モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

可愛いは正義!でも難しい!

2019-09-24 22:42:02 | 大人 水彩


大平 透明水彩

まだまだ暑い気がします、一平です!本日は日曜クラスの大平さんの水彩画をご紹介します!いつもCDのジャケットのような絵を描く大平さん、今回は元AKB48で現在ギタリストとして活躍する山本彩さんをモデルに描かれました。「せっかくだから可愛く描いてあげたい」と仰っていましたが、とても可愛らしく優しい雰囲気の絵に仕上がりました!

モデルの服の色は白と黒でシンプルに、パラソルや背景をパステル調でまとめていますが、実はこの白のトップスと黒のスカート、どちらもかなり難しい素材感のものでした。

 白の方は羽毛のようにフワフワしていて、かなり描くのが難しそうと仰っていましたが、まずこういう柔らかく細かいものを描く際には影の部分に少し色を入れていきます。そしてその上から面相筆で毛を描くように細く白を入れていきます。こうする事で柔らかいフワフワとした質感を持たせながらしっかりと立体感を出す事ができます。また傘の色味が白いトップスに反射することを考慮し、少し暗めの青や黄色を影部に入れる事で白に深みを与えています。
 次にスカートですがまず見え方が素晴らしいです。真っ黒のものは立体感を表現するのが難しく、「真っ黒い何か」になってしまいがちですが、大平さんの今回のスカートはどういったデザインのスカートか、どのようなシワが寄っているかなどがよく描写されています。きっちりと「黒いスカート」に見えますよね。黒の鉛筆だけで構成されるデッサンの考え方が上手く応用された例の1つです!
 最後に、全体的に柔らかい雰囲気でも、ギターや腰掛けている棚の木製品をカチッと固くと描くことで、バランスがしっかりとれています。

そしてここが大平さんの凄いところですが、元の写真には傘がありませんでした!カラフルな色を加えたいと派手な傘を合成したのでした。先程「傘の色味が白いトップスに反射」と書きましたが、想像でこの状況を探るには相当な枚数をこなしていないと無理でしょう。8年前から入会して(僕が小学5年生の頃!)1枚1枚丁寧に仕上げているからこその上達ではないかと思います。

「まぁとりあえず怒られても良いから描いてみるか!」派の方々、たまには大平さんのようにしっかりと頭で構成を考えてから描いてみても良いのかも(笑)

コメント (2)

好きこそ物の上手なれ!

2019-05-07 23:14:56 | 大人 水彩


小板橋 透明水彩

猫好きなのに猫アレルギー、一平です。今日は水曜の夜のクラス、小板橋さんの作品をご紹介します!
普段は風景の絵が多い小板橋さんですが、今回は動物に挑戦されました!アトリエに15年以上通う方が3人も在席する水曜夜間クラスの中では新しい、まだ入会して1年足らずの小板橋さんですが、毛の質感の追い方や猫以外の部屋の物もしっかりと描いている、とても好感が持てる絵です。写真では伝わりづらいですが、身体に沿った毛の流れや瞳の明暗の入れ方、爪の方向など細かいところまでとことんこだわって制作されています。
だからこそ床のタイル、木の扉、カーテンなど全てを100%パワー全開でやってしまうとせっかく1番見せたかった猫の魅力がかすんでしまうという事件が起きてしまいます。なので今回の絵の中で猫を1番見せたい時、他の部屋のものは少し抑えめの30%〜65%くらいのパワーで描く事が重要なのです。例えば木の扉の部分は薄い茶色をはじめに塗って、少し濃い茶色で暗い部分に色を入れて終わり、の2〜3色くらいで十分です。
「いい絵にするために描かないっていうアドバイス?!」という違和感がある方もいらっしゃると思いますが、ここで言う「描かない」は「手を抜く」ではなく「あえて描かない」ということです。ここの塩梅を勉強すると、より自分の見せたいものや伝えたい事を明確に描き表す事が出来ます!
とは言いましたが、やはりここまでのこだわりを絵にするのは中々出来ることではありません。僕が思うに、小板橋さんはアトリエでの絵を「ここがダメだからもっと練習しなくちゃ」と課題的にやるのではなく、本当に自分の描きたいものを楽しみながら描いてるからここまで描けるのかなと感じます。楽しくて手が止まらない!という経験が皆さんにもあるのでは…!?ちなみに小板橋さん、いつも授業が終わった後「あれ、もうこんな時間?」と言いながら片付けをされています(笑)
もちろん課題的にやるのが悪いとは全く思いません。絵が上手くなりたいという感情はみんな持っていますから!ですが、たまにはリラックスして自分の好きなものを描いてみても良いのでは、と思います!

