モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

ありのままの良さ

2020-09-26 00:24:35 | 大人 水彩


杉田 透明水彩

こんにちは。岩田です。
少し肌寒い日を感じる季節になりました。

本日は、土曜午前クラスに在籍の杉田さんの作品をご紹介します。
人が存在する風景を描かれることが多い杉田さん。こちら2点も外国の風景を選んで透明水彩で描きました。

左の作品は、手前から奥に向かって緩やかな下り坂が続いていく風景を描いたもの。国はどこでしょうか、石作りの壁の建物が並んでいます。
道路に落ちた陰の世界から徐々に日向の世界へ鮮やかな色の車が走っていきます。

陰の中、微妙な変化を見せるアスファルト、赤茶色の建物などのしっとりとした色使いに対して、日射しを受けた壁のカラっとした軽やかな色が絶妙な絵のバランスを作り上げています。
そして右手の作品の石畳のスロープや壁にも、その質感を感じさせつつ同系色の中に微細な変化を付けているのです。

元になる画像を特に大きく変えたり、演出しようとするわけでなく、出来るだけありのままにその印象を刻みたい。
そうした対象を素直に捉えようとする気持ちを大切に描かれた作品です。

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ライブ行きた〜い!

2020-09-15 23:20:10 | 大人 水彩


大平 透明水彩

最近は長ズボンを履きます、一平です!本日は日曜クラスの大平さんの透明水彩をご紹介します!

躍動感が感じられるとてもカッコいい構図ですね。豪華にライトアップされたステージの上でとても楽しんで演奏している「ライブ感」を強く感じます。アトリエの大人の生徒さんの絵は綺麗な風景や自身のお子様など比較的穏やかな情景を描かれている方が普段多いので、なんだかここまで動きのあるミュージシャンの絵が良い意味で異質に感じられました(笑)この絵を見ていると今は行きにくいライブに行きたくなりますね。そんな気持ちを想起させたこの絵は罪深い!(褒めてます)

また、躍動感という面では光沢のあるジャケットのシワの付き方や、明るい照明の光が当たっている時の適切な陰影の明度、髪の乱れ方など細かい箇所で演出されています。やはり、強い光が当たっているという事はそれだけ強い影が出来るという事です。柔らかい雰囲気が良いのか、それともガツンと強い印象を与えた方が絵が生きるのか、陰影はそんな空間の雰囲気も伝える道具なのです。布や肌に濃い影を付けるのが汚してしまいそうで抵抗がある方にぜひ見ていただきたい作品です。服のシワはもちろん、首元や脇の下の腕の影、ギターを持つ手の甲などかなり暗く色を付けていますよね。そういった思い切りの良さがあって、ここまで動きのある一枚絵を作り出すことが出来るのです。

いつも自分のペースを乱さない大平さんですが、「今回の絵は久し振りに早く完成できそうです!」とウキウキしていたのも束の間、コロナの影響でアトリエが休講となってしまった為、「結局いつもと同じ制作期間が掛かってしまいました。」としょんぼりされていました。コロナめ!!

追伸 大平さんと言えば、サイン代わりに必ず入れるニコニコキャラクター(太陽光で動く人形)が有名ですが、さて今回はどこに入っているでしょうか?
答え マイクスタンドに刺さったピックに描いてありまーす!

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紫陽花の小径を

2020-09-12 19:33:41 | 大人 水彩


古屋 透明水彩

過ごしやすさを感じるこの頃です。岩田です。

今回は、土曜午前クラスの古屋さんの作品をご紹介します。
古屋さん、特に風景を中心に制作を重ねていますがこちらは紫陽花が咲き誇る小径をご自身で撮影し絵にしました。

これだけの紫陽花を描こうと思うことが素晴らしいチャレンジだと思うと共に、古屋さんはやはりこうした一見どうやって描いていこうかな?というくらい緻密な表現が大好きなんだとあらためて感じます。
確かに、これはこう描けば上手くいくと想像できるものより、描き方に迷うくらいのものの方が進める上でもまだ見ぬ世界に足を踏み入れるようなワクワクドキドキ感が得られるだろうし、完成した時に高い山を登り切ったような達成感や充実感を獲得できるのではないでしょうか。

