モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

スーパーリアリズム

2007-11-30 20:40:54 | スタッフ講師
Hatanowain秦野 『タイトル未定』 鉛筆

デッサンというにはあまりにも完成度の高い、写真なんて目じゃないくらいリアルな『絵』です。
パソコンの画面上では繊細さのみが際立ちますが、実際に作品を見ていただくと質感の表現が生き生きし、白黒写真を模写したのとは明らかに違う、モチーフを目の前に置いて描いたという説得力と力強さを感じていただけると思います。
こういった作品のことを『スーパーリアリズム』といいますが、このジャンルには“写真を撮ってから、写真そっくりに写す”という作品が数多く存在するので、秦野さんのこの絵は『写実画』の方がいいかもしれませんね。(実は私が個人的に、写真そっくりのスーパーリアリズムが嫌い、というのもありまして。「そんな技術ばかりを見せびらかしてどうすんだ?それなら写真のままでよくねぇ?」と思ってしまいまして。)
話しが逸れましたが、本当に美しい鉛筆画です。   オバラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絵巻物

2007-11-29 06:22:00 | スタッフ講師
Dcf_0522_2

幼児クラス

いつも描いている画用紙とは違ってなが~い紙を用意しました。
まずは、ローラーをコロコロ転がして1本の長い道を描きました。
さぁ!この1本の道からどんなストーリーができるでしょうか?

1本の道を歩いて行くのは、紙の一番端に描いた自分。
道をたどっていった先には「ぼく・わたしの一番大切なもの」を描きました。
みんなが描いた宝物は、ランドセルに万華鏡ネックレス・・・一番多かったのはニッコリ笑顔のお母さんでした。

次に宝物にたどりつくまでの道で出会う物をいろいろ想像してみました。
お花畑を歩いていくと突然雨が降ってきて、しずくちゃんが現れるところを描く子。また、白くまやペンギンなどここは北極?と思ってしまうような動物に出会う場面を描く子。道の傍に流れる川とカラフルな魚を描く子。

絵本では場面が変わるごとにページが変わりますが、今日描いた絵は1枚の紙の中で次から次へと場面展開が続き、自分が主人公になった絵巻物のような画面が広がりました。
仕上げに芯と紐をつけて紙をくるくると巻きつけたら、バッチリ絵巻物のできあがり!! 伊藤





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平らに描く

2007-11-28 03:00:00 | スタッフ講師
Tuboikai_2坪井 『タイトル未定』 透明水彩

ひとつひとつの質感が丁寧に追われています。その中でも私が特にすばらしいと思うのは、後ろの缶の蓋のパッケージの絵。ビンのラベルや、壁に貼ってあるポスターや写真、鏡などをモチーフのひとつとして描き入れようとすると、平面ではなく実在するもののように立体的に見えてしまうことが多いのですが、坪井さんはでしゃばらないよう奥にいくようきちんと抑えて表現したので、平らなものに印刷した絵として作品の中に収まりました。
また、それと対比するように花瓶の厚みや曲がり具合を立体的にしっかり描いたことも、より缶の平面との違いを際立たせる効果に役立ちました。すがすがしい透明感、瑞々しい色彩、うっとりするような作品ですね!   オバラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

個展終了

2007-11-27 01:29:00 | アート・文化
Shimada_title21_2日曜日で無事に個展終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!
混雑していてあまりお話できなかったお客様、ごめんなさい(>_こちらのページをご覧下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2007-11-26 01:31:00

2007-11-26 01:31:00 | スタッフ講師
Ws_071201minamigawa1突然ですが、
小学五年生~中学一年生の
毎日お忙しいみなさん。
たまには、ちょっとだけ
ぶっ飛んでみませんか?

新百合ヶ丘の“川崎市アートセンター”から、こんなDMが届きました。
「こんなことやってみたかったけど、ほんとにやるのはなかなかムズカシイよね・・」子どもたちの心に潜む夢のイタズラゴコロを、20代のアーティストの南川さんがもっと大きくふくらませます。たとえば…「マンホールでバーベキューがしたい!」、「うまい棒一万本で壁をつくりたい!」(←南川さんの過去のアート作品)などなど。想像しただけでウキウキするような「やってみたいこと」をみんなでかたちにしてみよう!
との事ですが、シンプルなDMに書いてあった言葉(「突然ですが…」↑)だけで、グッときてしまいました。そう言えば最近ぶっ飛んでないかも、私。気合の入ったイタズラもしてないし。このままではつまらない大人になってしまう!落ち着いた普通の人になっちゃったらどうしよう!明日はちょっとゴスプレ(ゴシック系コスプレ)でもしてみるかな。と思ったけど、明日は真面目なお勉強をする小学校受験クラス!そんな危ない人が先生でいいのか?
って、そもそもこんな内容のブログをアップしていいんですかね?
昨日で個展イベントが終わった幸介先生が燃え尽きてお休みの為、本日オバラが代筆しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頭で描く