コメント

箕輪さん コンクール受賞報告

2019-04-27 12:57:32 | 大人 水彩

『TSUTAYA主催 映画感想画コンクール2018首都圏大会 ワンダー賞 受賞』
『第12回全国土佐和紙はがき絵展 工芸村くらうど賞 受賞』(写真無し 題名ー夫婦金魚)

どうも、岩田です。
今回は、土曜午前クラスの箕輪さんが二つのコンクールにおいて受賞をされた報告です。

こちらの画像は、「ワンダー 君は太陽」という映画の感想を絵にされたものです。
正直、私はこの映画を見たことがなく、掲載した絵に関して多くの事は語ることはできませんが、透明水彩のふんわりとした柔らかい表情を活かして描かれているなと感じています。今迄も、「水」というモチーフにシンパシーを感じ描かれてきた箕輪さん。
更に、一貫して透明水彩という画材を扱ってきただけに、今回の受賞は、私達講師にとっても嬉しいことです。

因みにもう一つ受賞をされた「土佐和紙はがき絵展」の作品は、写真を撮り忘れてしまい、しかも展示が四国ということもあり画像の方はありません。

箕輪さん、今やっている木炭デッサンに至るまで、自主練も含め相当努力を重ねてきましたし、今回の受賞を契機に更なる飛躍を願っております。とはいえ、私いつも言うのですがあくまでも焦らず、心から楽しんで制作をされていって下さい。
今後とも応援してます!

コメント

秦野さんの世界

2019-04-06 17:44:29 | 大人 水彩

秦野 左ーアクリル / 右ー透明水彩

岩田俊彦です。
今回は、水曜夜のクラスに通われている秦野さんの作品2点をご紹介致します。いつもどこか優しく温もりを感じさせるその画面は秦野さんならではの特徴ではないかと私は思っているのですが、今回の作品もとても丁寧に描かれ、美しいものとなりました。

アクリル絵の具と透明水彩ということで、それぞれの描画材の持つ特徴は違いますがそれらをご自身なりに見極め、絵にしているのが見て取れます。
右手は透明水彩、今まで幾度となく使用してきた描画材だけにその扱いも洗練されています。濃淡を上手く使い、画面内に強弱を付けると共に、にじみを上手く使って構成をされています。絵具、水、筆、紙そして秦野さん自身が混然一体となり、一枚の絵を構築しています。
いつまでも見ていたくなる一枚です。

左手の作品は、アーチ状に続く天井が魅力的に描かれています。アクリルということで、やや厚塗りをして壁面や床の抵抗感を演出し、透明水彩とは又違った絵肌でアプローチしています。これからは、アクリル絵の具の特徴を更に会得し、透明水彩とは全く違った印象の作品を描かれるのも面白いかもしれません。

今回は、46人の作家、全ての出品作品が0号サイズ(長編18cm)の展覧会に、秦野さんが参加されます。今回の出品作品は版画です。(アトリエの洗面所に秦野さんのシルクスクリーンが飾ってあります。)

APRIL 2019 ー0の世界ー 展
日時:2019年4月8日(月)〜4月13日(土) 12:00 - 19:00(最終日16時まで)
場所:ゆう画廊 銀座3丁目8-17 ホウユウビル 5・6階(松屋うら2本目通り) 03-3561-1376

PS.一平先生が展覧会のDMを頂いてつぶやいたセリフ…「秦野さんはこんなに上手いのに、いつも足りない部分、改善すべき点を厳しくチェックし、どうすれば完成度が高くなるか冷静に自問自答している。多摩美の俺の友達は遊ぶことに一生懸命で、情熱の使い道を間違えてる。爪の垢を煎じて飲ませたい!」とのことです。

是非ご高覧下さい。

コメント

昭和の趣と蒼

2019-03-23 02:12:56 | 大人 水彩

古屋 透明水彩

土曜日の人、岩田俊彦です。

本日は、土曜午前クラス古屋さんの作品をご紹介します。透明水彩を使って風景を主に描いていらっしゃる方ですが、空や海といった蒼い空間が背景に広がりを持つ、そんな景色を選ぶことが多く、今回もそうした要素が特徴的な作品です。
ご自身で取材した画像を元に描いていらっしゃるだけあって、仕上がる作品にも古屋さんの思い入れの強さを感じます。