とはいえ、こちらの作品のように4ヶ月ほどをかけて粘り強く作品を制作されるのは、古屋さんが持ち合わせる胆力の賜物だといえるでしょう。

今回一番の見どころは、手前と奥の表現に差をつけ、とても自然な空間を作り上げたところと紫陽花の花の色合いにあるでしょう。鮮やかでありながら上品、紫や青が奏でる色のハーモニーがとても美しいのです。そしてそれらが徐々に奥の方へと続いていき、緑の丘へと溶け込んでいきます。

次は紅葉の景色に挑戦中です。次回作にも期待しています。

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より光を感じさせるには

2020-09-04 23:41:11 | 大人 水彩


佐藤K 透明水彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは佐藤さんの水彩の作品です。

前回の観光客の賑わいが聞こえてくるようなやかな街並みの作品から一転、静かで荘厳な雰囲気の作品になっていますね。
実際に
トルコに行かれたそうで、朝陽の光に照らされるモスクの風景が描かれています。こうした光を感じさせたい時は、光源そのものの色も大切ですが、照らされる物この作品では建物ですねに出来る影が重要になってきます。強い光源または近くに光源がある時は影は濃く現れます。こちらの作品でも建物に出来る影がしっかり描写されていることで、光を強く感じさせ全体にメリハリを作ってくれています。4つの柱もおそらく全て同じ色のものなのでしょうが、立っている位置によってそれぞれ色を変えて描く事により絵の中に奥行きを生み出しています。
モスクの下半分がほぼ緑で隠れている姿をチョイスして描かれているのも面白いですね。隠れている部分にも細々とした建物があるのでしょうが、ごちゃごちゃしたものが省かれている事によりメインとなるモスクの存在感が際立っています。木々の部分も暗くする事で、建物のオレンジの壁や柱がより鮮やかに見えてきます。視線を上に向け、空の方を見てみますと青空に雲がふんわりとかかっています。紙の白を活かしながら、雲の細かい輪郭と厚みの変化を手を抜く事なく描き切っておられるのが分かります。

実際にその場所に行ったという経験は作品にする上で強みになりますね。その場所の色、音、匂い、自分の感情など描きたい物をどう表現したいかのイメージも掴みやすいと思います。

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優しい風景

2020-06-10 19:05:00 | 大人 水彩

高橋 透明水彩

お久しぶりです、大竹です。先週、ミオスへ行くために2ヶ月ぶりに電車に乗りました。感染そのものも怖いですが、自由に外へ行けない事によるストレスにも参ってしまいますね。

今回ご紹介させて頂くのは、高橋さんの水彩による見事な合掌造りの民家です。丁度三年前の6にも油彩で描かれていた題材ですね。油彩では重ねられた絵具による重みが、集落の始まりから現在に至るまでの長い時間を感じさせますが、今回の水彩では心地よい日差しや瑞々しい自然と空気を感じさせる爽やかな雰囲気となりました。同じモチーフでも、使用する画材によってまた違った印象を与えてくれます。
奥には青々しい山が立っていますが、左上には空が覗いているので、窮屈さはなくバランスの良い配置となっています。緑の影になって濃くなっている部分に注目すると、青っぽい場所もあれば、少し茶が混ざっていたり、黄緑寄りの緑が使われていたりと様々な色が使われています。
そして手前の花々から奥の民家まで、隅々まで手を抜かず丁寧に筆を運ばれていっているのが見て取れますね、素晴らしいです。
また、合掌造りの屋根の側面を明るくし、家の影の部分をグッと暗くする事で、しっかりと明暗のメリハリが生まれています。これにより目には見えない日差しを感じさせると共に、優しく健康的な明るさを画面全体にもたらしてくれます。

長引く窮屈なステイホームの中でも、この絵が家にあれば心が柔らかくなりますね。皆さんも、少し疲れてしまった時には是非高橋さんのこの作品を見にきて下さい。

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その雰囲気や印象を

2020-06-06 17:52:44 | 大人 水彩



殿山 透明水彩

皆さんお久しぶりです。岩田です。
毎週土曜日は私の担当ですが、ひと月ぶりにブログを書かせて頂きます。

こちらは、土曜午前クラスに通われている殿山さんの作品。愛娘を描きました。
透明水彩を使用しての作品を今までも制作してはいるものの、やはり愛娘となると気合いが入ります。

