木佐貫 透明水彩
こんにちは、マユカです!今回は木佐貫さんの作品をご紹介していきたいと思います。
右の作品は紅茶と花、これはラベンダーでしょうか。左の作品は木に止まるアオバズクが描かれています。どちらも透明水彩らしい優しい雰囲気のある作品ですが、メインモチーフにしっかりと焦点を当て、他の部分はすこしぼやかして描き上げることでピントの調節をすることで自然な遠近感の表現がされています。
特に右の作品は大きくぼかす背景がないにもかかわらず、ティーカップにすぐ目がいくのはやはりカップの反射やツヤにより陶器の質感がパキッと硬そうに描かれているからこそ、背景や花のように滲んでふんわりした質感が特徴的な水彩画でいっそう美しく映えるのでしょう。影の色が強く濃いのも、メリハリが出てより見やすく感じます。どちらも同系色と同じ彩度でまとめられているため一体感のある仕上がりになっていますね。
今回、木佐貫さんはアオバズクのふわふわとした感触を出すことに少し苦戦しておりましたが、水彩のにじみを利用して輪郭線をふわっとさせ、胸元の羽の模様も絵具の重なりで表現することで羽の柔らかさを出し、明るい背景との対比を使って手前を暗く見せることにより、くっきりとした輪郭線が無くてもアオバズクが際立たせることに成功しています。
画材の特性を使いこなすことでぐっとリアリティの高い作品に仕上がります。木佐貫さんは、そういった画材の特性を理解しているからこそ水彩の水分量を調節し、ピントを合わせたり、反対にぼかしたりと画面の見え方をコントロールすることが出来ているのでしょう。