左手の作品は、東京タワーの朱色と蒼色の対比、その美しさをストレートに画面にし写し出しています。捉えにくいであろう複雑に組まれた鉄骨を苦労しながら何とか描き切りました。堂々とそびえ立っているその様が清々しささえ感じさせてくれる1枚です。

右手は、鎌倉の長谷にあるカフェ坂の下。その古民家カフェ前の路地からのショットですが、前景の暗がりと背景の彩度の対比が綺麗ですね。

私と古屋さんの歳は、10歳以上離れていると思いますが、こうした昭和の趣を伝える風景を選んで描かれていることは、私にとっても嬉しきことであります。

コメント

雰囲気を出す方法

2019-02-25 20:37:36 | 大人 水彩

長谷部 透明水彩

どうも幸介です!本日紹介するのは、大人クラスより長谷部さんの水彩画。長谷部さんはデッサンが終わってから水彩画を描かれていて、本作は2枚目の作品。ご自身で撮影した写真をモチーフに制作されました。尾瀬の湿原でしょうか。遠くに伸びる木道ど、どこか哀愁を感じる印象的な景色ですね。

全体的に彩度も色幅も少ない作品ですが、それがマイナスにならずに澄んだ空気や温度を感じさせる手助けになっています。遠くのサッと薄く乗せた色に対し、手前には濃くクッキリと筆を入れているのもメリハリが効いてていいですね。粗と密集の対比により、絵の中の視界が広く感じます。そしてこのオシャレな雰囲気というか、いい具合の渋さが滲み出ているこの作品ですが、前述した色数を絞った事や背景の抜き加減がその”雰囲気”を出す要因になっているんですね。

そもそもこういった湿原を描く際に、普通なら青々と茂った夏の風景を選びそうなもんですが、この季節を選ぶセンスが好きです。しかも奇をてらって選んだわけでなく、サラッとこういった雰囲気をモチーフに選択できる、その長谷部さんの美的感覚が羨ましい。お洒落です。

派手だったり分かりやすいモチーフのない風景は、透明水彩を始めてまだ数枚で挑戦するには中々難しかったのではないでしょうか。けっこう筆も早くパッと仕上げてらっしゃる長谷部さんですが、しばらく今作のような雰囲気の風景を続けて、画風を固めていくのも良いかもしれませんね!

コメント

透明水彩を楽しむ

2019-02-23 01:44:35 | 大人 水彩

殿山 透明水彩

皆様、土曜日といえば、私岩田です。

本日は、土曜午前クラスの殿山さんをご紹介致します。こちら可愛い女の子を透明水彩で描いた作品。殿山さんの娘さんです。
生まれて間もない頃から、教室に連れて来て頂いていて、その頃から比べると、ぐんぐん女の子らしさが増しています。

殿山さん、お父さんの目線で、ティアラをつけ、カメラに向かって微笑む姿を実に愛らしく捉えています。
ご自身曰く、顔が手足に比べると色がグレーに近くなってしまったかな、ということですが、それは、描きこむ故のこと、あまり気にし過ぎない方が良いでしょう。立体的且つ、魅力的に描き切っています。

とはいえ殿山さん、透明水彩の扱いにまだ少し戸惑いがあるかな?という印象。
デッサン的力量はかなりお持ちですので、今後は、絵の具の特徴を十二分に理解し、色と色とが溶け合ったり、重なりあったりすることで醸し出される美しいハーモニーを実感して頂けると、更に描くことが楽しく、病みつきになってくると思います。