因みに殿山さんの前回娘さんを描いた作品はこちら
こうして成長する過程を作品として残せるというのは、とても素晴らしいことです。

無垢な姿を実に活き活きと捉えています。
笑顔を湛えたその表情を描くのは、父親として特に息を抜けないところかもしれませんね(笑)。
ご自身でも言葉にしていたのは、似せようということを意識するよりも、その雰囲気や印象を大切にしたいということ。
確かに写真とただそっくりな絵を描いても何も面白くありません。出来上がった作品を見れば、芯を突いたその言葉に合点がいきます。

何ともほのぼのとしたこちらの作品は3ヶ月前に完成しました。
言い換えると現在のコロナウィルスが席巻している以前に描いたものです。まさか今のような状況になるとはつゆ知らず。
そして本日、3か月ぶりに描き始めた作品は「未知の病原菌と闘い疲れ気味の医者の背中」。
こちらもご自身曰く、今しか描けない絵を描きたいということで新作をスタートしました。

人をテーマにしながらも、娘さんの絵とは全く異なる方向性で描き始めた水彩。
今回も、切迫した医療現場での1シーンから受けるその印象といったものを感じ取り、「今」を切り取る作品を描いて貰えればと思っています。

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英保さん 展覧会のお知らせ

2020-02-01 17:44:29 | 大人 水彩


英保 左 / 上野奏楽堂  油彩 右 / アフリカの朝焼け  透明水彩

本日は、土曜日午前クラスに在籍の英保さんの作品、油彩と透明水彩の2点をご紹介します。

左手は上野恩賜公園内にある奏楽堂を描いたもの。こちらは、現在の東京藝大の前身として明治に建てられた建築物で、昭和になってから現在の場所に移築されました。

英保さんは、横浜の山手や鎌倉浄妙寺などにも足を運び、こうした洋館を自身で取材され作品にしています。
横板張りの外壁や瓦屋根といった作りの風貌は、描く上で決して容易ではないけれども、和と洋が折衷されたその何とも言えぬ佇まいが作者の心を捉えるのでしょう。

今回の奏楽堂も作者の描く他のそれらと同様に木々に囲まれ、シックな色合いと緑が美しいハーモニーを形成しています。その主張しすぎぬ存在感をごく自然に画面に表しているのは流石です。
特に今回は、そうした色同士の響き合いもとても上手くいっているように感じます。

そうした意味では、右手の透明水彩で描かれたアフリカの風景も色使いに拘りが感じられ、オレンジから紫色に至るグラデーションが魅力的な作品です。

こちらの作品は、2月9日から有楽町で元同僚の方々で開く展覧会に出品されるそうです。
皆様、是非足をお運び下さい。

「おおぞら展」
2月9日(日)~2月15日(土) 11:00~18:00(最終日17:00まで)
交通会館(JR有楽町駅前)地下1階 エメラルドルーム
千代田区有楽町2-10-1
Tel 03-3214-4288

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ベタ面と滲みを上手く使って

2019-12-14 17:55:47 | 大人 水彩


山口 透明水彩

 土曜日の授業も来週が最後となりました。

今回ご紹介するのは、土曜午前クラスの山口さんの作品です。描かれているのはフランスのマルセイユの港ですが、ポスターのような印刷媒体を元に描かれたものです。

使用した描画材は透明水彩なので、不透明水彩のようにベタ面で塗り分けをするにはどちらかというと不向きではあるものの、敢えて透明水彩の利点を上手く使って表現をしたところがポイントといえます。

例えば、1980年代に特に活躍した鈴木英人は、海のある風景を積極的に描いて来たイラストレーターですが、水の描写も含め画面に描かれたもの全てを色面(ベタ面)を使って塗り分けで描いています。それはそれで大変魅力的な表現形態をなっています。

そうした観点で見て行くと、今回の山口さんの作品は、海と空の表現は透明水彩の滲みを活かして、建物は色面分割で描かれているのですが、鈴木英人のそれとは又違った、面白い表現になっているのが見て取れます。

今回の元ネタは、殆どの建物を真正面から捉えているので、立体的な表現になっていないのですが、又こういった表現にチャレンジされる場合には、より立体的、空間的な画像を選んでチャレンジしてみるのも良いかと思います。

これからも沢山の作品を生み出して行かれることを期待しております!

