆の選択・使うタイミングなど、鍛えなければならない事は山ほどありますが覚えてもらいます。
そうでなければ、例えば「5点足りなかったから不合格だった」というのが、運が悪かったで片付けられてしまうからです。勉強のテストと同じように、5点もらえない理由は明確にあります。

常に頭を使う癖を身に付け、「合格したい!」ではなく、「誰よりも上手くなりたい!常に最高の答えを出したい!」という気迫が絵から伝わってくるように、残り少ない受験勉強期間、死ぬ気で描かせます。

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デッサン講習の成果?!

2021-01-16 20:44:32 | 大人 油絵・アクリル


西 油彩

土曜日です。岩田です。

本日は、土曜日午後のクラスに通われている西さんの油彩をご紹介します。

描かれているのは、顔も体も薄汚れた女性。外国のシンガーとのことですが、モチーフとしては顔立ちもハッキリしていて描き甲斐があったと思います。
誰しも人を描きたいという願望を抱きつつ、描いてみると中々手強いと感じるかと思います。
特に正面から描くと顔自体の空間が生まれにくく、特に鼻が手前に出っ張らないことも多々あるでしょう。
今回の作品を見ると、鼻の先端をしっかり意識されると共に、鼻下側にも的確な陰と反射光が付けられており、ちゃんと手前に出っ張っています。
以前に参加して頂いたデッサン講習の成果が表れているのかもと考えると、私としても嬉しい限りです。人物自体に置かれた色も自然で、少し乱れたような髪の毛の様もリアルに表現されています。

画像などを元にする場合、画面内のどの方向から光が差しているのかを確認することは元より、人の内部構造(特に骨格)を理解して描いているか否かもとても大切です。
そうした多角的な分析によって人体にできる陰影を的確に理解できれば、至極自然な絵となっていくのです。
凹凸が分かりやすい顔に対して、どちらかというとボディーは意識が希薄になりがちです。
西さんも次なるステップとして、首から下もしっかり描くよう意識されると更に完成度が上がってくるでしょう。

 

 

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牛と富士山と書き初めと…

2021-01-15 20:30:30 | 幼児

大竹です。昨年の幼児クラス最後の授業では、富士山と初日の出の風景と干支の丑の絵を描きました!初日の出の空は以前夕焼けの空を塗った時と同じ塗り方です。夜から朝に変わっていく色のグラデーションが綺麗に出るように丁寧に塗っていきました。富士山も大きくドーンと入っていて気持ちがいいですね!
牛のクレヨン画は水色の紙に描きました。牛さんからは牛乳やお肉が獲れるけど、皆はそれを使ったどんな料理を食べているかな?といった話をしながら描き進めていきます。模様は自由に描いたので、みんなそれぞれ違った牛さんになりました。

そして年明けの最初の授業は恒例の書き初めでした!自分の名前を墨汁と筆で書きます。
字を大きく書きすぎると全部入らないし、小さいと潰れて何の字だか分からくなってしまいます…なので、最初は講師が後ろから二人羽織でバランス調整を手伝いながら半紙に書いて練習しました。本番は失敗できない一発勝負、色紙に書きます!息を止め力を込めの集中により、堂々とした立派な字になりました。
しかしこれだけだと絵画教室ではなく書道教室になってしまうので、まんまるのダルマも色紙に書きました。眉毛や口の微妙な形の違いによって一つ一つの表情が違っており、とても可愛らしいですね。細い筆に持ち替えて年号を書き入れたら、自分の朱印を押して完成です。朱が入るとより一層引き締まって見えてかっこいいですね〜!
初めての墨汁に皆興味津々、普段は手が汚れるのを嫌がる子も、墨汁で黒くなった手をお互い見せあったりして楽しそうでした。

これからも子供達の発達に合わせ、楽しみつつも技術の発展に繋がるよう授業を展開していきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします!

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川崎市美術展にチャレンジ

2021-01-14 23:33:00 | 学生


上段左から 愛美 中1『天空の世界』/ 梢 中1『邪魔をするモノ』 / 一志 中2『普通じゃないのは異常じゃない』
中段左から 夏波 中2『帰り道』 / 未椰 中2『アマゾンの光』 / りん 中2『厳島神社』
下段左から 璃帆 中2『朝の空』 / 桂吾 中3『活気とは何か?』 / 桃香 高1『女狐』


左から 愛 高1『好い子のすゝめ』 / 健一郎 高1『分岐点』 / 蒼生 高2『極楽魚』

オバラです。本年もどうぞ宜しくお願いします。
今年最初の私のブログネタはこちら。学生達の作品をずらっとご紹介。
昨年の秋頃から「コロナで気分が沈みがちだから、パーッとデカイ絵でも描いてストレス解消しようよ!」と持ち掛け、やる気になった生徒のみ参加することにしました。一番大きな作品は、B1サイズの728×1030mmもあります!
まずはパネルに画用紙を水貼りするところからスタート。
木製パネルが大きいと、紙に振り回されてフニャフニャに。「難しいよぉー!」と逆にストレス溜まってんじゃん。w
中学1年生の小柄な女の子など、画面の方が大きくて「上まで手が届かなくて描き辛いよー!」と逆に…以下同文w
「いくら塗っても白い所がなくならないよー!」以下同文w
「絵の具がすぐなくなっちゃうよー!」以下同文w
「面積大きくて綺麗に塗れない!色ムラが目立つよー!」以下同文w
「いつまで描いても終わる気がしないよー!」以下同文w
「額装の大工仕事、もう手が痛いよー!電動ドリル怖いよー!」以下同文w
と、予想外にストレス溜まり「騙された!」と非難受けまくりでしたが、いざ題名を付けて出品となると、皆「やり切った!」と言わんばかりのすがすがしい顔つき。いやー、その顔を見れて私も嬉しいよ。皆、入賞・入選できるといいね。

PS.コロナの影響で市美術展が中止になったらどうしよう…クレープで許してくれますかね?

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静と動

2021-01-12 23:29:22 | 大人 油絵・アクリル

原 油彩

今年もよろしくお願い致します、一平です!本日ご紹介するのは水曜クラスの原さんの油絵です。力強く舞うバレリーナとモネの睡蓮の習作の二枚。

まずバレリーナの絵ですが、水中を泳ぐ熱帯魚の尾びれのような鮮やかな衣装に目が行きますね。激しい動きをしている時の布のシワ感がこの絵の迫力を増幅させています。ブルー系の背景色がワインレッドのような深みのある赤を美しく映えさせていますし、衣装が背景に溶けていっているような演出も素敵です。また、ブルー系だけではなく部分的に黄色も使う事で舞台上のような暖かい光も感じます。全体の色彩のバランスが素晴らしいですね。原さんの今までの作品は静かで落ち着いた風景画が多かったように思いますが、こちらの絵はバレリーナが実は深夜に絵を抜け出して踊っているんじゃないかと思うくらいの臨場感、躍動感を感じます。力強くも美しいバレリーナの魅力が表現されています。
続いて2枚目のモネの睡蓮からは要所要所から1枚目の色彩を感じますが打って変わって穏やかな空気感で描かれており、似た色彩でも雰囲気が全然違うので並んで見るとなんだか面白いですね。睡蓮や植物はもちろん水面に映る風景がもたらす色の変化など細かいところまで気を使って描かれていて静かではありますが見応えのある一枚です!

静と動がわかりやすく見て取れる二枚ですが、普段の自分の絵の雰囲気とは違う描き方をすると今までの絵の描き方をより冷静に見れる、というのは一つあると思います。「ここにこの色を持ってきていたから動いているように見えていたのか」など自分の絵ばかりではなく描き方、プロセス を客観視する事で、発見できたポイントをドンドン自分の絵に活かしましょう!

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美しいハイコントラスト作品

2021-01-09 21:19:27 | 大人 水彩


古屋 透明水彩

今年も始まりました。土曜日の岩田です。
本日は、土曜午前クラスの古屋さんの作品をご紹介致します。

秋に描き始めたということもあり、紅葉の景色をモチーフに描いた透明水彩の作品です。
様々に色付いた木々とそこに佇む神社。スカッと晴れた青空が覗く気持ちの良い作品になりました。

日向と陰によって作られたハイコントラストの世界。画面にそうした情景を生み出すには思い切って暗さを付けて紙白との対比を作ることがまずは必要。とはいえ、黒に近いような絵具を濃度が濃いままに色付けするのはとても勇気がいることですね。
でもこればかりは何度も繰り返しトライして、失敗を重ねながらその勇気と適切なテクニックを身に着けるしかありません。
こうした黒味を作るときも、先ずはブラックを使わず有彩色同士を混ぜ合わせましょう。でも色が締まらずどうしても黒を使いたいという時に気を付けながら徐々にブラックを混ぜていきましょう。

古屋さんも今回の作品に関して、描き出しはちょっとその辺りに躊躇されていた様子もありましたがだいぶ思い切りが付いてきたようです。鮮やかなパーマネントレモンの葉と逆光の木々も美しく映えています。
これから益々見識とテクニックを身に着け、更にレベルの高い作品を目指していきましょう!

本日の土曜日は授業がございましたが、明日、明後日は連休させて頂きます。日曜クラス・月曜クラスの方はお間違えのないよう、お気を付けください。
またそれに伴い、ブログもお休みさせて頂きます。

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