コメント

記憶の中の色

2019-01-18 00:48:45 | 大人 水彩

河原崎 透明水彩

大竹です。
まず、こちらの作品をよく観る前に、目を瞑って自分の好きな場所、思入れの深い場所、ふるさと、母校や実家といった風景を思い浮かべてみて下さい。まぶたの裏にぼんやりと浮かんだ風景の柔らかな色合いは、この作品とよく似ているのではないでしょうか。
河原崎さんの作品は、ご自身で撮られた地元風景を参考に描かれています。河原崎さんの地元や自然を愛する気持ちが、透明水彩の優しい色味と合わさり、じんわりと心に溶けて浸透し、伝わっていくような作品ですね。決して正確なデッサンとは言えませんが、記憶の中の風景がハッキリと細部までは見えないのと同じように、少し綻びがある方が返って観る人に懐かしい景色を思い起こさせるのでしょう。
特に右の作品は、流れる川の部分などに筆のタッチを残し、画面奥の淡い光へを視線を導いてくれています。薄暗く木々が生い茂る森の中で、歩む先には光があり優しく向かい入れてくれる、迷いの先には希望がある、そんなポジティブなイメージをも与えてくれそうです。(ちなみに、私は右の作品を拝見した時は、小学生の時の自然教室の風景と重なりました。森の中は子供の足には少々歩き辛く、休憩地点の河原に辿り着いた時は、安心しました…。)

河原崎さんの色合いやタッチだと、1本の花を大きく描いてみるのも良さそうですね。河原崎さんの優しく穏やかな性格と自然への愛が反映された、美しい花が咲くのではないでしょうか。

コメント

入念な準備を経て

2019-01-17 23:46:33 | 大人 水彩

松岡 墨・和紙

外村です。今回は水曜午前大人クラスの松岡さんの作品を紹介したいと思います。
松岡さんは水墨画を長くされていて、画材の知識も豊富です。使用方法についての説明をすることはほとんどありません。制作途中に色調や構成のバランスについてお話しすることが多いのですが、とても念入りに準備されながら描き進めています。今回は松岡さんの制作プロセスも含めて紹介したいと思います。

 まず、資料としての写真を撮影します。今回、松岡さんはテレビの画面に映った「廃トンネル」を撮影されています。番組の内容などチェックして、使いたい映像が流れそうなものをピックアップされたそうです。撮影終了後、PCで加工。さらに描きたい部分で切り抜いて出力されています。
 次に、出来た写真資料をもとに下描き用の紙に描き起こしていきます。この時にご本人の構成や色調のアレンジが入るのですが、鉛筆で濃淡をつけつつ試行錯誤されます。この期間はかなり長く、トーンの濃淡やコントラストの変化を繰り返します。
 更に、構成の決まった下描きを画面の大きさにコピーして最終チェックを入れます。
 今回僕が意見を求められたのはこの工程でした。濃淡のみでの表現では、画面上の墨の位置や強弱の関係が重要です。主に、トンネルの奥行きと光の設定について、どのように表現するかを苦心されていました。
 その後、準備が整い、作品用の紙に描きます。墨汁の濃淡で描くという画材の性質もありますが、かなり速いです。「準備できたから、家で描いてくる」と言われ、翌週には出来ていました。
 出来上がった作品は狙い澄ました鋭さもありながら繊細で、苦心されていた空間表現も自然でした。準備では悩みながら試行錯誤を繰り返してゆっくりと吟味する。作品では潔く簡潔に。実践できているのが素晴らしいと思います。

松岡さんの制作過程を見せてもらい、準備の重要さを改めて認識できたのと、一連のプロセスを確実に進められている根気は僕自身とても刺激になりました。使う画材によっても変化しますが、丁寧に準備をして、迷いなく作品に向かう姿勢は見習いたいと思います。
松岡さんは次作(日本画)もすでに描き始めています。今度はどのような経過を辿るのか楽しみです。じっくり見させていただこうと思います。

コメント

緑溢れる庭を描く

2019-01-12 19:30:35 | 大人 水彩

白仁田n 透明水彩

本日は、新年最初の土曜日クラスでした。皆さんの元気なお顔を拝見し嬉しく思います。

さて、今回は、土曜午前クラスの白仁田さん(鉛筆で人物を描く白仁田さんの奥様です)の作品をご紹介致します。白仁田さんは、透明水彩を継続的に描いていますが、特に風景を描かれることが多いです。
こちらは、白いデッキのある、緑溢れる庭を描いたものですが、多種多様の植物が複雑に重なり合い、一見どのように描き始めたら良いのか迷ってしまいます。
全体に同じような色味の中で、特に前後の空間を如何に表現していくかという点は、ご自身も苦心していたと記憶しています。
そんな中でも、丁寧に葉っぱの色を見分け、それぞれを描き分けていくことで、そうした難題をチャレンジしていきました。結果、多少前後が同化してしまう部分がありつつも、空間を上手に描き切りました。
又、通常比較的淡い色味で描くことを得意とする白仁田さんですが、今回は、画面の中での明度差をつけたことも、空間づくりを手助けしています。
この風景を描くことは、ご自身の中でもある種のチャレンジだったと思いますが、これからも未経験のモチーフをどんどん描いていって欲しいです。