 

 

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ギリシャの肉屋の風景

2019-11-30 16:36:23 | 大人 水彩

杉田 透明水彩

最近は、夜に冬の寒さを感じるようになりました。岩田です。
今回は、土曜午後クラス在籍の杉田さんの透明水彩の作品をご紹介します。

風景はギリシャの市場、アトリエにあるスナップから選んだ一枚です。
まさに肉屋さんといった風貌の髭の男と思いきや、実はこちらの写真は店の中から撮っているので手前の白衣の男が店主で、奥がお客さんとのこと。肉をそのまま台の上に置いたり、切り身になっていない骨付きの肉が傍らに吊るされていたりと、日本のそれとは全く違った風景が見て取れます。

毎回、対象を良く観察し、そのものの色を吟味しパレット上で作られるのが杉田さんの良いところです。一度絵の具を置いた部分でも違うと感じたところはもう一度色を作り直すなど、その信念を感じます。
鮮やかな生肉の色を出すのも少し苦心をされたところ思いますが、捌きたての新鮮な印象を受けます。

様々な異国の風景にチャレンジされ色々なものを描いている故、個々のモノの特徴を掴んで描き分けることに自信をお持ちになって来ていると感じます。今後は個々のモチーフの質感表現を更に重視し進化をされていって下さい!!

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描画材に委ねる

2019-11-24 17:11:32 | 大人 水彩


白仁田 透明水彩

そろそろ冬の訪れを感じつつ、本日も岩田が書かせて頂きます。
火曜アップ予定だった平野先生のブログがなぜか木曜にアップされ、木曜当番の北野先生が気を利かせて半日遅れてアップされ、金曜当番の大竹先生が気を使い土曜夕方にアップしていたので、日曜にアップしてみました。)

ご紹介しますのは、白仁田さんの透明水彩で描かれた作品。絵の具の扱いが秀逸です。

絵を見ると、草はらに日射しがあたり、眩しいほどに明るく黄色味を帯びた場所と陰の中のやや青みを湛えたようなグリーンとのコントラストが実に清々しく描かれ、一陣の風が吹き抜けるような心地よさを感じます。

透明水彩を使ってこうして軽やかに対象を描くことができる理由として、画面に筆を置いた時に必要以上になじませたり、捏ねくり回したりしていないということが挙げられます。
画面に色を置いた後は、絵具と紙と水という3つの要素にその後を委ね、水分が蒸発するまでの間、それらが織りなす現象を手放しで傍観するような姿勢が大切だと言えます。

そうすることで人力だけではなしえない、思いもよらない活き活きとした絵具同士の柔和的現象を画面に取り込むことができるのです。
人が主導しながらも踏む込みすぎず、描画材に任せる余白を「描く」という行為に中に作っておくことは、透明水彩に限らず意識して欲しいことです。

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はがき絵国際コンクール大賞受賞

2019-11-18 18:06:35 | 大人 水彩


箕輪 透明水彩

岩田です。 皆様、展覧会では大変お世話になりました。次の展示に向け新たな一歩を踏み出しましょう。

本日は、土曜午前クラスの箕輪さんがコンクールで大賞をお取りになったというご報告です。
透明水彩を使って描かれたこちらの作品、とても可愛らしいイメージで描かれています。絵具のぼかし具合もとても綺麗です。

一枚のハガキの中に幾つかのモチーフを描き入れる場合、画面が小さいぶん、あまり要素が多すぎるとゴチャゴチャしてしまうので、ものの配置や数に対してとても気を使うと思います。
こちらの作品はそうした意味で、それぞれの要素が上手にバランスを取りながら配され、ガリバー旅行記のストーリーの一部を女性らしい柔らかな雰囲気を持って描き出しました。
下記日程よりこちらの作品が展示されます。是非ご高覧下さい。

第8回ガリバーはがき絵国際コンクール作品展示会
展示情報はこちら
日時 12月9日(月)~14日(土)9:00~19:00
場所 綱島より徒歩1分 夢工房だいあん  〒223-0053 港北区綱島西1丁目11−5 マルエス ビル 1F  (ナチュラルローソンの前の不動産屋)

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可愛いは正義!でも難しい!