2007-11-25 22:48:42 | スタッフ講師
Itou伊藤 『JAZZ』 透明水彩

落ち着いたたたずまい、深い色合い、美しい影、きれいな形、適度な密度と拡散、オシャレですねぇ!
12時間でここまで表現できるのも、手を入れる部分とスカンと抜く部分のメリハリをどうつけたらいいか、最初から計画的に決めて進めていたからこそです。
オシャレな作品は頭を使い、苦労を見せずに澄ましていなくてはなりませんが、それがうまく表現できました。これは魅力的です!    オバラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人を描く

2007-11-24 23:32:22 | スタッフ講師
PhotoPhoto_2Photo_3Photo_4Photo_5Photo_6
先月椅子が終わった子達が人を描くことに挑戦しました。お題は「何かを食べているところ」。始めはそんなの難しい、などとぶつぶつ言っていましたが、出来上がりはご覧のとおりみんな見事です!
今回は最初に身体の部分の大きさや曲がり方、動きなどをよーく説明しました。実際に自分でやってみたり、鏡を使いやっているところを見ながら描いたり。難しいところは何度も直しながら、できるだけ本物に近いように描いてみました。特に手や顔の表情をじっくり見てください。

Photo_7Photo_8
もう1つのグループへのお題は「走っているところ」。ただし約束は初めに傾いている胴体から描くこと。この約束に最初は手こずりながらも、一生懸命走っている感じをしっかり描けました。スピード感も迫力も感じていただけると思います。

どちらのグループもみんなとてもいい絵が描けました。写真を撮り忘れて全員の絵をご紹介できないのが残念です。いつも描いている絵とはひと味違う、迫力とリアリティーと豊かな表情が出ていますよね。途中のまま持って帰った人はぜひ色塗りまで完成させてみてね。(写真の上にカーソルを置くと名前と学年が表示されます。)

あかね




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスマスタウンをつくろう!

2007-11-23 09:22:00 | スタッフ講師
Photo本日から25日までと、12月の22日から25日まで、田中幸介先生がららぽーと横浜2階の「絵本教室Kiwi Lab」内で企画展を開催しています。
ミオス生徒さんにお渡ししたDMと一部異なる点がありますので、その部分だけピックアップしもう一度ご紹介させて頂きます。

■11/24(土)①10:00~12:00 ②15:00~17:00
■11/25(日)10:00~14;00
  両日とも ・壁画 and ミニツリー
■全日入場料 630円 が掛かります。

幼児、小学生向けのワークショップですが、大人の方もららぽーと横浜にいらした時は、チラッとのぞいてみてくださいね!(皆さんが最も興味があるであろう?幸介先生の髪型は、現在イエローオーカーのモヒカンです♪)   オバラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あったか~いフレーム

2007-11-22 23:55:00 | スタッフ講師
Dcf_0511Dcf_0512Dcf_0513

幼児クラスでは金槌を持って釘打ちに挑戦しました。ほとんどの子が始めての体験だったのでは?「今日は大工さんに変身だよ!」と言うとみんなとっても真剣な表情で打っていました。

3歳になったばかりの女の子は、とにかく自分で打ちたくてしょうがない様子。金槌から手を離さず黙々と打っていました。
釘を打つ度に要領よくきれいに打てるようになり後半はみんな慣れた手つきに。私の思っていたよりかなり完成度が高く、お迎えにいらしたお母さんも「釘もこどもが打ったんですか?」とびっくりしていました。

木枠の釘打ちが終わったら、釘にカラフルな毛糸をかけていき、冬のあったかいフレームが出来上がりました。ぜひおうちの片隅に飾ってくださいね。   伊藤

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1日で画伯の作品

2007-11-21 23:06:52 | スタッフ講師
Oosawakaki_2大澤 『柿』 透明水彩、色紙

近所で柿がなっていたので頂いてきました。今年は異常に暑かったせいで小さい柿しか生らなかったそうですが、絵のモチーフとしては申し分ありません。
大澤さんは切り落とした枝をバランスよく配置し、多すぎた葉を間引きして柿らしさを引き立たたせました。深みのある朱色が美しく見えるのは、絵の具が滲んでしまう和紙を逆に利用し、はんなりとした色調に抑えたからです。
「色紙に描くと、金の縁取りがあってそのまま飾れるから便利ね!」とおっしゃっていましたが、これに消しゴムを彫った雅印を押せばもう完璧です!飾った場所があっと言うまに趣のある部屋に早変わり!
描いてみたい方は、オバラまで色紙をオネダリして下さい♪(お正月バージョンもお勧めです!)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『Tea Time.』本日open!