コメント

作品と作者

2018-11-16 21:10:55 | 大人 水彩

藤本 透明水彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、藤本さんの透明水彩の作品です。

川を両側から挟む桜並木の風景の、水面に浮かぶ花びらまで丁寧に追われいます。左側は日陰、右側は日向になっているので、それぞれの違いを楽しむことが出来ますね。水面や桜も美しいですが、私は日向の桜の影にも注目して頂きたいです。網のように細かく落とされた影は多彩な色を持っており、影もモチーフの一部である事が分かります。水面に映る桜の姿も緑やオレンジで描かれ、画面の色彩を豊かにしていますね。全体の色の美しさが、この作品の大きな魅力だと思います。桜の向こうにはマンションがちょこんと顔を出しており、左右対称の風景にちょっとした変化をもたらしてくれていますね。

皆さんはこの作品の作者である藤本さんが、どのくらいの年齢に思えますか?(読み進める前に、なんとなく考えてみて下さい)

 …実は藤本さんは大学生(男性)です!レポートに悩まされたり、飲み会ではしゃいだり、アルバイトに追われたりとなにかと忙しいあの大学生です。しかしこの風景からは歳を重ねた人の落ち着きや余裕といいますか、そういったものも感じられますね。藤本さん本人も穏やかな雰囲気の落ち着いた方です。作品から作者の年齢や雰囲気、性格などを考えるのも鑑賞の面白さの一つ。皆さんも、アトリエの壁に掛けられている作品を観た時に、どんな人が描いているのか考えてみてはいかがでしょうか?

コメント

こだわりどころ

2018-10-11 22:26:18 | 大人 水彩

大平 透明水彩

どうも一平です! 今日は日曜日クラスに通われている大平さんの絵をご紹介します!

今回の水彩画はピンクにこだわりを持ち、苦心しながら様々なトーンのピンクを一つの絵に落とし込まれました。しかし一つの色に対してたくさんのバリエーションを作る、というのは汚い色が出来てしまったりと意外と難しいものです。
絵の具は混色すればほぼ無限に色が作れる、と思われがちですが混色しても作れない色というものも数多く存在します。
分かりやすいのはシアン(彩度が高い青)とマゼンタ(彩度が高いピンク)でしょうか?これらはプリンターでおなじみの色ですが、青➕白=水色と、赤➕白=ピンクとは全く異なります。白を混ぜると一般的に明るくなると思われていますが、明度が高くなるだけで、色としては彩度が下がりくすんでしまいます。
このことを理解していないと「自分が未熟だから理想の色を作り出せないのか…」と凹んでしまいます。水彩歴の長い大平さんも途中まで赤➕白でピンクを作り色幅が出せず苦労されていました。
ですが、その苦労を新しい絵具(オペラやルミナス=蛍光カラーのブライトローズ)をプラスすることで乗り越え、見事にピンクにバリエーションが生みました。分かりづらいですが、女の子の肌にも紫に近いピンクが使われています。他にも鮮やかなピンク色の衣服のシワ、背景の春を感じさせる爽やかなピンク、桜の花びらの表裏など、全てのピンクがくすむ事なく美しく見えてきますね。この絵を見てるとやはり絵を描く上で、一つでも良いからこだわりを持つことがとても大事だなぁと改めて思い知らされます。

そしてこの水彩画、やはり1番最初に目に入るのはこの可愛らしい女の子。彼女は女子中高生に大人気(もちろん僕も知ってます!)の大原櫻子さんがモデルです。女の子の複雑な恋愛の感情を歌っていたり、モデルの仕事をしていたりと多方面で活躍する大人気の女性です!
「なぜ大原櫻子さんにしたんですか?」と聞いてみると、いつも読んでいる音楽雑誌の1ページに載っていたとのこと。「普段は描かないようなモノを描いてみるのも良いかなぁと思って。」とおっしゃっていました。

皆さんもたまには自分が普段見慣れているものではなく、大平さんのようにふっと目に入ったモノを描いてみて新鮮な体験をしても良いのではないでしょうか!

コメント

静物から風景へ

2018-09-15 23:27:57 | 大人 水彩
 
殿山 透明水彩

いつも有難うございます。岩田です。今回は土曜午前クラス、殿山さんの作品をご紹介。

クラシックなアメ車、ルート66や電飾の看板。今回は、所謂、古き良きアメリカと言われるような風景を透明水彩で描きました。
今まで、静物着彩や受験作品の模写などを地道に積み上げてきた殿山さん。最近では、風景を主体とし水彩の腕を更に上げています。

こちらもその一環で、画像を参考にしつつもご自身なりに少しアレンジを加え仕上げたものです。サラっと描いているのですが、車のボディやホイルの金属の質感を美しく描き出しています。光と影のコントラストも綺麗です。
静物で培ったテクニックがこうしたイラストレーションにも存分に生かされているのが分かります。

入会当初から、着実な観察眼でデッサン力を付け、その後水彩へと繋げてきた殿山さん。
画像を参考にするのみならず、今回のような軽快なタッチで、更には人物や動物などを描いていっても面白いと感じます。私が最も見てみたいのは、ご自身が出生された、かの地の美しい風景です。

コメント

鮮やかな街並み

2018-09-14 21:14:27 | 大人 水彩
佐藤k 透明水彩

一平です!今回紹介させていただくのは、チケット制ですがコンスタントに日曜クラスに通われている佐藤さんの作品。ご自分でご旅行され撮った写真を選び絵の題材にされることが多いのですが、こちらもその一つです。

まず目に入るのは、なんといっても鮮やかな色とりどりの街並みですね!よく晴れた青空と相まってとても楽しげで、活気にあふれた街の雰囲気が伝わってきます。
透明水彩で描かれた建物の壁面の絶妙な濃淡は、実は時間が経っているような歴史を感じると共に、不思議な哀愁があります。そんな楽しげな中に、昔ながらの生活も感じるとても面白い絵ですね!

特筆すべきは、こんなにも鮮やかで色数の多い建物が隣接しているにもかかわらず絵が見やすい事。露天商のようなたくさんのお店や、歩いている人々などをあえて無彩色に押さえる事で、賑わう人混みを充分感じさせながらも、画面がゴチャゴチャうるさくなることを防いでいます。色のあるものの明るい場所、グレートーンの暗い場所の相違が全く違和感なく共存しているのです。

そしてその鮮やかな色が建物だけでは終わらず、下の水面にも綺麗に映っていて、美しい街の雰囲気を演出するのに一役買っています。

僕はまだ学生なので「自分の描きたい場所に行って描く」というのは夢のまた夢ですが、いつかは佐藤さんのような余裕のある大人になりたいと思います!

コメント

色とバランス

2018-08-31 22:54:03 | 大人 水彩

晴香 透明水彩 

大竹です。今回ご紹介するのは韓国アイドルグループファンでおなじみのハルカの作品。(前回の作品はコチラ)
今回もポーズと衣装は別々の写真で、それらをうまく組み合わせて製作しています。それでも違和感なく仕上がっているので流石です。アイドルのファンに向けた写真って、カメラ目線でバッチリキメ顔!というイメージがあったのですが、こうしてメンバー達がくつろいでいる日常の一部のようなものもあるんですね。

色は淡く仕上がっていますが、ソファで寛ぐ人間の重さや重心はしっかりと感じられますね。素晴らしい!服のシワもあまり線画では描かず、色で表現している事で柔らかい印象になっています。晴香は服のシワを捉えるのが上手いなあ~。何でもないように描いていますが、靴の形もよく描けているなあと思います。実は足って結構大きいんですよね。自分の足裏と腕(肘から手首まで)の長さって、ほぼ同じなんですよ!
背景もまた上手いですね。左上から地面にかけては影で濃くなっている分、右上は明るい色で薄く塗ることで全体の画面のバランスを取っています。また画面下は人物が集中して描画の密度が高い分、画面上はアッサリと仕上げる事で抜けを作っています。

 今回、彼女の前前回の作品の紹介で題材のアイドルグループへのインタビューの愛に満ちた熱い回答を読み返し「今回もこんなに素晴らしい作品なのだから、絶対にアイドルたちへの熱い愛が込められていたはず…!インタビューをすれば良かった…」と反省しております。是非次回もアイドル達への愛を込めた作品と共に、どんな思いで制作をしているか聞かせて頂きたいと思います!

コメント