2019-09-24 22:42:02 | 大人 水彩


大平 透明水彩

まだまだ暑い気がします、一平です!本日は日曜クラスの大平さんの水彩画をご紹介します!いつもCDのジャケットのような絵を描く大平さん、今回は元AKB48で現在ギタリストとして活躍する山本彩さんをモデルに描かれました。「せっかくだから可愛く描いてあげたい」と仰っていましたが、とても可愛らしく優しい雰囲気の絵に仕上がりました!

モデルの服の色は白と黒でシンプルに、パラソルや背景をパステル調でまとめていますが、実はこの白のトップスと黒のスカート、どちらもかなり難しい素材感のものでした。

 白の方は羽毛のようにフワフワしていて、かなり描くのが難しそうと仰っていましたが、まずこういう柔らかく細かいものを描く際には影の部分に少し色を入れていきます。そしてその上から面相筆で毛を描くように細く白を入れていきます。こうする事で柔らかいフワフワとした質感を持たせながらしっかりと立体感を出す事ができます。また傘の色味が白いトップスに反射することを考慮し、少し暗めの青や黄色を影部に入れる事で白に深みを与えています。
 次にスカートですがまず見え方が素晴らしいです。真っ黒のものは立体感を表現するのが難しく、「真っ黒い何か」になってしまいがちですが、大平さんの今回のスカートはどういったデザインのスカートか、どのようなシワが寄っているかなどがよく描写されています。きっちりと「黒いスカート」に見えますよね。黒の鉛筆だけで構成されるデッサンの考え方が上手く応用された例の1つです!
 最後に、全体的に柔らかい雰囲気でも、ギターや腰掛けている棚の木製品をカチッと固くと描くことで、バランスがしっかりとれています。

そしてここが大平さんの凄いところですが、元の写真には傘がありませんでした!カラフルな色を加えたいと派手な傘を合成したのでした。先程「傘の色味が白いトップスに反射」と書きましたが、想像でこの状況を探るには相当な枚数をこなしていないと無理でしょう。8年前から入会して(僕が小学5年生の頃!)1枚1枚丁寧に仕上げているからこその上達ではないかと思います。

「まぁとりあえず怒られても良いから描いてみるか!」派の方々、たまには大平さんのようにしっかりと頭で構成を考えてから描いてみても良いのかも(笑)

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好きこそ物の上手なれ!

2019-05-07 23:14:56 | 大人 水彩


小板橋 透明水彩

猫好きなのに猫アレルギー、一平です。今日は水曜の夜のクラス、小板橋さんの作品をご紹介します!
普段は風景の絵が多い小板橋さんですが、今回は動物に挑戦されました!アトリエに15年以上通う方が3人も在席する水曜夜間クラスの中では新しい、まだ入会して1年足らずの小板橋さんですが、毛の質感の追い方や猫以外の部屋の物もしっかりと描いている、とても好感が持てる絵です。写真では伝わりづらいですが、身体に沿った毛の流れや瞳の明暗の入れ方、爪の方向など細かいところまでとことんこだわって制作されています。
だからこそ床のタイル、木の扉、カーテンなど全てを100%パワー全開でやってしまうとせっかく1番見せたかった猫の魅力がかすんでしまうという事件が起きてしまいます。なので今回の絵の中で猫を1番見せたい時、他の部屋のものは少し抑えめの30%〜65%くらいのパワーで描く事が重要なのです。例えば木の扉の部分は薄い茶色をはじめに塗って、少し濃い茶色で暗い部分に色を入れて終わり、の2〜3色くらいで十分です。
「いい絵にするために描かないっていうアドバイス?!」という違和感がある方もいらっしゃると思いますが、ここで言う「描かない」は「手を抜く」ではなく「あえて描かない」ということです。ここの塩梅を勉強すると、より自分の見せたいものや伝えたい事を明確に描き表す事が出来ます!
とは言いましたが、やはりここまでのこだわりを絵にするのは中々出来ることではありません。僕が思うに、小板橋さんはアトリエでの絵を「ここがダメだからもっと練習しなくちゃ」と課題的にやるのではなく、本当に自分の描きたいものを楽しみながら描いてるからここまで描けるのかなと感じます。楽しくて手が止まらない!という経験が皆さんにもあるのでは…!?ちなみに小板橋さん、いつも授業が終わった後「あれ、もうこんな時間?」と言いながら片付けをされています(笑)
もちろん課題的にやるのが悪いとは全く思いません。絵が上手くなりたいという感情はみんな持っていますから!ですが、たまにはリラックスして自分の好きなものを描いてみても良いのでは、と思います!

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箕輪さん コンクール受賞報告

2019-04-27 12:57:32 | 大人 水彩

『TSUTAYA主催 映画感想画コンクール2018首都圏大会 ワンダー賞 受賞』
『第12回全国土佐和紙はがき絵展 工芸村くらうど賞 受賞』(写真無し 題名ー夫婦金魚)

どうも、岩田です。
今回は、土曜午前クラスの箕輪さんが二つのコンクールにおいて受賞をされた報告です。

こちらの画像は、「ワンダー 君は太陽」という映画の感想を絵にされたものです。
正直、私はこの映画を見たことがなく、掲載した絵に関して多くの事は語ることはできませんが、透明水彩のふんわりとした柔らかい表情を活かして描かれているなと感じています。今迄も、「水」というモチーフにシンパシーを感じ描かれてきた箕輪さん。
更に、一貫して透明水彩という画材を扱ってきただけに、今回の受賞は、私達講師にとっても嬉しいことです。

因みにもう一つ受賞をされた「土佐和紙はがき絵展」の作品は、写真を撮り忘れてしまい、しかも展示が四国ということもあり画像の方はありません。

箕輪さん、今やっている木炭デッサンに至るまで、自主練も含め相当努力を重ねてきましたし、今回の受賞を契機に更なる飛躍を願っております。とはいえ、私いつも言うのですがあくまでも焦らず、心から楽しんで制作をされていって下さい。
今後とも応援してます!

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秦野さんの世界

2019-04-06 17:44:29 | 大人 水彩

秦野 左ーアクリル / 右ー透明水彩

岩田俊彦です。
今回は、水曜夜のクラスに通われている秦野さんの作品2点をご紹介致します。いつもどこか優しく温もりを感じさせるその画面は秦野さんならではの特徴ではないかと私は思っているのですが、今回の作品もとても丁寧に描かれ、美しいものとなりました。

アクリル絵の具と透明水彩ということで、それぞれの描画材の持つ特徴は違いますがそれらをご自身なりに見極め、絵にしているのが見て取れます。
右手は透明水彩、今まで幾度となく使用してきた描画材だけにその扱いも洗練されています。濃淡を上手く使い、画面内に強弱を付けると共に、にじみを上手く使って構成をされています。絵具、水、筆、紙そして秦野さん自身が混然一体となり、一枚の絵を構築しています。
いつまでも見ていたくなる一枚です。

左手の作品は、アーチ状に続く天井が魅力的に描かれています。アクリルということで、やや厚塗りをして壁面や床の抵抗感を演出し、透明水彩とは又違った絵肌でアプローチしています。これからは、アクリル絵の具の特徴を更に会得し、透明水彩とは全く違った印象の作品を描かれるのも面白いかもしれません。

今回は、46人の作家、全ての出品作品が0号サイズ(長編18cm)の展覧会に、秦野さんが参加されます。今回の出品作品は版画です。(アトリエの洗面所に秦野さんのシルクスクリーンが飾ってあります。)

APRIL 2019 ー0の世界ー 展
日時:2019年4月8日(月)〜4月13日(土) 12:00 - 19:00(最終日16時まで)
場所:ゆう画廊 銀座3丁目8-17 ホウユウビル 5・6階(松屋うら2本目通り) 03-3561-1376

PS.一平先生が展覧会のDMを頂いてつぶやいたセリフ…「秦野さんはこんなに上手いのに、いつも足りない部分、改善すべき点を厳しくチェックし、どうすれば完成度が高くなるか冷静に自問自答している。多摩美の俺の友達は遊ぶことに一生懸命で、情熱の使い道を間違えてる。爪の垢を煎じて飲ませたい!」とのことです。

是非ご高覧下さい。

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