2007-11-20 22:27:43 | スタッフ講師
Simadakoten_3嶋田ひろみ 個展『Tea Time.』

日時:2007年11月20日(火)~25日(日)
12:00~20:00(最終日17:30まで)
会場:下北沢『ギャラリーゲキ』
入場無料
今回のテーマは『Tea Time.』。
寒いなかご来場頂いた方に温かいお茶をご用意してお待ちしています。お茶の飲みながらじっくり作品を見ていただけたらと思い、こんなテーマにしてみました。
会場ではミニチュアベアを中心にリネン小物などの雑貨も展示・販売致しています。ご来場お待ちしております!
SimadakotenkaijoSimadakotenkaijyo2

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2008年は

2007-11-19 04:57:00 | スタッフ講師
12

こんばんわ。小学生クラスの今月の課題、カレンダーが続々と完成してまいりました。

2007年、今年が始まったばっかりだと思っていたのに気付けば11月……今年は公私共に色々と出来事が多くて、時間が過ぎるのが早いように感じます。もうそろそろ今年が終わるなんて信じられません。

そしてもうすぐ来年。カレンダー作りなわけですが、今回は白抜きインクやカラメル色素など、普段あまり身近でない画材を使ったにもかかわらず、なんだか皆作り終えるのが早かったような…。

カレンダーって、面と向かってじっくり鑑賞する事はないけど、一年中毎日のように顔を合わせるものだから、あんまり力作過ぎても見てるうちに疲れちゃうかも!?だからちょっと淡白な方がちょうどいいのかもしれません。

来年はネズミ年です。僕が生まれてから、干支が2週したことになります。

歳はとりたくないですね…

幸介

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高い絵はいい絵?

2007-11-18 23:59:47 | アート・文化
Yoshuayoshua  写真、CG

国際展示場のデザインフェスタ(手作りの作品を展示販売するイベント)に、生徒さん達も出店していましたので、見に行ってきました。
そこで元生徒のyoshua 君から聞いた面白い話し。
「同じ作品なのに、値下げしたら全然売れなくなっちゃって、元にもどしたら売れたんだよねー。」
高いものが美しく見えてきたり、よいものに感じたり、人間の感覚は妙ですよね。特に日本人は自分の感覚を信じず、他人のつけた評価を重要に考える人が多いので、自分は自分、己の感覚を大切にして、世間の評価、常識などに振り回されないように作品を見たいものですね。   オバラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅の思い出から

2007-11-17 23:44:29 | スタッフ講師
Dansea檀 『海と空の間』 水彩、色鉛筆
いつもファンタジックな世界を詩的に表現されている檀さん。今回はハワイ旅行の思い出からこんな絵が出来ました。
淡くさらっと描いたように見える絵ですが、絵の中の役割を考えながら少しずつあちこちを調整しながら描き進めていました。真ん中のイルカと妖精を目立たせながらも、水の中に見える魚や珊瑚も活き活きとしています。同系色の波と空もタッチの変化や濃淡の差でうまく描き分けました。
得意の絵本の挿絵のような雰囲気は活かしつつ、言葉がなくても一枚の絵から見るものが色々想像できるような思いの詰まった作品です。やっぱりご自身が体験したり感動したことを絵にすると説得力が違うのかもしれませんね。

あかね


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1ページの絵本

2007-11-16 01:10:00 | スタッフ講師
Toki_2土岐 『季節の便り』 透明水彩

イマジネーション豊かで、独創的、子どものように素直で柔軟な思考の持ち主なんだろうな・・・と感心させられる作品を制作する土岐さんですが、今回はご主人のご実家への絵手紙との事で選んだモチーフは土岐さんには珍しく秋の定番、まぁ普通。が、この構図!大胆にもこんな小さなどんぐりの角を切ってしまいました。
「子どもが集めた秋が、ポケットからこぼれて落ちているイメージなんです。」なんて、ハガキの大きさの画面にも、ストーリーが隠されていたのですね!ステキです!これからも誰も追いつけないくらい突っ走って行って下さいね!   オバラ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする